JPS6221667Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物躯体より室外側に突出して形成さ
れた出窓装置に関するものである。

そして本考案の目的は、前記出窓装置において
その天窓部を構成するパネルの取付けが簡単に出
来ると共に、パネル厚の異なるパネルであつても
容易に取付けることの出来る出窓装置を提供する
ことにある。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。

第１図に本考案による出窓装置を示す。該出窓
装置は建物躯体１に取付けられる上部横枠２、両
竪枠３及び出窓上枠４、出窓下枠５、両出窓竪枠
６，６、両上部横桟７，７及び両下部横桟８，８
で略方形状に枠組みされている。

そして該出窓装置の天窓部９は建物躯体１より
室外側に向つて下り斜面状に形成されていると共
に、ほぼ全面に亘つてガラス等より成るパネル１
０が取付けられて出窓内部に充分採光しうるよう
構成されている。

また側窓部１１にもほぼ全面に亘つてガラス等
より成るパネル１０が配されて前述と同様の効果
を期している。

なお、該出窓装置のフロント部には引違い戸１
２，１２が建込まれている。

次に第２図を参照して本考案による出窓装置の
天窓部９の形成につき説明する。

建物躯体１には上部横枠２が取付けられてい
る。

該上部横枠２は第１取付片１３と第２取付片１
４とを有し、かつその間に下り勾配状に傾斜する
パネル取付片１５を全長に亘つて備えている。

また符号４は出窓上枠であり、該出窓上枠４は
断面扇状の基部１６と、この基部１６の前記上部
横枠２との対向壁から突出するパネル取付片１５
と、引違い戸１２用のレール１７，１７とを備え
ている。

また上部横枠２及び出窓上枠４共に、出窓内部
側に向つて結露水受け１８，１８を有している。

符号１９は取付金具を示す。該取付金具１９は
挟着片２０と取付部２１とから略Ｌ字状をなして
いる。

そしてこの取付金具１９はその取付部２１が前
記パネル取付片１５に形成した開口２２を貫通し
て配され、パネル取付片１５と取付金具１９の挟
着片２０とでパネル１０の端部を挟着固定可能と
してある。

しかして、このパネル１０の取付けにつき述べ
ると、先ず先端に気密材２３，２３が取付けられ
ているパネル取付片１５，１５上にパネル１０を
載置する。次いでパネル取付片１５の開口２２に
取付金具１９の取付部２１を室外側から貫通させ
て室内側に位置させ、取付金具１９を配し、前記
パネル取付片１５と挟着片２０とでパネル１０を
挟着状態とする。

なお、パネル１０と挟着片２０との間にシーラ
ー２４を介在させておくものとする。

また取付金具１９は上部横枠２及び出窓上枠４
の長手方向に複数個配設するものとする。

取付金具１９の取付部２１には長孔２５が穿設
してあり、室内側にてビス２６をこの孔２５に挿
通させ出窓上枠４の基部１６及び上部横枠２の基
部２７に締結して、取付金具１９を固定してあ
る。

なお取付金具１９は長孔２５の巾だけ取付調整
出来るため、パネル厚の異なるパネル１０につい
ても挟着固定することができる。

以上の様にパネル取付片１５と取付金具１９の
挟着片２０とでパネル１０の端部を挟着固定した
後、前記挟着片２０の上にコーキング材２８を充
填しておくものとする。

この考案は以上のような構成を有し、挟着片と
上下方向に延びる長円のビス孔を有する取付片と
からなる略Ｌ字状の取付金具の取付片を、上部横
枠に穿設したパネル取付片の開口を通して貫通さ
せ、互いに平行となつた取付金具の挟着片とパネ
ル取付片とによりパネル挟着巾を調整自在にして
取付金具をビス孔を貫通するビスで固着するもの
である。

従つて取付金具の取付片を長円のビス孔によつ
て移動してパネル挟着巾を調整することができる
ため、パネル厚の異なるパネルであつても容易に
取付けることが可能となる。

また取付金具はビスによつて固定するため確実
に、しかも経年変化がなく安定的にパネルを押さ
えることが可能となる。

更に取付金具は取付片をパネル取付片の開口に
通してビス止めするため、取付金具が外れたり、
落下する恐れがなく極めて容易に取付作業が可能
となるものである。

また取付金具は室内側にてビス止めするので風
雨にさらされることがない。従つてサビが出て外
観が汚なくなつたり、パネルの取付強度が低下す
るといつた経年変化を受けることがない。さらに
ビス止めした部分のサビ発生、汚れの付着がない
のでパネルが破損して交換が必要な時にも容易に
取りはずしが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による出窓装置を示す斜視図、
第２図は天窓部のパネルの取付状態を示す縦断面
図、第３図は取付金具を示す斜視図である。 １……建物躯体、２……上部横枠、３……竪
枠、４……出窓上枠、５……出窓下枠、６……出
窓竪枠、７……上部横桟、８……下部横桟、９…
…天窓部、１０……パネル、１１……側窓部、１
２……引違い戸、１３……第１取付片、１４……
第２取付片、１５……パネル取付片、１６……出
窓上枠の基部、１７……レール、１８……結露水
受け、１９……取付金具、２０……挟着片、２１
……取付部、２２……開口、２３……気密材、２
４……シーラー、２５……長孔、２６……ビス、
２７……上部横枠の基部、２８……コーキング
材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 建物躯体１より室外側に突設された出窓装置に
   おいて、 該出窓装置の上部横枠２と出窓上枠４とに各々
   対向して突出するパネル取付片１５，１５の長手
   方向に間隔をおいて複数の開口２２を形成し、前
   記パネル取付片１５，１５にパネル１０端を載置
   すると共に、挟着片２０と、上下方向に延びる長
   円のビス孔２５を有する取付片２１とからなる略
   Ｌ字状の取付金具１９の取付片２１をパネル取付
   片１５，１５の前記開口２２…を室外側から通し
   て貫通させて室内側に位置させ、互いに平行とな
   つた取付金具の挟着片２０とパネル取付片１５と
   によりパネル挟着巾を調整自在にして、取付金具
   １９をビス孔２５を貫通するビス２６を室内側に
   て上部横枠２若しくは出窓上枠４に穿設した孔に
   螺合して固着してなることを特徴とする出窓装
   置。