JPS6221616B2 - - Google Patents

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JPS6221616B2
JPS6221616B2 JP6681179A JP6681179A JPS6221616B2 JP S6221616 B2 JPS6221616 B2 JP S6221616B2 JP 6681179 A JP6681179 A JP 6681179A JP 6681179 A JP6681179 A JP 6681179A JP S6221616 B2 JPS6221616 B2 JP S6221616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
frustum
bottle
wall
pressure
Prior art date
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Expired
Application number
JP6681179A
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English (en)
Other versions
JPS55163137A (en
Inventor
Masao Ishinabe
Muneki Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP6681179A priority Critical patent/JPS55163137A/ja
Publication of JPS55163137A publication Critical patent/JPS55163137A/ja
Publication of JPS6221616B2 publication Critical patent/JPS6221616B2/ja
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、自生圧力を有する内容物、例えば炭
酸飲料、ビール、エアゾール等を収容するための
耐圧プラスチツク容器、特に内圧による底壁部の
突出座屈、即ちバツクリングの防止された耐圧プ
ラスチツク容器の製法に関する。 二軸延伸ブローポリエチレンテレフタレート容
器は、例えば米国特許第3733309号明細書に記述
される如く、耐圧性・剛性・透明性ばかりでな
く、酸素・炭素ガス等の気体の透過度が小さく、
内容品保持能が優れているため、現在米国及びヨ
ーロツパの一部の国で炭酸飲料用プラスチツク容
器として使用され、又、日本においても下記用途
への使用が検討されるに至つている。 炭酸飲料用プラスチツク容器の場合、容器が流
通・消費機構で受ける最悪の条件を想定して約10
Kg/cm2(ゲージ圧)の高圧に耐え得る事が要求さ
れている。プラスチツク容器が内圧を受ける場
合、容器の最弱部分は一般に容器の底周辺部であ
る。即ち、ポリエチレンテレフタレート製の二軸
延伸ブロー容器の場合、胴壁部分を構成する樹脂
は、二軸方向に有効に分子配向されているため内
圧に耐えるに充分な剛性を有するとしても、底壁
部分を構成する樹脂は、この様な配向の程度が少
なく、座屈等の変形を生じやすいこと、及び胴壁
部は断面が円周状で内圧による変形を生じ難い構
造であるのに対し、底壁部分はその断面が比較的
フラツトで内圧による変形を生じ易い構造である
ことがこの原因であると考えられる。 しかして、プラスチツク容器の底壁部が内圧に
より外方向に突出する変形(突出座屈乃至はバツ
クリングと一般に呼ばれている。)を生じると、
容器をテーブル等の支持面に安定に直立させる性
質、即ち自立性が失われ、容器としての致命的な
欠点となる。 従来耐圧プラスチツク容器におけるかかる欠点
を解消するために、ボトルの底部に支持カツプ
(ハカマ部品)を設けた複合容器とすること(特
開昭51−70086号公報)が提案されているが、内
容物の収容保存という容器本来の目的とは関係の
ない部品を必要とするという点で未だ不満足なも
のである。また、耐圧プラスチツク容器の自立性
を改善する他の手段として、半球状の容器底壁部
に花弁状に外方に突出した脚部を設けることも既
に提案されているが(特公昭48−5708号公報)、
この様な手段は底壁部に複雑でしかも比較的大き
い寸法の凹凸形状を形成せねばならないため、延
伸ブロー成形時に著しく大きいブロー圧力を必要
とする等成形操作が困難であり、更にこの様な成
形条件を採用しても、意図した形状及び寸法の底
壁部を形成することが困難であり、しかも偏肉、
寸法及び形状不良等の原因で製品の不良率が未だ
かなり高いレベルにあるという欠点を免れない。 本発明者等は、前述した二軸方向に分子配向さ
れたポリエチレンテレフタレート容器の製造に際
して、以下に述べる特定の延伸成形手段を採用す
ることにより、容器の底壁部に、胴壁部に滑らか
に接続され且つ内方及び下方に延びている外周台
錐部分とこの外周台錐部分の下端部から内方に且
つ上方に延びている内周台錐部分とを以下に詳述
する角度及び寸法関係で設けることに、及び更に
内周台錐部分を構成するポリエステルに密度で表
して一定の範囲となる分子配向を付与することが
夫々可能となり、底壁部の内圧によるバツクリン
グを完全に防止し、耐圧容器そのものの自立性を
向上させ得ることを見出した。 即ち、本発明の目的は、従来の耐圧プラスチツ
ク容器における上述した欠点が解消されたポリエ
ステル製耐圧プラスチツク容器の製造法を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、内圧による底壁部のバツ
クリングが防止され、他の部品等を使用すること
なしに自立性の向上した耐圧プラスチツク容器の
製造法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、新規な底形状と配向
度との組み合わせを有する耐圧プラスチツク容器
の製法を提供するにある。 本発明によれば、エチレンテレフタレート単位
を主体とするポリエステルのパリソンを延伸温度
に加熱し、この加熱されたパリソンを、容器の胴
壁部及びこれに連なる底壁部に対応する壁面で規
定する金型のキヤビテイ内で、容器軸方向に延伸
し、且つこの内部に流体を吹込んで容器周方向に
膨張延伸することから成る耐圧プラスチツク容器
の製造方法において、前記金型として、容器の底
壁部形成用壁面が容器の胴壁部形成用壁面と滑ら
かに接続され、しかも内方に且つ下方に実質上ス
トレートに延びている外周台錐部分と、前記外周
台錐部分の下端部から内方に且つ上方に実質上ス
トレートに延びている内周台錐部分と、前記内周
台錐部分に滑らかに接続され且つ上方に凸の曲面
を為している中央部分とから成り、前記外周台錐
部分は水平面に対して30乃至70度の角度(α)、
前記内周台錐部分は水平面に対して40乃至90度の
角度(β)を為し、外周台錐部分の下端部の径
(d)と胴壁部形成用壁面の最大径(D)との比
d/Dが0.4乃至0.95の範囲にある金型を使用
し、前記金型の内周台錐部分の温度を他の底壁部
形成用壁面よりも高い温度に維持するか、或いは
パリソンの容器底部内周台錐部分となるべき部分
を他の底壁部分となるべき部分よりも高い温度に
予備加熱して、容器の内周台錐部分を、1.34g/
c.c.以上の密度(20℃)となるように選択的に分子
配向させることを特徴とする耐圧プラスチツク容
器の製造方法が提供される。 本発明を添付図面に示す具体例に基づき以下に
詳細に説明する。 本発明の耐圧プラスチツク容器の全体の構造を
示す第1図において、この容器はポリエステルに
より一体に成形された胴壁部2及び胴壁部の下端
に連なる底壁部1からなつている。第1図に示す
容器は細首びん(ボトル)であつて、胴壁部2の
上端部にはこれに連なる台錐状の肩部3及び首部
4が設けられている。びん口5に密封のために施
されるキヤツプ或いは王冠等の蓋(図示せず)を
保持するために、首部4にねじ6或いは内容物を
充填する際のびんの保持のためのリング7が設け
られている。 この耐圧プラスチツク容器は、エチレンテレフ
タレート単位を主体とするポリエステルから成る
パリソンを二軸延伸ブロー成形することにより形
成され、少くとも胴壁部2を構成するポリエステ
ル樹脂は、二軸方向、即ち容器軸方向及び容器の
円周方向に分子配向されている。 容器の底壁部を拡大して示す第2図において、
この底壁部1は、胴壁部2に対して滑らかに接続
され、しかも内方に且つ下方に実質上ストレート
に延びている外周台錐部分11と前記外周台錐部
分11の下端部12から内方に且つ上方に実質上
ストレートに延びている内周台錐部分13と前記
内周台錐部分13に滑らかに接続され且つ上方に
凸の曲面を為している中央部分14とから成つて
いる。 本発明においては、外周台錐部分11が水平面
に対してなす角度(α)、内周台錐部分13が水
平面に対してなす角度(β)、外周台錐部分の下
端部12の径(d)と胴壁部2の最大径(D)と
の比(d/D)及び内周台錐部分13を構成する
ポリエステル樹脂の密度(d20)が下記の範囲とな
るように分子配向されていることが内圧による底
壁部のバツクリングを防止し、容器の自立性を向
上させるために極めて重要である。 一般的範囲 好適範囲 α 30〜70度 35〜60度 β 40〜90度 60〜85度 d/D 0.4〜0.95 0.5〜0.9 d20 1.34g/cm3以上 1.345g/cm3以上 従来耐圧プラスチツク容器において、胴壁部に
連なる底壁部に双曲線状に湾曲した遷移部分と内
方に突出した曲面からなる中央部分とを形成する
ことは既に知られている(米国特許第3511401号
及び3720339号明細書)。 しかしながら、この様な湾曲した外周面部及び
内周面部を備えた容器底壁は、後述する比較例に
示す通り5Kg/cm2(ゲージ)の内容物を充填し、
約21℃の雰囲気に保持した場合には、極めて短時
間のうちにバツクリングを生じ、容器の自立性は
直ちに失われるのである。これに対して、本発明
によれば容器底壁部の断面形状を滑らかに湾曲し
た凹凸形状とすることによつて応力集中を避け、
底壁部のバツクリングを防止しようとする従来の
常識とは全く逆に、下方に延びている外周台錐部
分11及び上方に延びている内周台錐部分13を
実質上ストレートな形状となし、しかもその傾斜
角度(α及びβ)を一定の範囲に選ぶことにより
バツクリング現象が実用的な圧力範囲において完
全に防止されることが見出されたものである。こ
の理由は、正確には不明であるが、本発明者等は
次の理由によるものと推定している。耐圧プラス
チツク容器の底壁部のバツクリングは、下方に突
出した外周部分と内方に突出した内周部分との接
続部分12の近傍の部分が曲げ変形することによ
り生ずるものであるが、本発明によれば、外周台
錐部分11及び内周台錐部分をストレートにしか
も一定の角度で設けたため、この部分に加わる応
力が引張り応力に転換され、この部分での曲げ変
形が防止されると共に分子的に配向された内周台
錐部分13が外周台錐部分11及び中央部分14
の変形に対しても補強効果を示すためであると思
われる。 前述した角度(α)が上記範囲より小さくなる
と、部分11の曲げ変形が生ずるようになり、一
方上記範囲より大きくすることは、素材使用量当
りの内容積が低下するので好ましくない。また角
度βが上記範囲よりも小さくなると部分13の曲
げ変形が生ずる様になり、一方上記範囲より大き
くすることは、成形性の点で不利となる。更に、
容器のバツクリング傾向及び自立性は前述した
d/Dの比とも関連しており、この比が上記範囲
よりも小さい時には、容器の自立性が不安定とな
り、一方上記範囲よりも大きい時には、底壁部全
体のバツクリングが生ずる様になる。内周台錐部
分13の部分配向の程度を前述した密度となる様
に成形を行うことも極めて重要であり、この部分
13の密度が上記範囲よりも低い場合には、本発
明の場合に比して耐圧性が低下する。 尚、本明細書においてポリエステル樹脂の密度
とは、後述する実施例に記載する方法で求めた値
をいう。 本発明においては、2つの台錐部分11及び1
3の接続部12は比較的小さな曲率半径(R)の
ビードを形成していることが望ましく、その範囲
は0.03乃至0.2D、特に0.06乃至0.1Dの範囲にある
のが望ましい。またストレートな部分11の寸法
l1とストレート部分12の寸法l2との比l1/l2
0.2乃至4.0特に0.5乃至3.0の範囲にあることがバ
ツクリング防止の点で望ましい。 本発明において、ポリエステルとしては、ポリ
エチレンテレフタレートが好適に使用されるが、
ポリエチレンテレフタレート容器の特性及び本発
明の要旨を損なわない範囲内で、即ち5モル%以
下の範囲内で共重合成分として、イソフタル酸・
p―β―オキシエトキシ安息香酸・ナフタレン
2,6―ジカルボン酸・ジフエノキシエタン―
4,4′―ジカルボン酸・5―ナトリウムスルホイ
ソフタル酸・アジピン酸・セバシン酸またはこれ
らのアルキルエステル誘導体などのジカルボン酸
成分、プロピレングリコール・1,4―ブタンジ
オール・ネオペンチルグリコール・1,6―ヘキ
シレングリコール・シクロヘキサンジメタノー
ル・ビスフエノールAのエチレンオキシド付加物
などのグリコール成分を含有するコポリエステル
等も使用し得る。更にこのポリエステルは顔料・
染料等の着色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤など
の添加剤を含有することも出来る。 用いるポリエチレンテレフタレートは固有粘度
〔η〕が0.5以上、特に0.6以上のものが延伸ブロ
ー容器の機械的強度の面で好適である。 ポリエステルのパリソンとしては、ポリエステ
ルの射出成形で製造された有底パリソンや、ポリ
エステルの押出成形で得られたパイプを所定寸法
に裁断し、一端部を圧縮成形により閉じた有底パ
リソン等を使用し得る。使用するパリソンは、こ
れらの成形後、急冷によつて実質上非晶質のもの
となつていることが成形性及び透明性の点で望ま
しい。 パリソンの目付量、即ちパリソン重量(g)/
容器面積(c.c.)の比は要求される耐圧性の程度に
よつても相違するが、一般に0.01乃至0.08g/
c.c.、特に0.02乃至0.06g/c.c.の範囲にあることが
望ましい。 ポリエステルのパリソンは、延伸ブローに先立
つて、延伸温度に予備加熱する。この延伸温度と
は、用いるポリエステルの結晶化温度よりも低い
温度で且つポリエステルパリソンの延伸が可能と
なる温度であり、具体的には80乃至130℃、特に
90乃至110℃の温度が使用される。 予備加熱されたパリソンの延伸ブロー成形は、
逐次延伸ブロー成形、或いは同時延伸ブロー成形
のようなそれ自体公知の手段で行い得る。例えば
前者の場合、パリソンを比較的小さい圧力での流
体吹込み下に軸方向に延伸し(プレブロー)、次
いで比較的大きい圧力での流体吹込み下に、容器
の周方向への膨張により延伸を行なう。また、後
者の場合には、最初から大きい圧力での流体吹込
みによる周方向への延伸と軸方向への延伸とを同
時に行う。パリソンの軸方向への延伸は、例えば
パリソンの首部を金型とマンドレルとで挟持し、
パリソン底部の内面に延伸棒をあてがい、延伸棒
を伸張せしめることにより容易に行うことができ
る。 耐圧容器として、容器胴壁部はその密度が1.34
乃至1.40g/cm3、特に1.345乃至1.39g/cm3となるよ
うに分子配向されていることが耐クリープ性、透
明性等の点で重要であり、かかる見地から、パリ
ソンの軸方向及び周方向の延伸倍率は、夫々1.5
乃至2.5倍(軸方向)及び1.7乃至4.0(周方向)と
することが望ましい。本発明においては、この際
容器底壁部の内周台錐部分を構成するポリエステ
ルに選択的に分子配向を与えるために、金型の内
周台錐部分の温度を他の底壁形成用壁面よりも高
い温度、一般に30乃至70℃、特に40乃至60℃だけ
高い温度に維持するか、或いはパリソンの容器底
部内周台錐部分となるべき部分を他の底壁部分と
なるべき部分よりも高い温度、一般に30乃至70
℃、特に40乃至60℃だけ高い温度に維持する。 このような温度分布を与えることにより、パリ
ソンへの流体吹込みに際して樹脂の流れ乃至は変
形がこの高温の部分でより高度に生じ、容器内周
台錐部分が選択的に膨張延伸され、ポリエステル
が分子配向されることになる。 金型の内周台錐部分の高温への保持は、この部
分に電熱機構等の加熱手段を設けることにより容
易に行うことができる。 また、パリソンの前記部分の高温への予備加熱
は、例えば、オーブンでの加熱やキヤビテイー内
で予備加熱の場合には、この部分への赤外線輻射
や伝熱の量を調節することにより、容易に行うこ
とができる。 かくして製造される本発明の耐圧プラスチツク
容器は、自立性容器としては例外的に優れた耐バ
ツクリング性能を有しており、炭酸飲料、ビー
ル、エアゾール等を収容するための耐圧ビンとし
て有用であり、貯蔵中或いは輸送中における底壁
部の突出座屈傾向を完全に抑制して、容器として
の耐圧強度を向上させ且つ安全な自立性を得るこ
とができる。 本発明を次の例で説明する。 実施例 1 フエノール/テトラクロルエタンの重量混合比
が50/50の混合溶媒中で30℃における相対粘度
(ηrel)が1.45のポリエチレンテレフタレートを
射出成形機で試験管状の有底予備成形品(プリフ
オーム)に成形し、次いでこのプリフオームを延
伸温度に再加熱後延伸ブロー成形を行い以下に記
載するボトルを得た。 ボトル重量は45±0.5g、ボトル内容積は1100
±5c.c.、ボトルの底部構造は前述のパラメーター
α,β,d/D及びd20がそれぞれ第1表に記載
する値を有する5種類のボトル及び更に比較例と
して前述した米国特許第3511401号及び3720339号
明細書に記載される如き胴壁部に連なる底壁部に
双曲線状に湾曲した遷移部分と内方に突出した曲
面からなる中央部分を有するボトル(第3図に示
す)の成形を行つた。底部構造の耐圧性評価を妥
当にする為、第1表のボトルA,B,C,D及び
Eは第2図における外周台錐部分11の厚み、内
周台錐部分13の厚み、そして下端部12の厚み
中央部分14の厚みが可能なかぎり同一になるよ
うに延伸ブロー成形条件を選んで成形を行い、比
較例FのボトルはAボトルの外周台錐部分11及
び内周台錐部分13を滑らかな双曲線形状に変化
させたために下端部12の曲率半径を若干大きく
設定した形状とし、且つAボトルの底部の平均厚
みの約1.2倍の平均厚みとなる様に延伸ブロー成
形を行つた。 尚、ボトルA,B,C及びDの成形に際して
は、内周台錐部分13に対応するブロー金型の部
分を、底部形成用金型の他の部分の温度(約10
℃)よりも約50℃高い温度に設定した。ボトルE
については内周台錐部分13に対応するブロー金
型の部分と同じ約10℃の温度とした。 以上6種類のポリエチレンテレフタレート
(PET)延伸ブローボトル各々を室温下(約21
℃)で圧力5Kg/cm2の窒素ガスを吹込みボトルの
底部構造の変化及び変化量の観察を行つた。尚ボ
トルの底部だけの耐圧性を行うためにボトル肩部
3及び胴壁部2は金属製の外型で覆いボトル内圧
による肩部及び胴壁部の変形を強制的に抑制し
た。5Kg/cm2で加圧された各ボトルを室温下(約
21℃に制御された恒温槽を使用)に1週間放置し
底部構造の変化を観察したところ、ボルトAの底
部はほとんど変化なく、ボトルB,C,D,E,
Fはバツクリングすなわち第2図において中央部
14の下方へ突き出しが生じた。バツクリングの
大きさはボトルFが最も大きく、次いでC,B,
E,Dの順に小さかつた。ボトルF,C,Bは自
立性が全くなくなつた為、ボトルA,E及びDの
みバツクリングの経時試験を継続した。4週間後
ボトルAは若干バツクリングが生じたがボトルの
自立性は完全に保持されていたのに対しボトルE
はバツクリングが大きく全く自立性が失われた。
一方ボトルDは自立性は完全には失われなかつた
がバツクリングが相当大きいために水平面上にボ
トルを正立させた場合底中央部分14が水平面に
接触し不安定であつた。以上の実験事実から、本
発明の諸要件を満足するボトルAは極めて耐圧性
が優れていることがわかる。
【表】 実施例 2 実施例1と同一のポリエチレンテレフタレート
及び同一の予備成形品(プリフオーム)を使用し
て第2図におけるパラメータβ,d/D,d20
して内周台錐部分13及び中央部分14が実施例
1のボトルAと全く同一であるが、外周台錐部分
11を滑らかな双曲線形状にした底部断面形状を
有し、且つ実施例1と同一重量、同一内容積及び
同一胴径を有するボトルGを延伸ブロー成形し
た。ボトルAとボトルGの底部構造を第4―A及
び4―B図にそれぞれ示す。本実施例に使用した
ボトルA及びGは底部構造の耐圧性の相対比較を
妥当に行うために底部全体及び特に第2図の内周
台錐部分13の重量、平均厚み及び分布を出来る
だけ同一にする様に延伸ブロー成形の条件を選び
ボトルの成形を行つた。 尚、ボトルGを延伸ブローする際、ボトルAと
同様に内周台錐部分に対応するブロー金型の部分
を、他の部分の温度(約10℃)よりも約50℃高い
温度に設定した。 ボトルA及びGを実施例1と同様にボトルの肩
部及び胴部は金属製の外型で覆い、室温下(約21
℃)にてボトル口部より窒素ガスで1秒間に0.1
Kg/cm2の加圧速度で加圧を行い底部中央部分がバ
ツクリングを開始する圧力を求めた。 Aボトルは約5Kg/cm2で第2図における外周台
錐部分11が極くわずかに伸び始め、従つて下端
部12が下方に極くわずかに移動を始めるだけで
バツクリングはほとんど生じなかつた。この様な
現象が8Kg/cm2迄続き、8.1Kg/cm2でボトル底部中
央部がかなりバツクリングするが依然としてボト
ルの自立性には問題はなかつた。 Gボトルは約4Kg/cm2で第2図の下端部12に
相当する部分が下方に移動を開始すると共に内周
台錐部分13が水平線方向に膨らみ始め下端部1
2に相当する部分の曲率半径が大きくなつた。こ
の様な現象が7.5Kg/cm2迄続き、7.6Kg/cm2でボトル
底部のバツクリングが突然起り、ボトルGの自立
性は全くなくなつた。 実施例 3 実施例1と同一のポリエチレンテレフタレート
及び同一の予備成形品(プリフオーム)を使用し
て第2図におけるパラメータα,d/D,そして
外周台錐部分11が実施例1のボトルAと全く同
一であるが、内周台錐部分13をなめらかな双曲
線形状で底部中心部分14に接続させた底部断面
形状を有するボトルHを延伸ブロー成形によつ
て、実施例1と同一重量、同一内容積及び同一胴
径のボトルを成形したボトルHの底造構造を第4
―C図に示す。本実施例に使用したボトルA及び
Hは底部構造の耐圧性の相対比較を妥当に行うた
めに底部全体及び特に第2図の外周台錐部分11
の重量、平均厚み及び厚み分布を出来るだけ同一
にする様に延伸ブロー成形の条件を選びボトルの
成形を行つた。 尚、ボトルHを延伸ブローする際、ボトルAと
同様に双曲線形状の内周部分に対応するブロー金
型の部分を、他の部分の温度(約10℃)よりも約
50℃高い温度に設定した。 ボトルA及びHを実施例2と全く同一な方法及
び条件により加圧試験を行い底部中心部分がバツ
クリングを開始する圧力を求めた。 加圧試験によるボトルAの底部構造の変化は実
施例2と全く同一であつた。ボトルHは約4Kg/
cm2で第2図の下端部12に相当する部分が下方に
移動すると共に底部中心部分のバツクリングが
徐々に始まり約5.2Kg/cm2で底部中心が水平面に接
触し自立性が全くなくなつた。 実施例 4 実施例1と同一のポリエチレンテレフタレート
及び同一の予備成形品を使用して第2図における
パラメータα,β,d/D、がそれぞれ56゜、70
゜、0.7であるブロー金型を使用して以下に記載
する2種類のボトルを延伸ブロー成形した。 ボトルIは、第2図におけるボトルの内周台錐
部分13に相当するブロー金型の部分を局部的に
金型の他の部分より約50℃高温に設定して延伸ブ
ロー成形を行つた。ボトルJは内周台錐部分13
に相当するブロー金型の部分は金型の他の部分よ
り高温設定を行なわずにほぼ同一の温度(約10
℃)で延伸ブロー成形を行つた。 ボトルIの内周台錐部分はボトルJの内周台錐
部分に比較して、高度に延伸されたためと局部的
な金型の高温設定に起因するいわゆる熱固定(ヒ
ートセツト)の影響のために密度はかなり高い値
を示した。一方、この内周台錐部分の厚みは逆に
ボトルJの方がボトルIよりも高い値を示した
(第2表に示す)。 上記2種類のボトルI及びJを実施例2と全く
同一な方法及び条件を使用して加圧試験を行い、
底部中心部分がバツクリングを開始する圧力を求
めた。 ボトルJは約6.0Kg/cm2で第2図の下端部12が
下方に移動を開始すると共に内周台錐部分13が
水平線方向に膨らみ始め、6.2Kg/cm2で底部中心部
分のバツクリングが突然生じ、ボトルの自立性が
全く失われた。ボトルIは実施例2に記載した如
く、8.1Kg/cm2まではボトルの自立性には問題はな
かつた。
【表】 実施例 5 実施例1で成形した予備成形品(プリフオー
ム)及びボトルAの成形に使用したブロー金型を
使用し、実施例1でのボトルAの延伸ブローと同
一の縦方向温度をプリフオームに与えて、金型温
度を全ての部分10℃均一にして延伸ブローを行つ
て得たボトルをA′とする。 次に、ボトル底部の内周台錐部分に対応するプ
リフオームの部分をボトルA′を成形した際の温
度よりも約32℃高い温度にして他の部分はA′成
形の際と同一温度にして、金型温度は全ての部分
を10℃にして延伸ブローを行つた。このボトルを
A″とする。尚ボトルA′とA″では底部の厚み、特
に内周台錐部分の厚みがほぼ同一となるように、
延伸速度及びブロー圧力吸込みタイミングを変化
させて延伸ブロー成形を行つた。 ボトル底部の内周台錐部分の平均厚みは、ボト
ルA′では1.36mm、ボトルA″では0.88mmで、内周台
錐部分の平均密度(20℃)は、ボトルA′は1.338
g/cm3、ボトルA″は1.351g/cm3であつた。 ボトルA′及びA″を実施例2と全く同一な方法
及び条件を使用して加圧試験を行つたところ、ボ
トルA′は約6Kg/cm2で底部のバツクリングが突然
生じたが、ボトルA″は約8Kg/cm2までバツクリン
グは発生しなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐圧容器の一部断面側面図で
あり、第2図は第1図の容器の底壁部の拡大断面
図であり、第3図は従来の耐圧容器の形状及び寸
法を示す断面図であり、第4―A図、第4―B図
及び第4―C図は実施例で製造したボトルA、ボ
トルG、及びボトルHの各形状及び寸法を示す断
面図であつて、 引照数字1は底壁部、2は胴壁部、11は外周
台錐部分、13は内周台錐部分、12はそれらの
接続部、14は中央部分を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレンテレフタレート単位を主体とするポ
    リエステルのパリソンを延伸温度に加熱し、この
    加熱されたパリソンを、容器の胴壁部及びこれに
    連なる底壁部に対応する壁面で規定する金型のキ
    ヤビテイ内で、容器軸方向に延伸し、且つこの内
    部に流体を吹込んで容器周方向に膨張延伸するこ
    とから成る耐圧プラスチツク容器の製造方法にお
    いて、前記金型として、容器の底壁部形成用壁面
    が容器の胴壁部形成用壁面と滑らかに接続され、
    しかも内方に且つ下方に実質上ストレートに延び
    ている外周台錐部分と、前記外周台錐部分の下端
    部から内方に且つ上方に実質上ストレートに延び
    ている内周台錐部分と、前記内周台錐部分に滑ら
    かに接続され且つ上方に凸の曲面を為している中
    央部分とから成り、前記外周台錐部分は水平面に
    対して30乃至70度の角度(α)、前記内周台錐部
    分は水平面に対して40乃至90度の角度(β)を為
    し、外周台錐部分の下端部の径(d)と胴壁部形
    成用壁面の最大径(D)との比d/Dが0.4乃至
    0.95の範囲にある金型を使用し、前記金型の内周
    台錐部分の温度を他の底壁部形成用壁面よりも高
    い温度に維持するか、或いはパリソン底部の内周
    台錐部分となるべき部分を他の底壁部分よりも高
    い温度に加熱して、容器の内周台錐部分を、1.34
    g/c.c.以上の密度(20℃)となるように選択的に
    分子配向させることを特徴とする耐圧プラスチツ
    ク容器の製造方法。 2 前記角度(α)が35゜〜60゜であり、前記角
    度(β)が60゜〜85゜であり、前記比(d/D)
    が0.5乃至0.9であり、且つ内周台錐部分のポリエ
    ステル1.345以上の密度(d20)を有する特許請求
    の範囲第1項記載の製法。 3 前記外周台錐部分と内周台錐部分との接続部
    は、胴壁部の最大径(D)の0.03乃至0.2倍の曲
    率半径のビードをなしている特許請求の範囲第1
    項記載の製法。 4 外周台錐部分の直線部分の寸法(l1)と内周
    台錐部分の直線部分の寸法(l2)との比(l1/l2
    が0.2乃至4.0の範囲にある特許請求の範囲第1項
    記載の製法。 5 容器胴壁部はその密度(20℃)が1.34乃至
    1.40g/cm3となるように分子配向されている特許
    請求の範囲第1項記載の製法。
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