JPS62215648A - 塩素含有樹脂成型品 - Google Patents

塩素含有樹脂成型品

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JPS62215648A
JPS62215648A JP5773586A JP5773586A JPS62215648A JP S62215648 A JPS62215648 A JP S62215648A JP 5773586 A JP5773586 A JP 5773586A JP 5773586 A JP5773586 A JP 5773586A JP S62215648 A JPS62215648 A JP S62215648A
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JP
Japan
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chlorine
acid
containing resin
resin
molding
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JP5773586A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yagi
敏之 八木
Katsumi Takahashi
勝美 高橋
Hideki Kitada
北田 英毅
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塩素含有樹脂の成型品、特にpb或はSnなど
の金属化合物からなる安定剤を含まず、熱変形温度の高
い新規な塩素含有樹脂の成型品に関する。
(従来の技術) 塩素含有樹脂の代表例である塩化ビニル(以下、PvC
と略称する)樹脂は安価・強靭且つ耐薬品性、二次加工
性に優れていることから合成樹脂成型品として広く用い
られている。該PvC樹脂は樹脂構造の特性から、成型
時の温度によりHおよびC1元素が遊離して脱塩酸し、
成型品が黄変乃至黒変する為、樹脂原料中に事前にPV
C樹脂用安定剤を添加させておくのが一般的である。斯
かる安定剤としてはpb或はSn系金属化合物の安定剤
が主に用いられており、PvC以外の他の塩素含有樹脂
においても然りであった。
亦、これらの塩素含有樹脂には、成型時の金型からの離
型を良くする為、更に成型品の仕上り外観(特に、艶、
光沢等)を良くする為、ステアリン酸で代表される高級
脂肪酸等の所謂滑剤が添加されているのが一般的である
(発明が解決しようとする問題点) ところで、近時半導体を主体とした電子部品の発展は目
覚ましいものがあるが、斯かる半導体の製造設備や半導
体部品の梱包容器、該半導体を用いた機器のケースなど
の関連機器にも合成樹脂成型品が用いられるようになっ
たことは周知の通りである。このような製造設備はその
工程中に種々の処理をしなければならず、また梱包容器
1機器ケース等も酸洗い或は水洗等の処理をしなければ
ならず、上記のごと<pb或はSnなどの金属化合物を
安定剤として含むPvc樹脂は、上記処理の際にこれら
の金属元素が溶出し、電子部品等に悪影響を及ぼすこと
になる為、高品質の半導体、例えば1メガビツトの半導
体用の部材としては使用出来なかった。この他、生化学
、医療、医薬。
食品関連の用途においても金属の溶出が種々のトラブル
の原因となっていた。このような実情から上記のごとき
用途に適用される合成樹脂としては熱安定性に極めて優
れたフッ素樹脂が用いられる場合もあるが、該フッ素樹
脂は高価であり且つ溶接などの二次加工がしにくいと云
う欠点を有しているため汎用性に乏しがった。従ってこ
のような欠点を有さない塩素含有樹脂での上記用途への
適正化が強く望まれるところであった。
又、上記の滑剤は成型性を良くするに有効であるが、一
方で熱変形温度(柔軟温度、軟化温度)を低下させると
云う難点があり、前記の用途のうち高温で使用される用
途に適用する為にはこの点での対策も必要とされていた
本発明は叙上に鑑みなされたもので、pbやSnなどの
金属元素を含まない有効な安定剤にて塩素含有樹脂の熱
安定化を図り、且つ熱変形温度の低下を来さない新規な
滑剤を併用することにより、上記用途に極めて有効な成
型品を提供せんとするものである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的を達成するための本発明塩素含有樹脂成型品の
構成は、アミノカルボン酸、ヒドラジド、エポキシ化合
物及び有機亜燐酸エステル等の非金属安定剤より選ばれ
たいずれか一種若しくは数種により安定化され、且つア
クリル系滑剤を含有した塩素含有樹脂を所望形状に成型
して成ることを特徴とするにある。ここで塩素含有樹脂
とは上記のPvC樹脂の他に塩素化塩化ビニル樹脂、エ
チレン化塩化ビニル樹脂、他の樹脂とのアロイなど。
塩化ビニルを主体とする樹脂を云う、斯かる塩素含有樹
脂の重合度は種々選定されるが、加工温度を低く出来、
耐熱性をさほど要求しない低重合度。
例えば平均重合度700〜800のものを用いると加工
範囲が広げられ高品質の成型品が得られる。
この低重合度の樹脂は特に透明成型品を得る場合に好ま
しく採用される。此処に採用されたアミノカルボン酸は
、アミノ基とカルボン酸基とを有する化合物の総称であ
り、アミノ基を有する化合物としては、アンモニア、尿
素、アクリロニトリル、アミノアセトアニリド、アミノ
アントラキノン、アミノエタノール、アミノエチレン、
アミノエチルベンゼン、アミノクレゾール、アミノフェ
ノール、カプロラクタム、等が挙げられ、一方カルボン
酸基を有する化合物としては、酪酸、カプロン酸、ラウ
リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、クロトン酸、オ
レイン酸、リルン酸、安息香酸、ナフトル酸、マロン酸
、コハク酸、アジピン酸。
マレイン酸、フタル酸等を挙げることが出来る。
また、これらの化合物であるアミノカルボン酸の代表的
なものとしては、アセチルグルタミン酸、グリシン、ア
ラニン、ピロリドンカルボン酸、リジン、アルキニン、
トリプトファン、アントラニル酸、安息香酸、β−アミ
ノクロトン酸、α−アミノアクリル酸、α−アミノアジ
ピン酸、アミノマロイン酸、アセチルフェニルアラニン
、アセチルメチオニン及びこれらのエステル化合物、更
にアセチルアミノ酸とペンタエリスリトール又はジペン
タエリスリトールとのエステル化合物、2−ピロリドン
−5−カルボン酸とペンタエリスリトールとのエステル
化合物等が挙げられる。これらのアミノカルボン酸のう
ち、β−アミノクロトン酸エステルは、一般式 %式% R;1〜6価のアルコールの残基 で示されるものである。また、このエステルを構成する
R(OH)nの具体例としては、メタノール、エタノー
ル、プロパツール、イソプロパツール、ブタノール、2
−エチルヘキサノール、イソオクタノール、オクタツー
ル、イソノナノール、デカノール、ラウリルアルコール
、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステ
アリルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1.6−ヘキサンジオール、l、10−デカン
ジオール、ジエチレングリコール、チオジェタノール、
トリメチロールプロパン、グリセリン、トリス(2−ヒ
ドロキシエチル)インシアヌレート、トリエタノールア
ミン、ペンタエリスリトール、ジトリメタノールプロパ
ン、ジグリセリン、ソルビトール、マンニトール、キシ
リトール、ジペンタエリスリトールなどが挙げられる。
そしてこれらのアルコールとβ−アミノクロトン酸とが
縮重合して本発明のエステルが得られるが、該エステル
の望ましい具体例として、ステアリルアルコールβ−ア
ミノクロトン酸エステル、1,4ブタンジオールジβ−
アミノグロトン酸エステル、チオジエタノールジβ−ア
ミノクロトン酸エステル、トリメチロールプロパントリ
β−アミノクロトン酸エステル、ペンタエリスリトール
テトラβ−アミノクロトン酸エステル、ジペンタエリス
リトールヘキサβ−アミノクロトン酸エステルなどが挙
げられる。
亦、ヒドラジドは、一般式、 RCON I−I N I(、(Rは7/L/キル基又
はアリール基)で示され、その具体例としては、アセト
ヒドラジド、酪酸ヒドラジド、カプロン酸ヒドラジド、
ラウリン酸ヒドラジド、バルミチン酸ヒドラジド、ステ
アリン酸ヒドラジド、クロトン酸ヒドラジド、オレイン
酸ヒドラジド、リルン酸ヒドラジド、安息香酸ヒドラジ
ド、ナフトル酸ヒドラジド、マロン酸ヒドラジド、コハ
ク酸ヒドラジド、グルタミン酸ヒドラジド、アジピン酸
ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジド、フタル酸ヒドラジ
ド等が用いられる。
更にエポキシ化合物としては、エポキシ化動植物油、エ
ポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂環化合物、グリ
シジルエーテル又はグリシジルエステル化合物、エポキ
シ化高分子化合物等のエポキシ化合物等が挙げられる。
具体的には、エポキシ化動植物油として、エポキシ化大
豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化すフラワー油、
エポキシ化ひまわり油、エポキシ化綿実油等が、エポキ
シ化脂肪酸エステルとして、エポキシ化ステアリン酸ブ
チル、エポキシ化ステアリン酸オクチル。
エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチル等が、エポキシ化脂環
化合物として、エポキシ化テトラヒドロフタル酸エステ
ル(アルコールとしてはブタノール、オクタツール、デ
カノール等)が、グリシジルエーテル又はグリシジルエ
ステル化合物としてビスフェノールAグリシジルエーテ
ル、グリシジルメタクリレート及びその重合体が、エポ
キシ化高分子化合物として、エポキシ化ポリブタジェン
、エポキシ化アクリロニトリル・ブタジェンゴム等が夫
々挙げられる。
有機亜燐酸エステルとしては、トリフェニルフォスファ
イト、トリス(p−フェニルフェニル)フォスファイト
、トリス(0−シクロへキシルフェニル)フォスファイ
ト、トリス(p−ノニルフェニル)フォスファイト、フ
ェニル−p−ノニルフェニルフォスファイト、トリス(
2,4ジしブチルフェニル)フォスファイト等のトリア
リールフォスファイト、モノアルキルジフェニルフォス
ファイトやジアルキルモノフェニルフォスファイト等の
アルキル・アリールフォスファイト、グリコールやポリ
オールやビスフェニールやトリスフェノール等でオリゴ
化されたオリゴフォスファイトやシフエル・アミド・フ
ォスファイトやジラウリル・アミド・フォスファイト等
のアシドフォスファイト等が用いられる。
他の非金属安定剤としては、フェノール誘導体、多価ア
ルコール、含窒素化合物、含イオウ化合物、ケト化合物
が用いられる。フェノール誘導体としては、ヒンダード
フェノール、ヒンダードビスフェノール等が用いられ、
多価アルコールとしてはグリセリン、マンニトール、キ
シリトール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ソル
ビタンモノラウリレート、グリセリンモノステアレート
及びカルボン酸との部分エステル化物、含窒素多価アル
コール、含イオウ多価アルコール等が用いられ、含窒素
化合物としては、2−フェニールインドール、ジフェニ
ルチオ尿素、トリアジン等が用いられ、含イオウ化合物
としては、チオジプロピオン酸エステル、トリアジンチ
オール、チオールカルボン酸無水物等が、ケト化合物と
しては、アセト醋酸エステル、デヒドロ醋酸、β−ジケ
トン等が採用される。
これらの安定剤は、塩素含有樹脂100重量部に対し合
計で0.5乃至7.0重量部添加され塩素含有樹脂を主
に安定化するが、これらの安定剤にはpbやSnなどの
金属元素が何等含まれないことで特徴づけられる。該安
定剤の塩素含有樹脂に対する適正な添加量は上記の通り
であるが、0.5重量部未満の場合熱安定性が充分に得
られず、一方、7゜0重量部を超えると熱安定性はそれ
だけ向上するが経済的に不利となる。尚、これらの安定
剤のうち、アミノカルボン酸、ヒドラジド、エポキシ化
合物、有機亜燐酸アステルを単独又は組合せて用いる場
合には0.5乃至5重量部、望ましくは1.0乃至3.
0重量部の範囲で、またフェノール誘導体、多価アルコ
ール、含窒素化合物、含イオウ化合物、ケト化合物を単
独又は上記安定剤と組み合わせて用いる場合には2乃至
7重量部、望ましくは3乃至5重量部の範囲で用いられ
る。これらの安定剤は、夫々単独若しくは組み合わせて
用いられるが、組み合わせる場合には、アミノカルボン
酸及びエポキシ化合物の組合せ、アミノカルボン酸、エ
ポキシ化合物及び有機亜燐酸エステルの組合せ、ヒドラ
ジド、エポキシ化合物及び有機亜燐酸エステルの組合せ
、そしてエポキシ化合物及び有機亜燐酸エステルの組合
せ等が望ましく採用される。
一方アクリル系滑剤としては、■、メチルメタクリレー
トとアクリル酸エステルとを共重合して界面活性剤を添
加したもの、■、メチルメタクリレートにアクリル酸エ
ステル若しくはメタクリル酸エステル及びスチレンの単
量体混合物を共重合させたもの、■、■の共重合物に界
面活性剤を添加したものが挙げられ、上記アクリル酸エ
ステル及びメタクリル酸エステルとして、メチルメタク
リレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、2−へキシルアクリレー
ト、クロロエチルアクリレート、エチルメタクリレート
、n−ブチルメタクリレート、n−エチルへキシルメタ
クリレート、クロロエチルメタクリレート等が採用され
る。亦、■及び■の界面活性剤として、アニオン性界面
活性剤、カチオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性
剤が用いられる。
前記のような安定剤は主安定剤として塩素含有樹脂の熱
安定性に寄与し、またアクリル系滑剤は樹脂に滑性を付
与するが、その他の金属を含まない添加剤、例えば、ア
ミン系、フェノール系、イオウ系、燐系等の抗酸化剤、
紫外線吸収剤等の光安定剤、フタル酸エステル、芳香族
カルボン酸エステル、脂肪族二基基エステル等の可塑剤
、透明用のABS−MBS等の補強剤、顔料、助剤、防
黴剤1発泡剤等の添加剤を添加して、塩素含有樹脂の安
定化を助長し、加工性を良くシ、耐候性を向上させ1機
械的特性を向上させたり戒は可塑化し、発泡させたりす
ることができる。
更に、上記安定剤により安定化された塩素含有樹脂には
、半透明乃至不透明性(以下、これらを総称して非透光
性と云う)を付与°する為、アクリル変性改質剤、AB
S樹脂(アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン共重
合体)、MBS樹脂(メタクリル酸メチル・ブタジェン
・スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリル
・アクリレート・スチレン共重合体)、AES樹脂、(
アクリロニトリル・ポリエチレン−ポリプロピレンゴム
・スチレン共重合体)、AC3樹脂(アクリロニトリル
・塩素化ポリエチレン・スチレン共重合体)、AS樹脂
(アクリロニトリル・スチレン共重合体)、EVA樹脂
(エチレン酢酸ビニル共重合体)、フッ素樹脂、塩素化
ポリエチレン及びカーボンブラックより選ばれたいずれ
か一種若しくは数種を含有させることが出来るが、上記
塩素含有樹脂100重量部に対し、カーボンブラック以
外の物質は合計0.5〜50重量部、カーボンブラック
は0.O1〜3.0重量部添加される。然し乍ら、この
添加量は成型品の厚みにより種々選定されることが必要
である。即ち、厚みが厚い場合には、添加量を少なくし
ても非透光性となるが、厚みが薄い場合には多くして非
透光性を確保するようにしなければならない。これらの
非透光性を付与する物質のうち、アクリル変性改質剤と
しては、アクリル酸エステルとメチルメタクリレートと
の共重合体、アルキルアクリレートとスチレンとを共重
合し、その後メチルメタクリレートを重合したもの、メ
チルメタクリレートを重合し、その後アクリルアクリレ
ートとスチレンとを共重合したもの、メチルメタクリレ
ートを重合し、その後にアルキルアクリレートとスチレ
ンとを重合し、更にその後メチルメタクリレートを重合
したもの、ブタジェンとアクリル酸とスチレンとを共重
合させ、その後メタクリル酸メチルをグラフト重合させ
、更にスチレンを重合させたもの、及びブタジェンとア
クリロニトリルとスチレンとを共重合させ、その後スチ
レンを重合させ、更にメタクリル酸メチルをグラフト重
合させたものなどが挙げられる。
また、フッ素樹脂としては、4フツ化エチレン樹脂、パ
ーフルオロ−アルコキシフッ素樹脂、4フッ化エチレン
−6フツ化プロピレン共重合樹脂、4フッ化エチレン−
エチレン共重合体、3フツ化塩化エチレン樹脂、2フツ
化ビニリデン樹脂及び1フツ化ビニル樹脂等が挙げられ
る。
(作用) 上記の如き安定剤を含む塩素含有樹脂は、通常の成型法
、即ちカレンダーロール、プレス或は押出し法等により
板体、シート、パイプ、アングル更には溶接棒などに成
型される。そしてこの成型時には塩素含有樹脂の温度は
150−200℃になる。
従って樹脂中に安定剤が含まれていないと樹脂構造のH
とCIとが遊離して脱塩酸し、樹脂が黄変乃至黒変する
。しかし本発明の塩素含有樹脂成型品は上記安定剤の作
用により熱安定性が付与されているから、成型時の温度
上昇によっても変色することがない。
亦、上記アクリル系滑剤により滑性が付与されているか
ら、押出機等により樹脂を押出し成型する場合、金型と
の離型性が良く円滑な成型が保証されると共に艶・光沢
等の外観に優れた成型品が得られる。また、カレンダー
ロール、プレスにより成型する場合、ロールやつや板へ
の付着が防止され良好な成型性が保証される。しかもこ
れらの滑剤を用いると、従来の高級脂肪酸の如く成型品
の熱変形温度を低下させることもない。
上記安定剤により安定化された塩素含有樹脂は、−切金
属元素が含まれないから、該樹脂の成型品を薬洗などの
処理を施してもpbやSnなどの有害な金属元素が溶出
する懸念がなく、シかも塩素含有樹脂の安価・強靭な特
性及び耐薬品性が維持され、加えて上記滑剤により良好
な成型性及び外観が保証されると共に熱変形温度も上昇
するから、前述の半導体部品、医療、医薬、生化学、食
品等の製造設備、関連機器などに応用すれば経済的にも
多大の利益がもたらされる。亦、塩素含有樹脂は切断、
切削、溶接、溶着、熱面げなどの二次加工が極めて容易
であるから従来のフッ素樹脂製成型品に比べ多用性に富
み、上記用途関連の様々な用途が約束される。
更に、非透光性を付与する上記物質を添加した場合、こ
れらのうちカーボンブラック以外の物質は、上記塩素含
有樹脂に添加混練し成型固化させると、光の屈折率の相
違による光学的作用により、成型体が非透光性となる。
一方力−ボンブラックは着色力の強い黒色顔料で知られ
、その隠蔽性により光の透過が遮断され、更にカーボン
の導電性により制電性能をも付与される。従って、上記
耐薬品性(酸洗い、水洗い等の処理に対し)、成型性。
外観及び熱変形温度等における優れた特性に加え、非透
光性となるから、内部を透視されることが望ましくない
上記電子部品の梱包容器・各種ケース・機器、或は光化
学反応を起し易い医療、医薬、生化学、食品関係物質の
保管容器・調製器具等にも極めて好適となる。
(実施例) 次に実施例について述べる。
(i)サンプルの調製 (i−1)本発明によるサンプルを下記の配合で調製し
た。
なお、実(1)乃至実(7)は夫々実施例(1)乃至実
施例(7)を夫々示す。
(1−2)比較例として下記の5種のサンプルを調製し
た。
(…)熱安定性の測定 上記各サンプルについてカレンダーロール(160”C
X5分)及びプレス(160℃×5分)にて加熱成型し
成型品の色相の変化によりその熱安定性を測定した。結
果を第1表に示す。
(DI工合白) 1色 この第1表で理解される通り実施例(3)乃至(5)及
び比較例(2)のサンプルは比較例(5)即ち錫系安定
剤を用いた時と略同様の熱安定性を有する。
該実施例(3)乃至(5)は略同じ色相を呈して色相の
変化はなかった。また、実施例(1) (2) (6)
 (7)及び比較例(1)(3) (4)は比較例(5
)よりやや熱安定性に欠けていたが成型性には何等問題
がなかった。
(in)−膜物性の測定 上記実施例(3) (4)(5)と比較例(5)とのテ
ストピースについて一般物性を測定し、た〔但し、実施
例(5)については全光線透過率のみ〕。結果を第2表
に示す。また、上記実施例(1)乃至(7)と比較例(
1)乃至(5)とのテストピース(厚さ10 wm )
について、ASTM−D−648に基づき熱変形温度(
荷重、ta、sIcgf/aJ)を測定した。その結果
を第3表に示す。
第」1表 上記第2表で理解される通り、実施例(3)は比較例(
5)と比べてほぼ同等の物性値を示し、従来のPvC板
と同じように使用出来ることがわかる。
また実施例(4)は実施例(2)又は比較例(5)と比
べると、シャルピー衝撃値が7.5倍も向上し、耐衝撃
性PVC板としての特性を備えていることがわかる。更
に実施例(4) (5)は、実施例(2)又は比較例(
5)に比べ全光線透過率が極端に低下しており、非透光
性を必要とする上記の如き用途に充分適用できることが
理解される。また、第3表から実施例(1)乃至(7)
の熱変形温度は、比較例(1)乃至(5)のそれより平
均して約6℃高く、ステアリン酸とアクリル系滑剤との
差異が如実である。
(m)上記とは別に実施例(3)及び比較例(5)のテ
ストピースについて含有する微量金属元素を原子吸光法
(Sn、Pb)及びICP発光分光分析法(Ca、Zn
、Ti、Mg)にて分析した。その結果を第4表に示す
但し、単位はpps+を示す。
第4表で理解される通り、実施例(3)では、pbやS
n等の金属元素はほとんど検出されなかった。
(v)溶出テスト 上記実施例(3)、比較例(5)、及び別途調製したp
bを主安定剤とするpvc樹脂〔比較例(6)とする〕
のサンプルについてJISK6743に基づいて純水中
に浸し、溶出した微量金属を原子吸光法及びICP発光
分析法にて分析した。その結果を第5表に示す。
(単位;PPII・・・酸の単位容積に対する溶出量)
この第5表から理解される通り、実施例(3)からは金
属が溶出されなかった。また、比較例(5)(6)から
はその安定剤に含まれるSn或はpbが溶出した。
尚、上記実施例以外の安定剤を用いたpvc樹脂につい
ても上記と同様の試験をしたところ略同様の結果を得た
。亦、非透光性を付与する物質としてアクリル変性改質
剤、エチレン酢酸ビニル共重合体以外の上記物質を単独
若しくは適宜組み合わせて用いたところ略同様の光線透
過率を得た。
更に、本発明の成型体をシート状となし、通常のPvC
樹脂成型品の表面にラミネートするようにすれば、成型
品として上記同様の効果が得られると共に経済的効果も
付加されるので、目的用途に応じて望ましく採用される
。更に亦、PvC樹脂に代えて塩素化塩化ビニル樹脂を
用いると熱柔軟温度が略100℃まで向上し、エチレン
化塩化ビニル樹脂を用いると耐衝撃性が向上し、アロイ
を用いると二次加工性が向上する。
(発明の効果) 叙上のごとく1本発明の塩素含有樹脂成型品は従来のど
と<pbやSnなどの金属化合物を安定剤として含まな
いから、半導体、生化学、医療、医薬、食品等の関連機
器等に供しても金属元素が溶出する懸念がなく、また塩
素含有樹脂が本来有する安価で強靭な特性及び耐薬品性
・二次加工性に優れた特性が維持されるから上記用途関
連の機器等に極めて好適に用いられる。また、上記安定
剤によって熱安定性が付与されているから、成型時の温
度上昇によっても黒変することがなくその本来の外観が
維持される。更に、金属が溶出しない特性に加え、アク
リル系滑剤により滑性が付与されているから、成型性及
び仕上り外観に優れ、しかも従来の高級脂肪酸の如く熱
変形温度を低下させることがなく、上記用途への適正化
が一層向上する。加えて、金属元素を含まない比透光性
付与物質を添加すると、成型品が半透明若しくは不透明
とされるから、透視を必要としない場合或は光学的影響
を排除したい場合の前記用途にも極めて好適である。
斯かる優れた性能を有する本発明塩素含有樹脂成型品は
有用性極めて大である。
一以上一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アミノカルボン酸、ヒドラジド、エポキシ化合物及
    び有機亜燐酸エステル等の非金属安定剤より選ばれたい
    ずれか一種若しくは数種により安定化され、且つアクリ
    ル系滑剤を含有した塩素含有樹脂を所望形状に成型して
    なることを特徴とする塩素含有樹脂成型品。
JP5773586A 1985-04-26 1986-03-14 塩素含有樹脂成型品 Pending JPS62215648A (ja)

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