JPS62215503A - ブドウの品質改良方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアミノ酸及び核酸塩基を含有する溶液でブドウ
の果樹葉面又は果実表面を処理するブドウの品質改良例
えば果実の着色度の促進、糖度の増加、酸度の減少等の
方法に関する。

従来の技術及び問題点 アミノ酸を含有する溶液を柑橘類の果実生育期間内に果
樹の葉面又は果実表面に投与することにより柑橘類果実
の品質改良、例えば果実上の糖度の増加、クエン酸生成
量の減少等を行う方法（特公昭５６−３２９６１号公報
）、メチオニンがトマト、メロン、カキ、リンゴ、ナシ
、ミカン、キュウリ、ナスの成熟促進効果を有すること
（特公昭４９−３５９ＴＴ号公報〉が知られている。し
かしながら、アミノ酸及び核酸塩基を含有する溶液でブ
ドウの果樹葉面又は果実表面を処理することにより、ブ
ドウの品質改良を行うことは知られていない。

問題点を解決するための手段 本発明方法によると、アスパラギン酸、フェニルアラニ
ン、グルタミン酸、アルギニン、トリプトファン及びア
ラニンから選ばれるアミノ酸の少なくとも１種とアデニ
ン及びウラシルから選ばれる核酸塩基の少なくとも１種
とを含有する溶液でブドウの果樹葉面又は果実表面を処
理することにより、ブドウの品質改良、例えば果実の着
色度の促進、糖度の増加、酸度の減少等を行うことがで
きる。

本発明において用いられるアミノ酸及び核酸塩基として
は、発酵法、酵素法９合成法で製造された製品のほか、
ナタネ（又は、その粕）、大豆（又は、その粕）、綿実
カス、ヒマシ粕等の天然植物蛋白質、肉カス、魚粕、骨
粉類、血粉、畜乳等の天然動物蛋白質、酵母、細菌等の
発酵菌体の加水分解物、発酵廃液等、上述の特定のアミ
ノ酸及び核酸塩基を含有するものであればいずれでも用
いられる。さらに、肥料成分である窒素、リン酸、カリ
ウムと組み合わせて用いてもよい。

又、天然物の加水分解物又は、発酵廃液を使用する場合
に、上述の特定のアミノ酸及び核酸塩基が、量的に不足
することがあるが、適宜、補添して用いれば良い。

本発明で用いられるアミノ酸及び核酸塩基を含有する溶
液としては、通常水溶液として用いられ、それらの濃度
としては、アミノ酸では０．００２〜２％、核酸塩基で
は０．００５〜０．０５％の範囲が好適である。該溶液
で処理する方法としては、散布、浸種等の方法があげら
れる。処理する時期としては、ブドウ果実の着色期間内
が望ましい。

処理回数は、施用する溶液のアミノ酸及び核酸塩基の濃
度に応じて１〜５回処理すれば良い。又、１回の処理量
は、果樹の葉面や果実の表面が充分ぬれる程度でよい。

さらに、アミノ酸及び核酸塩基を含有する溶液が果樹の
葉面や果実の表面に充分に保持されるように展着剤、例
えば蔗糖、糖蜜ポリエチレングリコール等を加えること
が望ましいが、発酵廃液のように糖類を含有する場合に
は必ずしも展着剤は必要としない。

以下に、実施例を示す。

実施例１゜ 巨峰（２５年生）を供試樹とし、第１表に示す各種アミ
ノ酸及び核酸塩基を含有する水溶液を果実の表面の着色
期に２回（８月１０日及び８月１８日）、−枝（亜主技
）あたり２βを葉面に散布し、８月２５日に収穫した。

処理量あたり、１０房について、果実の着色度及び糖度
を測定した。その結果は、第１表に示す。

実施例２゜ グルタミン酸発酵母液を１０％（１１／Ｗ）濃度の硫酸
で１００度、６時間加水分解した液に、アルギニン、ア
スパラギン酸、フェニルアラニン、トリプトファン及び
アデニンを添加調整し、第２表に示す組成物からなる溶
液を得た。

該溶液を、水でそれぞれ５０，１００，５００及び１０
００倍に希釈し、実施例１と同様に、ブドウ（巨峰）の
着色期間に果樹の葉面に散布した。

収穫物について果実の着色度、糖度及び酸度を測定した
。その結果を第３表に示す。

第　　　　２　　　　表 第　　　　３　　　　表 注）酸　度　：　酒石酸として（ｍｇ／１００ｍ１果汁
）（以下の測定においても同じ） 実施例３゜ 実施例２と同じ供試液を、ピオーネ（１０年生）の果実
着色開始期から２回（７月１８日及び７月２７日）、主
枝あたり１回１０１（希釈液）散布し、９月１日に収穫
した。

処理技あたり１０房について、果実の着色度及び糖度を
測定した。その結果を第４表に示す。

第　　　　４　　　　表 実施例４゜ ナタネ抽かす１００部に１５％（１１／Ｗ）ａ１度の硫
酸を３００部添加し、１００℃で５時間、加水分解した
。

次いで、硫酸をアンモニア水（１７％）で中和し、固形
物を遠心分離で除去し、清澄液１５０部を得た。この清
澄液に、アスパラギン酸、トリプトファン、アルギニン
及びアデニンを添加シ、第５表に示す組成の供試液１５
０部を得た。

該供試液を５００及び１０００倍に希釈し、その希釈液
を巨峰（１２年生）の着色期に３回その果樹葉面に散布
し、収穫果実の品質調査を行った。

その結果を第６表に示す。

第　　　　５　　　　表 第　　　　６　　　　表 発明の効果 本発明方法により、ブドウの品質改良、例えば果実の着
色度の促進、糖度の増加１酸度の減少等を行うことがで
きる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）アスパラギン酸、フェニルアラニン、グルタミン
   酸、アルギニン、トリプトファン及びアラニンから選ば
   れるアミノ酸の少なくとも１種とアデニン及びウラシル
   から選ばれる核酸塩基の少なくとも１種とを含有する溶
   液でブドウの果樹葉面又は果実表面を処理することを特
   徴とするブドウの品質改良方法。
2. （２）該溶液を処理する時期がブドウの果実の着色期間
   内である特許請求の範囲第１項記載の方法。