JPS62214121A - ガス吹込みプラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、容器内の溶湯中にガスを吹込むことにより溶
湯の撹拌等を行なうガス吹込みプラグに関する。

（従来の技術） 従来、溶鋼の撹拌のために取鍋（容器）の底壁または側
壁に取付けられてガスを溶鋼中に吹込むためのガス吹込
みプラグとしては、通常、ポーラスプラグが用いられて
いる。

このポーラスプラグには、第６図に示すように、鉄皮１
の底面鉄皮部１ａをポーラスレンガからなるプラグ本体
２の底面から離間させて均圧室３を構成したものがある
。

ところで、このポーラスプラグに用いられるポーラスレ
ンガは、耐火粒子を少量の微粉で結合させ、耐火粒子と
耐火粒子との間に気孔をもたせ、これによりガスを流通
させることができるようにしたものである。

したがって、ポーラスプラグは、プラグ本体２の組織が
粗く、たくさんの気孔が連続しているため、第７図に示
すように、取鍋への取付は時に押圧部材４による押圧力
により鉄皮１がプラグ本体２の底面に接してしまっても
、第８図に示すように、ガス供給管５から供給されるガ
スが耐火粒子６・・・相互間を通って四方へ広がるので
、ガスの吹込み上、あまり問題にならない。

しかしながら、このポーラスプラグは、前記ポーラスレ
ンガの構造上、損耗が大きいという問題があった。

そこで、近年、ガス吹込みプラグとして貫通孔プラグが
見直されてきた。すなわち、この貫通孔プラグは、第９
図に示すように、難通気性のち密な耐火物からなるプラ
グ本体１１中に多数の貫通細孔１２・・・を設けたもの
で、摩耗損耗が通常の耐火物と同様に優れている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この貫通孔プラグは、第９図に示すよう
に、取鍋への取付は時に押圧部材４による押圧力により
鉄皮１３がプラグ本体１１の底面に接してしまうと、ガ
ス供給管１４の真上の貫通細孔１２からはガスがでるが
、他の貫通細孔１２からはガスがほとんどでなくなって
しまうという問題がある。

この問題は、第１０図に示すように、プラグ本体１６の
底面部に凹部１６ａを設けて鉄皮１３との間に均圧室１
８を形成することで解決することができるが、この貫通
孔プラグの生産を工業的に行なうには、第１１図に示す
ように、面積の広い底部を鋳込面（上面）とすることが
細孔配列上必要なため、貫通孔プラグは第６図に示すよ
うな形状となってしまう。もつとも、第１２図に示すよ
うに、上型２１に突出部２１ａを設ければ、第１０図に
示すような形状にすることができるが、その上型２１の
製造が複雑かつ高価となり、さらに、鋳込時に細孔用線
材２２と上型２１の線材挿通細孔２１ｂとの間隙より泥
しよう２３が上型２１の上に上がり、型外しが非常に困
難となる。

なお、第１１図、第１２図中、２４は下型、２５は側枠
である。

本発明は前記事情にもとづいてなされたもので、その目
的とするところは、容器への取付は時に鉄皮がプラグ本
体に押付けられて貫通細孔を塞ぐことがないようにした
ガス吹込みプラグを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、前記問題点を解決するために、多数の貫通細
孔を有するプラグ本体と、このプラグ本体の前記貫通細
孔一端開口側を覆い、プラグ本体との間に均圧室を形成
する鉄皮と、この鉄皮を介して前記均圧室に吹込みガス
を供給するガス供給管とを具備したガス吹込みプラグに
おいて、前記均圧室にスペーサを設けたことを特徴とす
るものである。

（作用） 容器への取付は時に鉄皮がプラグ本体に向けて押圧され
てもスペーサにより鉄皮がプラグ本体に接しないように
する。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する
。

第１図は本発明に係るガス吹込みプラグとしての貫通孔
プラグを示すもので、図中３１は耐火物製のプラグ本体
である。このプラグ本体３１には底面から上面に貫通す
る多数の貫通細孔３２・・・が設けられ、この貫通細孔
３２・・・は、第２図に示すように、行列状に配列され
ている。

また、このプラグ本体３１の前記貫通細孔３２一端開口
側すなわち底面側は鉄皮３３で覆われている。この鉄皮
３３は、プラグ本体３１の周側面を覆う側面鉄皮部３３
ａと、底面を覆う底面鉄皮部３３ｂとからなり、底面鉄
皮部３３ｂとプラグ本体３１の底面との間には均圧室３
４が形成されている。

また、この底面鉄皮部３３ｂには均圧室３４に吹込みガ
スを供給するガス供給管３５が連結されている。このガ
ス供給管３５は、第３図に詳図するように、先端部が底
面鉄皮部３３ｂ（厚さ４．５−ｍ）を貫通して均圧室３
４内に突出している。さらに、ガス供給管３５は、局面
部が底面鉄皮部３３ｂに溶接等により固着され、かつ先
端面がプラグ本体３１の底面に当接していて、これによ
りスペーサ３６が構成されている。また、ガス供給管３
５の均圧室３４内に突出した先端部には、たとえば深さ
５ｍｍ、幅３１］ｌｌ１１の溝３５ａが十文字状に刻設
され、この溝３５ａを介してガス供給管３５から均圧室
３４内にガスが供給されるようになっている。

以上の構成によれば、取鍋（容器）への取付は時に底面
鉄皮部３３ｂがプラグ本体３１に向けて押圧されてもス
ペーサ３６すなわちガス供給管３５の先端部により底面
鉄皮部３３ｂがプラグ本体３１に接しないようにするこ
とができる。したがって、取鍋への取付は時に底面鉄皮
部３３ｂがプラグ本体３１の底面に押付けられて貫通細
孔３２・・・を塞ぐことがない。

なお、貫通細孔３２・・・の配列は、第４図に示すよう
に、同心円状に配列してもよい。また、第５図に示すよ
うに、均圧室３４には外周に沿って鉄製リング３７をガ
スシールモルタルで固定してもよく、これにより広い均
圧室３４が得られる。さらに、上記実施例では、ガス供
給管３５の先端部をスペーサ３６としたが、本発明はこ
れに限ることはなく、たとえば鉄皮の一部を均圧室内に
突出させてスペーサとしてもよい。

次に、第６図同様の構造とした貫通孔プラグ（試験用プ
ラグ１）、第１図〜第３図の構造とした貫通孔プラグ（
試験用プラグ２）、その貫通孔配列を第４図の配列とし
た貫通孔プラグ（試験用プラグ３）、均圧室構造を第５
図の構造とし貫通孔配列を第４図の配列とした貫通孔プ
ラグ（試験用プラグ４）、第６図同様の構造としたポー
ラスプラグ（試験用プラグ５）、第１図〜第３図同様の
構造としたポーラスプラグ（試験用プラグ６）の６種類
のプラグの比較試験結果を下表に示す。

表 （単位二Ｎρ／ｍｉｎ　） この試験結果より、従来構造の貫通孔プラグ（試験用プ
ラグ１）は吹込みガス流量の低下が非常に大きいが、本
発明に係る貫通孔プラグ（試験用プラグ２．３．４）は
吹込みガス流量の低下がほとんどない。また、本発明に
係るプラグ構造は貫通孔プラグに限らず、ポーラスプラ
グにおいても有効であることがわかる。

なお、試験用プラグは全て、下方から力がかかっておら
ず且つガス圧力が４Ｋｙ／ｃｄ（Ａβガス）のときのガ
ス流量が４０ＯＮ１／ｍｉｎのものを用いた。また、試
験用プラグは取鍋の受はレンガ（取付は部）にモルタル
でセットし、下方から押えレンガおよび押え鉄板（リン
グ）で固定した。

また、測定圧力は４Ｋｙ／ｃｄ＜Ａ（ｌガス）である。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、ガス吹込みプラグ
の容器への取付は時に鉄皮がプラグ本体に押付けられて
貫通細孔を塞ぐことがない等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示すもので、第１
図はガス吹込みプラグの断面図、第２図は貫通細孔の配
列を示す図、第３図はスペーサを示す斜視図、第４図は
前記貫通細孔の配列の変形例を示す図、第５図は前記ガ
ス吹込みプラグの変形例を示す断面図、第６図〜第１２
図は従来例を示すもので、第６図はポーラスプラグの一
例を示す断面図、第７図および第８図はポーラスプラグ
をセットした場合の作用を説明するための図、第９図は
貫通孔プラグのセットの際の作用説明図、第１０図は貫
通孔プラグの変形例を示す断面図、第１１図および第１
２図は貫通孔プラグの製造を説明するための図である。 ３１・・・プラグ本体、３２・・・貫通細孔、３３・・
・鉄皮、３４・・・均圧室、３５・・・ガス供給管、３
６・・・スペーサ。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第２図　　　　第４図 第５図 第６図 口？］「を］−４第９図 第１０図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数の貫通細孔を有するプラグ本体と、このプラ
   グ本体の前記貫通細孔一端開口側を覆い、プラグ本体と
   の間に均圧室を形成する鉄皮と、この鉄皮を介して前記
   均圧室に吹込みガスを供給するガス供給管と、前記均圧
   室に設けられるスペーサとを具備したことを特徴とする
   ガス吹込みプラグ。
2. （２）スペーサは、ガス供給管の先端部を鉄皮を介して
   均圧室内に突出させることにより構成したことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のガス吹込みプラグ。
3. （３）スペーサは、鉄皮の一部を均圧室内に突出させる
   ことにより構成したことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のガス吹込みプラグ。