JPS62214088A - 潜水機の固着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は海底に設置された機器の保守、点検等の各種の
作業に使用される潜水機の固着装置に関するものである
。

〔従来技術〕

一般に海中作業に使用される潜水機には固着装置として
グラバ−と称する把持装置が設けられており、この把持
装置により海洋構造物の固着対象物の一部を把むものが
多い。

しかしながら、この方式においては、固着できる場所及
び形状が限定され、特に平面とか半径の大きな円筒面な
どには固着できないという問題があった。

前記不具合を解消するために、把持装置に代え減圧チャ
ンバーによる吸着力による固着装置が考えられているが
、一般に固着対象物の表面には生物の付着等により凹凸
が生じており、したがって、減圧チャンバーの吸着力を
十分得られないことが多い。この問題を解決するために
は、あらかじめその固着対象物の表面を清掃する必要が
あり、そのために特別の清掃機を必要とすることとなり
、費用が高くなるという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は前記したような従来の問題点を解決するために
なされたものであって、その目的とするところは、海洋
構造物の固着対象物が平面又は半径の大きな円筒面であ
って、かつその表面に生物の付着等による凹凸がある場
合においても容易かつ安価にその固着力を得るようにし
た潜水機の固着装置を提供する点にある。

〔発明の概要〕

本発明は前記目的を達成するために、本体に固着脚を取
付け、該固着脚の先端に減圧チャンバーを取付けるとと
もに該減圧チャンバー内に回転盤を設け、該回転盤にそ
の回転による遠心力により前記減圧チャンバー外縁のシ
ール部まで摺動可能な摺動ブラシ台を装着した潜水機の
固着装置である。

〔実施例〕

以下第１図乃至第６図に基づき、本発明による潜水機の
固着装置の一実施例を説明する。

第１図は潜水機Ｒの概略図で、この潜水機Ｒは本体１に
先端に減圧チャンバー２を有する固着脚３を取付けて構
成されている。

減圧チャンバー２は第２図に示されるように固着Ｊ！１
１３の先端に固着された円板４と、この円板４の外周縁
下部に設けられた環状のゴムパッド５及びシール部材６
とにより構成されている。

そして円板４に設けられた貫通孔７に吸引ホース８が接
続され、図示しない吸引ポンプにより減圧チャンバー２
内は負圧になるようになっている。この減圧チャンバー
２内には回転盤９が配置されている。

この回転盤９の構造について詳述すれば、特に第３図に
示すように回転盤９の外周縁は下部に向って末広がりと
なる傾斜壁１０として形成され、この傾斜壁１０の上部
には円周方向に適当間隔を置いてベーン翼１１が設けら
れるとともに、その下部にはブラシ毛１２を有する摺動
ブラシ台１３が取付けられている。

この摺動ブラシ台１３は回転盤９の円周方向に複数個、
好ましくは４〜１０数個設けられており、その上部を摺
動ブラシ台バネ１４のバネ力により上方へ引上げられる
ように取付けられている。

１５は摺動ガイドであり、１６は摺動ブラシ台１３に設
けられたロックピンで、バネ１７により矢印Ａ方向に押
圧されている。前記傾斜壁１０の内面側にはロックピン
ＩＧが嵌入する孔１８が設けられている。このロックピ
ン１６及び孔１８は摺動ブラシ台１３が上方へ移動する
とき容易にロックピン１６が孔１Ｂから抜けるような角
θをもって設けられている。更に回転盤９の中央部上面
には第２図に示すように円周溝１９が設けられるととも
に、その内壁には内歯歯車２０が形成され、この内歯歯
車２０には円板４に取付けられたモータ２１により回転
する歯車２２が噛合するように構成されている。

このように構成された回転盤９は、その中心において、
円板４の下面に固着された支持軸２３にベアリング２４
を介して回転可能な如く取付けられている。２５は円周
溝１９の底面に設けられた孔であって、減圧チャンバー
２と吸引ホース８を連通させるためのものである。

前記構成の固着装置において、潜水機Ｒを固着対象物２
６に固着する場合、減圧チャンバー２を所定の場所へ位
置させモータ２１を駆動すると回転盤９は回転する。こ
のとき遠心力により摺動ブラシ台１３は、引っ張り力を
作用させているバネ１４のバネ力に抗して矢印Ｂ方向（
バネ１４を更に伸長する方向）に傾斜壁１０の内面を摺
動し、摺動ブラシ台１３に固定されているブラシ毛１２
が減圧チャンバー２のシール部材６の下部まで摺゛　動
すると、ロックピン１６が孔１８に嵌入し、それ以上摺
動することはない。なお、第４図及び第５図にこの摺動
ブラシ台１３が傾斜壁１０の内面に沿って突出して最先
端部にロックピン１６によって固定されている状態を示
している。

この回転盤９の回転と同時にベーン翼１１の作用により
減圧チャンバー２内は減圧され自動的に吸着力が発生し
、そのためブラシ毛１２は固着対象物２６の表面に適当
な押圧力をもって当接し、固着対象物２６の表面の清掃
が行なわれる。

前記状態で固着対象物２６の表面の清掃が終わるとモー
タ２１の作動を停止し、回転盤９の回転を停止すると遠
心力が失なわれ、摺動ブラシ台１３はバネ１４のバネ力
により上方へ引上げられる。

ロックピン１６は摺動ブラシ台１３が回転盤９側に移動
する際に自動的に孔１８から抜は出る。

そして図示しない吸引ポンプを作動させて減圧チャンバ
ー２内の負圧を高めることによりシール部材６はブラシ
毛１２によって清掃された固着対象物２６の表面に密着
し、そのシール性を高め、結果として吸着力を高めるこ
とができるのである。

〔発明の効果〕

以上説明のごとく、本発明による潜水機の固着装置によ
れば、減圧チャンバー内に遠心力によりに圧チャンバー
のシール部まで移動可能な摺動ブラシ台を設け、この摺
動ブラシ台に設けたブラシ毛によって吸着面を成形する
ようにしたことに特徴があり、次の効果を奏することが
できる。

即ち、平面又は半径の大きな円筒面などに潜水機を固着
する場合の固着力を高めるため表面を清掃のための特別
を装置を必要とせず、その結果、装置が安価となり、か
つその作業性を大幅に向上させることができる等の効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による潜水機の固着装置の実施例を示すもの
であって、第１図は潜水機の概略図、第２図は第１図の
Ａ部の拡大断面図、第３図は第２図Ｂ部拡大図、第４図
は固着対象物の表面清掃時の説明図、第５図は第４図の
Ｃ部拡大図、第６図は第５図のＤ−Ｄ矢視図。 １・・・本体、２・・・減圧チャンバー、３・・・固着
脚、４・・・円板、５・・・ゴムバッド、６・・・シー
ル部材、７・・・貫通孔、８・・・吸引ホース、９・・
・回転盤、１０・・・傾斜壁、１１・・・ベーン翼、１
２・・・ブラシ毛、１３・・・摺動ブラシ台、１４．１
７・・・バネ、１５・・・摺動ガイド、１６・・・ロッ
クピン、１８．２５・・・孔、１９・・・円周溝、２０
・・・内歯車、２１・・・モータ、２２・・・歯車、２
３・・・支持軸、２４・・・ベアリング、２６・・・固
着対象物。 特許出願人　工業技術院長　等々力　　達く 第４図 Ｃ） 第５図 １８開昭６２−２１４０８８（４） 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 本体に固着脚を取付け、前記固着脚の先端に減圧チャン
   バーを取付けるとともに、前記減圧チャンバー内に回転
   盤を設け、前記回転盤にその回転にともなって前記減圧
   チャンバー外縁のシール部まで摺動可能な摺動ブラシ台
   を装着したことを特徴とする潜水機の固着装置。