JPS62214082A - 自動二輪車のマスタシリンダ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は車体フレームに、シリンダ本体と、このシリ
ンダ本体に管路な介して接続されるリザーブタンクとが
取り付けられる自動二輪車のマスタシリンダ装置に関す
るものである。

（従来の技術） 自動二輪車には、内燃機関の吸入空気を浄化するエアク
リーナと、液圧で作動するブレーキ装置とを備えるもの
がある。

このブレーキ装置にはブレーキペダルの踏力を液圧に変
換するマスタシリンダが備えられ、この種のマスタシリ
ンダとして、例えば、実公昭５９−３９１００号に開示
されるように、踏力を液圧に変えるシリンダ本体と、こ
のシリンダ本体に管路を介して接続され、作動液を供給
するリザーブタンクとが取り付けられるものがある。

（発明が解決しようとする問題点） このようにリザーブタンクがシリンダ本体と分離して取
り付けられる場合、特に不整地走行の競技用自動二輪車
では、リザーブタンクはシリンダ本体の近傍で、しかも
障害物や他の車両との接触等によって影響を受けること
がない位置に配置することが好ましい。

しかも、内燃機関の吸入空気を浄化するエアクリーナが
備えられる場合には、内燃機関の性能上、エアクリーナ
の容積を極力大きくしたいという要求があるが、リザー
ブタンクの配置によっては、エアクリーナとリザーブタ
ンクとの間に、組付上及び整備上から所定のクリアラン
スを確保する必要があり、その分エアクリーナの容積が
制限される。

この発明はかかる実情を背景にしてなされたもので、リ
ザーブタンクが保護され、かつエアクリーナの容積の確
保が容易である自動二輪車のマスタシリンダ装置を提供
することを目的としている。

（問題点を解決するための手段） この発明は前記の問題点を解決するため、　車体フレー
ムに、ブレーキペダルの踏力を液圧に変換するシリンダ
本体と、このシリンダ本体に管路を介して接続され、作
動液を供給するリザーブタンクとが取り付けられ、さら
に内燃機関の吸入空気を浄化するエアクリーナが備えら
れる自動二輪車において、前記リザーブタンクを前記エ
アクリーナ内に配置したことを特徴としている。

（作用） この発明では、シリンダ本体に作動液を供給するリザー
ブタンクが、エアクリーナの内部に配置され、エアクリ
ーナて保護されている。このため、障害物や他の車両と
接触することがあっても、リザーブタンクが影響を受け
ることがない。

また、リザーブタンクがエアクリーナの外に配置される
場合と比較し、リザーブタンクの組付性及び整備性を考
慮するクリアランスを設ける必要がないため、その分エ
アクリーナの容積の確保が容易である。

（実施例） 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。

図において符号１は自動二輪車の車体フレームで、この
車体フレーム１は、メインフレーム２、シートレール３
、バックステー４を主部材として構成されている。メイ
ンフレーム２には２サイクル内燃機関５が搭載され、こ
の内燃機関５の吸気系には気化器６が接続され、さらに
気化器６の上流側にはエアクリーナ７が接続されている
。

エアクリーナ７はメインフレーム２と、シートレール３
と、バックステー４との間に形成される空間に配置され
、内燃機関５への吸入空気中の塵埃を除去する。

エアクリーナ７の下方位置には、マスタシリンダ８のシ
リンダ本体９がブラケット１０を介してバックステー４
に支持されている。このシリンダ本体９の先端部には液
圧ホース１１が接続され、この液圧ホース１１は後輪の
制動を行なう、例えば、ディスクブレーキのキャリパに
接続されている。

シリンダ本体９にはピストン１２が摺動可能に設けられ
、このピストン１２はシリンダロッド１３によって前進
し、液圧ホース１１を介して圧液をキャリパに供給する
。

シリンダロッド１３の後端部は作動ロッド１４の先端部
に支持され、この作動ロッド１４はメインフレーム３に
回動可能に支持されたブレーキペダル１５に支持ビン１
６を弄して回動可能に連結されている。

前記シリンダ本体９にはリザーブタンク１７がホース１
８を介して接続され、シリンダ本体９に作動液を供給す
る。リザーブタンク１７は前記エアクリーナ７のクリー
ナボックス１９内に配置され、クリーナボックス１９と
ともにバックステー６に支持されている。即ち、リザー
ブタンク１７は支持バンド２０に嵌合して支持され、こ
の支持バンド２０はカラー２１に挿通された締付ボルト
２２の頭部２２ａとカラー２１との間で係止されている
。締付ボルト２２の先端部はクリーナボックス１９を貫
通して、ブラケット２３に螺着されている。このブラケ
ット２３はバックステー６間を連結するパイプ２４に固
定されており、このバイブ２４にはまたブラケット２５
が設けられ、このブラケット２５には締付ボルト２６で
クリーナボックス１９が直接支持されている。

クリーナボックス１９の前側は吸気管２７に接続され、
吸気管２７の吸入口にはエレメント２８が取付ポルト２
９で着脱可能に設けられている。

クリーナボックス１９の吸入口１９ａはシート３０の下
側に位置し、またクリーナボックス１９の側部には、例
えば、図示しない蓋部材が設けられ、エレメント２８や
リザーブタンク１７を清掃する際に、これらを取り出し
たり、或いはリザーブタンク１７への作動液の補充がで
きるようになっている。

リザーブタンク１７のホース１８はシール部材を介して
クリーナボックス１９に貫通され気密となっているとと
もに、このリザーブタンク１７はクリーナボックス１９
の後方のエレメント２８から離れた位置にあり、吸入口
１９ａから吸入される空気の流れを円滑にしている。

次に、この実施例の作用を説明する。

ブレーキペダル１５を踏むと作動ロッド１４を介してシ
リンダロッド１３が押され、シリンダ本体９内のピスト
ン１２が前進し、ブレーキペダル１５の踏力が液圧に変
換される。この圧液は液圧ホース１１を介して後輪を制
動するブレーキ装置のキャリパに供給される。

ところで、例えば、不整地走行の競技用自動二輪車に搭
載され、その走行中に障害物や他の車両と接触すること
があっても、シリンダ本体９へ作動液を供給するリザー
ブタンク１７はエアクリーナ７のクリーナボックス１９
内に配置されているため、影響を受けることがない。

また、エアクリーナ７はリザーブタンク１７が内部に配
置されるため、メインフレーム３、シートレール５及び
バックステー６との間に形成される空間全体に配置する
ことが可能となる。さらに、リザーブタンク１７を外部
に配置する場合のように組付性及び整備性を考慮して、
従来のようなリザーブタンク１７とエアクリーナ７との
間に特別なりリアランスを確保する必要がないため、そ
の分エアクリーナ７を大きくすることが可能で、内燃機
関５の吸入効率を向上することができる。

なお、前記実施例ではリザーブタンク１７をクリーナボ
ックス１９とともに車体フレームに取付けているが、車
体フレームにエアクリーナ７を取り付け、このエアクリ
ーナ７にリザーブタンク１７を取り付けるようにしても
よい。

（発明の効果） この発明は前記のように、シリンダ本体に作動液を供給
するリザーブタンクを、エアクリーナの内部に配置した
から、リザーブタンクがエアクリーナで保護される。従
って、例えば、不整地走行の競技用車両等に搭載され、
障害物や他の車両等と接触することがあっても、リザー
ブタンクが影響を受けることがない。また、リザーブタ
ンクがエアクリーナの外に配置される場合と比較し、リ
ザーブタンクの組付性及び整備性を考慮するクリアラン
スを設ける必要がないため、その分エアクリーナの容積
の確保が容易になり、エンジン性能を向上することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した自動二輪車の一部を破断し
た要部の側面図、第２図は自動二輪車の一部を破断した
要部の平面図、第３図はリザーブタンクの支持状態を示
す断面図である。 １・・・車体フレーム ′２−・◆　−！　ゝノ　７１ノー　人３・・・シート
レール ４・・・バックステー ７・・・エアクリーナ ８・・・マスタシリンダ ９・・・シリンダ本体 １４−・・ブレーキペダル １７−・・リザーブタンク １９−・・クリーナボックス 第１図 ３７１９　　　イ　Ｊ 第３図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体フレームに、ブレーキペダルの踏力を液圧に変換す
   るシリンダ本体と、このシリンダ本体に管路を介して接
   続され、作動液を供給するリザーブタンクとが取り付け
   られ、さらに内燃機関の吸入空気を浄化するエアクリー
   ナが備えられる自動二輪車において、前記リザーブタン
   クを前記エアクリーナ内に配置した自動二輪車のマスタ
   シリンダ装置。