JPS6221330B2 - - Google Patents

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JPS6221330B2
JPS6221330B2 JP1860082A JP1860082A JPS6221330B2 JP S6221330 B2 JPS6221330 B2 JP S6221330B2 JP 1860082 A JP1860082 A JP 1860082A JP 1860082 A JP1860082 A JP 1860082A JP S6221330 B2 JPS6221330 B2 JP S6221330B2
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JP
Japan
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magnesium
substance
group
administered
serum
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JP1860082A
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English (en)
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JPS58135812A (ja
Inventor
Juji Maeda
Hideyuki Yamato
Takami Fujii
Yasuhiko Kobayashi
Kenichi Saito
Tadaaki Kato
Chikao Yoshikumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Publication date
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Priority to US06/374,702 priority patent/US4442093A/en
Priority to BE0/208097A priority patent/BE893193A/fr
Priority to IT21278/82A priority patent/IT1190824B/it
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、24・25−ジヒドロキシコレカルシフ
エロールを含有するマグネシウム代謝調節剤に関
する。 マグネシウムは、体内で4番目に多い陽イオン
で、細胞内でカリウムについで多く、細胞外液で
は、ナトリウム、カリウム、カルシウムについで
多い。 細胞内のマグネシウムは、多くの酵素の活性と
深い関係があり、細胞外液のマグネシウムは、神
経や筋の興奮に関与している。 又、マグネシウムは、いくつかの酵素の作用に
とつて必須の元素であり(例えば解糖系)、血清
中の濃度は一定範囲に保たれている。 骨組織中でマグネシウムの1/3が表層部にあ
り、しかもヒドロキシアパタイトの表面に存在し
ている。このようにして容易に流れ出るようにな
つていて、血清中のマグネシウムと平衡が保たれ
ている。 一方、このように平衡に保たれているマグネシ
ウムであるが、その代謝の異常は、各種疾患にお
いて観察されている(日本臨牀38巻春季増刊号
(1980)275〜287)。 最近では、慢性腎不全血液透析患者におけるマ
グネシウム代謝について研究が行われており、透
析を実施すると血清マグネシウムの上昇を示すこ
とや、マグネシウムと異所性石灰化沈着との関連
も示唆されている。 したがつて、マグネシウム代謝の異常を正常に
もどすことにより、各種疾患の軽減、予防若しく
は改善が可能となる。 上述したごとき事実に鑑み、マグネシウムの異
常代謝を正常化する安全な薬剤の開発が待たれて
いた。 本発明者等は健康な人間の体内に存在する内因
性のもので安全性の証明されている物質について
鋭意研究した結果、24・25−ジヒドロキシコレカ
ルシフエロール(以下本物質又は24・25−
(OH)2−D3と略称す)がマグネシウムの代謝を調
節することを知見して、本発明に到達した。 本物質はいずれも公知物質で次のような構造を
有し、例えばフアルマシア、10:319〜322、1974
に開示されている。 然しながら本物質の生理活性については、発見
者のH.F.De Lucaが24・24−ジフルオロ−25−
ヒドロキシビタミンD3と25−ヒドロキシビタミ
ンD3を比較した実験よりビタミンD欠のクル病
の治ゆや長骨の正常な成長過程には、24R・25−
(OH)2−D3が必須でないと報告している
(Endocrinol、108(6)2067〜2071(1981)、Calif.
Tissue Int.33489〜497(1981))。一方、A.W.
Normanらは卵の孵化には、24R・25−(OH)2
D3が必須である(Science、201835〜837
(1978))と云つている。 その他多数の人による多数の評価が行われてき
ているが、不活性型であるとか活性型であると
か、24R・25−(OH)2−D3の作用については現在
でも不明の点が多い。 又、本物質のマグネシウム代謝に対する報告と
して次のものがある。 (1) 医歯薬出版社:第17回河口湖カンフアラン
ス、水・電解質とホルモン、155〜167頁、1981
副甲状腺、甲状腺摘除ラツトに本物質を1回投
与して、血清マグネシウム、マグネシウムクリ
アランスを測定したが、有意な変化は得られな
かつた。 (2) J.H.Pavlovitch:J.Clin.Invest、68、803〜
810、1981 両腎摘除ラツトに本物質を予備投与して、血清
マグネシウムの変化を調べたが、有意な影響は認
められなかつた。 以上の如く、本物質のマグネシウム代謝に対す
る有益な作用のある報告例はない。 又、本物質にカルシウム調節作用のあることは
すでに公知であるが、カルシウムとマグネシウム
の代謝には、はつきりとした関係がない
(Walsor.M、J.Clin.Invest.40、723〜730、
1961)ことも知られている。 本発明のマグネシウム代謝調節剤とは、マグネ
シウム濃度の異常な状態を正常化したり、予防し
たりする調節剤である。 マグネシウム代謝異常は、各種疾患において観
察されている。例えば、腎疾患、神経疾患、骨代
謝異常疾患、内分泌疾患、消化器疾患、循環器疾
患等である。 したがつて本物質は上記疾患の軽減、改善、若
しくは予防を可能とする。 本物質は24R・25−(OH)2−D3、24S・25−
(OH)2−D3又はこれらの混合物であつてもよいが
特に24R・25−(OH)2−D3であることが好まし
い。本発明のマグネシウム代謝調節剤は活性成分
として上記の物質を含有する、下記に示すごとき
種々の製剤形態で用いられる。本発明のマグネシ
ウム代謝調節剤は経口的、非経口的経路又は直腸
経路で投与され得るが、経口投与が好ましい。 本物質を有効成分とする製剤は錠剤、散剤、顆
粒剤、坐剤、カプセル剤、アルコール溶液剤、油
性溶液剤、水性懸濁液剤などの投与形態で用いら
れる。又油性溶媒としては、中級脂肪酸のトリグ
リセライドエステル、コーン油、綿実油、落花生
油、魚肝油、油状エステルなどが用いられる。又
カカオ油、グリセリン等も好ましい。その他の成
分として乳糖、でんぷん、タルク、ステアリン酸
マグネシウム、ソルビン酸、ソルビン酸の塩、の
糖又はその誘導体、アルコール、生理食塩水、界
面活性剤、酸化防止剤等を本物質と併用し得る。 本物質は、単位投与形態の中に0.00002〜4重
量%、好ましくは0.0002〜1重量%含有し得る。
又、本物質は成人に対し1日当り0.5μg〜
100000μg、好ましくは1〜10000μg投与す
る。 次に本物質の急性毒性を調べた結果を記す。 急性毒性: ICR系雄マウス(体重25±3g)10匹を用いて
本物質をエタノールに溶解し、エタノール濃度が
1%になるように中級脂肪酸のトリグリセライド
エステルに溶解し、経口(p.o.)投与した。投与
量は50mg/Kgである。投与後2週間中毒症状につ
いて観察したが10匹とも異常なく生存した。屠殺
後、血液、生化学検査、解剖所見、病理組織学的
検索を行なつたが、1%エタノール含有中級脂肪
酸のトリグリセライドエステル分のみを投与した
コントロール群と何らかわるところがなかつた。
したがつて、本物質の経口投与のLD50の値は50
mg/Kg以上であるので極めて安全なものといえ
る。 以下に実施例を例示して本発明の効果を具体的
に説明する。なお、実施例中で使用した24R.25
−(OH)2−D3の24位の光学異性体の構造確認は
Tetrahedron LettersNo.26、p2203〜2206、1975
を参照しておこなつた。 実施例 1 9週令のウイスター系雄ラツト10匹を1群とし
て、3群(第2、第3、第4グループと呼ぶ)の
ラツトに、プロマイシン、アミノヌクレオシド
(以下ANと略す)1.5mgを生理食塩水0.1mlに溶解
し、滅菌フイルターで滅菌したのち、皮下投与
で、1日ANで1.5mg/100g体重12日間連日投与
した。 一方、1群(第1グループと呼ぶ)は比較のた
めに生理食塩水をラツト100g体重に対して0.1ml
のみ投与した。 更に、第1グループには生理食塩水投与と同時
に、0.1%エタノール含有の中級脂肪酸トリグリ
セライドエステル(MCTと略す)を、ラツト100
g体重に対して0.2ml経口にて、12日間連日投与
した。更に3日間同量のMCTのみ経口投与し
た。 第2グループにもAN投与と同時にMCTを第1
グループと同様に経口投与した。 第3グループには、AN投与と同時に、本物質
(24R・25−(OH)2−D3)1μgをMCT0.2mlに溶
解したものをラツト100g体重に対して第1グル
ープと同様に経口投与した。 第4グループには、第3グループの本物質1μ
gを、10μgにかえたものを投与した。 15日後に各グループのラツトの血液より、常法
にしたがつて、血清を採取した。 原子吸光法で、この血清マグネシウム量を測定
し、第1表の結果を得た。 本物質投与の第4グループの血清マグネシウム
量は、第1グループの血清マグネシウム量とあま
り変らず、第2グループの血清マグネシウム量の
増加からみて、高マグネシウム血症を予防するこ
と、同時にネフローゼを改善することを示した。
【表】 実施例 2 9週令のウイスター系雄ラツト10匹1群とし
て、3群(第2、第3、第4グループと呼ぶ)を
離乳後、ビタミンD欠食(米国TEKLAD社、TD
−81143−マグネシウム代謝異常を呈す飼料)で
5週間飼育した。 第2グループには、同時にMCTをラツト100g
体重に対して0.2ml、経口にて、5週間連日投与
した。 第3グループには、MCT0.2mlに本物質
(24R・25−(OH)2−D3)1μgを溶解したもの
をラツト体重100gに対して第2グループと同様
に経口投与した。 第4グループは、第3グループの本物質の量1
μgにかえて10μgにしたものである。 比較のために第1グループは正常食(TD−
81144)で飼育しMCTを0.2ml/100g体重投与し
た。 投与終了後各グループのラツトを屠殺し、血
清、骨中のマグネシウム量を求めた。 血清は、下行大静脈より採血後常法により採取
した。骨中のマグネシウム量は骨随洗浄後、−20
℃で3日間凍結乾燥し、乳鉢で粉砕し、その50mg
を2N−HClmlで室温で、48時間脱灰し、不溶物を
過後、その液より求めた。 マグネシウム量は原子吸光法にて調べた。 結果を第2表に示す。 第4グループの本物質投与群は、投与しない第
2グループの血清、骨中濃度より低く、第1グル
ープの正常食で飼育したものに近い。即ち高マグ
ネシウム血症を防止する。
【表】 実施例 3 製剤化 アルゴンバプリング中で400W高圧水銀ランプ
で72時間照射して不純なパーオキシドを消失せし
めたMCT1Kgに24R・25−(OH)2−D35mgを溶解
し、1カプセル中に24R・25−(OH)2−D3を0.5
μg含有するように下記剤皮成分を加温溶解し軟
カプセル製造器を用いて常法により軟カプセル剤
を作成した。 剤皮処方例 ゼラチン 10重量部 グリセリン 2 〃 防腐剤 0.05 〃 チタンホワイト 0.2 〃 水 0.2(最終) 同様にして1μg、2μg又は5μg含有する
ものをそれぞれ作成した。 実施例 4 血液透析を施行している慢性腎不全患者で同程
度の高マグネシウム血症患者3人に毎日本物質2
〜5μgを10日間連続経口投与した。常法にした
がつて血清を採取し血清マグネシウムを測定しし
た。第3表の結果を得た。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 24・25−ジヒドロキシコレカルシフエロール
    を有効成分とするマグネシウム代謝調節剤。 2 24・25−ジヒドロキシコレカルシフエロール
    が24R・25−ジヒドロキシコレカルシフエロール
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載のマグネシウム代謝調節剤。
JP1860082A 1981-05-15 1982-02-08 マグネシウム代謝調節剤 Granted JPS58135812A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1860082A JPS58135812A (ja) 1982-02-08 1982-02-08 マグネシウム代謝調節剤
US06/374,702 US4442093A (en) 1981-05-15 1982-05-04 Method for administering 24,25-dihydroxycholecalciferol to persons suffering from hypercalcemia
BE0/208097A BE893193A (fr) 1981-05-15 1982-05-14 Composition pharmaceutique contenant du 24-25-dihydroxy-cholecalciferol a titre d'ingredient actif
IT21278/82A IT1190824B (it) 1981-05-15 1982-05-14 Composizione farmaceutica contenente 24,25-diidrossicolecalciferolo come ingrediente attivo

Applications Claiming Priority (1)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58135812A JPS58135812A (ja) 1983-08-12
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JPS61130226A (ja) * 1984-11-29 1986-06-18 Kureha Chem Ind Co Ltd 異所性石灰化における疼痛軽減剤
JPS61130225A (ja) * 1984-11-29 1986-06-18 Kureha Chem Ind Co Ltd 腎性骨異栄養症における疼痛軽減剤

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