JPS62213118A - 薄膜形成方法およびその装置 - Google Patents
薄膜形成方法およびその装置Info
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- JPS62213118A JPS62213118A JP61056177A JP5617786A JPS62213118A JP S62213118 A JPS62213118 A JP S62213118A JP 61056177 A JP61056177 A JP 61056177A JP 5617786 A JP5617786 A JP 5617786A JP S62213118 A JPS62213118 A JP S62213118A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、薄膜形成方法およびその装置に関し、特に低
温で半導体及び絶縁体薄膜を形成する技術に関するもの
である。
温で半導体及び絶縁体薄膜を形成する技術に関するもの
である。
従来、低温で半導体及び絶縁体薄膜を形成する方法とし
ては、グロー放電あるいはアーク放電で作られたプラズ
マにより原料ガスを分解し、基板上に薄膜を堆積させる
プラズマCVD法、Ar等のイオンにより固定ターゲッ
トをスパッタし、飛び出した物質を基板上に付着させる
スパッタ法が主に用いられてきた。しかし、このプラズ
マCVD法及びスパッタ法は、プラズマ中に高エネルギ
ー粒子が含まれ、基板表面がプラズマにさらされるため
、膜中にダメージが発生しやすい、また、多種類の分解
生成物ができるため、膜質の成長条件依存性が大きく、
制御性が乏しい等の欠点があった。
ては、グロー放電あるいはアーク放電で作られたプラズ
マにより原料ガスを分解し、基板上に薄膜を堆積させる
プラズマCVD法、Ar等のイオンにより固定ターゲッ
トをスパッタし、飛び出した物質を基板上に付着させる
スパッタ法が主に用いられてきた。しかし、このプラズ
マCVD法及びスパッタ法は、プラズマ中に高エネルギ
ー粒子が含まれ、基板表面がプラズマにさらされるため
、膜中にダメージが発生しやすい、また、多種類の分解
生成物ができるため、膜質の成長条件依存性が大きく、
制御性が乏しい等の欠点があった。
この欠点を克服する方法として、光CVD法とマイクロ
波による励起種CVD法が開発された。
波による励起種CVD法が開発された。
光CVD法では、原料ガスに光を照射し、光化学反応に
より分解させ基板上に薄膜を堆積させているが、極紫外
線の光源の出力が小さく、反応槽内への光の導入が窓へ
の膜付着のため妨げられる等の欠点がある。
より分解させ基板上に薄膜を堆積させているが、極紫外
線の光源の出力が小さく、反応槽内への光の導入が窓へ
の膜付着のため妨げられる等の欠点がある。
一方、励起種CVD法では、マイクロ波の電磁エネルギ
ーによって、水素ラジカル等の励起種を発生させ、原料
ガスと励起種とのラジカル反応によって基板上に分解生
成物を堆積させている。従って、励起種CVD法は基板
表面でのプラズマダメージがなく、成長速度も大きく、
低温薄膜形成法としてすぐれている。
ーによって、水素ラジカル等の励起種を発生させ、原料
ガスと励起種とのラジカル反応によって基板上に分解生
成物を堆積させている。従って、励起種CVD法は基板
表面でのプラズマダメージがなく、成長速度も大きく、
低温薄膜形成法としてすぐれている。
マイクロ波による励起種CVD法では、空洞共振器内で
マイクロ波により励起ガスを放電させ、励起種を生成し
ている。このため、励起種の発生領域は空洞共振器の大
きさできまる。ところが、空洞共振器の大きさは、マイ
クロ波の波長によって決まっているので、大面積に渡っ
て均一な励起種をつくることが困難であり、励起種CV
D法は大面積化が難しかった。
マイクロ波により励起ガスを放電させ、励起種を生成し
ている。このため、励起種の発生領域は空洞共振器の大
きさできまる。ところが、空洞共振器の大きさは、マイ
クロ波の波長によって決まっているので、大面積に渡っ
て均一な励起種をつくることが困難であり、励起種CV
D法は大面積化が難しかった。
本発明の目的は、大面積に渡って均一な励起水素原子を
形成し、この励起水素原子と原料ガス分子とのラジカル
反応によって、プラズマダメージがなく高品質の薄膜を
大面積に渡って均一に形成する薄膜形成方法およびその
装置を提供することにある。
形成し、この励起水素原子と原料ガス分子とのラジカル
反応によって、プラズマダメージがなく高品質の薄膜を
大面積に渡って均一に形成する薄膜形成方法およびその
装置を提供することにある。
第1の発明の薄膜形成方法は、少なくともシリコン原子
あるいはゲルマニウム原子を含有する分子を含む混合ガ
スを原料ガスとし、励起状態の水素原子を前記原料ガス
と混合し、前記励起状態の水素原子のエネルギーにより
前記原料ガスを分解し、分解生成物を基板上に導くこと
により、前記基板上に非晶質半導体膜、絶縁体膜等の薄
膜形成を行なう薄膜形成方法において、水素分子を高温
に加熱した金属との触媒化学反応により分解して励起状
態の水素原子を生成し、該励起状態の水素原子を前記原
料ガスの位置へ輸送し、該原料ガスを分解することによ
り構成される。
あるいはゲルマニウム原子を含有する分子を含む混合ガ
スを原料ガスとし、励起状態の水素原子を前記原料ガス
と混合し、前記励起状態の水素原子のエネルギーにより
前記原料ガスを分解し、分解生成物を基板上に導くこと
により、前記基板上に非晶質半導体膜、絶縁体膜等の薄
膜形成を行なう薄膜形成方法において、水素分子を高温
に加熱した金属との触媒化学反応により分解して励起状
態の水素原子を生成し、該励起状態の水素原子を前記原
料ガスの位置へ輸送し、該原料ガスを分解することによ
り構成される。
また、第2の発明の薄膜形成装置は、水素ガスを導入す
る機構と通電することにより加熱できる金属ヒーターを
有し、励起状態の水素原子を発生させる水素励起室と、
膜形成すべき試料基板を配置するための試料台と少なく
ともシリコン原子あるいはゲルマニウム原子を含有する
分子を含む混合ガスを導入する機構とを有し、前記試料
基板上に薄膜を堆積させる試料室と、前記水素励起室と
前記試料室との間に配置された穴、網、パイプ等の前記
励起水素原子を前記試料室に導く構造とを有して構成さ
れる。
る機構と通電することにより加熱できる金属ヒーターを
有し、励起状態の水素原子を発生させる水素励起室と、
膜形成すべき試料基板を配置するための試料台と少なく
ともシリコン原子あるいはゲルマニウム原子を含有する
分子を含む混合ガスを導入する機構とを有し、前記試料
基板上に薄膜を堆積させる試料室と、前記水素励起室と
前記試料室との間に配置された穴、網、パイプ等の前記
励起水素原子を前記試料室に導く構造とを有して構成さ
れる。
本発明の薄膜形成方法について第1図を用いて説明する
1本発明の薄膜形成方法の原理は、励起状態の水素原子
13を原料ガス分子15に衝突させ、原料ガス分子15
をラジカル反応により分解16し、分解生成物17によ
って基板19上に低温で薄膜18を形成している。この
原理はマイクロ波放電を用いた励起種CVD法と同じで
あるが、本発明の薄膜形成方法は励起状態の水素原子1
3の生成方法が根本的に異なっている。マイクロ波CV
D法は、マイクロ波のエネルギーにより水素ガスを放電
・分解し、励起状態の水素原子を生成している。−力木
発明の薄膜形成方法では、高温に加熱した金属ヒーター
12の表面における触媒反応により水素分子11を励起
状態の水素原子13に分解している。金属表面で水素が
分解することは、すでによく知られている(例えば、フ
ィジカル・レビュー・レターズ(Phys、Rev、L
ett、)、55,1583 (1985))。金属中
のd電子が水素の分解に関与していると考えられている
。
1本発明の薄膜形成方法の原理は、励起状態の水素原子
13を原料ガス分子15に衝突させ、原料ガス分子15
をラジカル反応により分解16し、分解生成物17によ
って基板19上に低温で薄膜18を形成している。この
原理はマイクロ波放電を用いた励起種CVD法と同じで
あるが、本発明の薄膜形成方法は励起状態の水素原子1
3の生成方法が根本的に異なっている。マイクロ波CV
D法は、マイクロ波のエネルギーにより水素ガスを放電
・分解し、励起状態の水素原子を生成している。−力木
発明の薄膜形成方法では、高温に加熱した金属ヒーター
12の表面における触媒反応により水素分子11を励起
状態の水素原子13に分解している。金属表面で水素が
分解することは、すでによく知られている(例えば、フ
ィジカル・レビュー・レターズ(Phys、Rev、L
ett、)、55,1583 (1985))。金属中
のd電子が水素の分解に関与していると考えられている
。
この金属表面での水素分子の分解反応を薄膜形成に応用
した例としては、SiF2と水素の混合ガス中でタング
ステンヒーターを加熱し、生成した励起状態の水素原子
をSiF2分子と反応させ、ヒーター近傍にある基板上
に良質な非晶質シリコンを得た報告がある(アプライド
・フィジックス・レターズ(Appl、Phys、Le
tt、)、 47 、 1985 > )。この報告で
は、励起状態の水素原子の生成場所と原料ガスを分解す
る場所が空間的に分離されていない点が本発明と異なる
が、金属ヒーターにより生成した励起水素を用いて薄膜
を形成した良い例である。
した例としては、SiF2と水素の混合ガス中でタング
ステンヒーターを加熱し、生成した励起状態の水素原子
をSiF2分子と反応させ、ヒーター近傍にある基板上
に良質な非晶質シリコンを得た報告がある(アプライド
・フィジックス・レターズ(Appl、Phys、Le
tt、)、 47 、 1985 > )。この報告で
は、励起状態の水素原子の生成場所と原料ガスを分解す
る場所が空間的に分離されていない点が本発明と異なる
が、金属ヒーターにより生成した励起水素を用いて薄膜
を形成した良い例である。
このような高温に加熱した金属ヒーターによって励起し
た水素原子を用いた薄膜形成方法は、放電を必要としな
いのでマツチングの必要がなく、また、水素の励起部の
形状に関する制限がない。
た水素原子を用いた薄膜形成方法は、放電を必要としな
いのでマツチングの必要がなく、また、水素の励起部の
形状に関する制限がない。
従って、大面積にヒーターを配置すことによって均一な
励起水素原子を大面積に渡って形成することができる。
励起水素原子を大面積に渡って形成することができる。
また、励起状態の水素原子だけを原料ガスの分解源とし
て用いているので、プラズマCVD法のように高エネル
ギー粒子が存在しないため、膜表面におけるプラズマダ
メージの発生がなく、良質の薄膜が得らえる。
て用いているので、プラズマCVD法のように高エネル
ギー粒子が存在しないため、膜表面におけるプラズマダ
メージの発生がなく、良質の薄膜が得らえる。
次に、本発明の薄膜形成装置について説明する。第2図
は第2の発明の薄膜形成装置の一実施例を示す断面図で
ある0本発明の薄膜形成装置は、第2図に示すように水
素分子を分解し、励起状態の水素原子を生成する水素励
起室21と試料基板上に薄膜を堆積させる試料室22と
からなる。水素励起室21は、金属ヒーター(タングス
テンヒーター)29が配置されており、金属ヒーターに
電流を流すことにより金属を高温に加熱し、水素励起室
に水素導入口23により導入される水素ガスを分解する
。金属ヒーターの材質は、水素を分解するという目的に
おいては、とくに選択する必要はない、水素の分解効果
は、金属の共通の性質であるからである。ただし、金属
の種類により水素吸蔵による脆弱化の程度が異なるので
、ヒーターの素材として脆弱化が起こりにくい゛金属が
望ましい。金属ヒーターは、同一平面上に同じ間隔で配
置することにより、大面積に渡って均一な励起状態の水
素原子を発生させることが容易にできる。
は第2の発明の薄膜形成装置の一実施例を示す断面図で
ある0本発明の薄膜形成装置は、第2図に示すように水
素分子を分解し、励起状態の水素原子を生成する水素励
起室21と試料基板上に薄膜を堆積させる試料室22と
からなる。水素励起室21は、金属ヒーター(タングス
テンヒーター)29が配置されており、金属ヒーターに
電流を流すことにより金属を高温に加熱し、水素励起室
に水素導入口23により導入される水素ガスを分解する
。金属ヒーターの材質は、水素を分解するという目的に
おいては、とくに選択する必要はない、水素の分解効果
は、金属の共通の性質であるからである。ただし、金属
の種類により水素吸蔵による脆弱化の程度が異なるので
、ヒーターの素材として脆弱化が起こりにくい゛金属が
望ましい。金属ヒーターは、同一平面上に同じ間隔で配
置することにより、大面積に渡って均一な励起状態の水
素原子を発生させることが容易にできる。
試料室22は、ガラス板やシリコンウェー八等の試料基
板26を固定するための試料台25が設けられている。
板26を固定するための試料台25が設けられている。
この試料台25をヒーターや赤外線ランプにより加熱し
、試料基板26の温度を上げられるのが望ましい、また
SiH4,NH3、N20,0□等の原料ガスを直接導
入する原料ガス導入口27等の導入機構を設ける。水素
励起室21と試料室22との間には、水素励起室におい
て発生した励起状態の水素原子を試料室に導くための導
入口が設けである。導入口とは、具体的には水素励起室
と試料室との間に壁を設け、この壁に直径数龍以下の小
さな穴24を多数あける、あるいはこの壁として網を用
いてもよい。また、2つの室を分離し、パイプで接続し
てもよい、ただし、開口面積を大きくしすぎると、試料
室に導入されている5i114等の原料ガスが逆流し、
水素励起室21や金属ヒーター29に薄膜が堆積してし
まい、水素励起室が汚染されてしまう。このため再現性
が悪くなるなどの不都合が生じる。従って、水素ガスや
原料ガスの流量を考慮しながら、開口部の形状を設計し
なければならない。
、試料基板26の温度を上げられるのが望ましい、また
SiH4,NH3、N20,0□等の原料ガスを直接導
入する原料ガス導入口27等の導入機構を設ける。水素
励起室21と試料室22との間には、水素励起室におい
て発生した励起状態の水素原子を試料室に導くための導
入口が設けである。導入口とは、具体的には水素励起室
と試料室との間に壁を設け、この壁に直径数龍以下の小
さな穴24を多数あける、あるいはこの壁として網を用
いてもよい。また、2つの室を分離し、パイプで接続し
てもよい、ただし、開口面積を大きくしすぎると、試料
室に導入されている5i114等の原料ガスが逆流し、
水素励起室21や金属ヒーター29に薄膜が堆積してし
まい、水素励起室が汚染されてしまう。このため再現性
が悪くなるなどの不都合が生じる。従って、水素ガスや
原料ガスの流量を考慮しながら、開口部の形状を設計し
なければならない。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。第2図は本発明の薄膜形成装置の一実施例の断面図で
ある。
。第2図は本発明の薄膜形成装置の一実施例の断面図で
ある。
まず、非晶質シリコンを堆積させる例について述べる。
第2図において、水素励起室21には水素を分解するた
めのタングステンヒーター29がある。タングステンヒ
ーター29は、直径0.4 +i■のタングステン線を
用い、40 cta X 40 ctaの領域に同一平
面内に間隔ICIIの密度でジグザグ状に配置した。5
A以上の電流を流した時にタングステンヒーターが高温
になり、赤色の発光がみられた。金属ヒーターの材質は
、クロムやチタン等の他の金属でもよい。水素導入口2
3から水素ガスを導入している。水素は通常200 S
CCM流している。導入した水素は下方から吹き出し、
通電することにより赤熱化しているタングステンヒータ
ー29の表面で分解され、励起状態の水素原子が生成さ
れる。水素原子は穴24を通り、試料室22に輸送され
る。六の構造は、水素励起室21と試料室22の間の壁
に直径IIImの円形の穴をIC11の間隔で40 C
Il X 40 cmの範囲に開けている。試料室には
、原料ガス導入口27から5il14ガスが導入される
。試料室22内でSiH4は、励起状態の水素原子との
ラジカル反応により分解され、その結果生ずる分解生成
物が試料台25上に固定されている試料基板26の表面
に吸着され薄膜が堆積する。排気は排気口28から排気
ポンプにより行なわれる。タングステンヒーターのヒー
ター電流が10A、SiH4の流量が505CCM、真
空度IQTorrの時に、堆積速度は50 am/mi
nであった。この時の膜厚の均一性は、35 arm
X 35 cmの範囲で7%以内であり、大面積化が容
易であるという本薄膜形成方法の特徴が示された。また
、得られた非晶質シリコンの光導伝率は、AMI照射下
で1O−4(oh[cm)−’であり、従来の成膜方法
であるグロー放電分解法の値に比べ遜色ない良質な膜が
得られた。
めのタングステンヒーター29がある。タングステンヒ
ーター29は、直径0.4 +i■のタングステン線を
用い、40 cta X 40 ctaの領域に同一平
面内に間隔ICIIの密度でジグザグ状に配置した。5
A以上の電流を流した時にタングステンヒーターが高温
になり、赤色の発光がみられた。金属ヒーターの材質は
、クロムやチタン等の他の金属でもよい。水素導入口2
3から水素ガスを導入している。水素は通常200 S
CCM流している。導入した水素は下方から吹き出し、
通電することにより赤熱化しているタングステンヒータ
ー29の表面で分解され、励起状態の水素原子が生成さ
れる。水素原子は穴24を通り、試料室22に輸送され
る。六の構造は、水素励起室21と試料室22の間の壁
に直径IIImの円形の穴をIC11の間隔で40 C
Il X 40 cmの範囲に開けている。試料室には
、原料ガス導入口27から5il14ガスが導入される
。試料室22内でSiH4は、励起状態の水素原子との
ラジカル反応により分解され、その結果生ずる分解生成
物が試料台25上に固定されている試料基板26の表面
に吸着され薄膜が堆積する。排気は排気口28から排気
ポンプにより行なわれる。タングステンヒーターのヒー
ター電流が10A、SiH4の流量が505CCM、真
空度IQTorrの時に、堆積速度は50 am/mi
nであった。この時の膜厚の均一性は、35 arm
X 35 cmの範囲で7%以内であり、大面積化が容
易であるという本薄膜形成方法の特徴が示された。また
、得られた非晶質シリコンの光導伝率は、AMI照射下
で1O−4(oh[cm)−’であり、従来の成膜方法
であるグロー放電分解法の値に比べ遜色ない良質な膜が
得られた。
本実施例は非晶質シリコンの成膜であるが、原料ガスを
変えれば色々な膜を堆積させることができる9例えばG
eH4を用いれば、非晶質ゲルマニウムが堆積する。ま
た、窒化シリコン膜を堆積させたいならば、SiH4と
NH,の混合ガスを、酸化膜ならばSiH4とN20を
用いればよい。その他、原料ガスを選ぶことにより非晶
質シリコン・カーバイトや非晶室シリコン・ゲルマニウ
ム等を堆積するのも可能である。
変えれば色々な膜を堆積させることができる9例えばG
eH4を用いれば、非晶質ゲルマニウムが堆積する。ま
た、窒化シリコン膜を堆積させたいならば、SiH4と
NH,の混合ガスを、酸化膜ならばSiH4とN20を
用いればよい。その他、原料ガスを選ぶことにより非晶
質シリコン・カーバイトや非晶室シリコン・ゲルマニウ
ム等を堆積するのも可能である。
また、活性層に非晶質シリコンをゲート絶縁膜に窒化シ
リコン膜を用いた薄膜トランジスタを本発明の薄膜形成
方法により試作したところ、電界効果移動度が0.6
cta / V、secが得られ、さらにスレッシュホ
ールド電圧のドリフトが観測されない安定な薄膜トラン
ジスタができな。このことから、非晶質シリコンとゲー
ト絶縁膜である窒化シリコンの界面における準位密度が
小さいことがわかり、本薄膜形成方法は膜形成時に発生
するダメージが少ないことが示された。
リコン膜を用いた薄膜トランジスタを本発明の薄膜形成
方法により試作したところ、電界効果移動度が0.6
cta / V、secが得られ、さらにスレッシュホ
ールド電圧のドリフトが観測されない安定な薄膜トラン
ジスタができな。このことから、非晶質シリコンとゲー
ト絶縁膜である窒化シリコンの界面における準位密度が
小さいことがわかり、本薄膜形成方法は膜形成時に発生
するダメージが少ないことが示された。
このように、本発明方法およびそれに使用する発明装置
により、大面積に渡って均一な励起水素原子を形成し、
この励起水素原子と原料ガスとのラジカル反応によって
、プラズマダメージがなく高品質の薄膜を大面積に渡っ
て均一に形成できることがわかる。
により、大面積に渡って均一な励起水素原子を形成し、
この励起水素原子と原料ガスとのラジカル反応によって
、プラズマダメージがなく高品質の薄膜を大面積に渡っ
て均一に形成できることがわかる。
この発明により生成した膜は、このようにプラズマダメ
ージがなく界面特性が優れているため、薄膜を積層した
構造をもつデバイス(例えば、太陽電池・薄膜トランジ
スタ・非晶質薄膜の超格子構造を利用した新しいデバイ
ス等)への応用が期待されるものである。
ージがなく界面特性が優れているため、薄膜を積層した
構造をもつデバイス(例えば、太陽電池・薄膜トランジ
スタ・非晶質薄膜の超格子構造を利用した新しいデバイ
ス等)への応用が期待されるものである。
第1図は本発明の薄膜形成方法の実施例を説明するため
の原理図、第2図は本発明の薄膜形成装置の一実施例を
示す断面図である。 11・・・水素分子、12・・・金属ヒーター、13・
・・水素原子、14・・・輸送、15・・・原料ガス分
子、16・・・ラジカル反応による分解、17・・・分
解生成物、18・・・薄膜、1つ・・・基板、21・・
・水素励起室、22・・・試料室、23・・・水素導入
口、24・・・穴、25・・・試料台、26・・・試料
基板、27・・・原料ガス導入口、28・・・排気口、
29・・・タングステンヒーター。 $ 2 図
の原理図、第2図は本発明の薄膜形成装置の一実施例を
示す断面図である。 11・・・水素分子、12・・・金属ヒーター、13・
・・水素原子、14・・・輸送、15・・・原料ガス分
子、16・・・ラジカル反応による分解、17・・・分
解生成物、18・・・薄膜、1つ・・・基板、21・・
・水素励起室、22・・・試料室、23・・・水素導入
口、24・・・穴、25・・・試料台、26・・・試料
基板、27・・・原料ガス導入口、28・・・排気口、
29・・・タングステンヒーター。 $ 2 図
Claims (2)
- (1)少なくともシリコン原子あるいはゲルマニウム原
子を含有する分子を含む混合ガスを原料ガスとし、励起
状態の水素原子を前記原料ガスと混合し、前記励起状態
の水素原子のエネルギーにより前記原料ガスを分解し、
分解生成物を基板上に導くことにより、前記基板上に非
晶質半導体膜、絶縁体膜等の薄膜形成を行なう薄膜形成
方法において、水素分子を高温に加熱した金属との触媒
化学反応により分解して励起状態の水素原子を生成し、
該励起状態の水素原子を前記原料ガスの位置へ輸送し、
該原料ガスを分解することにより前記基板上に成膜する
ことを特徴とする薄膜形成方法。 - (2)水素ガスを導入する機構と通電することにより加
熱できる金属ヒーターを有し、励起状態の水素原子を発
生させる水素励起室と、膜形成すべき試料基板を配置す
るための試料台と少なくともシリコン原子あるいはゲル
マニウム原子を含有する分子を含む混合ガスを導入する
機構とを有し、前記試料基板上に薄膜を堆積させる試料
室と、前記水素励起室と前記試料室との間に配置された
穴、網、パイプ等の前記励起水素原子を前記試料室に導
く構造とを有することを特徴とする薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61056177A JPS62213118A (ja) | 1986-03-13 | 1986-03-13 | 薄膜形成方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61056177A JPS62213118A (ja) | 1986-03-13 | 1986-03-13 | 薄膜形成方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62213118A true JPS62213118A (ja) | 1987-09-19 |
Family
ID=13019825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61056177A Pending JPS62213118A (ja) | 1986-03-13 | 1986-03-13 | 薄膜形成方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62213118A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03139824A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-14 | Agency Of Ind Science & Technol | 半導体薄膜の堆積方法 |
JP2001345280A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-12-14 | Hideki Matsumura | 化学蒸着方法及び化学蒸着装置 |
JP2006173553A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-29 | Toray Eng Co Ltd | 触媒cvd方法及び触媒cvd装置 |
-
1986
- 1986-03-13 JP JP61056177A patent/JPS62213118A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03139824A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-14 | Agency Of Ind Science & Technol | 半導体薄膜の堆積方法 |
JPH0587171B2 (ja) * | 1989-10-25 | 1993-12-15 | Kogyo Gijutsuin | |
JP2001345280A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-12-14 | Hideki Matsumura | 化学蒸着方法及び化学蒸着装置 |
JP2006173553A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-29 | Toray Eng Co Ltd | 触媒cvd方法及び触媒cvd装置 |
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