JPS6220923Y2 - - Google Patents

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JPS6220923Y2
JPS6220923Y2 JP1981009510U JP951081U JPS6220923Y2 JP S6220923 Y2 JPS6220923 Y2 JP S6220923Y2 JP 1981009510 U JP1981009510 U JP 1981009510U JP 951081 U JP951081 U JP 951081U JP S6220923 Y2 JPS6220923 Y2 JP S6220923Y2
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gripping
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カセツトテープをテープトランスポ
ート(テープ駆動機構)に自動的に供給及び排出
させるカセツト自動交換装置に係り、特にカセツ
トを搬送するキヤリツジの構造に関する。
近年、通常のカセツトテープより小型のカセツ
トテープ、いわゆるマイクロカセツトテープ(以
下、単にカセツトということがある)が種々の分
野に使用されているが、このマイクロカセツトテ
ープを複数用い、電話での通話内容あるいは部下
への指示事項などを順次カセツトを取換えながら
録音する装置が提案されている。このような装置
は、まだ開発段階であるため、定まつた型式はな
く、カセツトを安定して確実に送れるキヤリツジ
の開発が望まれている。
本考案の目的は、カセツトテープの搬送を確実
にかつ安定して行なえるカセツト自動交換装置用
キヤリツジを提供するにある。
本考案は、キヤリツジのフレームに移動自在な
少なくとも1本の掴み腕を設けるとともに、この
掴み腕をカセツト挾持方向に付勢する付勢手段を
設け、この付勢手段と掴み腕との作用によりカセ
ツトを挾持した状態で搬送可能にし、前記目的を
達成しようとするものである。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図には本考案に係るキヤリツジを使用した
カセツト自動交換装置の全体の概略構成が示され
ている。この図において、装置本体側である図示
しない本体フレーム上の両側にはサイドプレート
1(図には一方のみ示されている)が立設され、
これらのサイドプレート1の上部間にはガイド部
材としてのガイド軸2及びウオーム軸3が掛け渡
されている。このウオーム軸3の一端部(図中左
端部)には大ギヤ4が固定され、この大ギヤ4に
は、キヤリツジ搬送用駆動源としての正逆転可能
なモータ5の出力軸に固定された小ギヤ(図示せ
ず)が噛合され、これによりモータ5の駆動に伴
なつてウオーム軸3が所定方向に回転駆動される
ようになつている。
前記ガイド軸2には所定間隔を離して2個、す
なわち第1、第2のキヤリツジ6,7が移動自在
に支持され、これらのキヤリツジ6,7間にはガ
イド軸2に摺動自在なスペーサ8が介装され、こ
のスペーサ8により前記所定間隔が保持されるよ
うになつている。
前記第1のキヤリツジ6は、第2図に拡大して
示されるように、平面略コ字形のフレーム601
を備え、このフレーム601の一側面には平面略
L字形の1個の掴み腕602が一端をフレーム6
01の側壁を貫通した状態で移動可能に設けられ
ており、この掴み腕602はフレーム601に設
けられたピン603に長孔604(第1図参照)
を介して水平方向移動可能に案内されている。ま
た、掴み腕602の先端には軟質プラスチツク、
ゴムなどの柔軟部材からなるキヤツプ605が被
嵌されている。前記フレーム601の掴み腕60
2とは反対側の位置には支持体606を介してカ
セツト支持部としての掴み片607が回動自在に
支持され、この掴み片607と支持体606との
間にはねじりコイルばね608が介装され、この
ばね608の作用により掴み片607は第2図中
時計方向に付勢されるとともに、支持体606に
より図示の状態で停止されている。この際、支持
体606は掴み片607のばね608に抗した図
中反時計方向の回動は許容するように形成されて
いる。また、前記掴み腕602と支持体606と
の間には付勢手段としての引張コイルばね609
が介装され、このばね609により掴み腕602
は掴み片607側に近づくように付勢されてい
る。さらに、フレーム601のコ字形の内面上部
には、ピン610を介してアーム611が上下方
向揺動自在に支持され(第2図参照)、このアー
ム611の先端には軸612が突設されている。
この軸612の先端には前記ウオーム軸3に噛合
されるウオームホイール613が回転自在に取付
けられるとともに、基端にはフエルト614及び
ばね受615が回転可能に取付けられ、このばね
受615とウオームホイール613との間には圧
縮コイルばね616が介装され、このばね616
の作用によりウオームホイール613とアーム6
11との間には回転時に所定の摩擦力すなわち回
転抵抗力が生じるようにされている。これらのフ
エルト614、ばね受615及び圧縮コイルばね
616により抵抗付与手段617が構成されてい
る。また、前記ピン610の周囲にはねじりコイ
ルばね618が巻回され、このばね618の一端
はフレーム601に係止されるとともに、他端は
アーム611の基端に係止され、このばね618
の付勢力により、アーム611の先端に軸612
を介して取付けられたウオームホイール613は
ウオーム軸3に所定の圧力で押圧され、両者の噛
合が確実となるようにされている。前記フレーム
601の内面下部にはピン619を介してローラ
620が回転自在に支持され、このローラ620
は前記本体フレーム(図示せず)上に固定された
ガイドレール9の1つの突条901上を転動する
ようにされている。
第2のキヤリツジ7は、カセツト挾持部の機構
を除いて前記第1のキヤリツジ6と同様な構造と
されている。すなわち、第2のキヤリツジ7は、
第3図に拡大して示されるように、平面略コ字形
のフレーム701を備え、このフレーム701の
両側壁を貫通して勝手違いの略L字形に形成され
た一対の掴み腕702,703が設けられてい
る。これらの掴み腕702,703はフレーム7
01に設けられた2本のピン704に長孔705
及び706(第1図参照)を介してガイド軸2の
軸方向に移動自在に支持され、かつ、これらの掴
み腕702,703の先端間に張設された付勢手
段としての引張コイルばね707により互いに引
合う方向に付勢されている。また、各掴み腕70
2,703の先端部には軟質プラスチツク、ゴム
などの柔軟部材からなるキヤツプ708,709
が装着され、これらのキヤツプ708,709に
より両腕702,703間に挾持されるべきカセ
ツト10の保持が適正に行なわれ、かつ、損傷が
防止されるようになつている。この際、両腕70
2,703はカセツト支持部としても作用してい
る。さらに前記フレーム701の内面上部にはピ
ン710を介してアーム711の基端が揺動自在
に支持され、このアーム711の先端には軸71
2を介してフエルト713、ばね受714及び前
記ウオーム軸3に噛合されるウオームホイール7
15がこの順序で取付けられ、このばね受714
とウオームホイール715との間には圧縮コイル
ばね716が介装されている。これらのフエルト
713、ばね受714及び圧縮コイルばね716
でウオームホイール715の回転に所定の抵抗を
付与する抵抗付与手段717が構成されている。
また、前記ピン710の周囲にはねじりコイルば
ね718が巻回され、このばね718の一端はフ
レーム701に、他端はアーム711の基端にそ
れぞれ係止され、このばね718の作用によりウ
オームホイール716と前記ウオーム軸3との噛
合いが確実になされるようにされている。さら
に、フレーム701の内面下部にはピン719を
介してローラ720が回転自在に支持され、この
ローラ720は前記ガイドレール9の1つの突条
901に当接され、案内されている。
前記ガイドレール9は、前記突条901の他に
この突条901と平行で、かつ、これより背の高
い2条の突条902,903を備え、これらの突
条902,903によりカセツト10を立てた状
態で案内できるようにされている。
前記ガイドレール9の前方すなわち第1図中手
前側において、左端には1本の供給側カセツト収
納トレイ11が設けられるとともに、右端には2
本の排出側カセツト収納トレイ12,13が設け
られ、これらの排出側トレイ12,13のうち左
方のトレイ12は優先処理用とされ、右方のトレ
イ13は通常処理用とされている。これらの各ト
レイ11,12,13内にはそれぞれカセツト押
圧部材14,15,16が摺動自在に配置され、
これらの押圧部材14,15,16は、それぞれ
前記ガイドレール9の下方に本体部を設けられた
ぜんまいばね状の定荷重ばね(商品名;コプリン
グ)17,18,19によりガイドレール9側に
付勢されている。また、供給側トレイ11と左方
の排出側トレイ12との間においてテープトラン
スポート(テープ駆動機構)20が設けられ、こ
のトランスポート20に対応した部分及び供給側
トレイ11に対応した部分のガイドレール9の図
中手前側の突条903はそれぞれ切欠かれ、この
切欠かれた部分からカセツト10が突条902と
903との間の溝面上に挿入あるいは溝面上から
排出ができるようにされている。さらに、ガイド
レール9の排出側トレイ12,13に対向された
部分は、それぞれ中央の突条902より手前側、
すなわち、中央の突条902、手前の突条903
及びこれらの突条902,903の中間の溝面部
は切欠かれ、この切欠かれた部分にはそれぞれカ
セツト排出部材21,22が設けられている。
前記カセツト排出部材21,22は、第1図に
示されるように、排出側トレイ12,13内に移
動自在にされるとともに、ガイドレール9の中央
の突条902と合致する突条21A,22Aを備
え、これらの突条21A,22Aにより各排出部
材21,22上に移載されてきたカセツト10を
各排出側トレイ12,13内に押込みうるように
されている。この際、各排出側トレイ12,13
の各両側壁を貫通してそれぞれ三角柱状の係止部
材23が突出され、これらの係止部材23は、そ
れぞれ基端をトレイ12,13の側壁に固定され
た板ばね24の先端に固定されており、この板ば
ね24と係止部材23の三角形状との作用によ
り、各排出部材21,22により各係止部材23
を越えて各排出側トレイ12,13内に押込まれ
たカセツト10はガイドレール9側には戻れない
ようにされている。
また、各カセツト排出部材21,22と各排出
側トレイ12,13のフレームとの間にはそれぞ
れ引張コイルばね(図示せず)が張設され、これ
らの引張コイルばねにより各排出部材21,22
は常時は第1図中後方すなわち右斜め上方に付勢
され、各排出部材21,22の突条21A,22
Aが丁度ガイドレール9の中央の突条902に合
致する位置に位置するようにされている。
前記トランスポート20のカセツトホルダ26
には図示しないギヤ連動機構を介して図示しない
正逆転モータが連結され、この正逆転モータの所
定方向の駆動によりカセツトホルダ26は第1図
図示のカセツトローデイング位置からガイドレー
ル9内に侵入した位置すなわちカセツトエジエク
ト位置へ、あるいはその逆へと起伏できるように
されている。また、このカセツトホルダ26の起
伏に関連して前記カセツト排出部材21,22が
図示しない作動レバーにより各排出側トレイ1
2,13内に侵入させうるようにされている。
前記第1のキヤリツジ6の掴み腕602の下辺
には係止突部621が一体に突設され、この係止
突部621は前記ガイドレール9の突条901及
び902の中間の溝内において供給側トレイ11
より第1図中少し右側に突設された第1のストツ
パ904に係止されるようになつている。これに
より、第1のキヤリツジ6が供給側トレイ11の
正面に対向されるより第1図中少し右側で係止突
部621と第1のストツパ904とが当接され、
キヤリツジ6のさらに左方への移動によつても係
止突部621は引張コイルばね609に抗してそ
の位置が保持され、従つて掴み腕602と掴み片
607との間隔が拡がり、これらの掴み腕602
と掴み片607との間にカセツト10が余裕をも
つて挿入できるようにされている。また、第1の
キヤリツジ6のフレーム601には、第2図に示
されるように、レバー622が突設され、このレ
バー622が図示しない各リミツトスイツチの作
動部材に当接されることによりモータ5及び1又
はカセツトホルダ駆動用モータ等の駆動機構が停
止あるいは作動され、キヤリツジ6が供給側トレ
イ11またはトランスポート20の対向位置に停
止あるいはカセツトホルダ26のエジエクト方向
もしくはローデイング方向への作動がなされるよ
うになつている。
前記第2のキヤリツジ7の各掴み腕702,7
03の下辺にはそれぞれ係止突部721,722
が一体に突設され(第1図参照)、これらの係止
突部721,722のうち一方の係止突部721
は前記ガイドレール9の突条901及び902の
中間の溝内においてトランスポート20の中心よ
り第1図中少し右側に突設された第2のストツパ
905に係止されるようになつている。これによ
り、第2のキヤリツジ7の左方への移動時におい
て、第2のキヤリツジ7がトランスポート20の
中心に位置されるより第1図中少し右側で係止突
部721と第2のストツパ905とが当接され、
キヤリツジ7のさらに左方への移動によつて両掴
み腕702,703間が引張ばね707に抗して
拡げられ、両掴み腕702,703間にカセツト
ホルダ26内のカセツト10が余裕をもつて挿入
できるようにされている。また、第2のキヤリツ
ジ7のフレーム701にはレバー723が突設さ
れ、このレバー723が図示しない各リミツトス
イツチの作動部材に当接されることにより、前記
第1のキヤリツジ6のレバー621による各リミ
ツトスイツチの作動と関連してモータ5及び1又
はカセツトホルダ駆動用モータ等の駆動機構が停
止あるいは作動され、第2のキヤリツジ7がトラ
ンスポート20または優先用もしくは通常用の排
出側トレイ12,13の対向位置に停止あるいは
カセツトホルダ26のエジエクト方向もしくはロ
ーデイング方向への作動がなされるようになつて
いる。
前記ガイドレール9の後方位置において、優先
用排出トレイ12に対向された位置には作動レバ
ー25が第1図中矢印方向に移動自在に設けら
れ、この作動レバー25の図示しない一端は図示
しないソレノイドのプランジヤに連結され、この
作動レバー25の他端立上り部25Aは前記ガイ
ドレール9の突条901と902との間の溝内に
設けられた切欠孔906内に突出されている。こ
の際、作動レバー25の立上り部25Aはソレノ
イドが作動されない常時は、突条901に近接し
た位置に位置されており、前記第2のキヤリツジ
7の各掴み腕702,703に設けられた係止突
部721,722には当接されないようにされ、
一方、ソレノイドが作動されたときは溝の中央側
に移動されて第1図中左方の掴み腕703の係止
突部722に当接されるようになつている。この
係止突部722と作動レバー25の立上り部25
Aとの当接により掴み腕703はばね707に抗
して当接位置を保持するようにされ、両掴み腕7
02,703間に挾持されているカセツト10の
開放が行なわれるようにされている。
前記排出側トレイ13の第1図中左上方におい
て、ガイドレール9の突条901と902との間
の溝内には第3のストツパ907が設けられ、こ
のストツパ907に第2のキヤリツジ7の一方の
掴み腕703に設けられた係止突部722が当接
されるようになつている。この係止突部722と
ストツパ907との当接により掴み腕703はば
ね707に抗して当接位置を保持するようにさ
れ、両掴み腕702,703間に挾持されている
カセツト10の開放が行なわれるようになつてい
る。また、この両掴み腕702,703の開放が
十分に行なわれた時点で第2のキヤリツジ7のレ
バー723が図示しないリミツトスイツチに当接
され、キヤリツジ7が丁度通常用排出側トレイ1
3の対向位置に停止されるようになつている。
次に本実施例の作用につき説明する。
第1図図示の状態において、供給側トレイ11
に未録音のカセツトテープ10を満たし、図示し
ないスタートボタンをONすると、モータ5が作
動されてウオーム軸3が所定方向、すなわち、各
キヤリツジ6,7を第1図中右方に移動させる方
向に駆動される。この際、トランスポート20の
カセツトホルダ26はエジエクト位置、すなわ
ち、図示の状態から立上つてガイドレール9内に
挿入された状態に位置され、かつ、供給側トレイ
11に対向されたガイドレール9上には最前列の
カセツト10がカセツト押圧部材14により押出
されて載置されている。また、第1のキヤリツジ
6の掴み腕602は、掴み腕602の係止突部6
21とガイドレール9の第1のストツパ904と
の作用により引張コイルばね609に抗して拡げ
られた状態とされているため、掴み腕602と掴
み片607との間にカセツト10が余裕をもつて
配置されている。さらに、第2のキヤリツジ7の
一方の掴み腕702も係止突部721と第2のス
トツパ905との作用により拡げられた状態とさ
れているため、第2のキヤリツジ7の両掴み腕7
02,703の間にカセツトホルダ26内に支持
されたカセツト10が余裕をもつて配置されてい
る。
このような状態でウオーム軸3が駆動される
と、このウオーム軸3に噛合されている第1、第
2のキヤリツジ6,7のウオームホイール61
3,715が駆動され、これらのウオームホイー
ル613,715はウオーム軸3に沿つて転動さ
れることとなり、各キヤリツジ6,7のフレーム
601,701の第1図中右方への移動がスペー
サ8を同伴して開始される。このフレーム60
1,701の移動に伴ない、第1のキヤリツジ6
の掴み腕602及び掴み片607間並びに第2の
キヤリツジ7の両掴み腕702,703間の間隔
は順次狭められ、ついには掴み腕602、掴み片
607間及び両掴み腕702,703間にカセツ
ト10が挾持され、各キヤリツジ6,7とともに
カセツト10も第1図中右方に移動される。
このようにして第1のキヤリツジ6がトランス
ポート20の中心位置近傍にくると、図示しない
リミツトスイツチが第1のキヤリツジ6のレバー
622により作動され、ついでこのレバー622
がガイドレール9の後方に設けられる図示しない
ストツパに当接されることにより第1のキヤリツ
ジ6はトランスポート20の中心位置に停止され
る。この際、このリミツトスイツチの作動だけで
は、モータ5は停止されないため、ウオーム軸3
の回転はそのまま継続される可能性がある。しか
し、この場合には、キヤリツジ6のウオームホイ
ール613は、圧縮コイルばね616とフエルト
614との作用によりフエルト614の部分でス
リツプしながら軸612を中心として空転するた
め、キヤリツジ6はそのままの位置を保持し、か
つ、ウオームホイール613等の機構部品の損傷
は何ら生じることはない。
一方、第2のキヤリツジ7も第1図中右方に送
られるが、作動レバー25の駆動用ソレノイドが
作動されていない通常時には、キヤリツジ7はほ
ぼ右端位置まで移動させられる。このキヤリツジ
7が右端位置すなわち通常用排出側トレイ13の
中心位置近傍にくると、第2のキヤリツジ7のレ
バー723により右端部に設けられた図示しない
リミツトスイツチが作動され、ついで掴み腕70
3の係止突部722がガイドレール9の第3のス
トツパ907に当接されることにより両掴み腕7
02,703間が開かれ、カセツト10の排出が
可能にされ、かつ、第2のキヤリツジ7の停止が
なされる。
このようにして第1、第2のキヤリツジ6,7
が停止されるとともに、図示しない各リミツトス
イツチが作動されるとウオーム軸駆動用モータ5
が停止され、かつ、カセツトホルダ駆動用モータ
が作動される。これにより、図示しないギヤ連動
機構を介してカセツトホルダ26はローデイング
方向に駆動され、トランスポート20による録音
等がなされることとなる。一方、カセツトホルダ
駆動用モータにより作動される図示しない作動レ
バーによつて両排出側トレイ12,13内に移動
可能なカセツト排出部材21,22がトレイ1
2,13内に押込まれ、これにより第2のキヤリ
ツジ7で搬送され、右方のカセツト排出部材22
上に位置されている既録音のカセツト10は通常
用排出側トレイ13内に押込まれる。この際、こ
のカセツト10は、トレイ13に設けられた係止
部材23を越えて押込まれるため、カセツト排出
部材22がガイドレール9側に戻つてもそのまま
の位置を保持され、かつ、カセツト押圧部材16
の定荷重ばね19による押圧力によりガタガタす
ることなくトレイ13内に保持される。
このようにして既録音カセツト10のトレイ1
3内への排出が完了すると、図示しないリミツト
スイツチの作用によりカセツトホルダ駆動用モー
タの駆動が停止されるとともに、ウオーム軸駆動
用モータ5の前述とは逆方向の駆動がなされ、両
キヤリツジ6,7はカセツト10を保持しない空
の状態で前述とは逆の第1図中左方向に移動され
る。
両キヤリツジ6,7の右方への移動により、ま
ず、移動距離の少ない第1のキヤリツジ6が供給
側トレイ11の近傍にくると、掴み腕602の係
止突部621がガイドレール9の第1のストツパ
904に係止されて掴み腕602と掴み片607
との間隔が拡げられ、カセツト10の挿入が可能
にされ、かつ、第1のキヤリツジ6のフレーム6
01に設けられたレバー622が図示しないリミ
ツトスイツチ及びストツパに順次当接されて停止
され、これに伴ない第1のキヤリツジ6も停止さ
れ、その位置で前述と同様にウオームホイール6
13を空転させながら待機することとなる。この
際、ガイドレール9上にはカセツト押圧部材14
と定荷重ばね17との作用より次のカセツト10
が供給されており、キヤリツジ6の移動の障害に
なるが、第1のキヤリツジ6の掴み片607はね
じりコイルばね608に抗して第1図中反時計方
向には回動可能なため、掴み片607がカセツト
10に当接されて反時計方向に回動することによ
り、掴み片607はカセツト10を越えて移動で
きることとなる。
また、第2のキヤリツジ7の左方への移動によ
り、第2のキヤリツジ7がトランスポート20の
ほぼ中心位置にくると、まず、一方の掴み腕70
2の係止突部721がガイドレール9の第2のス
トツパ905に係止されて両掴み腕702,70
3間の間隔が拡げられ、両掴み腕702,703
間へのカセツト10の挿入が可能にされる。この
のち、キヤリツジ7のレバー723により図示し
ないリミツトスイツチが作動されると、第1のキ
ヤリツジ6のレバー622により既に作動されて
いる前記リミツトスイツチとの作用によりモータ
5の駆動が停止され、この状態が保持されること
となる。この際、第2のキヤリツジ7の停止位置
は、キヤリツジ7の両掴み腕702,703間が
大きく開かれているため、必ずしもトランスポー
ト20の中心位置に合致する必要はないが、第1
のキヤリツジ6及び第2のキヤリツジ7の各フレ
ーム601,701間にはガイド軸2に被嵌され
たスペーサ8が設けられているため、このスペー
サ8の寸法を適宜に決定することにより正確にト
ランスポート20の中心位置に合致させることも
できる。
このような各キヤリツジ6,7が停止された状
態で、トランスポート20にセツトされたカセツ
ト10の録音が完了すると、この完了信号により
カセツトホルダ駆動用モータが前述とは逆の方向
に駆動され、トランスポート20のカセツトホル
ダ26はエジエクト位置に移動され、かつ、各排
出部材21,22を押圧していた作動レバー(図
示せず)は押圧を解除する方向に駆動される。こ
れにより、各排出部材21,22は引張コイルば
ね(図示せず)の作用によりガイドレール9側に
移動され、各排出部材21,22の各立上り部2
1A,22Aよりトレイ側の部分がガイドレール
9の切欠かれた部分に合致され、次のカセツト1
0の搬送に備えられることとなる。また、この作
動レバーの動きに関連してウオーム軸駆動用モー
タ5が再び正転方向すなわち各キヤリツジ6,7
を第1図中右方に移動させる方向に駆動され、第
2のキヤリツジ7による既録音カセツト10の排
出及び第1のキヤリツジ6による未録音カセツト
10の供給がなされ、以下同様にしてカセツト1
0の自動交換が継続してなされることとなる。
ところで、トランスポート20による録音の内
容によつては緊急処理を要する場合があるため、
このような場合には図示しない優先処理ボタンを
操作すると、図示しないソレノイドにより作動レ
バー25が第1図中手前側に移動され、作動レバ
ー25の立上り部25Aが第2のキヤリツジ7の
掴み腕703に設けられた係止突部722の移動
経路中に突出される。これにより、第2のキヤリ
ツジ7が優先用排出側トレイ12の位置にくる
と、掴み腕703の係止突部722が作動レバー
25の立上り部25Aに当接され、両掴み腕70
2,703間が拡げられてカセツト10の排出が
可能にされるとともに、フレーム701に固定さ
れたレバー723によりトレイ12に対向された
位置のリミツトスイツチ(図示せず)が作動され
る。このとき、第1のキヤリツジ6によりトラン
スポート20に対向された位置のリミツトスイツ
チ(図示せず)が作動されていると、ウオーム軸
駆動用モータ5が停止され、かつ、カセツトホル
ダ駆動用のモータが駆動されて既録音カセツト1
0の優先用排出側トレイ12内への排出と未録音
カセツト10のトランスポート20へのローデイ
ングとがなされる。一方、第2のキヤリツジ7の
停止時に、第1のキヤリツジ6によるトランスポ
ート対向位置のリミツトスイツチの作動がなされ
ていないときは、第2のキヤリツジ7のウオーム
ホイール715はフエルト713の部分でスリツ
プしながら空転して第1のキヤリツジ6による前
記リミツトスイツチの作動が待たれ、両リミツト
スイツチが作動されると、以下前述と同様にして
カセツト10の排出及びローデイングがなされる
こととなる。
さらに、この優先処理にあたり、万一第2のキ
ヤリツジ7の駆動部分すなわちウオームホイール
715を含む部分に故障が発生していても、スペ
ーサ8の作用により第2のキヤリツジ7が第1の
キヤリツジ6に押されて移動され、少なくとも優
先処理用のカセツト10は確実に排出側トレイ1
2内に排出されることとなる。この排出側トレイ
12内に排出されたカセツト10は緊急に後続の
処理がなされることとなる。
上述のような本実施例によれば、供給側トレイ
11からトランスポート20まで及びトランスポ
ート20から排出側トレイ12,13まで未録音
あるいは既録音のカセツト10を搬送する2個の
キヤリツジ6,7が設けられているから、1つの
キヤリツジでカセツトを搬送する機構に比べ、各
キヤリツジ6,7のデユーテイを少なくでき、か
つ、操作時間を短縮できてカセツト10の交換を
高能率で行なうことができる。また、各キヤリツ
ジ6,7は掴み腕602,702,703及び掴
み片607によりカセツト10を挾持しているか
ら、カセツト10の供給、排出の都合上、ガイド
レール9の突条903を切欠いてある場所も確実
に搬送できる。さらに、各キヤリツジ6,7のウ
オームホイール613,715は抵抗付与手段6
17,717の圧縮コイルばね616,716に
より所定の摩擦力を与えられるとともに、フエル
ト614,713により所定の力以上ではスリツ
プできるようにされているから、キヤリツジ6,
7の搬送時の抵抗が所定値より低い場合には確実
にキヤリツジ6,7を搬送でき、それ以上のとき
たとえばストツパ等で強制的に止められたときは
空転して搬送が停止され、従つてウオームホイー
ル613,715、ウオーム軸3等を損傷させる
ことがない。また、これらのウオームホイール6
13,715はアーム611,711に一端を係
止されたねじりコイルばね618,718により
ウオーム軸3側に押付けられているから、ウオー
ム軸3と各ウオームホイール613,715との
噛合を確実にできる。さらに、第1のキヤリツジ
6と第2のキヤリツジ7との間にはスペーサ8が
介装されているから、万一第2のキヤリツジ7の
送り機構例えばウオームホイール715等が損傷
されて自力では搬送不可能になつても、第1のキ
ヤリツジ6が有効に作動されている限り、少なく
とも優先用排出側トレイ12までは送ることがで
き、緊急処理事項の処理ミスを回避できる。ま
た、各排出側トレイ12,13には板ばね24と
三角柱状の係止部材23とによるカセツト戻り止
め機構が設けられているから、一度排出されたカ
セツト10が再びガイドレール9側に戻ることが
有効に防止され、かつ、その構造も簡単であるか
ら安価に提供できる。
なお、実施にあたり排出側トレイ12,13は
一方だけ設けてもよく、また、カセツト10はマ
イクロカセツトに限らず通常のカセツトでもよ
い。さらに、各キヤリツジ6,7のカセツト挾持
構造は、可動の掴み腕602,702,703と
引張コイルばね609,707とによるものに限
らず、ソレノイド等を用いてもよい。また、各キ
ヤリツジ6,7の送りはウオーム軸3等によるも
のに限らず、チエン等他の駆動機構で駆動しても
よい。さらに、アーム611,711は設けず、
軸612,712を直接フレーム601,701
に設けてもよい。
上述のように本考案によれば、カセツトテープ
を確実に搬送できるカセツト自動交換装置用キヤ
リツジを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るキヤリツジの一実施例を
用いたカセツト自動交換装置の全体構造を示す一
部を切欠いた斜視図、第2図及び第3図はそれぞ
れ第1図に用いられた第1、第2のキヤリツジの
一部を切欠いた拡大平面図である。 6,7……第1、第2のキヤリツジ、10……
カセツト、11……供給側カセツト収納トレイ、
12,13……排出側カセツト収納トレイ、20
0……テープトランスポート、601,701…
…フレーム、602,702,703……掴み
腕、607,702,703……カセツト支持部
としての掴み片および掴み腕、609,707…
…付勢手段としての引張コイルばね、621,7
21,722……係止突部、904,905,9
07……第1、第2、第3のストツパ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 供給側カセツト収納トレイとテープトランス
    ポートとの間及びテープトランスポートと排出
    側カセツト収納トレイとの間においてカセツト
    を搬送するカセツト自動交換装置用キヤリツジ
    であつて、このキヤリツジのフレームに移動自
    在な少なくとも一本の掴み腕を設けるととも
    に、この掴み腕と協働してカセツトを挾持する
    カセツト支持部をキヤリツジのフレームに設
    け、かつ、前記掴み腕をカセツト挟持方向に付
    勢する付勢手段を設け、カセツトを挟持した状
    態で搬送可能にしたことを特徴とするカセツト
    自動交換装置用キヤリツジ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、前
    記掴み腕に係止突部が一体に設けられるととも
    に、この係止突部に当接可能なストツパが装置
    本体側に設けられ、キヤリツジの移動時の所定
    位置において前記係止突部とストツパとが当接
    することにより掴み腕が付勢手段に抗してカセ
    ツト開放方向に移動されることを特徴とするカ
    セツト自動交換装置用キヤリツジ。
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JPS5617257Y2 (ja) * 1974-02-13 1981-04-22

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