JPS62209200A

JPS62209200A - 非水洗浄用洗浄剤

Info

Publication number: JPS62209200A
Application number: JP5126886A
Authority: JP
Inventors: 樋口　久夫; 秀樹高橋; 立花　英子
Original assignee: Nippon Oil and Fats Co Ltd
Current assignee: NOF Corp
Priority date: 1986-03-08
Filing date: 1986-03-08
Publication date: 1987-09-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は洗浄液として有機溶剤、特に弗素系溶剤を用
いる非水洗浄法において上記の洗浄液に添加してその洗
浄効果を増大させるために使用される非水洗浄用洗浄剤
に関する。

〔従来の技術〕

機械や装置類などに強固に付着するグリース類の如き各
種汚垢を洗浄除去する方法として、有機溶剤を洗浄液と
した非水洗浄法が知られている。

有機溶剤としては、汚垢の種類などに応じて適宜のもの
が選ばれるが、腐食性や毒性の少ないものとして弗素系
溶剤が最も賞月されている。

そして、このような非水洗浄法においても、洗浄液とし
て水を用いる通常の洗浄法の場合と同様に、洗浄液中に
洗浄剤としての界面活性剤を添加して、洗浄力の増大を
図るようにしているのが普通である。

従来、かかる非水洗浄用洗浄剤、特に洗浄液として弗素
系溶剤を用いる場合の上記洗浄剤としては、たとえば特
開昭４７−４４９５７号公報、特公昭４６−５８０７号
公報、特開昭４８−９０６号公報、特公昭５５−１）１
６０号公報などに記載されているように、ドデシルベン
ゼンスルホン１）塩、ジ２−エチルへキシルスルホコハ
ク酸塩などの陰イオン性界面活性剤、脂肪酸ソルビタン
エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルなどの非イオン性界面活性剤、アルキルアミン酢酸塩
などの陽イオン性界面活性剤、アルキルベタインなどの
両性界面活性剤を用いたものが知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、非水洗浄法にて洗浄除去されるべき汚垢は有
機質にのみ限定されず、通常無機質などの水溶性の汚れ
を含むことが多い。この水溶性の汚れを除去するために
は、洗浄液としての有機溶剤中に予め少量の水を溶解な
いし乳化させてお（ことが有効である。この場合、前記
目的で使用する非水洗浄用洗浄剤の性能としては、有機
溶剤に対する水の溶解能ないし乳化能にすぐれたもので
あることが要求される。

しかしながら、前記従来公知の非水洗浄用洗浄剤は、弗
素系溶剤に対して水を溶解したり乳化させたりする能力
に劣り、水の溶解または乳化後、特に１０℃以下の低温
度下で、水がすぐに分離して洗剤としての商品価値を大
きく損なうとともに、洗浄力が大幅に低下してしまうと
いう致命的な問題があった。

したがって、この発明は、弗素系溶剤などに対する水の
溶解能ないし乳化能が太き（て含水洗浄液の安定性、特
に低温安定性の向上に寄与する洗浄力の大きな非水洗浄
用洗浄剤を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、この種洗浄剤の有効成分として、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩と、ジアルキルスルホコハク酸塩と
、さらに脂肪酸のアルカノールアミドまたはそのアルキ
レンオキシド付加物との三成分を共に使用したときには
、洗浄剤として望まれる大きな洗浄力を有し、かつ弗素
系溶剤に対する水の溶解能ないし乳化能が大きくて含水
洗浄液の安定性、特に低温安定性の向上に寄与させうる
非水洗浄用洗浄剤が得られるものであることを知り、こ
の発明を完成するにいたった。

すなわち、この発明は、Ａ）アルキルベンゼンスルホン
酸塩と、Ｂ）ジアルキルスルホコハク酸塩と、Ｃ）脂肪
酸のアルカノールアミドまたはそのアルキレンオキシド
付加物とを必須成分として含むことを特徴とする非水洗
浄用洗浄剤に係るものである。

〔発明の構成・作用〕

この発明におけるＡ成分としてのアルキルベンゼンスル
ホン酸塩は、そのアルキル基の炭素数が１〜１８の範囲
にあるものが好ましい。また、塩としては、アルカリ金
属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または低級
アミン塩がある。

この発明におけるＢ成分としてのジアルキルスルホコハ
ク酸塩は、そのアルキル基の炭素数が４〜１８の範囲に
あるものが好ましい。また、その塩としては、上記Ａ成
分の場合と同様に、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩または低級アミン塩がある。

この発明におけるＣ成分のひとつである脂肪酸のアルカ
ノールアミドは、脂肪酸またはその低級アルキルエステ
ルなどの誘導体にアルカノールアミンを反応させること
により得られるもので、上記の脂肪酸としては、炭素数
６〜２２、好ましくは１０〜１８の飽和または不飽和脂
肪酸のうちの１種もしくは２種以上の混合物が用いられ
る。

また、上記のアルカノールアミンとしては、モノエタノ
ールアミン、ジェタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノエチルエ
タノールアミンなどがありこれらのうちの１種あるいは
２種以上の混合物として使用する。

この発明におけるＣ成分の他のひとつであるアルキレン
オキシド付加物は、上記方法にて得られる脂肪酸のアル
カノールアミドに公知の方法にしたがってアルキレンオ
キシドを付加させることにより、得ることができる。こ
こで、アルキレンオキシドの付加モル数としては、通常
１〜１００モル、好ましくは１〜７０である。

上記付加物を得るために用いるアルキレンオキシドとし
ては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシド、スチレンオキシドなどが望ましく、これら
のうちの１種または２種以上の混合物として用いられる
。２種以上の混合物として使用するときは、その付加重
合はブロック共重合でもランダム共重合でもよい。

この発明の非水洗浄用洗浄剤は、上記Ａ成分のアルキル
ベンゼンスルホン酸塩の１種もしくは２種以上と、上記
Ｂ成分のジアルキルスルホコハク酸塩の１種もしくは２
種以上と、上記Ｃ成分の脂肪酸のアルカノールアミドま
たはそのアルキレンオキシド付加物の１種もしくは２種
以上とを、必須成分として、混合使用したものである。

ここで、上記Ａ、Ｂ、Ｃ成分の混合割合としては、Ａ成
分が１０〜８０重量％、好ましくは１０〜５０重量％、
Ｂ成分が１０〜８０重量％、好ましくは１０〜５０重量
％およびＣ成分が１０〜８０重量％、好ましくは１０〜
５０重量％の範囲で、かつＡ、Ｂ、Ｃ三成分の合計量が
１００重量％となるように、洗浄除去するべき汚垢の種
類などに応じて適宜法めることができる。

なお、この発明の非水洗浄用洗浄剤においては、その使
用にあたって、上記必須成分とともに、必要に応じて他
の各種界面活性剤やその他の副成分を組み合わせ使用し
てもよい。

他の各種界面活性剤としては、以下に列挙する陰イオン
性界面活性剤および非イオン性界面活性剤のほか、ジメ
チルアルキルベタイン、アルキレン（アミノエチル）グ
リシンなどの両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミン
オキシドなどの第３級アミンオキシドが挙げられる。

上記の陰イオン性界面活性剤としては、たとえばポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、高級アルコール
硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪
酸エステル塩、脂肪酸石鹸、リン酸エステルまたはその
塩、石油スルホン酸塩などがある。

また、上記の非イオン性界面活性剤としては、たとえば
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロックまたはランダム共重
合物、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロ
ツクまたはランダム共重合物のアルキルエーテルまたは
アルキルフェニルエーテルなどがある。

その他の副成分としては、たとえばエチルセロソルブ、
エチルカルピトール、ブチルセロソルブ、ブチルカルピ
トール、プロピルセロソルブ、プロピルカルピトール、
イソブチルセロソルブ、イソブチルカルピトールなどの
溶剤がある。

この発明の非水洗浄用洗浄剤を用いて、各種機械、ガラ
ス製品、部品、かつらなどに付着する種々の汚垢を洗浄
除去するには、有機溶剤に上記洗浄剤が通常０．１〜５
重量％、水が０〜３０重量％程度となるように添加し、
超音波洗浄機などを用いて常法により洗浄処理を行えば
よい。

ここで、上記のを機溶剤としては、フロン１）３　（１
・ｌ・２−トリクロロ〜１・２・２−トリフロロエタン
）、フロン１）２（１・ｌ・２・２−テトラクロロート
２−ジフロロエタン）、フロン１２（トリクロロフロロ
メタン）などの弗素系溶剤が好ましく用いられる。

〔発明の効果〕

以−ヒのように、この発明においては、前記Ａ。

Ｂ、Ｃ成分からなる三成分の界面活性剤を必須成分とし
て用いたことにより、有機溶剤特に弗素系溶剤への水の
溶解能ないし乳化能が大きくて含水洗浄液の安定性、特
に低温安定性の向−ヒに寄与する洗浄力の大きな非水洗
浄用洗浄剤を提供することができる。

〔実施例〕

以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。

実施例後記第１表の組成比（重量比）にて示されるアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩と、ジアルキルスルホコハク酸塩と
、脂肪酸のアルカノルルアミドまたはそのアルキレンオ
キシド付加物との混合物、またはこれに他の界面活性剤
ないしその他の副成分を加えた混合物を、この発明に係
る試料阻１〜１０の非水洗浄用洗浄剤とした。

なお、第１表中の界面活性剤における〔　〕内のモル数
は、アルキレンオキシドの重合モル数ないし付加モル数
を意味する。

比較例後記第１表の組成比（重量比）にて示される各種の界面
活性剤を、比較用としての試料隘１）〜１５の非水洗浄
用洗浄剤とした。

上記の実施例および比較例に係る各非水洗浄用洗浄剤に
つき、下記要領にて、洗浄性試験および低温安定性試験
を行った。その結果を、後記の第１表に併記した。

〈洗浄性試験（１）〉１００龍Ｘ５０＋＋ｎＸＩＱ鶴のアクリル製の透明樹脂
板に、グリースとカーボンブラックの混合物からなる汚
垢を１±０．１ｇになるように塗り、洗浄用のテストピ
ースとした。つぎに、このテストピースを、試料隘１〜
１５の洗浄剤１重量％と水２．４重世％とを添加してな
るフロン１）３の溶液に浸漬し、超音波洗浄機で２５℃
で２０分間洗浄した。

この洗浄後、塗布面の変化を眼で観察し、汚垢がほとん
ど落ちたものをＯ１汚垢が半分以上落ちたものを△、汚
垢がほとんど落ちなかったものを×、と評価した。

く洗浄性試験（２）〉顕微鏡用のスライドグラス６枚に、１枚づつ異なった人
間の指紋を付着させてテストピースとした。つぎに、こ
のテストピース６枚をｌＮのビーカー内にセットし、こ
れに試料Ｎａｌ〜１５の洗浄剤１重量％と水２．４重量
％とを添加したフロン１）３の溶液７００　ｃｃを加え
た。しかるのち、ビーカー中に２枚羽根の攪拌棒をセッ
トし、２５０ｒ。

ｐ、ｍで２分間洗浄した。その後、フロン１）３ニア　
００　ｃｃで１分間すすぎ風乾した。

この洗浄後、スライドグラスの指紋の落ち具合を眼で観
察し、指紋がほとんど落ちたものを○、指紋が半分以上
落ちたものを△、指紋がほとんど落らなかったものを×
、と評価した。

く低温安定性試験〉試料階１〜１５の洗浄剤２．５重量％と水６重量％とを
添加したフロン１）３の溶液１００ｃｃをマヨネーズ瓶
に入れ、５℃の恒温水槽中に１ケ月間放置し、変化のな
いものを○、分離または白濁したものを×、と評価した
。

上記の第１表から明らかなように、この発明に係る試料
阻１〜１０の非水洗浄用洗浄剤を用いたものでは、洗浄
力が大きく、低温安定性も良好であるが、比較用の試料
ｔｌｈｌｌ〜１５の洗浄剤を用いたものではこれらの性
能に劣るものであることが判る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）Ａ）アルキルベンゼンスルホン酸塩と、Ｂ）ジア
ルキルスルホコハク酸塩と、Ｃ）脂肪酸のアルカノール
アミドまたはそのアルキレンオキシド付加物とを必須成
分として含むことを特徴とする非水洗浄用洗浄剤。
（２）Ａ成分のアルキルベンゼンスルホン酸塩のアルキ
ル基の炭素数が１〜１８の範囲にある特許請求の範囲第
（１）項記載の非水洗浄用洗浄剤。
（３）Ａ成分のアルキルベンゼンスルホン酸塩がアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または
低級アミン塩である特許請求の範囲第（１）項または第
（２）項記載の非水洗浄用洗浄剤。
（４）Ｂ成分のジアルキルスルホコハク酸塩のアルキル
基の炭素数が４〜１８の範囲にある特許請求の範囲第（
１）〜（３）項のいずれかに記載の非水洗浄用洗浄剤。
（５）Ｂ成分のジアルキルスルホコハク酸塩がアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または低
級アミン塩である特許請求の範囲第（１）〜（４）項の
いずれかに記載の非水洗浄用洗浄剤。
（６）Ｃ成分における脂肪酸が炭素数６〜２２の飽和ま
たは不飽和脂肪酸である特許請求の範囲第（１）〜（５
）項のいずれかに記載の非水洗浄用洗浄剤。
（７）Ｃ成分におけるアルカノールアミドがモノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノエチルエ
タノールアミンのうちの１種または２種以上の混合物の
アミドである特許請求の範囲第（１）〜（６）項のいず
れかに記載の非水洗浄用洗浄剤。
（８）Ｃ成分におけるアルキレンオキシド付加物を構成
するアルキレンオキシドがエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドのう
ちの１種または２種以上の混合物である特許請求の範囲
第（１）〜（７）項のいずれかに記載の非水洗浄用洗浄
剤。
（９）Ｃ成分におけるアルキレンオキシド付加物を構成
するアルキレンオキシドの付加モル数が１〜１００であ
る特許請求の範囲第（１）〜（８）項のいずれかに記載
の非水洗浄用洗浄剤。
（１０）Ａ成分、Ｂ成分およびＣ成分の混合割合が、Ａ
成分１０〜８０重量％、Ｂ成分１０〜８０重量％および
Ｃ成分１０〜８０重量％の範囲で、かつＡ、Ｂ、Ｃ三成
分の合計量が１００重量％となるような割合とされた特
許請求の範囲第（１）〜（９）項のいずれかに記載の非
水洗浄用洗浄剤。