JPS6220793B2 - - Google Patents

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JPS6220793B2
JPS6220793B2 JP54068355A JP6835579A JPS6220793B2 JP S6220793 B2 JPS6220793 B2 JP S6220793B2 JP 54068355 A JP54068355 A JP 54068355A JP 6835579 A JP6835579 A JP 6835579A JP S6220793 B2 JPS6220793 B2 JP S6220793B2
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JP
Japan
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circuit
current
winding
time
electromotive force
Prior art date
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Application number
JP54068355A
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English (en)
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JPS55160982A (en
Inventor
Noriaki Wakabayashi
Toshio Inaji
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6835579A priority Critical patent/JPS55160982A/ja
Publication of JPS55160982A publication Critical patent/JPS55160982A/ja
Publication of JPS6220793B2 publication Critical patent/JPS6220793B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無刷子直流電動機に関するものであ
り、特に永久磁石回転子の回転位置角度を認識す
るのに例えばホール素子の如き検出要素を持たな
い無刷子電動機の起動性の改良に関するものであ
る。
無刷子直流電動機は刷子付の直流電動機に比べ
機械的接点を持たないため、長寿命であると同時
に電気的雑音も少なく、近年高信頼性が要求され
る産業用機器の他に音響機器などの民生機器にも
広く活用されてきている。これら無刷子電動機は
そのほとんどが励磁巻線の通電相切換えのために
刷子に相当する永久磁石回転子位置検出手段(例
えばホール素子)を使用している。しかしながら
回転子位置検出手段は決して安価なものではな
く、また電動機内部に取付けなければならないた
め構造上の制約が起ることがしばしばある。
かかる回転子位置検出手段、例えばホール素子
の如き検出要素の全く無い無刷子電動機も従来よ
り幾つか提案されている。その1つに電動機巻線
と双安定回路もしくは移相回路を有するリング状
発振回路で回転子の回転に従つて通電相を順次切
換えてゆく方法がある。この方法では上記回路の
発振周波数の設定自体が重要であつて電動機の能
力例えば効率、トルクに大きな影響を与える。従
つてホール素子などの位置検出手段を持つ無刷子
電動機に比べるとどうしても特性上見劣りする。
例えば負荷条件が大きく変つたり、回転数を変え
る必要がある場合には向かず適応性にとぼしい。
更にもう1つ例をあげると固定子巻線に外部発
振器から一定の周波数を有する交流電圧をかけ永
久磁石回転子を駆動する方法がある。この方法も
大きな負荷変動が与えられる場合には向かない。
電動機としては負荷に応じて電力損失が増減すべ
きであるのに対し上記方法は基本的には最大負荷
に対応する電力が常に必要であり、小負荷時には
極めて効率が悪いし、またトルクリツプルも大き
い。これを改善する手段は相当繁雑である。
更にもう1つの例をあげると励磁巻線に誘起さ
れる逆起電力信号をとり出し信号処理をしてこれ
を位置信号となし巻線を駆動するという方法があ
る。この方法は相当複雑な回路が必要であるが最
近は集積回路技術が進歩した結果比較的容易でま
た低価格に実現できるようになつている。
本発明は上記のうち最後の例に属するものであ
り且つ新規な無刷子電動機を提案するものであ
る。その結果例えばホール素子の如き回転子位置
検出手段を有する無刷子電動機と比べても遜色の
ない電動機を実現することができるものである。
特に起動時に回転子を少しばかりの角度回すこ
とにより正規の回転状態に到らしめることのでき
る自起動方式及び再起動方式の無刷子電動機を提
供するものである。
以下に図面によつて本発明を説明してゆく。第
1図は本発明に係わる電動機と巻線駆動トランジ
スタの概念図である。1は永久磁石回転子。2
a,2b,2cは固定子巻線。3a,3b,3c
はそれぞれ上記巻線を駆動する巻線駆動トランジ
スタであつて、4a,4b,4cはそのベース端
子である。5は正の直流電源+Vccに接続される
端子である。この電動機の駆動は回転子1の回転
位置角度に応じて巻線駆動トランジスタ3a,3
b,3cのベース端子4a,4b,4cに順次切
換わるベース電流を印加することによつて行なわ
れる。なおこの図では2極3相(2磁極3巻線
群)の電動機を表しており、以後これに従つて説
明してゆくが極数、相数はこの限りではないのを
予めことわつておく。
さて第2図は第1図に示す電動機の巻線の逆起
電力特に巻線駆動トランジスタ3a,3b,3c
のコレクタ電位を表わしたものである。図中11
a,11b,11cはそれぞれ巻線駆動トランジ
スタ3a,3b,3cのコレクタ電位の時間的推
移であつて特に破線で表わしたものは回転子1を
外部から回した時の逆起電力波形である。また実
線で表わしたものは実際に駆動されて自回転した
時の波形であり、駆動電流と巻線抵抗による電圧
降下(11aの波形についてのみ特に斜線を施し
た)がみられる。この電圧降下は発生トルクが大
きい程大きくなる。
さて巻線の逆起電力を利用してこれを相切換え
即ち前記巻線駆動トランジスタ3a,3b,3c
のベース電流の切換えに使おうとするためにはま
ず第2図から明らかなように逆起電力波形の非通
電領域を使わなければならない。即ち例えば第2
図について言えば直流電源電圧+Vccより上の領
域を使わなければならない。これより下の領域は
通電領域を含むため使用することは出来ない。本
発明に係わる電動機では11a,11bの非通電
領域(特に+Vccより上の領域)を使つて巻線2
cを駆動し、同様に11b,11cにより巻線2
aを、11c,11aにより巻線2bをそれぞれ
駆動するようにしている。更に本発明に係わる電
動機では巻線の逆起電力の面積特に第2図につい
て言えば+Vccより上の非通電領域(言わば半波
整流された部分)の面積は永久磁石回転子1の回
転数に依存せず一定であることに着目し、逆起電
力波形11aの+Vccより上の部分の時間的加算
積分から逆起電力波形11bのVccより上の部分
の時間的減算積分したものをもつて巻線2cを駆
動するためのいわゆる位置信号となし、更に全く
同様に11bの時間的加算積分から11cの時間
的減算積分したものをもつて巻線2aを、また1
1cの時間的加算積分から11aの時間的減算積
分をしたものをもつて巻線2bをそれぞれ駆動す
るための位置信号となしている。
第3図は以上の本発明に係わる電動機の逆起電
力の積分演算の様子を示すものである。第3図a
は第2図に示すものと同じ巻線の逆起電力(巻線
駆動トランジスタのコレクタ電位)を示す。第3
図bは第3図aの11aのハツチを施した部分の
時間的な加算積分から11bのハツチを施した部
分を時間的に減算積分したもので、巻線2cを駆
動するための位置信号に相当するものである。以
下全く同様に第3図cは第3図aの11bのハツ
チを施した部分の時間的な加算積分から11cの
ハツチを施した部分を時間的に減算積分したもの
で、巻線2aを駆動するための位置信号に相当
し、第3図dは第3図aの11cのハツチを施し
た部分の時間的な加算積分から11aのハツチを
施した部分を時間的に減算積分したもので、巻線
2bを駆動するための位置信号に相当するもので
ある。それぞれの位置信号の山はちようど該当駆
動巻線相と一致している。またその山の波高値は
回転子の回転速度に依らず常に一定Ecである。
それは前述の如く巻線の逆起電力の面積が回転数
に依らず一定であるからである。このことは極め
て重要なことであつて電動機がどのような回転数
で回転しても位置信号の大きさ(波高値)が常に
一定であるため、あたかもホール素子の如き位置
検出器を別に設けたのと同様な効果を得ることが
出来、非常に都合が良い。従つて超低速回転も容
易に実現できるし、またこの種の電動機特有の自
起動性が悪い点も比較的簡単な回路で補うことが
出来る。
更に本発明に係わる電動機では第3図b,c,
dに示す逆起電力の積分演算によつて作られた位
置信号をそのまま駆動トランジスタ3a,3b,
3cのベース電流として与えても良いが、このま
までは駆動電流のオーバーラツプが生じやすいの
で、この3つの位置信号を3差動回路を通じて滑
らかに切換える信号(例えばベース電流)に変換
している。
第4図は3差動回路を通して滑らかに切換わる
位置信号(例えばベース電流)の波形を示す。図
中実線で描いた波形21cは巻線2cを駆動する
信号であり、破線で描いた波形21aは巻線2a
を駆動する信号であり、一点鎖線で描いた波形2
1bは巻線2bを駆動する信号である。位置信号
を上記の如く差動回路に通すこと自体は既に公知
ではあるが、これを組合せれば巻線駆動電流の望
ましくないオーバーラツプを防ぐことが出来ると
共になめらかな相切換えが実現でき、振動やトル
クリツプルの少ない良好な電動機を実現すること
が可能となる。
第5図は上述した本発明に係わる電動機の基本
動作を説明するブロツク図である。図中2a,2
b,2cは第1図と共通の固定子巻線。3a,3
b,3cも同じく巻線駆動トランジスタである。
30a,30b,30cはそれぞれの巻線の逆超
電力の非通電領域(特にここでは+Vccより上の
部分)を取出すための一種の整流回路。31a,
31b,31cはそれぞれの整流回路30a,3
0b,30cで得られる逆起電力の半波波形を電
源に変換する吐出形の電圧電流変換回路。同様に
32a,32b,32cは吸引形の電圧電流変換
回路。33a,33b,33cはそれぞれ電圧電
流変換回路31bと32c、31cと32a、3
1aと32bとによつて充放電される時間積分コ
ンデンサ。34は適当な直流電圧バイアス。35
は上記コンデンサに記憶される位置信号によつて
駆動電流を滑らかに順次切換えるための差動比較
回路で、ここではエミツタを共通にした3差動ト
ランジスタ36a,36b,36cで構成する例
を示す。37は巻線駆動電流指令。38は巻線駆
動回路で、特にここでは電流増幅トランジスタ3
9a,39b,39cと巻線駆動トランジスタ3
a,3b,3cとで構成する例を示す。
第5図の構成動作は再び説明するまでもない
が、巻線2a,2b,2cの逆起電力の積分の方
法として逆起電力の非通電領域を一旦電流の形に
変換し、コンデンサ33a,33b,33cをこ
れによつて充放電させるようにして積分演算をア
ナログ的に実施している。また信号系路は巻線が
3つ(3相)のためすべて3系路となつている
が、これは巻線相数が変ればそれに応じて系路数
も変るべきものであるのは言うまでもない。
しかしこの場合何らかの電気的トリガーを与え
たり、あるいは回転子に対して僅かばかりの外力
を与えているのが望ましい。その結果回転子が少
しばかりの角度を回われば正規の回転状態に到
り、以後は自在な任意回転数で制御することが可
能となる。
第6図は本発明の一実施例を示すブロツク図で
ある。これは第5図に示す基本ブロツク図に自起
動方式を加えたものであり、上記基本構成を改良
するものである。第5図と共通の部分には同一の
番号を付けた、図中100は本発明の自起動方式
を実現するための自起動回路の主要部である。1
01a,101b,101cはそれぞれ巻線2
a,2b,2cの逆起電力(巻線駆動トランジス
タ3a,3b,3cのコレクタ電圧)の通電領域
側の一部をとり出す一種の整流回路であつて、巻
線駆動トランジスタ3a,3b,3cのコレクタ
電位がある電位ER以下になる領域をとり出す。
Rは+Vccに等しいかそれより低ければ良い。
かくとり出された領域の値(絶対値である)は吐
出形電流及び吸引形電流に変換される。102
a,102b,102cはそれぞれ整流回路10
1a,101b,101cの整流出力を吐出形電
流に変換する電圧電流変換回路であり、それぞれ
時間積分コンデンサ33b,33c,33aを充
電する。一方103a,103b,103cはそ
れぞれ整流回路101a,101b,101cの
整流出力を吸引形電流に変換する電圧電流変換回
路であり、それぞれ時間積分コンデンサ33c,
33a,33bを放電する。次に図中110a,
110b,110cは起動スイツチであり、抵抗
111を含めて前記自起動回路の残りの部分を構
成し、該スイツチを閉じることにより第6図の場
合は巻線駆動トランジスタ3cのみを付勢し、巻
線2cのみに電流を流すようにしたものである。
以上によつて、本発明の自起動回路は構成され
るが、次にこの回路による自起動方式を説明す
る。起動時例えば電源+Vcc投入時などにおいて
は、永久磁石回転子の位置信号を示すべき前記時
間積分コンデンサ33a,33b,33cの電荷
は零であつて、これを受けて電流を順次切換える
べき差動比較回路35の3差動トランジスタ36
a,36b,36cのベースは同電位となるから
上記3トランジスタの特性が良く揃つていれば結
果的に巻線駆動電流はほぼ同一の値となる。従つ
て巻線駆動トランジスタ3a,3b,3cのコレ
クタ電位は+Vccよりすべて低くなる。従つてこ
の電流によつてある方向に回転子が動いたとして
も逆起電力値は未だ小さく+Vccの閾値を越える
ことがないので、何らかの対策をしなければ前記
時間積分コンデンサ33a,33b,33cに新
しい情報が与えられず結局上記コンデンサの電荷
は零のままで起動しないことがある。しかしなが
ら実際は前記3差動トランジスタの特性のバラツ
キ、その後のトランジスタの電流増幅率の差など
により巻線に流れる初期電流には相当のバラツキ
がある。従つて殆ど電流が流れない巻線もあり、
その逆起動電力は+Vccの閾値を越え、その結果
上記時間積分コンデンサに新しい情報が与えられ
それによつて起動されることが多いことは本発明
人の試行によつて確められている。ただしこれは
確率的なものであつて絶対確実なものではない。
この点を解決するのが本発明の自起動方式であつ
てそのために巻線に発生する逆起電力のいわゆる
通電領域側の情報をも取り出し、これを前記時間
積分コンデンサに与えることにより起動時におい
て一種のリング状の発振器を構成し自起動を促進
させようというものである。
前述したように起動時に巻線に流れる電流には
多少の差がある。仮に巻線2cの電流が最も多か
つたとすればその駆動トランジスタ3cのコレク
タ電位は最も多くなつている筈である。ここに+
Vccに等しいか、あるいはこれより低い電位ER
を閾値として、このERより上記コレクタ電位が
下まわつた量に応ずる電流を時間積分コンデンサ
に与えるようにする。ただし時間積分コンデンサ
33aには充電、33bには放電するように与え
る。即ち101cは上記閾値ERを下まわる量を
取り出すための一種の整流回路であり、102c
は上記整流出力を吐出形電流に変換し時間積分コ
ンデンサ33aを充電する電圧電流変換回路であ
り、103cは上記整流出力を吸引形電流に変換
し時間積分コンデンサ33bを放電する電圧電流
変換回路である。
その結果時間積分コンデンサ33aには次第に
電荷が蓄積してゆきその電位も時間と共に高くな
つてゆく。最後には今度は巻線2aが付勢される
ようになり、巻線駆動トランジスタ3aのコレク
タ電位が最も低くなる。従つて当然閾値ERを下
まわるようになるのでこれを整流回路101aで
検出し、これを吐出形電圧電流変換器102aで
吐出電流に変換し時間積分コンデンサ33bを充
電するとともに吸引形電圧電流変換器103aで
吸引電流に変換し時間積分コンデンサ33cを放
電する。以下次は時間積分コンデンサ33bの電
位が時間と共に高くなつてゆき今度は巻線2bが
付勢されるようになる。かくして第6図に示す結
線の場合には巻線付勢順序が2a,2b,2cと
なるよう順次リングカウンタ的に進んでゆく。
上述のように本発明の自起動方式はある相の巻
線が付勢されている時はその1つ前の相の巻線を
付勢すべき時間積分コンデンサは放電され、その
1つ後の相の巻線を付勢すべき時間積分コンデン
サは充電されるように構成することによつて順次
付勢相を変えてゆくという一種の移相回路を有す
るリング状発振器からなつていると言える。この
発振周波数は上記時間積分コンデンサの容量と、
充放電電流によつて定まる。またこの周波数は永
久磁石回転子の慣性、起動時負荷によつて適切に
選択し円滑に起動させるようにする必要がある。
また起動してから正規回転に到達した後の回転に
対し悪影響を及ぼさないように、本発明の起動回
路による時間積分コンデンサへの充放電電流量は
充分小さなものでなくてはならない。
以上説明したように本発明による自起動方式は
起動時のみリング状発振器を形成するものであ
り、その結果起動の確実性は非常に高くなる。し
かしながら前述の如く、起動する瞬間の各巻線の
電流が全く等しく、また上記自起動方式による時
間積分コンデンサに対する充放電電流が全く良く
揃つているとすれば結局各時間積分コンデンサへ
の電荷の蓄積は無くなり自起動しないと言うこと
になる。実際はどこかでバランスがくずれており
自起動することが殆んどであるが、起動時間が長
くかかることがある。この欠点を除去するため意
図的に起動時にバランスをくずしてやれば起動時
間を短縮することができるようになる。そのため
本発明の自起動方式には起動時の一定短時間(こ
の時間をτとする)ある特定の巻線だけ外部か
ら強制的に付勢する手段を含んでいる。起動スイ
ツチ110a,110b,110c及び抵抗11
1は上記手段を具体化するものであり、起動時に
上記3スイツチを閉じれば、第6図に示す場合は
巻線駆動トランジスタ3a,3bはOFFし、3
cは抵抗111を通して強制的にベース電流が供
給されONし、その結果巻線2cのみが駆動され
る。
起動時特定の巻線のみ強制的に付勢する方法は
他にも色々ある。例えば3差動トランジスタ36
a,36b,36cのうち36a,36bのベー
スをオープンにすれば36cのみ導通し、結果的
に巻線2cのみ付勢される。
なお第6図について信号系路はすべて3系路と
なつているが、これは固定子巻線が3つ(3相)
であるためで、巻線相数が変ればそれに応じて系
路数も変えるべきものであり、3系路に限定され
るものではない。
第7図は本発明の具体的実施例である。図中第
5図及び第6図と共通する部分には同一の番号を
付けた。60a,60b,60cは巻線の逆起電
力の非通電領域の一部を半波整流し、吐出形及び
吸引形の電流に交換する電圧電流変換回路であ
り、第5図及び第6図の30a,30b,30c
に相当する。60b,60cについても全く同様
である。この3つの変換回路60a,60b,6
0cは全く同一であるので60aについてだけ説
明する。61はダイオードであり、ここには抵抗
62でほぼ決る一定電流I0が常時流れている。ト
ランジスタ63はダイオード61とカレントミラ
ー回路を構成しているためやはりI0の電流を吸引
するよう動作する。一方抵抗64の値は抵抗62
に等しく今仮に巻線駆動トランジスタ3aのコレ
クタ電位がちようど+Vccに等しければ抵抗64
を流れる電流はI0に等しく、従つてダイオード6
8への分流電流は零となる。次に巻線駆動トラン
ジスタ3aのコレクタ電位が+Vccより低くなれ
ば、抵抗64を流れる電流はI0より少くなりダイ
オード68への分流電流はやはり零となる。一方
巻線駆動トランジスタ3aのコレクタ電位が+
Vccより高くなると(ΔV高くなるとする)、抵
抗64を流れる電流はI0より増加してゆく。その
増加分はΔVを抵抗64の抵抗値で割つたものに
等しくこの量はダイオード68に分流する。従つ
てダイオード68に分流される電流は逆超電力を
半波整流したものを電流変換したものになるから
61,62,63,64で構成される回路部分は
半波整流回路と電圧電流変換回路とを兼ねる。次
にトランジスタ69,70はダイオード68とカ
レントミラー回路を構成するためダイオード68
の分流電流と同一の電流を共に吸引する。トラン
ジスタ70のコレクタは充放電積分コンデンサ3
3bに接続されているので、これを放電すること
になり、従つてトランジスタ70は吸引形の電流
源となる。一方トランジスタ69のコレクタはダ
イオード71と接続されており、またダイオード
71とトランジスタ72はカレントミラー回路を
構成しているためトランジスタ72はダイオード
68の分流電流と同一の電流を吐出する。またト
ランジスタ72のコレクタは充放電積分コンデン
サ33cに接続されているのでこれを充電するこ
とになり、従つてトランジスタ52は吐出形の電
流源となる。なお抵抗73は比較的小さな抵抗で
あり、ダイオード71とトランジスタ72よりな
るカレントミラー回路のゲインを僅かに下げ、結
果的にトランジスタ72の吐出電流量をダイオー
ド68の分流電流量より僅かに少くしている。
100は自起動回路の主要部であり、トランジ
スタ104a,104b,104cはそれぞれ巻
線2a,2b,2cの逆起電力の通電領域側の一
部を抵抗105a,105b,105cを介して
とり出し(整流して)これを吐出電流に変換し、
それぞれ時間積分コンデンサ33b,33c,3
3aを充電するために設けた整流機能を持つ電圧
電流変換器。トランジスタ106a,106b,
106cはそれぞれ巻線2a,2b,2cの逆起
電力の通電領域側の一部を抵抗107a,107
b,107cを介してとり出し(整数して)これ
を吸引電流に変換し、それぞれ時間積分コンデン
サ33c,33a,33bを放電するために設け
た整流機能を持つ電圧電流変換器である。いま巻
線駆動トランジスタ3cが付勢されている状態に
あると仮定して自起動回路100の動作説明をす
ると、まずこの時巻線2cに電流が流れていて巻
線駆動トランジスタ3cのコレクタ電位は低電位
になりそのため抵抗105c,107cを通じて
トランジスタ104c,106cがそれぞれ導通
する。その結果トランジスタ104cは60b中
のカレントミラー回路を介して時間積分コンデン
サ33aを充電し、トランジスタ106cは直接
時間積分コンデンサ33bを放電する。即ち起動
時巻線2cが付勢されているときは、その直前に
付勢されていた巻線2bに係わる時間積分コンデ
ンサ33bは放電され、その次に付勢されるべき
巻線2aに係わる時間積分コンデンサ33aは充
電されることになる。
なお本実施例では巻線の逆起電力(該当巻線ト
ランジスタのコレクタ電位)を整流する整流閾値
の電位(前述のER)は直流電圧バイアス34の
電圧からトランジスタのベース・エミツタ間接合
電位差VBEを引いた値に等しい。本実施例では直
流電圧バイアス34の値は+Vccより低くなくて
はならないので当然上記閾値もまた+Vccより低
い値である。
次にトランジスタ110a,110b,110
cは起動スイツチトランジスタであり、特に11
0a,110bはその共通ベース端子113より
起動時にある短時間巾τの正パルス(起動信
号)が与えられた時ONして巻線駆動トランジス
タ3a,3bのベース電流を吸引することにより
両者をOFFするものである。トランジスタ11
0cは抵抗114及びトランジスタ112を介し
て起動時の上記正パルス(起動パルス)によつて
ONになるものであり、その結果抵抗111を通
じてベース電流を巻線駆動トランジスタ3cに与
え、これをONさせ巻線2cのみを付勢させるも
のである。
第8図は本発明を更に改良するために付加され
る再起動方式を示す。前述した自起動方式はほぼ
完全な自起動を期待できるが、回転子が回転して
いる時に外力などにより強制的に回転を停止させ
られた場合などでは、前記時間積分コンデンサの
リーケージカレントなどによつて位置情報が時間
的に喪失してゆくため再起動できなくなることが
ある。そのため巻線の逆起電力の大きさを検出す
る検出回路と、逆起電力の大きさがある所定のレ
ベル以下であるような時間を計測する回路と、上
記時間がある所定時間を越えると再起動信号を出
力する回路とで再起動回路を構成している。以下
図面について説明する。トランジスタ84a,8
4b,84cは巻線の逆起電力のレベルを検出す
るものであつて、エミツタがそれぞれ抵抗85
a,85b,85cを介して巻線に接続されてお
り、逆起電力がエミツタベース接合電位差VEB
け電源電圧+Vccよりも高くなると導通し電流を
流す。トランジスタ84a,84b,84cのコ
レクタは共通接続され、上記検出電流は加算され
てリセツトトランジスタ86のベースに与えられ
る。従つてリセツトトランジスタ86は巻線の逆
起電力の尖頭値がVEBより大きくなれば周期的に
ON−OFFする。VEBより小さければOFFのまま
である。次にリセツトトランジスタ86は時間計
測コンデンサ87をリセツトするよう接続され
る。また上記コンデンサ87には充電抵抗88を
通じて電源電圧+Vccより常時充電されている。
従つて巻線の逆起電力がVEBより小さければリセ
ツトトランジスタ86はOFFのままであるので
時間計測コンデンサ87の充電は進みその電位は
上昇してゆく。89はコンパレータであり、比較
電圧90のESと上記コンデンサ87の両端電位
とを比較し、コンデンサ87の充電が進み所定の
時間を経過してESを越えるとその出力が高い状
態から低い状態に変化する。91はワンシヨツト
パルス回路であり、上記コンパレータ89の出力
の状態の変化を受けて時間巾τのワンシヨツト
正パルスを発生する。この正パルスは前述の起動
時に自起動回路100に与えられる短い時間巾の
正パルスに該当するものであつて第7図の共通ベ
ース端子113に与えられる。92は直流電源+
Vcc印加時など初期起動のワンシヨツトパルスを
トリガするためのトリガ入力端子である。次に抵
抗93はワンシヨツト正パルスをリセツトトラン
ジスタ86のベースに戻すものであつた電動機が
なお起動しない時は、所定時間で繰り返しワンシ
ヨツト正パルスを発生できるようにするための帰
還抵抗である。
なお、第8図に示す再起動方式では逆起電力の
大きさを検出するのにトランジスタのVEBを利用
したが、これに限らず例えば第5図の示す巻線の
逆起電力の電圧電流変換回路の吐出あるいは吸引
電流の量で判定しても良い。この場合は検出レベ
ルは自由に設定できる。また逆起電力の大きさが
所定レベル以下であるような時間を計測する回路
は第8図では時間計測コンデンサ87及び充電抵
抗88とコンパレータ89に依つているが、要す
るにこれは一種の遅延タイマーであり、同等の機
能を果すものであれば良く必ずしも第8図に限定
されるものではない。
以上のように構成すれば巻線の逆起電力が所定
のレベル以下の状態で所定の一定時間を経過すれ
ば電動機の回転は停止したものと判定し、再起動
信号を発生させ再び自起動回路を働かせ再起動さ
せることが出来る。本再起動回路は最初の自起動
の何らかの原因による失敗についてもこれを保証
するものであるので本再起動回路を付加すれば起
動に関する信頼性は極めて高くなる。
以上説明してきたように本発明によれば、その
自起動方式については自起動時間の短縮と自起動
が確実になること、再起動方式については外力に
よる強制回転停止、あるいは最初の自起動失敗を
保証するものであり、その結果、回転子位置を例
えばホール素子の如き検出要素を利用して直接的
に認識する従来の無刷子電動機に比較しても遜色
のない電動機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる電動機と巻線駆動トラ
ンジスタの概念図、第2図は第1図に示す電動機
の巻線駆動トランジスタのコレクタ電位を表わす
波形図、第3図は逆起電力の積分演算の様子を示
す波形図、第4図は3差動回路を通して滑らかに
切換る位置信号の波形図、第5図は本発明に係わ
る電動機の基本動作を説明するブロツク図、第6
図は本発明の一実施例を示すブロツク図、第7図
は本発明の具体的実施例を示す回路図、第8図は
本発明を更に改良するため付加される再起動方式
を示すブロツク図である。 1……永久磁石回転子、2a,2b,2c……
固定子巻線、3a,3b,3c……巻線駆動トラ
ンジスタ、30a,30b,30c……整流回
路、31a,31b,31c……吐出形の電圧電
流変換回路、32a,32b,32c……吸引形
の電圧電流変換回路、33a,33b,33c…
…充放電時間積分コンデンサ、35……差動比較
回路、60a,60b,60c……巻線の逆起電
力の非通電領域の一部をとり出し吐出形及び吸引
形電圧電流変換回路、84a,84b,84c…
…巻線逆起電力レベル検出トランジスタ、87…
…時間計測コンデンサ、89……コンパレータ、
91……ワンシヨツトパルス回路、100……自
起動回路主要部、101a,101b,101c
……巻線の逆記電力の通電領域側の一部をとり出
す整流回路、102a,102b,102c……
吐出形の電圧電流変換回路、103a,103
b,103c……吸引形の電圧電流変換回路、1
10a,110b,110c……起動スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数個の固定子巻線のそれぞれに発生する逆
    起電力の非通電領域の全部または一部を個別にと
    り出す第1の整流回路と、前記第1の整流回路の
    出力をそれぞれ電流に変換する第1の吐出型の電
    圧電流変換回路と、前記第1の整流回路の出力を
    それぞれ電流に変換する第1の吸引型の電圧電流
    変換回路と、前記第1の吐出型の電圧電流変換回
    路と第1の吸引型の電圧電流変換回路によつて充
    放電される複数の時間積分コンデンサより構成さ
    れた演算回路を有し、前記演算回路により複数の
    固定子巻線のそれぞれに発生する逆起電力の非通
    電領域の全部または一部を個別にとり出してこれ
    を時間的に加算積分及び減算積分し積分演算した
    結果を永久磁石回転子の回転位置信号となし、こ
    の信号により順次付勢される複数の固定子巻線駆
    動回路と、起動時に前記複数の固定子巻線のそれ
    ぞれに発生する逆起電力の通電領域の全部または
    一部を個別にとり出す第2の整流回路と、前記第
    2の整流回路の出力をそれぞれ電流に変換し前記
    複数の時間積分コンデンサを充放電させる第2の
    吐出型の電圧電流変換回路および第2の吸引型の
    電圧電流変換回路より構成された自起動回路とを
    具備してなる無刷子電動機。 2 自起動回路は、固定子巻線と固定子巻線駆動
    回路と演算回路と前記自起動回路とによつて構成
    されるリング状発振器の発振開始を促進させるた
    めに起動時に特定固定子巻線相のみを付勢する起
    動スイツチ回路と、永久磁石回転子の回転停止を
    検出して再び起動を促すための再起動信号を出力
    し、これを上記起動スイツチ回路に与える再起動
    回路とを含めて構成したことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の無刷子電動機。
JP6835579A 1979-05-31 1979-05-31 Brushless electric motor Granted JPS55160982A (en)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0373398B2 (ja) * 1986-01-07 1991-11-21 Mitsubishi Nagasaki Mach Mfg
JPH0353826Y2 (ja) * 1987-02-04 1991-11-26

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