JPH0373398B2 - - Google Patents
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- JPH0373398B2 JPH0373398B2 JP61001114A JP111486A JPH0373398B2 JP H0373398 B2 JPH0373398 B2 JP H0373398B2 JP 61001114 A JP61001114 A JP 61001114A JP 111486 A JP111486 A JP 111486A JP H0373398 B2 JPH0373398 B2 JP H0373398B2
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- crankshaft
- hydraulic
- cylinder
- hydraulic cylinder
- press
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Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B1/00—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
- B30B1/26—Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
- B30B1/266—Drive systems for the cam, eccentric or crank axis
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/28—Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof
- B30B15/281—Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof overload limiting devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、液圧駆動クランクプレスに関するも
のである。
のである。
従来の技術
従来、最も多く一般的に使用されている機械式
クランクプレスには、次のような種々の問題点が
ある。すなわち (1) 従来公知の一般の機械式クランクプレスのス
ライドの運動は、添付図面の第13図に破線に
より示すように、1種の正弦曲線に従つて行わ
れており、スライドの作動速度は、その位置に
応じて変化する。従つて、一定の加圧速度を維
持することは、ほとんど不可能に近い。
クランクプレスには、次のような種々の問題点が
ある。すなわち (1) 従来公知の一般の機械式クランクプレスのス
ライドの運動は、添付図面の第13図に破線に
より示すように、1種の正弦曲線に従つて行わ
れており、スライドの作動速度は、その位置に
応じて変化する。従つて、一定の加圧速度を維
持することは、ほとんど不可能に近い。
(2) プレスの加圧速度は、その加工物の特性に合
わせて常に最適なものとしなければ、品質の優
れた製品を得ることは困難である。特に、絞り
加工などにおいては、加圧速度が早過ぎると、
製品にクラツクが発生し、作業が不能となる。
わせて常に最適なものとしなければ、品質の優
れた製品を得ることは困難である。特に、絞り
加工などにおいては、加圧速度が早過ぎると、
製品にクラツクが発生し、作業が不能となる。
しかしながら、一般の機械式クランクプレス
の場合には、このプレスがある一定の加圧速度
を有するように、ひとたび設計・製作されてし
まうと、その加圧速度がそのプレスの固有機能
となり、以後は、その加圧速度を変えること
は、困難である。
の場合には、このプレスがある一定の加圧速度
を有するように、ひとたび設計・製作されてし
まうと、その加圧速度がそのプレスの固有機能
となり、以後は、その加圧速度を変えること
は、困難である。
(3) 一般の機械式クランクプレスにおいては、加
圧能力を下死点上何mmの位置で何Tonという表
示を一般的に行うが、これは機械式クランクプ
レスの固有機能であり、これを変えることは、
ほとんど不可能に近いところである。また、下
死点近傍では、ほぼ無限大の加圧力が発生し、
取り扱いを誤つた場合には、プレス本体又は金
型などを破損させる危険性がある。
圧能力を下死点上何mmの位置で何Tonという表
示を一般的に行うが、これは機械式クランクプ
レスの固有機能であり、これを変えることは、
ほとんど不可能に近いところである。また、下
死点近傍では、ほぼ無限大の加圧力が発生し、
取り扱いを誤つた場合には、プレス本体又は金
型などを破損させる危険性がある。
(4) 一般のプレス作業においては、金型の交換、
保守、点検などの際には、スライドは、より大
きなストロークを必要とされるが、いつたん金
型がセツトされ、連続的に加工が開始される
と、スライドのストロークは加工物の搬入・搬
出に必要な最小限の範囲で良い。しかしなが
ら、機械式クランクプレスの場合には、その構
造上、1ストロークごとに必ず全ストロークを
往復することになるので、遊び時間が多く発生
し、生産能率が低下する。
保守、点検などの際には、スライドは、より大
きなストロークを必要とされるが、いつたん金
型がセツトされ、連続的に加工が開始される
と、スライドのストロークは加工物の搬入・搬
出に必要な最小限の範囲で良い。しかしなが
ら、機械式クランクプレスの場合には、その構
造上、1ストロークごとに必ず全ストロークを
往復することになるので、遊び時間が多く発生
し、生産能率が低下する。
(5) プレス加工の中には、加工物を押し切つた状
態において加圧力の持続が必要とされるものが
ある。しかしながら、機械式クランクプレスで
は、加圧力を保持することは、ほとんど不可能
である。
態において加圧力の持続が必要とされるものが
ある。しかしながら、機械式クランクプレスで
は、加圧力を保持することは、ほとんど不可能
である。
(6) 機械式クランクプレスにおいては、プレス加
工に必要なエネルギーは、ほとんどがフライホ
イールに蓄えられており、また、そのフライホ
イールの回転方向は一定方向に決まつているの
で、クランク軸の正転・逆転を交互に繰り返す
ことは不可能である。従つて、金型のかみ込み
事故などが発生した場合に、その解消の目的で
クランク軸を逆転させようとする場合には、フ
ライホイールを停止させ、モータの配線替えを
行い、逆転起動をさせるなどの繁雑な作業が必
要となる。
工に必要なエネルギーは、ほとんどがフライホ
イールに蓄えられており、また、そのフライホ
イールの回転方向は一定方向に決まつているの
で、クランク軸の正転・逆転を交互に繰り返す
ことは不可能である。従つて、金型のかみ込み
事故などが発生した場合に、その解消の目的で
クランク軸を逆転させようとする場合には、フ
ライホイールを停止させ、モータの配線替えを
行い、逆転起動をさせるなどの繁雑な作業が必
要となる。
(7) 機械式クランクプレスにおいては、フライホ
イールに蓄えられているエネルギーをクランク
軸へ伝えたり、遮断したりするために、クラツ
チ、ブレーキ及びその駆動源としての空気圧な
どが必要不可欠となつている。しかしながら、
クラツチやブレーキは、その構造が複雑であ
り、製作・修理・調整などには高度の熟練が必
要とされ、また、一定の稼動時間ごとに、ライ
ニングの張り替え工事も必要となる。
イールに蓄えられているエネルギーをクランク
軸へ伝えたり、遮断したりするために、クラツ
チ、ブレーキ及びその駆動源としての空気圧な
どが必要不可欠となつている。しかしながら、
クラツチやブレーキは、その構造が複雑であ
り、製作・修理・調整などには高度の熟練が必
要とされ、また、一定の稼動時間ごとに、ライ
ニングの張り替え工事も必要となる。
(8) プレス作業における金型交換の際には、プレ
スを微速度で作動させ、精密に型合わせ作業を
行わなければならない。このために、機械式ク
ランクプレスには、微速度作動機構としてのマ
イクロインチング装置が設けられている。しか
しながら、この装置は、クランク軸を回転させ
る主モータとは別に、出力の小さなマイクロイ
ンチング用のモータを設け、このモータによつ
てドライブシヤフトを回転させ、スライドを1
〜0.5s.p.m.程度の低速サイクルで上下させるよ
うになつているが、その構造は複雑なものとな
つている。
スを微速度で作動させ、精密に型合わせ作業を
行わなければならない。このために、機械式ク
ランクプレスには、微速度作動機構としてのマ
イクロインチング装置が設けられている。しか
しながら、この装置は、クランク軸を回転させ
る主モータとは別に、出力の小さなマイクロイ
ンチング用のモータを設け、このモータによつ
てドライブシヤフトを回転させ、スライドを1
〜0.5s.p.m.程度の低速サイクルで上下させるよ
うになつているが、その構造は複雑なものとな
つている。
(9) 一般の機械式クランクプレスにおいては、ス
トローク中に発生することのある過負荷による
プレス本体、金型、加工物ないしは作業者に与
える危険を防止するための過負荷安全装置を必
要とするが、このためにも、複雑な機構が要求
される。
トローク中に発生することのある過負荷による
プレス本体、金型、加工物ないしは作業者に与
える危険を防止するための過負荷安全装置を必
要とするが、このためにも、複雑な機構が要求
される。
発明が解決しようとする問題点
本発明は、クランク軸、クランク・アーム、ク
ランク・ピン、連結棒、スライドなどがプレス・
フレームに取り付けられて構成されている従来公
知の機械式クランクプレスにおける上記のような
種々の問題点を解消させることができる新規なク
ランクプレスを得ることを、その目的とするもの
である。
ランク・ピン、連結棒、スライドなどがプレス・
フレームに取り付けられて構成されている従来公
知の機械式クランクプレスにおける上記のような
種々の問題点を解消させることができる新規なク
ランクプレスを得ることを、その目的とするもの
である。
問題点を解決するための手段
本発明は、この目的を達成するために、添付図
面の第1図にその基本構造図を示すように、従来
の機械式クランクプレスとは、クラツチ、ブレー
キ及びギヤ類を備えていない他は、ほぼ同様の構
成を有している機械式クランクプレスの各クラン
ク軸2R,2Lに、これに直角に、それぞれ、あ
る長さを有するシリンダ・アーム10R,10L
をその一端部において固着し、シリンダ・アーム
10R,10Lの他端部を、シリンダの一部をプ
レス・フレーム1に回動自在に取り付けられた液
圧シリンダ11R,11Lのピストン棒12R,
12Fの端部に回動自在に連結し、各液圧シリン
ダ11R,11Lにクランク軸2R,2Lの回動
に同期して圧力液体を供給し、液圧シリンダ11
R,11Lのピストン棒12R,12Lの伸縮運
動によりシリンダ・アーム10R,10Lを介し
てクランク軸2R,2Lを回動し、クランク軸2
R,2Lの回動運動をスライド6の直線往復運動
に変換し、これにより、スライド6の下部におい
て加工物を加工するようにし、また、各液圧シリ
ンダ11R,11Lへの圧力液体の供給を、周面
に液溝が形成されると共にクランク軸2R,2L
の回転に同期して回転する切換軸202を内蔵す
る回転式自動液圧切換弁20を介して行い、クラ
ンク軸2R,2Lを連続的に回転させるようにし
て成る液圧駆動クランクプレスを特徴とするもの
である。
面の第1図にその基本構造図を示すように、従来
の機械式クランクプレスとは、クラツチ、ブレー
キ及びギヤ類を備えていない他は、ほぼ同様の構
成を有している機械式クランクプレスの各クラン
ク軸2R,2Lに、これに直角に、それぞれ、あ
る長さを有するシリンダ・アーム10R,10L
をその一端部において固着し、シリンダ・アーム
10R,10Lの他端部を、シリンダの一部をプ
レス・フレーム1に回動自在に取り付けられた液
圧シリンダ11R,11Lのピストン棒12R,
12Fの端部に回動自在に連結し、各液圧シリン
ダ11R,11Lにクランク軸2R,2Lの回動
に同期して圧力液体を供給し、液圧シリンダ11
R,11Lのピストン棒12R,12Lの伸縮運
動によりシリンダ・アーム10R,10Lを介し
てクランク軸2R,2Lを回動し、クランク軸2
R,2Lの回動運動をスライド6の直線往復運動
に変換し、これにより、スライド6の下部におい
て加工物を加工するようにし、また、各液圧シリ
ンダ11R,11Lへの圧力液体の供給を、周面
に液溝が形成されると共にクランク軸2R,2L
の回転に同期して回転する切換軸202を内蔵す
る回転式自動液圧切換弁20を介して行い、クラ
ンク軸2R,2Lを連続的に回転させるようにし
て成る液圧駆動クランクプレスを特徴とするもの
である。
あるいは、第18図にその基本構造図を示すよ
うに、シリンダ・アーム10R,10Lの他端部
をピストン棒12R,12Lに旋回自在に連結し
ている液圧シリンダ11R,11Lが、シリン
ダ・アーム10R,10Lを介してクランク・ア
ーム3R,3Lを、それらの下死点から必要最小
限の範囲内だけで正転・逆転を繰り返すように作
動することも、本発明による液圧駆動クランクプ
レスの特徴とするものである。
うに、シリンダ・アーム10R,10Lの他端部
をピストン棒12R,12Lに旋回自在に連結し
ている液圧シリンダ11R,11Lが、シリン
ダ・アーム10R,10Lを介してクランク・ア
ーム3R,3Lを、それらの下死点から必要最小
限の範囲内だけで正転・逆転を繰り返すように作
動することも、本発明による液圧駆動クランクプ
レスの特徴とするものである。
作 用
第1図に示す基本構造図によるものにおいて
は、各液圧シリンダ11R,11Lを作動させる
ことにより、シリンダ・アーム10R,10Lを
介してクランク軸2R,2Lに回転トルクを加
え、この回転トルクによりクランク軸2R,2L
を回転させ、これと一体のクランク・アーム3
R,3L及びこれらに固着されたクランク・ピン
4を介して、これに1端部を旋回自在に連結され
た連結棒5に運動を伝達し、その他端部に旋回自
在に取り付けられたスライド6を、プレス・フレ
ーム1に対してストロークさせるようにする。ま
た、第18図に示す基本構造図によるものにおい
ては、各液圧シリンダ11R,11Lを作動させ
ることにより、シリンダ・アーム10R,10L
を介してクランク軸2R,2Lに、必要最小限の
範囲内だけで、正転・逆転を繰り返すようにし、
同様に、スライド6を、プレス・フレーム1に対
してストロークさせるようにする。
は、各液圧シリンダ11R,11Lを作動させる
ことにより、シリンダ・アーム10R,10Lを
介してクランク軸2R,2Lに回転トルクを加
え、この回転トルクによりクランク軸2R,2L
を回転させ、これと一体のクランク・アーム3
R,3L及びこれらに固着されたクランク・ピン
4を介して、これに1端部を旋回自在に連結され
た連結棒5に運動を伝達し、その他端部に旋回自
在に取り付けられたスライド6を、プレス・フレ
ーム1に対してストロークさせるようにする。ま
た、第18図に示す基本構造図によるものにおい
ては、各液圧シリンダ11R,11Lを作動させ
ることにより、シリンダ・アーム10R,10L
を介してクランク軸2R,2Lに、必要最小限の
範囲内だけで、正転・逆転を繰り返すようにし、
同様に、スライド6を、プレス・フレーム1に対
してストロークさせるようにする。
実施例
以下、本発明を、その実施例などを示す添付図
面の第1〜24図に基づいて詳細に説明をする。
面の第1〜24図に基づいて詳細に説明をする。
まず、第1図は、本発明による液圧駆動クラン
クプレスの基本構造を示すものであるが、同図に
示すように、プレス・フレーム1の上部に回転自
在に軸受けされている各クランク軸2R,2Lの
対向する端部には、それらに直角にクランク・ア
ーム3R,3Lが、それぞれ、1端部において固
着されており、その他端部を相互に連結するクラ
ンク・ピン4には、連結棒5が、その1端部にお
いて旋回自在に連結されており、その他端部に
は、フレーム1に直線往復運動自在に取り付けら
れているスライド6が、旋回自在に連結されてい
る。また、各クランク軸2R,2Lの他端部に
は、それに直角に、ある長さを有するアーム(以
下、「シリンダ・アーム」と呼ぶ)10R,10
Lが固着されており、各シリンダ・アーム10
R,10Lの各他端部は、プレス・フレーム1に
その下方部において、スライド6に対して対称的
に且つシリンダ端部を回動自在に取り付けられて
いる1対の直立している液圧シリンダ11R,1
1Lのピストン棒12R,12Lの端部に、回動
自在に連結されている。すなわち、第1図に示す
ように、シリンダ・アーム10R,10Lの他端
部に、クランク軸2Rと平行になるように直角
に、例えば、連結ピンなどを取り付け、この連結
ピンの先端側に液圧シリンダ11R,11Lのピ
ストン棒12R,12Lの端部を相対的に旋回、
すなわち、完全に1回転することができるような
状態に、ピン構造により連結している。この場合
には、液圧シリンダ11R,11Lの作動によ
り、クランク軸2R,2Lを完全に1回転させる
ことができる。また、後に詳細に説明をする本発
明によるブレスのストローク設定線図である第1
7図に示すストロークS1,S2,S3のように、クラ
ンク軸2R,2Lを完全に1回転させる必要がな
い場合には、例えば、シリンダ・アーム10R,
10Lの他端部を、その延長方向において二股に
形成し、この二股の間のすきま内に液圧シリンダ
11R,11Lのピストン棒12R,12Lの端
部を挿入した状態において、ピン構造により連結
させても良く、あるいは、その代わりに、液圧シ
リンダ11R,11Lのピストン棒12R,12
Lの端部を、その延長方向において二股に形成
し、この二股の間のすきま内にシリンダ・アーム
10R,10Lの他端部を挿入した状態におい
て、ピン構造により連結させても良い。この場合
には、シリンダ・アーム10R,10Lの他端部
と、ピストン棒12R,12Lの端部との連結状
態は、相互に完全に1回転することができない範
囲内の回動、すなわち、正逆回転の連結関係とな
る。なお、これらの液圧シリンダ11R,11L
には、液圧源から供給される圧力液体を、プレ
ス・フレーム1の上部に設置してある自動液圧切
換弁20から、それぞれ、液圧管路21R,21
Lを介して適宜に供給されるようになつている。
また、この構造図においては、自動液圧切換弁2
0は、回転式自動液圧切換弁であるものとして示
されており、この回転式自動液圧切換弁20は、
その切換軸に取り付けられた調車21が、クラン
ク軸2Rから、それに固着された調車22及びこ
れらの調車21,22を相互に連結する調時ベル
ト23を介して、クランク軸2Rと同調して回転
されるようになつている。
クプレスの基本構造を示すものであるが、同図に
示すように、プレス・フレーム1の上部に回転自
在に軸受けされている各クランク軸2R,2Lの
対向する端部には、それらに直角にクランク・ア
ーム3R,3Lが、それぞれ、1端部において固
着されており、その他端部を相互に連結するクラ
ンク・ピン4には、連結棒5が、その1端部にお
いて旋回自在に連結されており、その他端部に
は、フレーム1に直線往復運動自在に取り付けら
れているスライド6が、旋回自在に連結されてい
る。また、各クランク軸2R,2Lの他端部に
は、それに直角に、ある長さを有するアーム(以
下、「シリンダ・アーム」と呼ぶ)10R,10
Lが固着されており、各シリンダ・アーム10
R,10Lの各他端部は、プレス・フレーム1に
その下方部において、スライド6に対して対称的
に且つシリンダ端部を回動自在に取り付けられて
いる1対の直立している液圧シリンダ11R,1
1Lのピストン棒12R,12Lの端部に、回動
自在に連結されている。すなわち、第1図に示す
ように、シリンダ・アーム10R,10Lの他端
部に、クランク軸2Rと平行になるように直角
に、例えば、連結ピンなどを取り付け、この連結
ピンの先端側に液圧シリンダ11R,11Lのピ
ストン棒12R,12Lの端部を相対的に旋回、
すなわち、完全に1回転することができるような
状態に、ピン構造により連結している。この場合
には、液圧シリンダ11R,11Lの作動によ
り、クランク軸2R,2Lを完全に1回転させる
ことができる。また、後に詳細に説明をする本発
明によるブレスのストローク設定線図である第1
7図に示すストロークS1,S2,S3のように、クラ
ンク軸2R,2Lを完全に1回転させる必要がな
い場合には、例えば、シリンダ・アーム10R,
10Lの他端部を、その延長方向において二股に
形成し、この二股の間のすきま内に液圧シリンダ
11R,11Lのピストン棒12R,12Lの端
部を挿入した状態において、ピン構造により連結
させても良く、あるいは、その代わりに、液圧シ
リンダ11R,11Lのピストン棒12R,12
Lの端部を、その延長方向において二股に形成
し、この二股の間のすきま内にシリンダ・アーム
10R,10Lの他端部を挿入した状態におい
て、ピン構造により連結させても良い。この場合
には、シリンダ・アーム10R,10Lの他端部
と、ピストン棒12R,12Lの端部との連結状
態は、相互に完全に1回転することができない範
囲内の回動、すなわち、正逆回転の連結関係とな
る。なお、これらの液圧シリンダ11R,11L
には、液圧源から供給される圧力液体を、プレ
ス・フレーム1の上部に設置してある自動液圧切
換弁20から、それぞれ、液圧管路21R,21
Lを介して適宜に供給されるようになつている。
また、この構造図においては、自動液圧切換弁2
0は、回転式自動液圧切換弁であるものとして示
されており、この回転式自動液圧切換弁20は、
その切換軸に取り付けられた調車21が、クラン
ク軸2Rから、それに固着された調車22及びこ
れらの調車21,22を相互に連結する調時ベル
ト23を介して、クランク軸2Rと同調して回転
されるようになつている。
本発明による液圧駆動クランクプレスは、上記
のような基本構造を有しているが、その作動は、
次のとおりである。
のような基本構造を有しているが、その作動は、
次のとおりである。
各液圧シリンダ11R,11Lが、第1図に示
すような状態にあるものとした時、液圧シリンダ
11Rに圧力液体を供給し、そのピストン棒12
Rを矢印XRの方向に伸長させると、シリンダ・
アーム10Rは、クランク軸2Rの中心ORを中
心とし、矢印YRの方向に回転する。同時に、他
の液圧シリンダ11Lを矢印XLの方向にそのピ
ストン棒12Lを短縮させると、シリンダ・アー
ム10Lは、クランク軸2Lの中心OLを中心と
し、矢印YLの方向に回転する。これにより、ク
ランク軸2R,2Lは同方向に回転するようにな
る。従つて、液圧シリンダ11R,11Lを同調
させて伸縮させることにより、クランク軸2R,
2Lは連続回転することが可能となり、これらに
固着されたクランク・アーム3R,3L、クラン
ク・ピン4及び連結棒5を介してスライド6をプ
レス・フレーム1に対して往復運動させることが
できる。この場合、各液圧シリンダ11R,11
Lの伸縮を自動的に制御するのが、回転式自動液
圧切換弁20である。なお、この時、液圧シリン
ダ11R,11Lが同時にストロークエンドに達
すると、その後の回転が不能となるので、連続回
転が必要な場合には、第2図に示すように、シリ
ンダ・アーム10R,10Lの間には、所定の位
相差θ1+θ2(例えば、30゜以上)を設けなければな
らない。ただし、ここに、θ1及びθ2は、第2図に
示すように、それぞれ、液圧シリンダ11R,1
1Lの上死点後及び上死点前の進み角ないしは遅
れ角を現すものである。
すような状態にあるものとした時、液圧シリンダ
11Rに圧力液体を供給し、そのピストン棒12
Rを矢印XRの方向に伸長させると、シリンダ・
アーム10Rは、クランク軸2Rの中心ORを中
心とし、矢印YRの方向に回転する。同時に、他
の液圧シリンダ11Lを矢印XLの方向にそのピ
ストン棒12Lを短縮させると、シリンダ・アー
ム10Lは、クランク軸2Lの中心OLを中心と
し、矢印YLの方向に回転する。これにより、ク
ランク軸2R,2Lは同方向に回転するようにな
る。従つて、液圧シリンダ11R,11Lを同調
させて伸縮させることにより、クランク軸2R,
2Lは連続回転することが可能となり、これらに
固着されたクランク・アーム3R,3L、クラン
ク・ピン4及び連結棒5を介してスライド6をプ
レス・フレーム1に対して往復運動させることが
できる。この場合、各液圧シリンダ11R,11
Lの伸縮を自動的に制御するのが、回転式自動液
圧切換弁20である。なお、この時、液圧シリン
ダ11R,11Lが同時にストロークエンドに達
すると、その後の回転が不能となるので、連続回
転が必要な場合には、第2図に示すように、シリ
ンダ・アーム10R,10Lの間には、所定の位
相差θ1+θ2(例えば、30゜以上)を設けなければな
らない。ただし、ここに、θ1及びθ2は、第2図に
示すように、それぞれ、液圧シリンダ11R,1
1Lの上死点後及び上死点前の進み角ないしは遅
れ角を現すものである。
ここで、このプレスにおいては、作動速度及び
加圧力についての基本作動曲線を設定するには、
この位相差θ1+θ2を適当に選定することにより行
うものであるが、この基本作動曲線を基にして、
スライド6の種々の速度の調整及び加圧力の調整
などを、この位相差θ1+θ2の選択により行うこと
とは別に、液圧装置の調整によつても行うことが
可能であるものである。このように、作動曲線図
を自由に操作することができるということが、本
発明による液圧駆動クランクプレスが大きな汎用
性を有していることの、一つの重要な理由でもあ
る。すなわち、第2図に示すように、スライド6
が上死点にある時のクランク・アーム3R,3L
位置(α=0゜)を基本とし、シリンダ・アーム1
0Lの進み角をθ1、シリンダ・アーム10Rの遅
れ角をθ2とすると、作動速度と加圧力との関係
は、概略第3図に示す傾向となる。ただし、第3
図の計算条件は、次によるものである。すなわ
ち、 クランク偏心量 100mm シリンダ・アームの回転半径 360mm 連結棒の長さ 970mm シリンダ・アームの間の間隔 最大2142mm 最小1422mm である。
加圧力についての基本作動曲線を設定するには、
この位相差θ1+θ2を適当に選定することにより行
うものであるが、この基本作動曲線を基にして、
スライド6の種々の速度の調整及び加圧力の調整
などを、この位相差θ1+θ2の選択により行うこと
とは別に、液圧装置の調整によつても行うことが
可能であるものである。このように、作動曲線図
を自由に操作することができるということが、本
発明による液圧駆動クランクプレスが大きな汎用
性を有していることの、一つの重要な理由でもあ
る。すなわち、第2図に示すように、スライド6
が上死点にある時のクランク・アーム3R,3L
位置(α=0゜)を基本とし、シリンダ・アーム1
0Lの進み角をθ1、シリンダ・アーム10Rの遅
れ角をθ2とすると、作動速度と加圧力との関係
は、概略第3図に示す傾向となる。ただし、第3
図の計算条件は、次によるものである。すなわ
ち、 クランク偏心量 100mm シリンダ・アームの回転半径 360mm 連結棒の長さ 970mm シリンダ・アームの間の間隔 最大2142mm 最小1422mm である。
また、本発明による液圧駆動クランクプレスに
おいて使用される液圧シリンダとしては、その作
動速度が伸び側及び縮み側のいずれも等しいこと
が好ましい。(これは、伸縮速度が一致しない場
合には、クランク軸2R,2Lの正転・逆転に対
するスライド6の速度の対称性が得られないから
である。) このように伸縮速度が等しい液圧シリンダとし
ては、次の2次式が考えられる。すなわち (1) 差動シリンダ方式(第4図) (2) 両側ロツド・シリンダ方式(第5図) である。
おいて使用される液圧シリンダとしては、その作
動速度が伸び側及び縮み側のいずれも等しいこと
が好ましい。(これは、伸縮速度が一致しない場
合には、クランク軸2R,2Lの正転・逆転に対
するスライド6の速度の対称性が得られないから
である。) このように伸縮速度が等しい液圧シリンダとし
ては、次の2次式が考えられる。すなわち (1) 差動シリンダ方式(第4図) (2) 両側ロツド・シリンダ方式(第5図) である。
これらの内、(1)の方式は、プレス・フレーム1
への装着が容易であり、空間的にも小形となる
が、回転式自動液圧切換弁20の構造は、やや複
雑となる。これに対し、(2)の方式は、回転式自動
液圧切換弁20の内部構造は単純化されるが、プ
レス・フレーム1への装着と、空間的な制約がや
や大きい。
への装着が容易であり、空間的にも小形となる
が、回転式自動液圧切換弁20の構造は、やや複
雑となる。これに対し、(2)の方式は、回転式自動
液圧切換弁20の内部構造は単純化されるが、プ
レス・フレーム1への装着と、空間的な制約がや
や大きい。
なお、上記の基本構造図のものにおいては、(1)
の差動シリンダ方式を用いているものとしてあ
る。
の差動シリンダ方式を用いているものとしてあ
る。
また、自動液圧切換弁は、クランク軸2R,2
Lの連続回転を可能とさせるためのものである
が、そのために必要な弁の構造は、適宜のものを
採用することができ、その1例として、基本構造
図のものにおいて使用されている回転式自動液圧
切換弁20の断面図を示すと、第6図のとおりで
ある。すなわち、この弁20は、各種の出入口を
有している弁本体201と、その内部に回転自在
に収容されると共にその本体の内部に1対の液体
通路L1,L2を貫通され且つ周面に数個の環状溝
を設けられている切換軸202と、これの端部に
固着された調車21とから成り立つており、この
調車21をクランク軸2Rに固着された調車22
に調時ベルト23を介して連結し、クランク軸2
Rと同期して回転させることにより、自動的に液
圧流路21R,21Lを切換えるものである。な
お、この切換軸202の展開図が第7図に示され
ているが、その詳細な構造、作用などについての
説明は、ここには省略する。
Lの連続回転を可能とさせるためのものである
が、そのために必要な弁の構造は、適宜のものを
採用することができ、その1例として、基本構造
図のものにおいて使用されている回転式自動液圧
切換弁20の断面図を示すと、第6図のとおりで
ある。すなわち、この弁20は、各種の出入口を
有している弁本体201と、その内部に回転自在
に収容されると共にその本体の内部に1対の液体
通路L1,L2を貫通され且つ周面に数個の環状溝
を設けられている切換軸202と、これの端部に
固着された調車21とから成り立つており、この
調車21をクランク軸2Rに固着された調車22
に調時ベルト23を介して連結し、クランク軸2
Rと同期して回転させることにより、自動的に液
圧流路21R,21Lを切換えるものである。な
お、この切換軸202の展開図が第7図に示され
ているが、その詳細な構造、作用などについての
説明は、ここには省略する。
次に、上記のような構成を有する本発明の1実
施例における液圧シリンダ11R,11L及び回
転式自動液圧弁20の液圧制御回路を略図により
示すと、第8図に示すようになる。なお、同図に
は、第1及び2図に示した部材以外の各部材に
は、それぞれ、直接的に名称が記入してあるが、
それぞれは、従来公知のものであり、その作動に
ついては、容易に理解することができるものと思
われるので、その詳細についても、ここには説明
も省略する。また、この液圧系統図に示した液圧
回路において、モータの容量を極力小さく押さえ
るためには、可変吐出し型ポンプ(液圧ポンプ)
にはフライホイールを連結する方法と、アキユム
レータに蓄圧する方法とがあるが、これらの内、
液圧ポンプにフライホイールを連結する方式は、
この種の液圧ポンプは、高速回転が普通であり、
従つて、これにフライホイールを直結すると、軽
量のフライホイールに多量のエネルギーを蓄える
ことができるという利点がある。これに対し、ア
キユムレータを使用する方式には、高圧液体の損
失を無くすための高速切換弁を特別に開発する必
要がある。
施例における液圧シリンダ11R,11L及び回
転式自動液圧弁20の液圧制御回路を略図により
示すと、第8図に示すようになる。なお、同図に
は、第1及び2図に示した部材以外の各部材に
は、それぞれ、直接的に名称が記入してあるが、
それぞれは、従来公知のものであり、その作動に
ついては、容易に理解することができるものと思
われるので、その詳細についても、ここには説明
も省略する。また、この液圧系統図に示した液圧
回路において、モータの容量を極力小さく押さえ
るためには、可変吐出し型ポンプ(液圧ポンプ)
にはフライホイールを連結する方法と、アキユム
レータに蓄圧する方法とがあるが、これらの内、
液圧ポンプにフライホイールを連結する方式は、
この種の液圧ポンプは、高速回転が普通であり、
従つて、これにフライホイールを直結すると、軽
量のフライホイールに多量のエネルギーを蓄える
ことができるという利点がある。これに対し、ア
キユムレータを使用する方式には、高圧液体の損
失を無くすための高速切換弁を特別に開発する必
要がある。
また、第8図に示した液圧系統図における液圧
回路の制御については、運転操作の容易性と、そ
の汎用性とを充分に生かすことを重視し、主要部
の制御には、電子制御方式を採用することが望ま
しい。すなわち、このためには、第8図に示すよ
うに、クランク軸2R,2Lと同期回転を行う回
転式自動液圧切換弁20の切換軸202(第6図参
照)に回転角検出器P(例えば、パルス発信器な
ど)を連結して置き、これにより、クランク軸2
Rの回転角を検出し、スライド6の位置を知るこ
とができるようにすると同時に、この回転角検出
器Pからの信号を電子制御部にも送り込み、ここ
で、各種の演算を行い、速度制御、最大加圧力の
設定、正・逆・停止の切換え、加圧力の保持など
種々の作動指令を発するようにする。
回路の制御については、運転操作の容易性と、そ
の汎用性とを充分に生かすことを重視し、主要部
の制御には、電子制御方式を採用することが望ま
しい。すなわち、このためには、第8図に示すよ
うに、クランク軸2R,2Lと同期回転を行う回
転式自動液圧切換弁20の切換軸202(第6図参
照)に回転角検出器P(例えば、パルス発信器な
ど)を連結して置き、これにより、クランク軸2
Rの回転角を検出し、スライド6の位置を知るこ
とができるようにすると同時に、この回転角検出
器Pからの信号を電子制御部にも送り込み、ここ
で、各種の演算を行い、速度制御、最大加圧力の
設定、正・逆・停止の切換え、加圧力の保持など
種々の作動指令を発するようにする。
このような電子制御方式の1例を機能系統図に
より示すと、第9図のとおりとなる。
より示すと、第9図のとおりとなる。
なお、本発明においては、各液圧シリンダ11
R,11Lへの液圧の供給を、クランク軸2R,
2Lに同期して回転する回転角検出器から発生す
る信号に基づいて制御される電子制御部を介して
両傾転型ポンブ(両方向吐き出し型ポンブ)、す
なわち、吸い込み側と、吐き出し側とを交互に変
えることができるポンブを制御することにより行
うようにすることのできることも、無論可能なと
ころである。
R,11Lへの液圧の供給を、クランク軸2R,
2Lに同期して回転する回転角検出器から発生す
る信号に基づいて制御される電子制御部を介して
両傾転型ポンブ(両方向吐き出し型ポンブ)、す
なわち、吸い込み側と、吐き出し側とを交互に変
えることができるポンブを制御することにより行
うようにすることのできることも、無論可能なと
ころである。
次に、第1図に示したような基本構造を有して
いる本発明による液圧駆動クランクプレスの1実
施例を第10,11及び12図に示してある。な
お、これらの図に示される液圧シリンダ11R,
11Lとしては、第4図に示してある差動シリン
ダが使用されており、各液圧シリンダ11R,1
1Lのピストン棒12R,12Lの伸縮速度を等
しくしてあり、これにより、クランク軸2R,2
Lの正転及び逆転に対するスライド6の速度の対
称性が得られるようにしてある。また、液圧切換
弁20としては、回転式のものが採用されてい
る。
いる本発明による液圧駆動クランクプレスの1実
施例を第10,11及び12図に示してある。な
お、これらの図に示される液圧シリンダ11R,
11Lとしては、第4図に示してある差動シリン
ダが使用されており、各液圧シリンダ11R,1
1Lのピストン棒12R,12Lの伸縮速度を等
しくしてあり、これにより、クランク軸2R,2
Lの正転及び逆転に対するスライド6の速度の対
称性が得られるようにしてある。また、液圧切換
弁20としては、回転式のものが採用されてい
る。
以上には、本発明の1実施例として、クラン
ク・アーム3R,3L(第1〜3図参照)を連続
回転する方式について説明をしたが、この実施例
による本発明による液圧駆動クランクプレスの機
構を簡素化し、その価格を低下させるために、ク
ランク・アームを、必要最小限の範囲内だけで、
その下死点から正転及び逆転を繰り返すような機
構とすることも可能である。ここで、必要最小限
の範囲とは、このように、スライド6の下部への
加工物の搬入、加工、取出しに必要な最小限のス
トロークの範囲を指すものであり、例えば、第1
7図に示すストロークS1,S2,S3のように、クラ
ンク軸2R,2Lを完全に1回転させない回動
で、正逆回転させるストロークの範囲を指すもの
である。また、このようにすることにより、回転
式自動液圧切換弁20(第6図参照)を不要とす
ることができるだけでは無く、上に説明をした実
施例の長所を失うこと無く、また、油圧系統(第
8図参照)を非常に簡単にすることもできるもの
である。
ク・アーム3R,3L(第1〜3図参照)を連続
回転する方式について説明をしたが、この実施例
による本発明による液圧駆動クランクプレスの機
構を簡素化し、その価格を低下させるために、ク
ランク・アームを、必要最小限の範囲内だけで、
その下死点から正転及び逆転を繰り返すような機
構とすることも可能である。ここで、必要最小限
の範囲とは、このように、スライド6の下部への
加工物の搬入、加工、取出しに必要な最小限のス
トロークの範囲を指すものであり、例えば、第1
7図に示すストロークS1,S2,S3のように、クラ
ンク軸2R,2Lを完全に1回転させない回動
で、正逆回転させるストロークの範囲を指すもの
である。また、このようにすることにより、回転
式自動液圧切換弁20(第6図参照)を不要とす
ることができるだけでは無く、上に説明をした実
施例の長所を失うこと無く、また、油圧系統(第
8図参照)を非常に簡単にすることもできるもの
である。
以下に、このような実施例の幾つかを、その図
面に基づいて説明をする。
面に基づいて説明をする。
まず、第18図に基本構造図を示した実施例に
おいては、図から分かるように、液圧シリンダ1
1R及び11Lは、両側ロツド・シリンダ方式
(第5図参照)とし、液圧の出入量を等しくする
ようにしてある。このようにして、クランク・ア
ーム3R,3Lを、下死点LDから角度ψ(例え
ば、120゜)の範囲内において正転、逆転を繰り返
すようにさせるために、各シリンダ10R,11
Lに管路I及びIIを介して液圧を供給し、それら
の液圧シリンダ11R及び11Lも、同一角度ψ
の範囲内において、正転・逆転を繰り返すように
させる。また、この場合、両方の液圧シリンダ1
1R,11Lは、同時に同方向に動くようになる
が、各液圧シリンダ11R,11Lは、クランク
軸2R,2Lの回転トルクがゼロとなるそれぞれ
の伸び限及び縮み限までは、移動をしないように
しておくものとする。
おいては、図から分かるように、液圧シリンダ1
1R及び11Lは、両側ロツド・シリンダ方式
(第5図参照)とし、液圧の出入量を等しくする
ようにしてある。このようにして、クランク・ア
ーム3R,3Lを、下死点LDから角度ψ(例え
ば、120゜)の範囲内において正転、逆転を繰り返
すようにさせるために、各シリンダ10R,11
Lに管路I及びIIを介して液圧を供給し、それら
の液圧シリンダ11R及び11Lも、同一角度ψ
の範囲内において、正転・逆転を繰り返すように
させる。また、この場合、両方の液圧シリンダ1
1R,11Lは、同時に同方向に動くようになる
が、各液圧シリンダ11R,11Lは、クランク
軸2R,2Lの回転トルクがゼロとなるそれぞれ
の伸び限及び縮み限までは、移動をしないように
しておくものとする。
また、第19図は、他の実施例として、液圧シ
リンダ11Rを1個とした場合を示すものであ
る。この場合にも、液圧シリンダ11Rとして
は、両側ロツド・シリンダ方式(第5図参照)と
するものであるが、その作動については、第18
図に示した実施例の場合と全く同様である。
リンダ11Rを1個とした場合を示すものであ
る。この場合にも、液圧シリンダ11Rとして
は、両側ロツド・シリンダ方式(第5図参照)と
するものであるが、その作動については、第18
図に示した実施例の場合と全く同様である。
更に、これらの実施例の変形として、第20図
に示すように、液圧シリンダ11R,11Lとし
て、差動シリンダ方式(第4図参照)のものを2
個使用し、それらに対する配管を図に示すように
し、各液圧シリンダ11R,11Lのα室及びβ
室を相互に交差して連結し、両方の液圧シリンダ
11R,11Lに対しての液圧の供給量と、排出
量とを等しくするようにしてある。なお、この場
合、α室及びβ室の面積比は、必ずしも1:2で
なくても良い。
に示すように、液圧シリンダ11R,11Lとし
て、差動シリンダ方式(第4図参照)のものを2
個使用し、それらに対する配管を図に示すように
し、各液圧シリンダ11R,11Lのα室及びβ
室を相互に交差して連結し、両方の液圧シリンダ
11R,11Lに対しての液圧の供給量と、排出
量とを等しくするようにしてある。なお、この場
合、α室及びβ室の面積比は、必ずしも1:2で
なくても良い。
すなわち、この実施例において、管路Iに液圧
を送ると、液圧シリンダ11Rは伸び、液圧シリ
ンダ11Lは縮み、クランク軸2R,2Lを同方
向に回転させることができる。逆に、管路に液
圧を送ると、液圧シリンダ11Rは縮み、液圧シ
リンダ11Lは伸び、クランク軸2R,2Lは、
逆方向に回転する。なお、この場合、クランク・
アーム3R,3Lの作動角度は、下死点LDから
ψ(例えば、120゜)の範囲内とし、それ以上の角
度においては、液圧シリンダ11R,11Lがス
トロークエンドに当たり、それ以上の回転運動が
不可能であるようにする。
を送ると、液圧シリンダ11Rは伸び、液圧シリ
ンダ11Lは縮み、クランク軸2R,2Lを同方
向に回転させることができる。逆に、管路に液
圧を送ると、液圧シリンダ11Rは縮み、液圧シ
リンダ11Lは伸び、クランク軸2R,2Lは、
逆方向に回転する。なお、この場合、クランク・
アーム3R,3Lの作動角度は、下死点LDから
ψ(例えば、120゜)の範囲内とし、それ以上の角
度においては、液圧シリンダ11R,11Lがス
トロークエンドに当たり、それ以上の回転運動が
不可能であるようにする。
また、これらの実施例に対する、先の実施例に
対する基本油圧系統図(第8図参照)に対応する
基本油圧系統図を示すと、第21図のとおりとな
る。なお、この油圧系統図においては、主ポンプ
として、第8図における可変吐出形ポンプと同型
式の両傾転液圧ポンプが使用されている。
対する基本油圧系統図(第8図参照)に対応する
基本油圧系統図を示すと、第21図のとおりとな
る。なお、この油圧系統図においては、主ポンプ
として、第8図における可変吐出形ポンプと同型
式の両傾転液圧ポンプが使用されている。
更に、第19図に示された本発明の実施例によ
る液圧駆動クランクプレスに対して、先の実施例
による液圧クランクプレスの正面図、右側面図及
び左側面図として示した第10〜12図に対応す
る各図面を示すと、第22〜24図のとおりとな
る。なお、これらの図面に示された液圧駆動クラ
ンクプレスは、第10〜12図に示されたものと
同様に、ストレートフレーム形式のものである
が、このフレームをCフレーム形式として実施す
ることも可能であることは、無論のことである。
る液圧駆動クランクプレスに対して、先の実施例
による液圧クランクプレスの正面図、右側面図及
び左側面図として示した第10〜12図に対応す
る各図面を示すと、第22〜24図のとおりとな
る。なお、これらの図面に示された液圧駆動クラ
ンクプレスは、第10〜12図に示されたものと
同様に、ストレートフレーム形式のものである
が、このフレームをCフレーム形式として実施す
ることも可能であることは、無論のことである。
発明の効果
本発明による液圧駆動クランクプレスは、上記
のような構成及び作用を有しているが、その効果
を、主として、第1図に示すような基本構造を有
しているものについて、前述の従来の機械式クラ
ンクプレスにおける各種の問題点に対応して説明
をすると、以下のようになる。
のような構成及び作用を有しているが、その効果
を、主として、第1図に示すような基本構造を有
しているものについて、前述の従来の機械式クラ
ンクプレスにおける各種の問題点に対応して説明
をすると、以下のようになる。
(1) 本発明による液圧駆動クランクプレスのスラ
イド6の運動は、第13図に実線により示すよ
うに、スライド6の加圧速度を上死点及び下死
点を除いては、ほとんどのストローク範囲内で
一定(直線)とすることができる。これは、速
度一定の液圧シリンダ11R,11Lの動きを
シリンダ・アーム10R,10Lを介してクラ
ンク軸2R,2Lの回転運動に変え、これを更
に連結棒5を介してスライド6の直線運動に変
換する機構からもたらされるものである。
イド6の運動は、第13図に実線により示すよ
うに、スライド6の加圧速度を上死点及び下死
点を除いては、ほとんどのストローク範囲内で
一定(直線)とすることができる。これは、速
度一定の液圧シリンダ11R,11Lの動きを
シリンダ・アーム10R,10Lを介してクラ
ンク軸2R,2Lの回転運動に変え、これを更
に連結棒5を介してスライド6の直線運動に変
換する機構からもたらされるものである。
(2) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、液圧シリンダ11R,11Lの作動速度
をポンプ制御(又は、絞り弁制御)することに
より、プレスのスライド6の加圧速度は、自由
に、しかも、簡単に変更することができる。す
なわち、第14及び15図に示すように、本発
明によるプレスにおいては、加圧速度を自由に
変えることができる。
ては、液圧シリンダ11R,11Lの作動速度
をポンプ制御(又は、絞り弁制御)することに
より、プレスのスライド6の加圧速度は、自由
に、しかも、簡単に変更することができる。す
なわち、第14及び15図に示すように、本発
明によるプレスにおいては、加圧速度を自由に
変えることができる。
(2‐1) 上に、(1)の項においてスライド6の作動
速度の直線性だけを説明したが、実際には、
第3図について説明をしたように、シリン
ダ・アーム10R,10Lと、クランク軸2
R,2Lとの間の位相差を適宜に選定するこ
とにより、任意な基本速度曲線が得られる。
無論、機械式クランクプレスと同等の曲線も
容易に得られる。
速度の直線性だけを説明したが、実際には、
第3図について説明をしたように、シリン
ダ・アーム10R,10Lと、クランク軸2
R,2Lとの間の位相差を適宜に選定するこ
とにより、任意な基本速度曲線が得られる。
無論、機械式クランクプレスと同等の曲線も
容易に得られる。
(2‐2) 本発明による液圧駆動クランクプレスに
おいては、第16図に示すように、シリン
ダ・アーム10R,10Lと、クランク・ア
ーム3R,3Lとの間における位相差に相当
するスライド6の位置から、下死点までの範
囲内においては、加圧力は急速に増大する
が、それ以外の位置では加圧力はほぼ直線的
に変化し、ほぼ水平に近い。なお、シリン
ダ・アーム10R,10Lと、クランク・ア
ーム3R,3Lとの間の位相差が0の場合に
は、加圧力は全ストロークのどのような位置
においても、一定となり、下死点において
も、無限大の加圧力は発生しない。従つて、
プレス仕様として、下死点上10〜20mmの位置
で所定の加圧力が得られるだけで満足される
ならば、この位相差を大きくし、逆に、全ス
トロークに渡つて所定の加圧力が要求される
ならば、この位相差は、極力小さくすること
が必要となる。
おいては、第16図に示すように、シリン
ダ・アーム10R,10Lと、クランク・ア
ーム3R,3Lとの間における位相差に相当
するスライド6の位置から、下死点までの範
囲内においては、加圧力は急速に増大する
が、それ以外の位置では加圧力はほぼ直線的
に変化し、ほぼ水平に近い。なお、シリン
ダ・アーム10R,10Lと、クランク・ア
ーム3R,3Lとの間の位相差が0の場合に
は、加圧力は全ストロークのどのような位置
においても、一定となり、下死点において
も、無限大の加圧力は発生しない。従つて、
プレス仕様として、下死点上10〜20mmの位置
で所定の加圧力が得られるだけで満足される
ならば、この位相差を大きくし、逆に、全ス
トロークに渡つて所定の加圧力が要求される
ならば、この位相差は、極力小さくすること
が必要となる。
(3) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
てのスライドモーシヨンの選定については、
(2−1)の項において説明したとおりである
が、更に、本発明による液圧駆動クランクプレ
スにおいては、液圧シリンダ11R,11Lの
作動設定圧力を変えることにより、最大加圧力
を任意に、しかも、簡単に設定することができ
る。すなわち、金型のかみ込みなどの事故が発
生した際には、必要以上に大きな加圧力により
プレス作業をしていた場合には、金型の破損な
どの危険性もあるので、適切な加圧力に設定し
て作業を行うことが望ましいが、本発明による
液圧駆動クランクプレスの場合には、操作盤
(第8図参照)の上のダイヤルにより、この操
作を簡単に行うことができる。
てのスライドモーシヨンの選定については、
(2−1)の項において説明したとおりである
が、更に、本発明による液圧駆動クランクプレ
スにおいては、液圧シリンダ11R,11Lの
作動設定圧力を変えることにより、最大加圧力
を任意に、しかも、簡単に設定することができ
る。すなわち、金型のかみ込みなどの事故が発
生した際には、必要以上に大きな加圧力により
プレス作業をしていた場合には、金型の破損な
どの危険性もあるので、適切な加圧力に設定し
て作業を行うことが望ましいが、本発明による
液圧駆動クランクプレスの場合には、操作盤
(第8図参照)の上のダイヤルにより、この操
作を簡単に行うことができる。
(4) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、操作盤の上のダイヤルにより、スライド
6のストロークの大きさと、位置とを簡単に設
定することができ、アイドル・ストロークを無
くし、遊び時間を無くすことができ、従つて、
生産能率を向上させることができる。すなわ
ち、第17図において、T0及びS0は、基本ス
トロークのサイクル時間及び最大ストロークを
示すが、冷間鍛造の場合のように、比較的大き
なストロークを必要とする作業においては、
S1,T1に設定し、また、薄板の連続打ち抜き
のように、小さなストロークの場合には、S3,
T3に設定することが可能であり、無輪、それ
らの中間の値S2,T2に設定することもできる。
ては、操作盤の上のダイヤルにより、スライド
6のストロークの大きさと、位置とを簡単に設
定することができ、アイドル・ストロークを無
くし、遊び時間を無くすことができ、従つて、
生産能率を向上させることができる。すなわ
ち、第17図において、T0及びS0は、基本ス
トロークのサイクル時間及び最大ストロークを
示すが、冷間鍛造の場合のように、比較的大き
なストロークを必要とする作業においては、
S1,T1に設定し、また、薄板の連続打ち抜き
のように、小さなストロークの場合には、S3,
T3に設定することが可能であり、無輪、それ
らの中間の値S2,T2に設定することもできる。
(5) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、液圧シリンダ11R,11Lへの回路を
ブロツクすという簡単な操作により、加工物を
押し切つた状態において加圧力の維持を容易に
実現することができる。
ては、液圧シリンダ11R,11Lへの回路を
ブロツクすという簡単な操作により、加工物を
押し切つた状態において加圧力の維持を容易に
実現することができる。
(6) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、液圧シリンダ11R,11Lの作動方向
を電磁液圧切替弁によつて逆にすることによ
り、クランク軸2R,2Lは、瞬間的に正転・
逆転を繰り返すことができる。また、これによ
り、(4)の項において説明した特性が得られる訳
である。このために、例えば、300Tonの加圧
力によりプレス加工を施工している際に、金型
かみ込みが生じた場合には、(3)の項による操作
により350〜400Tonの加圧力に調整し、逆転を
させれば、金型は容易に分離させることができ
る。
ては、液圧シリンダ11R,11Lの作動方向
を電磁液圧切替弁によつて逆にすることによ
り、クランク軸2R,2Lは、瞬間的に正転・
逆転を繰り返すことができる。また、これによ
り、(4)の項において説明した特性が得られる訳
である。このために、例えば、300Tonの加圧
力によりプレス加工を施工している際に、金型
かみ込みが生じた場合には、(3)の項による操作
により350〜400Tonの加圧力に調整し、逆転を
させれば、金型は容易に分離させることができ
る。
(7) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、液圧駆動であるため、クラツチや、ブレ
ーキなどの装置は不要となり、保守が容易とな
る。また、クラツチや、ブレーキの作動時に発
生する排気による騒音も無くなる。
ては、液圧駆動であるため、クラツチや、ブレ
ーキなどの装置は不要となり、保守が容易とな
る。また、クラツチや、ブレーキの作動時に発
生する排気による騒音も無くなる。
(8) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、金型の取り付け、試し打ちなどのために
必要とされるスライド6の微速作動は、液圧シ
リンダ11R,11Lへ送る圧力液の量を少な
く設定することにより、これを容易に行うこと
ができ、従つて、微速作動のための特別の装置
は一切不要である。また、試し打ちを行う場合
には、液圧シリンダ11R,11Lの圧力液を
徐々に上昇させることにより、緩やかに最大加
圧力を得ることができるので、安全で、しか
も、確実な結果が得られる。
ては、金型の取り付け、試し打ちなどのために
必要とされるスライド6の微速作動は、液圧シ
リンダ11R,11Lへ送る圧力液の量を少な
く設定することにより、これを容易に行うこと
ができ、従つて、微速作動のための特別の装置
は一切不要である。また、試し打ちを行う場合
には、液圧シリンダ11R,11Lの圧力液を
徐々に上昇させることにより、緩やかに最大加
圧力を得ることができるので、安全で、しか
も、確実な結果が得られる。
(9) 本発明による液圧駆動クランクプレスにおい
ては、液圧シリンダ11R,11Lの圧力液を
スライド6の位置に応じて電子制御することに
より、比較的容易にプレスの過負荷を防止する
ことができる。また、(2)の項において、第16
図について説明をしたように、本発明による液
圧駆動クランクプレスの加圧力は、全ストロー
クに渡つてほぼ一定であり、下死点近くにおい
て急激に増大するように設定することができる
が、このことから、液圧シリンダ11R,11
Lのストロークを制限することにより、スライ
ド6の作動範囲を加圧力の直線範囲に限定し、
下死点近くにおいて加圧力が増大する範囲を除
外するようにすれば、プレスには過負荷は発生
しなくなる。従つて、この安全装置も不要とな
る。
ては、液圧シリンダ11R,11Lの圧力液を
スライド6の位置に応じて電子制御することに
より、比較的容易にプレスの過負荷を防止する
ことができる。また、(2)の項において、第16
図について説明をしたように、本発明による液
圧駆動クランクプレスの加圧力は、全ストロー
クに渡つてほぼ一定であり、下死点近くにおい
て急激に増大するように設定することができる
が、このことから、液圧シリンダ11R,11
Lのストロークを制限することにより、スライ
ド6の作動範囲を加圧力の直線範囲に限定し、
下死点近くにおいて加圧力が増大する範囲を除
外するようにすれば、プレスには過負荷は発生
しなくなる。従つて、この安全装置も不要とな
る。
なお、第18図に基本構造を示した本発明によ
る液圧駆動クランクプレスも、実質的に、上記と
同一の効果を発揮するものであり、特に、その変
形である第20図に示した実施例のものは、第1
8図に基本構造図に示す実施例のものに比較し
て、次ぎのような効果も、追加して発揮するもの
である。すなわち、 (1) 差動回路を構成すること無く、液圧シリンダ
11R,11Lの伸び側と、縮み側が同期して
作動をすること (2) 差動シリンダ方式であるので、液圧シリンダ
11R,11Lの長さが、両側ロツド・シリン
ダ方式の場合に比べて短くなり、空間的に有利
であること (3) 管路I及び内の液圧流量が同一となること などの利点が得られる。
る液圧駆動クランクプレスも、実質的に、上記と
同一の効果を発揮するものであり、特に、その変
形である第20図に示した実施例のものは、第1
8図に基本構造図に示す実施例のものに比較し
て、次ぎのような効果も、追加して発揮するもの
である。すなわち、 (1) 差動回路を構成すること無く、液圧シリンダ
11R,11Lの伸び側と、縮み側が同期して
作動をすること (2) 差動シリンダ方式であるので、液圧シリンダ
11R,11Lの長さが、両側ロツド・シリン
ダ方式の場合に比べて短くなり、空間的に有利
であること (3) 管路I及び内の液圧流量が同一となること などの利点が得られる。
第1図は、本発明の基本構造図、第2図は、そ
のシリンダ・アームと、クランク・アームとの間
の位相差を示す略図、第3図は、本発明によるプ
レスの基本作動曲線と位相差との間の関係を示す
線図、第4図は、本発明によるプレスにおいて使
用される液圧シリンダの例としての差動シリンダ
を示す略図、第5図は、同様に、両側ロツドシリ
ンダを示す略図、第6図は、本発明において使用
される回転式自動液圧切換弁を示す縦断面図、第
7図は、その切換軸の展開図、第8図は、本発明
によるプレスの作動のための基本油圧系統図、第
9図は、その機能図、第10図は、本発明の1実
施例を示す正面図、第11図は、その右側面図、
第12図は、第10図の左側面図、第13図は、
本発明によるプレスと、従来の機械式クランクプ
レスとのスライドの運動を示す線図、第14図
は、本発明によるプレスの加圧速度変換図、第1
5図は、第14図と同様であるが、その変形を示
す線図、第16図は、本発明によるプレスと、従
来の機械式クランクプレスとの加圧力特性を示す
線図、第17図は、本発明によるプレスのストロ
ーク設定線図、第18図は、第1〜3図に示され
た本発明の実施例を変形し、クランク軸を必要な
最小限の範囲内だけで正転・逆転を繰り返すよう
に、2個の両側ロツド・シリンダ方式による液圧
シリンダを配置した、本発明の他の実施例を示す
第1図と同様な基本構造図、第19図は、同じく
1個の両側ロツド・シリンダ方式の液圧シリンダ
を配置した実施例を示す同様な基本構造図、第2
0図は、同じく2個の差動シリンダ方式の液圧シ
リンダを配置した実施例を示す同様な基本構造
図、第21図は、第18〜20図に示した実施例
に対する第8図と同様の基本液圧系統図、第22
〜24図は、第19図に示した実施例による液圧
駆動クランクプレスに対する第10〜12図に対
応する、それぞれ、正面図、右側面図及び左側面
図である。 1……プレス・フレーム、2……クランク軸、
3……クランク・アーム、4……クランク・ピ
ン、5……連結棒、6……スライド、10……シ
リンダ・アーム、11……液圧シリンダ、12…
…ピストン棒、20……回転式自動液圧切換弁、
202……切換軸。
のシリンダ・アームと、クランク・アームとの間
の位相差を示す略図、第3図は、本発明によるプ
レスの基本作動曲線と位相差との間の関係を示す
線図、第4図は、本発明によるプレスにおいて使
用される液圧シリンダの例としての差動シリンダ
を示す略図、第5図は、同様に、両側ロツドシリ
ンダを示す略図、第6図は、本発明において使用
される回転式自動液圧切換弁を示す縦断面図、第
7図は、その切換軸の展開図、第8図は、本発明
によるプレスの作動のための基本油圧系統図、第
9図は、その機能図、第10図は、本発明の1実
施例を示す正面図、第11図は、その右側面図、
第12図は、第10図の左側面図、第13図は、
本発明によるプレスと、従来の機械式クランクプ
レスとのスライドの運動を示す線図、第14図
は、本発明によるプレスの加圧速度変換図、第1
5図は、第14図と同様であるが、その変形を示
す線図、第16図は、本発明によるプレスと、従
来の機械式クランクプレスとの加圧力特性を示す
線図、第17図は、本発明によるプレスのストロ
ーク設定線図、第18図は、第1〜3図に示され
た本発明の実施例を変形し、クランク軸を必要な
最小限の範囲内だけで正転・逆転を繰り返すよう
に、2個の両側ロツド・シリンダ方式による液圧
シリンダを配置した、本発明の他の実施例を示す
第1図と同様な基本構造図、第19図は、同じく
1個の両側ロツド・シリンダ方式の液圧シリンダ
を配置した実施例を示す同様な基本構造図、第2
0図は、同じく2個の差動シリンダ方式の液圧シ
リンダを配置した実施例を示す同様な基本構造
図、第21図は、第18〜20図に示した実施例
に対する第8図と同様の基本液圧系統図、第22
〜24図は、第19図に示した実施例による液圧
駆動クランクプレスに対する第10〜12図に対
応する、それぞれ、正面図、右側面図及び左側面
図である。 1……プレス・フレーム、2……クランク軸、
3……クランク・アーム、4……クランク・ピ
ン、5……連結棒、6……スライド、10……シ
リンダ・アーム、11……液圧シリンダ、12…
…ピストン棒、20……回転式自動液圧切換弁、
202……切換軸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 クランク軸、クランク・アーム、クランク・
ピン、連結棒、スライドなどがプレス・フレーム
に取り付けられて構成されている機械式クランク
プレスの各クランク軸に、これに直角に、それぞ
れ、ある長さを有するシリンダ・アームをその一
端部において固着し、シリンダ・アームの他端側
を、シリンダの一部をプレス・フレームに回動自
在に取り付けられた液圧シリンダのピストン棒端
部に回動自在に連結し、各液圧シリンダにクラン
ク軸の回動に同期して圧力液体を供給し、液圧シ
リンダのピストン棒の伸縮運動によりシリンダ・
アームを介してクランク軸を回動し、クランク軸
の回動運動をスライドの直線往復運動に変換し、
これにより、スライドの下部において加工物を加
工するようにし、また、各液圧シリンダへの圧力
液体の供給を、周面に液溝が形成されると共にク
ランク軸の回転に同期して回転する切換軸を内蔵
する回転式自動液圧切換弁を介して行い、クラン
ク軸を連続的に回転させるようにすることを特徴
とする液圧駆動クランクプレス。 2 液圧シリンダを各クランク軸に1個ずつ配置
し、各液圧シリンダへの圧力液体の供給を、液圧
シリンダごとに位相差を設けて行うようにする特
許請求の範囲第1項記載の液圧駆動クランクプレ
ス。 3 各液圧シリンダをプレス・フレームに、その
スライドに対して対称的に配置して成る特許請求
の範囲第1項記載の液圧駆動クランクプレス。 4 各液圧シリンダへの圧力液体の供給を、クラ
ンク軸、又は、回転式自動切換弁に同期して回転
する回転角度検出器から発生する信号に基づいて
制御される電子制御部を介して、この回転式自動
液圧切換弁を含む液圧系統を制御することにより
行うようにする特許請求の範囲第3項記載の液圧
駆動クランクプレス。 5 クランク軸を、その下死点から、スライドの
下部への加工物の搬入、加工、取出しに必要なス
ライドストロークを確保するための必要最小限の
範囲内だけで正転・逆転を繰り返すように液圧シ
リンダを配置して成る特許請求の範囲第1〜4項
のいずれかに記載の液圧駆動クランクプレス。 6 クランク軸、クランク・アーム、クランク・
ピン、連結棒、スライドなどがプレス・フレーム
に取り付けられて構成されている機械式クランク
プレスの各クランク軸に、これに直角に、それぞ
れ、ある長さを有するシリンダ・アームをその一
端部において固着し、シリンダ・アームの他端部
を、シリンダの一部をプレス・フレームに回動自
在に取り付けられた液圧シリンダのピストン棒端
部に回動自在に連結し、各液圧シリンダにクラン
ク軸の回動に同期して圧力液体を供給し、液圧シ
リンダのピストン棒の伸縮運動によりシリンダ・
アームを介してクランク軸を回動し、クランク軸
の回動運動をスライドの直線往復運動に変換し、
これにより、スライドの下部において加工物を加
工するようにし、また、各液圧シリンダへの圧力
液体の供給を、クランク軸に同期して回転する回
転角検出器に基づいて制御される電子制御部を介
して液圧の吐き出し方向を正逆方向に切換える両
傾転型ポンプにより行うようにすることを特徴と
する液圧駆動クランクプレス。 7 液圧シリンダを各クランク軸に1個ずつ配置
し、各液圧シリンダへの圧力液体の供給を、液圧
シリンダごとに位相差を設けて行うようにする特
許請求の範囲第6項記載の液圧駆動クランクプレ
ス。 8 各液圧シリンダをプレス・フレームに、その
スライドに対して対称的に配置して成る特許請求
の範囲第6項記載の液圧駆動クランクプレス。 9 クランク軸を、その下死点から、スライドの
下部への加工物の搬入、加工、取出しに必要なス
ライドストロークを確保するための必要最小限の
範囲内だけで正回・逆転を繰り返すように液圧シ
リンダを配置して成る特許請求の範囲第6,7項
又は8項に記載の液圧駆動クランクプレス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61001114A JPS62158598A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 液圧駆動クランクプレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61001114A JPS62158598A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 液圧駆動クランクプレス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62158598A JPS62158598A (ja) | 1987-07-14 |
JPH0373398B2 true JPH0373398B2 (ja) | 1991-11-21 |
Family
ID=11492432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61001114A Granted JPS62158598A (ja) | 1986-01-07 | 1986-01-07 | 液圧駆動クランクプレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62158598A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2569931Y2 (ja) * | 1989-07-20 | 1998-04-28 | 三菱長崎機工株式会社 | 液圧駆動クランクプレスの下死点調節機 |
CN112900203A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-04 | 张卫兵 | 一种公路工程施工用路面夯实装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6220793B2 (ja) * | 1979-05-31 | 1987-05-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0337834Y2 (ja) * | 1985-07-19 | 1991-08-09 |
-
1986
- 1986-01-07 JP JP61001114A patent/JPS62158598A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6220793B2 (ja) * | 1979-05-31 | 1987-05-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62158598A (ja) | 1987-07-14 |
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