JPS62202773A - 感熱転写記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、熱溶融性インクを用いて画像を記録媒体上に
記録する感熱転写記録方法に関する。

従来の技術 近年、ファクシミリあるいはプリンターの記録方式とし
て、熱溶融性インクを用いた感熱転写記録方式が数多く
採用されている。通常の感熱転写記録方式では、゛薄い
基材表面に熱溶融性インクを塗布してなるインクシート
を記録紙に重ね合わせ、インクシート側をサーマルヘッ
ド側にして、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に
通し、サーマルヘッドによる加熱により、インクシート
の熱溶融性インクを溶融して記録紙に転写させている。

また、特殊な方法として、記録紙側をサーマルヘッド側
としてサーマルヘッドとプラテンローラとの間に通し、
記録紙を介してインクシートを加熱溶融し、転写する方
式も知られている（例えば、特開昭６０−３０３６２号
公報参照）。後者の方式は、高品質の中間調画像の記録
が可能となる利点がある。

発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる方式によれば、いずれもインクシートを
用いており、装置が大型化且つ複雑化し、その上ランニ
ングコストが高いという問題があった。

上述問題は次の理由で生ずる。即ち、インクシートを用
いるため、まず、未使用及び使用済のインクシートを収
納するスペースが必要となる。更に、インクシートを搬
送するだめの機構、インクシートのしわを防止するだめ
の機構、そしてインクシートを記録紙と完全に剥離し、
ジャムを防ぐ念めの機構等が必要となるため、装置の小
型化や簡素化が困難となり、まだ、インクシートは使い
捨てとなるため、インクを塗布しである基材が無駄にな
り、ランニングコストが高くなってしまう。

本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、装置
の小型化、簡素化そして低ランニングコストが実現でき
る、インクシートを用いない新しい感熱転写記録方法を
提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上述の問題点を解決するため、プラテンローラ
表面に熱溶融性インクを塗布して転写インク層を形成し
、この熱溶融性インクが冷却固化した位置にて、このプ
ラテンローラ外周面に記録媒体を介してサーマルヘッド
を接触させ、サーマルヘッドが記録媒体を介して熱溶融
性インクを加熱溶融することにより、記録媒体に転写さ
せて記録を行うものである。

作用 本発明は上述の構成によって、プラテンローラの表面に
熱転写層が形成され、プラテンローラがインクシートの
代わりとなるだめ、インクシートが不要となり、従って
、インクシートの収納スペース、搬送機構等を省くこと
ができるものである。

実施例 以下、本発明の実施例につき、図面を参照して説明する
。

図は本発明方法の実施に用いる記録装置の１例を示す概
略断面図である。図において、１はプラテンローラであ
り、適当な弾性を有するよう表面ゴムのローラが使用さ
れる。なお、表面のゴム上には、後述する熱溶融性イン
クによってゴムが劣化しないように、また、熱溶融性イ
ンクが均一に塗布されるように、ＰＥＴ等のコーティン
グを施している。２は発熱体を有するサーマルヘッド、
３は記録媒体である記録紙である。プラテンローラ１の
側方には、内部に熱溶融性インク４ａを収容したインク
供給器５が設けられる。このインク供給器５はその下端
がプラテンローラ１に向かって開口しており、且つ適当
な隙間を開けてプラテンローラ１と接している。この開
口部付近にはヒーター６が設けられ、開口部付近の熱溶
融性インクを溶融してプラテンローラ１に塗布するよう
になっている。

次に、上記装置における記録方法を説明する。

プラテンローラ１とサーマルヘッド２は記録紙３をはさ
んで適当な接圧で接触しており、プラテンローラ１は図
示しない駆動装置によシ矢印Ａで示す方向に回転してい
る。インク供給器５内には熱溶融性インク４ａが蓄えら
れている。この熱溶融性インク４ａは常温においては固
体状であるが、インク供給器５の開口部付近にあるヒー
ター６によって溶融される。この溶融されたインクは適
度の粘性を持っており、インク供給器５の開口部から、
表面張力によりわずかに突出してプラテンローラ１の外
周面に付着している。そしてプラテンローラ１の回転と
共にインク供給器５の開口部かう離れ、プラテンローラ
１の外周面にＰ位置で塗布され、熱溶融性インク層４ｂ
を形成する。このインク層４ｂはプラテンローラ１の回
転に伴い空中で冷却して固体状に戻り、記録紙３に接触
する位置Ｑに達した時には記録紙３にくっつかない状態
となっている。Ｑ位置において、インク層４ｂは記録紙
３を介してサーマルヘッド２により加熱され、加熱され
た部分が溶融して記録紙３に転写される。ここで、記録
紙３に転写するインクの量は、サーマルヘッド２による
加熱量に応じて変化するため、この加熱量を調整するこ
とにより、転写インク量を調節して記録濃度を変えるこ
とが可能であシ、高品質の中間調画像を得ることができ
る。

転写後のインク層４ｂには、当然記録紙３に転写したイ
ンクの分だけ欠落が生じるが、この部分がプラテンロー
ラ１の回転によりＰ位置に達すると、再びインク供給器
５の開口部からインクが補給されて均一な厚さの転写イ
ンク層が形成されるので、インク供給器５内のインクが
無くならない限り、連続して記録を行ことかできる。

なお、上記したように、プラテンローラｌのＰ位置で溶
融状態で塗布されたインク層４ｂはサーマルヘッド２の
位置（Ｑ位置）に達するまでに冷却され、固体状に戻る
が、その時のインク層４ｂの温度が、インクが溶融しな
い程度の融点に近い温度になるように、ヒーター６によ
る加熱量を調整しておくと、転写のためのサーマルヘッ
ド２による加熱熱量を減らすことができ、好まし、い。

また、転写後のインク層のインク欠落部分にインク供給
器５により溶融インクを補充するに当たって、そのイン
ク層を適当な加熱装置により一旦溶融状態に戻し、その
後、溶融インク補給を行うようにしてもよい。その場合
には、より均一なインク層を形成することが可能となる
。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は、プラテンロ
ーラ表面に熱溶融性インクを塗布して転写インク層を形
成し、この熱溶融性インクが冷却固化した位置にて、こ
のプラテンローラ外周面に記録媒体を介してサーマルヘ
ッドを接触させ、サーマルヘッドが記録媒体を介して熱
溶融性インクを加熱溶融し、記録媒体に転写させて記録
を行うことによって、プラテンローラがインクシートの
代わりになり、インクシートを用いる必要がなくなるた
め、ランニングコストが安くなり、且つインクシートを
納めるスペースやインクシートの搬送等の機構がいらず
、大幅な小型化や低コスト化が図れる等の効果を生み、
実用上極めて有効なものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明　　の実施に使用する記録装置の一例を示す
概略断面図である。 １・・・プラテンローラ、２・・・サーマルヘッド、３
・・・記録紙、４ａ・・・熱溶融性インク、４ｂ・・・
インク層、５・・・インク供給器、６・・・ヒーター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転中のプラテンローラ外周面に、熱溶融性インクを溶
   融状態で塗布し、塗布した熱溶融性インクが冷却固化し
   た位置にて、そのプラテンローラ外周面に記録媒体を介
   してサーマルヘッドを接触させ、このサーマルヘッドに
   よる加熱により、プラテンローラ外周面の熱溶融性イン
   クを溶融し記録媒体に転写することを特徴とする感熱転
   写記録方法。