JPS62200067A - Ｖベルト式無段変速機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はＶベルト式無段変速機に関するもので、詳しく
はムーバルドライブフェースの動作に係わるウェイトロ
ーラ当接面の形状に関するものである。

（従来技術〕 Ｖベルト式無段変速機におけるドライブ側プーリは、周
知の如く第２図に示すようにドライブシャフトＡの端部
に固設された固定フェース８と、この固定フェースＢ対
峙しかつドライブシャフトＡにＭ嵌されたムーバルドラ
イブフェースＣおよび上記ドライブシャフトＡに取り付
けられたプレッシャプレートＤと、このプレッシャプレ
ートＤとムーバルドライブフェースＣとの間に収容され
た複数個のウェイトローラＥとを備えており、ドライブ
側ブーりが回転した際の遠心力によるつ工イトローラＥ
のドライブシャフト径外方向への運動を利用して、固定
フェースＢとムーバルドライブフェースＣとの間隔を変
えることにより、■ベルトＦの実質的な巻き掛は径を可
変させるようにしている。上述した如きＶベルト式無段
変速機は、構造が比較的簡単である等の理由から、自動
二輪車、特に原動機付自転車（スクータ等）の変速機と
して広く用いられている。

ところで、上記Ｖベルト式無段変速機を用いた自動二輪
車の発進加速性を向上させようとした場合、上記Ｖベル
ト式変速装置の変速特性を高速回転側、つまりドライブ
シャフトが高速回転に達してはじめて変速動作が行なわ
れるよう設定する必要がある。しかしこのように変速特
性を高速回転側に設定すると、変速動作は常に高速回転
域で行なわれることとなり、これによって振動や騒音が
増大する虞れがある。

〔発明の目的］ 本発明は上記実状に鑑みて、自動二輪車の変速機として
使用した際に該自動二輪車の発進加速性を向上させるこ
とができ、併わゼで低速回転域での変速が可能となるＶ
ベルト式無段変速機を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

そこで本発明ではムーバルドライブフェースにおけるウ
ェイトローラ当接面およびプレッシャプレートにおける
ウェイトローラ当接面の少なくとも一方に段状部を形成
し、ドライブシャフトが回転を開始してからある特定の
回転速度に達するまでは上記段状部によってウェイトロ
ーラの移動を規制し、上記特定回転速度に達した際、上
記ウェイトローラの規制を解放して急激に変速動作を行
なわせるようにして、上記目的を達成している。

〔実施例〕

以下本発明の具体的構成を、一実施例を示す図面に基づ
いて詳細に説明する。

第１図は本発明に係わるＶベルト式無段変速掘を自動二
輪車の自動変速機に用いた例を示すものである。ドライ
ブシャフト１にはスリーブ２が固設されており、該スリ
ーブ２の左端部にはプレッシャプレート３が固設されて
いる。また上記スリーブ２には、ムーバルドライブフェ
ース４が上記ドライブシャフト１の軸方向に沿って移動
可能にスプライン結合されており、該ムーバルドライブ
フェース４と上記プレッシャプレート３との間にはウェ
イトローラ５が配設されている。また上記ムーバルドラ
イブフェース４の図中左方部にはウェイトローラ当接面
６が形成されており、該ウェイトローラ当接面６は、径
外方向に行くに従って上記プレッシャプレート３に近接
するよう湾曲して形成されている。一方上記プレッシャ
プレート３は径外方向に行くに従って上記ムーバルドラ
イブフェース４に近接するよう傾斜して形成されており
、また、その傾斜部７は図からも明らかなように途中で
屈曲しており、こ′の屈曲によってプレッシャプレート
３におけるウェイトローラ当接面８に段状部９が形成さ
れている。また図示したドライブシャフト１の停止時に
は、ウェイトローラ５はムーバルドライブフェース４の
ウェイト０−ラ当接面６と、ムールドライブフェース４
の中心部に形成されたハブ１０の外周面１０ａと当接し
ており、さらにウェイトローラ５はプレッシャプレート
３における段状部９よりも径内部分のウェイトローラ当
接面８と当接している。なお図中符号１１はウェイトロ
ーラ５がムーバルドライブフェース４に対して周方向に
ずれ動くことを規制しているアームであり、符号１２は
Ｖベルトである。

いまエンジンの運転開始により、ドライブシャフト１が
回転を始めると、スリーブ２を介してプレッシャプレー
ト３、ムーバルドライブフェース６が回転する。ドライ
ブシャフト１の回転数が増し、遠心力が作用し始めると
、上記ウェイトローラ５はプレッシャプレート３および
ムーバルドライブフェース４の径外方向へ移動しようと
する。

ところがこのとき、プレッシャプレート３の段状部９に
ウェイトローラ５の周面５ａが突き当たり、該ウェイト
ローラ５の移動が阻止される。つまり従来構造の変速橢
であれば既にウェイトローラが移動し、変速が行なわれ
ているはずのドライブシャフト１の回転数であっても、
未だ変速は行なわれないこととなる。上記ドライブシャ
フト１の回転数がざら増大し、これによるウェイトロー
ラ５！′Ｍ’４Ｊ＜遠心力もさらに大きくなり、ある特
定の値を越えると、この遠心力によってウェイトローラ
５は上記段状部９を乗り越え、ブレンシャプレート３の
ウェイトローラ当接面８における段状部９より径外の面
に沿って径外方向へ急激に移行する。

これにより、ムーバルドライブフＩイス４がウェイトロ
ー５５によって図中右方へ押しやられ、かくしてほとん
ど変速の行なわれていなかった状態から急激に変速が行
なわれる。このとき自動二輪車は急激にその車速を増す
ことになり、搭乗者は強い加速感を味わうことになる。

なお上記急激な変速動作は自動二輪車発進時の短時間に
限って行なわれることはいうまでもない。上記ウェイト
ローラ５が段状部９を乗り越えたのちの変速動作は従来
構造のＶベルト式無段変速機と何ら変わるところはなく
、ドライブシャフト１の回転速度に応じてウェイトロー
５５が移行し、これに伴うムーパルドライブフェース４
の移行によって変速か行なわれる。またこのときの変速
特性も従来のものと何ら変わるところはない。

なお本例では、遠心力によるウェイトローラ５の移行を
一時規制するための段状部９をプレッシャプレート３の
ウェイトローラ当接面８に設けたが、該段状部をムーバ
ルドライブフェース４のウェイトローラ当接面６に設け
ても、本光明の目的を達成することができる。

〔発明の効果〕

以上詳述した如く本発明に係わるＶベルト式無段変速機
によれば、プレッシャプレートあるいはムーバルドライ
ブフェースの少なくとも一方のウェイトローラ当接面に
段状部を設け、この段状部によってドライブプーリの回
転初期の低速回転時にウェイトローラの移行を規制し、
ある程度ドライブプーリの回転があがったところで急激
に変速が行なわれるようにしたので、咳■ベルト式無段
変速機を採用した自動二輪車では良好な発進加速性を得
ることかできる。また本発明では上記手法によって自動
二輪車の発進加速性を高めているので、従来構造の変速
機で発進加速性を高める場合のように変速はの特性を全
体的に高速回転側に設定する必要がない。したがって高
速回転域で変速するため生じていた騒音、振動を排除す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わるＶベルト式無段変速機の要部を
示す断面図であり、第２図は従来構造のＶベルｊ・式無
段変速機の要部を示す断面図である。 １・・・ドライブシャフト、３・・・プレッシャプレー
ト、４・・・ムーバルドライブフェース、５・・・ウェ
イトローラ、６・・・ウェイトローラ当接面、７・・・
傾斜部、８・・・ウェイトローラ当接面、９・・・段状
部。 第１図 第２図 手続補正書 昭和６１年３月２８日 １、事件の表示 昭和６１年特許願第４３６０８号 ２、発明の名称 ■ペル１〜式無段変速懺 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 （２０８）鈴木自動車工業株式会社 ４、代理人 （〒１０４）東京都中央区正座２丁目１１番２号銀座大
作ビル６階　電話０３−５４５−３５０８　（代表）５
、補正の対象 図面 ６、補正の内容 第１図を別紙の通り補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ムーバルドライブフェースとプレッシャプレートとの間
   にウェイトローラを収容し、ドライブシャフトの回転に
   伴う上記ウェイトローラの移動により、上記ムーバルド
   ライブフェースを上記ドライブシャフトの軸方向に沿っ
   て移動させるようにしたＶベルト式無段変速機において
   、上記ムーバルドライブフェースのウェイトローラ当接
   面および上記プレッシャプレートのウェイトローラ当接
   面の少なくとも一方に段状部を形成し、上記ドライブシ
   ャフトの回転加速時、上記ドライブシャフトの回転数が
   特定の回転数域に達した際、上記段上部によって上記ウ
   ェイトローラの移動を阻止し、上記ドライブシャフトの
   回転数が上記特定の回転数域より大きくなった際、上記
   ウェイトローラが上記段状部を乗り越えるようにしたこ
   とを特徴とするＶベルト式無段変速機。