JPS62199872A - 難燃性パルプの製造方法 - Google Patents

難燃性パルプの製造方法

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JPS62199872A
JPS62199872A JP61035018A JP3501886A JPS62199872A JP S62199872 A JPS62199872 A JP S62199872A JP 61035018 A JP61035018 A JP 61035018A JP 3501886 A JP3501886 A JP 3501886A JP S62199872 A JPS62199872 A JP S62199872A
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flame
retardant
phosphoric acid
urea
pulp
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上野 桂助
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は難燃性パルプの製造方法に関する。
更に詳しくは、pH[衝液に燐#および尿素を溶解した
混液にセルロースを浸漬することによりて、r業的生産
に適した難燃性パルプを製造する方法に係わる。
〔従来の技術〕
従来、以下の式: ccll −0−P −0N114  (ただしC1!
11はセル口1    −ス分1−を表す) H で表される燐酸アンモニウムセルロースか難燃性パルプ
として知られている。この燐酸アンモニウムセルロース
は、セルロースの水酸ノ^に燐酸アンモニウムかエステ
ル結合した構造を右しており、耐久性のある難燃性をl
iすることから、9s燃性織物の原料として占〈から研
究されできた。
このような難燃性a物は極めて簡rpな方法゛〔製造す
ることができる。即ち、燐酸と尿素の水溶液にセルロー
スまたはセルロース織物を直接浸漬した後、一定の絞り
率でこれを絞り、乾燥、加熱処理、洗n1乾燥すること
によって得ることかできる。
しかしながら、この方法によるとセルロースまたはセル
ロース織物を直接高濃度の燐酸溶液(pH11,5)に
浸漬し加熱するため、セルロースが酸と空気により解重
合を起こし、織物の強度か著しく低下する(勝浦ら:繊
維学会誌上1゜24.1957および勝浦ら;m雑学会
誌12.510.1966)。このため上記方法は実用
化されていない。
L記方法の欠点を解決する方法として、特電Iv(49
−48600号明細−:は「縮合燐酸アンモニウムを使
用する製法」を提示している。これによると、まず燐酸
と尿素を加熱反応させて縮合燐酸アンモニウム(pH7
,5〜8.0)を得。
これにセルロースを浸漬し、次いで屹燥、加熱反応する
。この方法は酸によるセルロースの解1h合を防1■:
できるため、得られる製品の強度低ドか小さく燐酸化パ
ルプの製法としては優れた方法であるといえる。
しかしながら、上記方法は1業的生産、特に1紙用原料
のように大計処理する場合には、縮合燐酸アンモニウム
を製造するための大きな設備か必要であり、経済的にも
負担となる。
特に近年、天井、壁、ふすま、障子等の建材として使用
しうる難燃紙の需要が高まっている。従来の難燃紙の製
法は、紙を漉いた後に難燃性薬品をP1!布、添加・す
る等の物理的処理に依っていたため、いったん水をくぐ
った後は難燃性薬品か遊離し、難燃性を消失する欠点を
有している。
(発明か解決すべき問題点) 以を詳しく説明したように、難燃性パルプ。
特に製紙原料として使用しうる難燃性パルプに対する産
業界の大きな需要にもかかわらず、従来の難燃性パルプ
の製法はいずれも解決すべき固有の欠点を有している。
そこで本発明の目的も、耐久性のある難燃性に優れ、良
好な強度を(fし、旦つコストの低い難燃性パルプの製
法を提供することにある。
(問題点を解決するための−L段) 本発明者は上記問題点を解決すべく1種々研究、検討し
た結果、セルロースを燐酸、尿素混合液に直接浸漬せず
、適当なpHIIl衝液に燐酸。
尿素を溶解した混液に浸漬することによって上記問題を
解決できることを発見し1本発明を完成させたものであ
る。
即ち、本発明の難燃性パルプの製造法は、pl+緩衝液
に燐酸および尿ぶを溶解した混液にセルロースを浸漬す
ることを特徴とする。
pH緩衝液とは、成る溶液に酸または塩基を加えた時に
生じる水素イオン濃度の変化か、純水にそれ等を加えた
時に生じる水素イオン濃度の変化に比べて小さい溶液で
あり、一般には弱酸(または偶塩)^)とその塩との混
合溶液である。未発り1において好ましいpH緩衝液は
鱗酸二水素ナトリウム(NallPOn) 、燐酸水素
二ナトリソム(Na2tlP04) 、燐酸三ナトリウ
ム(Na5PO<)のような燐酸ナトリウム、燐酸二水
素アンモニウム(Ni14  ・l12PO4) 、燐
耐木素エアニモニウム[(NHn)211PO4]のよ
うな燐酸アンモニウムおよび燐酸カリウム等の燐酸系緩
衝剤の水溶液である。また、燐酸と尿素から合成【ノた
縮合燐酸アンモニウムにも緩衝作用の認められることが
今回の実験より明らかとなった。
これら縛沖i剤の1種または2種以にの混合物の水溶液
なp++g衝液として使用する。
未発り1の難燃性パルプは丘記pH緩衝液にvPsEよ
び尿素を溶解した混液にセルロースを浸漬、乾燥、加熱
反応することによ二て得られる。
加える燐酸と尿素の混合モル比はl・1〜1:5とする
ことか好ましい。l:lよりも燐酸か多くなるとp I
t (Ill+か低くなりすぎ、次いて加熱乾燥するこ
とによってセルロースのMAR合をもたらし、得られる
製品の強度か低ドするからである。またl:5よりも燐
酸の比率か小さくなると、尿素からアンモニアを生し、
混液かアルカリ性となり、エステル化反応が進行しにく
くなる。
本発明の方法においては、p11緩衝液中、燐酸と尿素
によりいったん縮合燐酸アンモニウムを生し、次いでセ
ルロースとのエステル化反応が進行すると考えられるが
、この反応経路は本発明の範囲を限定するものではない
浸漬する蒔間はセルロースの種類、[1的とする難燃紙
の難燃度等により異なるが通常10〜60分間である。
浸漬後、一定の絞り率でセルロースを絞り、乾燥した後
、加熱反応させる。
次いで解繊、叩解、サイズ茅の処理を施してシート化し
て紙製品を11)ることができる。
また1本発明の方法においては、pH緩衝液をより中性
に近づける目的から、燐酸と尿素を予め加熱処理してお
いてもよい。
以ドに実施例を用いて本発明の方法を更に詳しく説明す
るが1本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
実施例1 水に燐酸水素ニアンモニウムを溶解した液(pH5,9
)に燐酸(85%濃度)と尿素を混合溶解してpi 2
.6の混液を得た。
J二足混液にリンターパルプを浸漬し、60分後、パル
プ0.4.溶液0.6の重に比率となるように絞り、1
00℃で乾燥後、150℃で20分間反応させた。次い
でこれを解繊し、ビータにて叩解(カナディアン500
c、c、 )とした後、常法によりシート化して引張強
度を求めた。また紙の一部を過塩素酸て完全に溶解した
後、パルプと結合している燐のIJをモリブデン酸アン
モニウム、メタバナジン酸アンモニウムを用いて吸光分
析して定111シた。
実施例2 水に縮合燐酸アンモニウムを溶解した液(pHta、o
 )に燐酸(85%濃度)と尿素を混合溶解して911
17の混液な得た。該混液にリンターパルプを浸漬し、
実施例1と同様の試験を行った。
実施例3 水に等14の縮合燐酸アンモニウムと燐酸水素ニアンモ
ニウムを溶解しくpH6,0) 、これに燐酸(85%
濃度)と尿素を溶解してpH2,0の混液を得た。該混
液にリンターパルプを浸漬し、実施例1と同様の試験を
行った。
実施例4(比較例) 水に燐酸と尿素を溶解しρ110.5の混液を得た。該
混液にリンターパルプを浸漬し、実施例1と同様の試験
を行った。本試験は、本ff1l+の方法と比較する為
に行った。
実施例5(比較例) 実施例1で用いたのと同じリンターパルプをそのまま2
150℃で20分間加熱した後、フリーネス(カナディ
アン) 5011c、t:、に叩解して実施例と同様の
試験を行った。本試験は難燃性処理を施さない紙に係る
。得られた結果を以ドの第1表に示す。
(第 1 表) 実施例No    P鬼 引張強度   色にg/15
寵1ll l(本発明品)  4.8  3.4    ヤヤ着色
2ノ1     5.6  3.I      II3
ノ16.]4.111 4+7ti、I:1.91ノ 5従来法   コ、9  2.(1’)tシ<n色6ブ
ランク   0  3.2      +1従来、パル
プ或いは織物に燐酸塩−尿よによる難燃処理を施すこと
(リン酪化)は得られる製品の強度低ドをもたらしてい
た。しかしながら[−記入より明らかなように、本発明
の方法を使用する場合には、難燃性処理を施さない紙と
同様或いはそれ以−ヒの引張強度を有する難燃紙を得る
ことができた。また、従来法によるリン酸化は紙を褐色
化したが、本発明の方法によれは1紙はやや着色するの
みで、ブランクテストとほぼ変らない色の紙を得ること
かできた。
実施例5 難燃性試塘 実施例1.2.3 (本発明の方法)、実施例4(従来
法)、実施例5の5種の紙を用いて以下の方法による難
燃性試験を行った。
得られた結果を第2表に示す。
(第  2  表)JIS  ^1322  !よ6炭
化長    残炎 1    9.3     あり 2    8.1     あり 3   4.8    なし 4   4.9    なし 5    燃焼    −一 〔発明の効果〕 以し詳しく説明したように、未発明の方法によれは、極
めて後れた難燃性を有し、且っ引張強度の大きな難燃性
パルプを製造することかてきる。特にこの難燃性パルプ
を用いて製造される難燃紙はパルプr1体に化学的に難
燃処理か施されているため、従来の物理的処理による難
燃紙に比べて、水をくぐった後も難燃性が低下せず、そ
の耐久性は箸しく改良された。また大量処理か可能とな
りコスト低減をもたらすこともu(能である。従って1
本発明の方法は難燃性パルプの工業的製造方法として極
めて優れた方法であると言える。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)pH緩衝液に燐酸および尿素を溶解した混液にセ
    ルロースを浸漬することを特徴とする難燃性パルプの製
    造方法。
  2. (2)pH緩衝液が、燐酸アンモニウム、燐酸ナトリウ
    ム、燐酸カリウムおよび縮合燐酸アンモニウムから選択
    される1種または2種以上を含む水溶液である特許請求
    の範囲第1項記載の難燃性パルプの製造方法。
  3. (3)燐酸と尿素の混合モル比が1:1〜1:5である
    特許請求の範囲第1項記載の難燃性パルプの製造方法。
  4. (4)燐酸と尿素は、予め加熱処理されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項いず
    れか記載の難燃性パルプの製造方法。
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