JPS6219791Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は１対の筋かい材の交叉位置を変更可能
としかつ該筋かい材にスライド片を設けることに
よつて、階段等の高低差のある場所にも兼用し用
いうるようにした足場の交叉筋かいに係り、以下
その一実施例を図面により説明する。

本考案の足場の交叉筋かい１は、互いに交叉し
て使用される１対の筋かい材２ａ，２ｂを具え
る。筋かい材２ａ，２ｂは円柱材を鍜圧により両
端ａ、中央ｂおよび中央から等距離の位置ｃ，ｃ
に平坦部を形成するとともに、両端部には案内溝
３をその長手方向に凹設し、かつその底部には貫
通孔４を並設するとともに、他の平坦部にはその
中心に透孔５を設けている。又その全長さは等高
面に設置される足場の基準長さの交叉筋かいに比
してやや短尺に形成されるとともに、前記案内溝
３にはスライド片６が嵌入しうる。スライド片６
は長片状をなし多数の貫通孔７…が穿設され、従
つて貫通孔４と貫通孔７を通るボルトを用いて取
付位置可変に固定しうる。なお前記透孔５には枢
止ピン９が嵌入しうる。枢止ピン９は上端に頭部
を膨設しかつその胴部１０下端に割溝１１を設
け、該割溝１１に係止片１２を、その両端が胴部
１０から突出しうるよう回動可能に枢支してい
る。従つて枢支ピン９を前記透孔５，５内に嵌入
しかつ下方に位置する透孔５からの突出部分にお
いて係止片１２を直角に回動することにより、筋
かい材２ａ，２ｂを交叉せしめることができ、又
交叉することにより、筋かい材２ａ，２ｂは、そ
の平坦部で面接触できる。さらに係止片１２を胴
部１０と一直線上に回動させることにより抜きと
りうる。

然して本考案の足場の交叉筋かいは、第２図に
示すように階段１５等の高低差のある場所におい
て、その高所に短かい足場支柱１６を設け又その
上端が斉一しうるように低所には長い足場支柱１
７を設置したときには、まず筋かい材２ａは通常
の等高面に設置される筋かい材と同一の基準長さ
に前記スライド片６の先端の貫通孔７を位置合わ
せし足場支柱１６，１７に固定する一方、他方の
筋かい材２ｂは基準長さよりスライド片６先端の
貫通孔７間の距離が短くなるように調節するとと
もに、筋かい材２ａ，２ｂの各透孔４，４が一致
せしめて足場支柱１６，１７に固着しかつ交叉す
る透孔４，４には枢支ピン７を嵌入しかつ係止片
１２を折曲げることによつて抜け止めし、一点鎖
線で示す通常の足場支柱１９，２０間と同一距離
を保ち足場支柱１６，１７間に筋かい材２ａ，２
ｂを架設しうる。

このように本考案の足場の交叉筋かい材１は１
対の筋かい材２ａ，２ｂの中央を含む複数位置に
平坦部を設けかつ各平坦部に枢支ピン取付用の透
孔５を設けるとともに、取付位置変更可能なスラ
イド片６を設けているため、高低差がある場所に
設置される足場支柱１６，１７においても、等高
面に設置される足場支柱１９，２０と同様にその
筋かい材２ａ，２ｂをそのまま兼用して用いるこ
とができ、従つて従来の足場の交叉筋かい高低差
に応じて個々に筋かい材を準備する必要もなく、
その製作、在庫等の手間を減じうるとともに筋か
い材の汎用性を高めコストダウンも図りうる。又
筋かい材２ａ，２ｂは平坦部で面接触され交叉す
るため、安定した交わり、開閉が可能となる。な
お本考案の足場の交叉筋かいにおいて１方の筋か
い材を通常の筋かいと同様の基準長さを有するご
とく構成する反面、他方の筋かい材のみをその基
準寸度よりも短かく形成しかつスライド片を用い
て基準寸度に伸長しうるがごとく形成することに
よつて高低差のある場所への使用に適合せしめる
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図はその使用例を示す線図である。 ２ａ，２ｂ……筋かい材、５……透孔、６……
スライド片、９……枢支ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の筋かい材の中央を含む複数位置に平坦部
   を設け、この平坦部で該筋かい材を交叉させると
   ともに、前記各平坦部に、前記交叉する筋かい材
   を互いに枢着する着脱自在な枢支ピンを挿通する
   透孔を穿設する一方、前記筋かい材の端部に、ス
   ライド片を位置可変にボルト止めしてなる足場の
   交叉筋かい。