JPS62197650A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

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Publication number
JPS62197650A
JPS62197650A JP3994686A JP3994686A JPS62197650A JP S62197650 A JPS62197650 A JP S62197650A JP 3994686 A JP3994686 A JP 3994686A JP 3994686 A JP3994686 A JP 3994686A JP S62197650 A JPS62197650 A JP S62197650A
Authority
JP
Japan
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slip ratio
driving force
set value
motor
setting value
Prior art date
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Pending
Application number
JP3994686A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Katayose
片寄 真二
Hideaki Inoue
秀明 井上
Minoru Tamura
実 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3994686A priority Critical patent/JPS62197650A/ja
Publication of JPS62197650A publication Critical patent/JPS62197650A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両用駆動力制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の車両用駆動力制御装置としては、例えば特開昭6
0−43133号公報に記載されているようなものがあ
る。
それは、アクセルペダル位置に応じて、エンジンへの燃
料供給量を変化させてエンジン出力を制御する自動車の
エンジン出力制御装置において、駆動輪回転数検出手段
、非駆動輪回転数検出手段、雨検出手段出力からタイヤ
−路面間の滑り率を演算する演算手段、演算された滑り
率と設定滑り率を比較する比較手段、演算された滑り率
が大きい時に前記アクセルペダル位置に基づいた制御出
力に優先して強制的にエンジンへの燃料供給を減少させ
る信号を出力する滑り率制御手段を備えたことを特徴と
しており、駆動輪及び非駆動輪の回転数からタイヤ−路
面間の滑り率を求め、その滑り率が一定値以下になるよ
うエンジンを制御することにより、摩擦係数が低い路面
での発進性能及び走行安定性を向上させるようにしてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の車両用駆動力制御装置
にあっては、駆動輪及び非駆動輪の回転数を検出して両
回転数からタイヤ−路面間のスリップ率を算出し、その
スリップ率を予め設定された設定値と比較して、スリッ
プ率が設定値より大きい時には駆動力を減少させ、同ス
リップ率が設定値以下に低下した時には駆動力を復帰さ
せる構成となっていたため、スリップ率が設定値より大
であることにより駆動力を減少させた後、そのスリップ
率が設定値以下に低下したことにより駆動力を復帰させ
ても、駆動系の慣性等により制御遅れが生じ、車両の駆
動力が早期に回復し得す、車両の加速性能を必要以上に
阻害するという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものであり、第1図の基本構成図に示すように、駆動
輪の回転数を検出してその駆動輪回転数信号を出力する
駆動輪回転数検出手段と、非駆動輪の回転数を検出して
その非駆動輪回転数信号を出力する非駆動輪回転数検出
手段と、前記駆動輪回転数信号及び非駆動輪回転数信号
に基づいてタイヤ−路面間のスリップ率を演算するスリ
ップ率演算手段と、演算されたスリップ率が第1の設定
値より大であるか否かを判定する第1のスリップ率判定
手段と、演算されたスリップ率が前記第1の設定値より
大きく定めた第2の設定値より小であるか否かを判定す
る第2のスリップ率判定手段と、演算されたスリップ率
が前記第1の設定値より大きくなった時に駆動力を減少
させ且つ゛同スリップ率が前記第2の設定値より小さく
なった時に駆動力を復帰させる駆動力制御手段と、を備
えて車両用駆動力制御装置を構成することにより、上記
問題点を解決することを特徴としている。
〔作用〕
而して、この発明では、駆動輪回転数検出手段で駆動輪
の回転数を検出すると共に、非駆動輪回転数検出手段で
非駆動輪の回転数を検出し、これら駆動輪及び非駆動輪
の回転数に基づきスリップ率演算手段でタイヤ−路面間
のスリップ率を演算し、演算されたスリップ率に基づき
駆動力制御手段により、スリップ率が第1の設定値より
大きくなった時に駆動力を減少させ、車両の慣性により
一旦太き(増加したスリップ率が、前記第1の設定値よ
りも大きい第2の設定値より小さくなった時に駆動力を
復帰させることにより、駆動系の慣性等を見越して駆動
力を早めに復帰させ、駆動力の回復が遅れるのを防止し
て車両の走行安定性を確保する。
〔実施例〕
以下、この発明を図示実施例に基づいて説明する。
第2図乃至第6図は、この発明の一実施例を示すもので
、後輪駆動車に適用した図である。
まず、構成を説明すると、第2図に示す1がアクセルポ
テンショメータであり、アクセルペダル2の踏込みに連
動するよう構成されていて、該アクセルペダル2の踏込
み量に対応した電圧でなるアクセル信号I5Aを制御装
置3に出力する。
制御装置3は、マイクロコンピュータ4と、A/D変換
器5と、F/V変換器6と、モータ駆動回路7と、を備
えており、F/V変換器6はA/D変換器5に接続され
ていて、このA/D変換器5及びモータ駆動回路7がマ
イクロコンピュータ4と接続されている。マイクロコン
ピュータ4は、インタフェース回路4aと、演算処理装
置(CPU)4bと、RAM、ROM等の記憶装置4C
とを有し、前記アクセルポテンショメータ1及びF/■
変換器6からの電圧出力が、A/D変換器5及びインタ
フェース回路4aを介して演算処理装置4bに供給され
、この演算処理装置4bが記憶装置4Cに予め記憶され
たプログラムに従って作動される。
記憶装置4cには、第5図及び第6図に示すグラフが、
それぞれ記憶テーブルの形でそれらに対応する記憶領域
に記憶されている。第5図に示すグラフに対応する記憶
テーブルは、ストローク量−目標開度変換テーブル4d
であり、横軸に示すアクセルペダル2のストローク量り
を縦軸に示すスロットル弁の目標開度θOに変換するも
のであって・ストロークILの増加率よりも目標開度θ
0の増加率を大きく (上方へ反り返るよう)設定して
いる。また、第6図に示すグラフに対応する記憶テーブ
ルは、偏差−モータスピード変換テーブル4eであり、
横軸に示すスロットル弁開度の偏差Difを縦軸に示す
モータスピードに変換するものであって、偏差Dirの
増加に比例してモータスピードが高くなるように設定し
ている。
さらに、記憶装置4Cには、予め設定された第1の設定
値Sl及びこの第1の設定値S1より大きく定めた第2
の設定値S2  (Sl <S2)を記憶した第1及び
第2の設定値記憶領域4f及び4gと、スロットル弁1
7の目標開度θOが記憶される目標開度記憶領域4hと
、ステップモータ16の正転、逆転又は保持を指定する
指定値が記憶されるモータ回転方向記憶領域41と、O
CI割込みの起動周期が記憶される起動周期記憶領域4
jと、スロットル弁17の実際の開度(実開度)に対応
した値が記憶されるアップダウンカウンタ4にとを有し
、起動周期記憶領域4jに記憶された周期時間に基づい
てOCI割込みが実行される。
なお、上記アップダウンカウンタ4には、後述するステ
ップモータ16がスロットル弁17を全閉状態から全開
状態まで駆動するために要するステップ数に対応した数
だけカウントアツプすることができるものであり、例え
ばスロットル弁17の全閉状態で0に設定されている。
また、前記F/V変換器6には、駆動輪である後側左右
輪8,9の回転数を検出する駆動輪回転数検出手段であ
る後輪回転数検出器10からの駆動輪回転数信号DVr
と、非駆動輪である前側右輪11及び同左輪12の回転
数を個別に検出する非駆動輪回転数検出手段である右前
輪回転数検出器13及び同左前輪回転数検出器14から
の右非駆動輪及び左非駆動輪回転数信号DVfr、 D
Vflとがそれぞれ供給される。後輪回転数検出器10
は、後側左右輪8,9に駆動力を伝達するデファレンシ
ャルギヤ150回転数を検出することで駆動輪の回転数
を検出し、その回転数に応じた周波数のパルス信号でな
る上記駆動輪回転数信号DVrを出力する。また、右前
輪回転数検出器13及び左前輪回転数検出器14は、前
側左右輪11゜12の回転数を個別に直接検出し、その
回転数に応じた周波数のパルス信号でなる前記右非駆動
輪及び左非駆動輪回転数信号D Vfr、 D Vfl
をそれぞれ出力する。
これら前輪及び後輪の各回転数信号DVr、DVfr及
びDVflが供給されるF/V変換器6は、それら人力
信号をそれぞれ周波数に応じた電圧に変換し、それらの
回転数信号DVをA/D変換器5に送出する。これら回
転数信号DV及び前記アクセル信号DAが供給されるA
/D変換器5は、それらをデジタル信号に変換してマイ
クロコンピュータ4に出力する。これによりマイクロコ
ンピュータ4が、入力された3個の回転数検出器10゜
13.14からの回転数信号DV及びアクセルポテンシ
ョメータ1からのアクセル信号DAに基づいて後述する
制御処理を実行し、演算されたステップ率Sに基づいて
制御信号CSをモータ駆動回路7に出力する。
モータ駆動回路7は、マイクロコンピュータ4から供給
される制in (8号C3に応じてステップモータ16
に駆動電流を出力し、そのステップモータ16を正転又
は逆転させるか、或いは非回転状態を保持する。ステッ
プモータ16の回転軸16aはスロットル弁17の回転
軸と一体的に構成されていて、例えばステップモータ1
6の正転によってスロットル弁17が開かれ且つ逆転に
よってスロットル弁17が閉じられる。
上記マイクロコンピュータ4の演算処理装置4bは、R
OMに予め記憶された、例えば第3図に示す、例えば1
00m5ec毎に実行されるタイマ割込処理プログラム
に従って演算処理を行い、その処理結果に基づいて起動
周期毎に、例えば第4図に示すオーバフローカウンタイ
ンタラブド割込処理(OCT割込み)を実行する。
すなわち、ステップ■では、後輪回転数検出器10の駆
動輪回転数信号DVrを読み込み、それに基づき駆動輪
である左右後輪8.9の回転数を算出し、これを駆動輪
回転数Vrとして記憶装置4cの所定の記憶領域に一時
記憶す゛る。
次に、ステップ■に移行して、右前輪回転数検出器13
の右非駆動輪回転数信号DVfrを読み込み、それに基
づき非駆動輪である右前輪11の回転数を算出し、これ
を右非駆動輪回転数Vfrとして記憶装置4Cの所定記
憶領域に一時記憶する。
続いて、ステップ■に移行して、左前輪回転数検出器1
4の左非駆動輪回転数信号DVflを読み込み、それに
基づき非駆動輪である左前輪12の回転数を算出し、こ
れを左非駆動輪回転数Vflとして記憶装置4Cの所定
記憶領域に一時記憶する。
次いで、ステップ■に移行して、ステップ■の右非駆動
輪回転数Vfr及びステップ■の左非駆動輪回転数Vf
lを読み出し、これら左右の非駆動輪回転数Vfr、 
 Vflに基づき非駆動輪全体の回転数を算出し、これ
を非駆動輪回転数Vfとして記憶装置4Cの所定記憶領
域に一時記憶する。この非駆動輪回転数Vflよ、この
実施例では前側左右輪11.12の回転数の平均値を用
いている。
次に、ステップ■に移行して、ステップ■の駆動輪回転
数Vr及びステップ■の非駆動輪回転数Vfを読み出し
、これら前輪及び後輪の各回転数Vf、Vrに基づいて
、駆動輪8,9のタイヤと路面との間に発生するタイヤ
−路面間のスリップ率Sを算出する。
続いて、ステップ■に移行して、今回算出されたスリッ
プ率S newと前回のタイマ割込みで算出されたスリ
ップ率S oldとを読み出し、今回のスリップ率5n
e−から前回のスリップ率5oldを減算してスリップ
率Sの変化量ΔSを算出する。
次いで、ステップ■に移行して、ステップ■で算出され
たスリップ率ΔSの値が正であるか否かを判定する。こ
の場合の判定は、スリップ率Sの変化量ΔSが増加傾向
にあるのか、減少傾向にあるのかを見るものである。そ
の判定の結果、変化量ΔSが正である時には、ステップ
■に移行する。
このステップ■では、ステップ■で算出されたスリップ
率Sと記憶装置4cの第1の設定値記憶領域4fに予め
記憶された第1の設定値Slとを読み出し、スリップ率
Sが第1の設定値S1より大であるか否かを判定する。
その判定の結果、スリップ率Sが第1の設定値S1より
大きい時には、ステップ■に移行して駆動力を減少させ
る制御を行う一方、スリップ率Sが第1の設定値S1よ
り小さい時には、ステップ■及びステップ■の通常の駆
動力制御を行う。
上記駆動力減少制御は、ステップ■において、記憶装置
4Cの目標開度記憶領域4hに、スロットル弁17の目
標開度θ0を全閉に指定する指令値0をセットすること
によって行われる。
次に、ステップ[株]に移行して、記憶装置4cのアッ
プダウンカウンタ4k(全閉時は0)の内容である現在
開度θとステップ■で指定され又は後述するステップ[
相]で検索される目標開度θ0とを読み出し、目標開度
θ0から現在開度θを減算して目標開度θ0に対する現
在開度θの偏差Difを算出し、これを記憶装置の所定
記憶領域に一時記憶する。
次のステツナ■では、ステップ[相]で算出された偏差
Dirを読み出し、記憶装置4cに記憶されている偏差
−モータスピード変換テーブル4eを参照して、その偏
差Dirからモータスピードを検索する。
続いて、ステップ[相]に移行して、ステップ@の偏差
Dirを読み出し、これに基づきステップモータ16を
正転させ又は逆転させるか或いは現状を保持するかを決
定し、その決定結果を表す所定値を記憶装置4cのモー
タ回転方向記憶領域41に一時記憶する。この場合の決
定は、偏差Dirの内容を見ることで行われ、偏差Di
fがプラスである時には正転と、偏差Dirがマイナス
である時には逆転と、さらに、偏差Dirが0である時
には現状を保持するものと決定される。
次いで、ステップ0に移行して、ステップ■で算出した
モータスピードに基づいて、後述する001割込みの起
動周期を決定し、その時間を記憶装置4Cの起動周期記
憶領域4jにセットする。
従って、偏差Dirに基づいて決定されるモータスピー
ドに応じた時間が起動周期として設定される。
これでタイマ割込処理を終了してメインプログラムに復
帰し、その後、第4図のOCI割込処理に移行する。
また、駆動力通常制御は、まず、ステップ0において、
アクセルポテンショメータ1からのアクセル信号DAを
読み込み、それに基づきアクセルペダル2の踏込み量を
算出し、これをペダルのストローク量りとして記憶装置
の所定記憶領域に一時記憶する。
次いで、ステップ[相]に移行して、ステップ[相]の
ストローク量りを読み出し、記憶装置4Cに記憶されて
いるストローク量−目標開度変換テーブル4dを参照し
て、そのストローク量りからスロットル弁17の目標開
度θ0を検索することにより行われる。その後、前記ス
テップ0に移行する。
一方、前記ステップ■において、スリップ率Sの変化量
ΔSが負である時にはステップ[相]に移行して、ステ
ップ■で算出されたスリップ率Sと記憶装置4cの第2
の設定値記憶領域4gに予め記憶された第26設定値S
2とを読み出し、スリップ率Sが第2の設定値S2より
大であるか否かを判定する。その判定の結果、スリップ
率Sが第2の設定値S2より大きい時にはステップ■に
移行して、駆動力減少制御を行う一方、スリップ率Sが
第2の設定値S2より小さい時には、ステップ[相]及
びステップ[相]の駆動力通常制御を行う。
次に、第4図のOCI割込処理について説明する。この
OCI割込処理は、前述したように、ステップ0でセッ
トされた時間の起動周期によって実行される。
すなわち、まず、ステップ[相]でステップモータ16
の回転位置を現状保持して非回転とするか否かを判定す
る。この場合の判定は、ステップ@のモータ回転方向記
憶領域41の内容を見ることで実行される。その判定の
結果、ステップモータ16の回転位置を現状保持すると
判定された場合には、これで今回のOCI割込処理を終
了し、当該OCI割込処理の起動周期に応じて再度この
OC■割込処理を実行するか、或いはメインプログラム
に復帰して、所定時間の後に第3図のタイマ割込処理を
実行する。
これに対し、ステップ[相]において、ステップモータ
16の回転位置を現状保持しないと判定された場合には
、ステップ■に移行して・ステップモータ16を正転さ
せるか否かを判定する。この場合の判定も、ステップO
と同様に、ステップ0のモータ回転方向記憶領域41の
内容を見ることで行われる。その判定の結果、ステップ
モータ16を正転(スロットル弁17を開く方向)させ
るときには、ステップ@に移行して、アップダウンカウ
ンタ4にの現在値θに1を加算してからステップ[有]
に移行する一方、ステップモータ16を逆転(スロット
ル弁17を閉じる方向)させるときには、ステップ0に
移行して、アップダウンカウンタ4にの現在値θから1
を減算してからステップ[相]に移行する。
このステップ[相]では、ステップモータ16を1ステ
ツプだけ正転させるためのg制御信号である駆動信号C
8、又は該ステップモータ16を1ステツプだけ逆転さ
せるための同駆動信号C8を出力し、これで今回のOC
I割込処理を終了する。
上記ステップ■〜ステップ■の処理でスリップ率演算手
段を構成し、ステップ■の処理で第1のスリップ率判定
手段を構成し、ステップ■〜ステップ■の処理とステッ
プモータ16とで駆動力制御手段を構成し、さらに、ス
テップ[相]の処理で第2のスリップ率判定手段を構成
している。
次に、作用について説明する。
今、車両がアイスバーン等のように路面摩擦係数の低い
道路を走行しているものとして、この状態で所定時間毎
に第3図のタイマ割込処理が実行されると、まず、ステ
ップ■で駆動輪回転数信号DVrを読み込み、これに基
づき駆動輪回転数■rを算出し、ステップ■で右非駆動
輪回転数信号DVfrを読み込み、これに基づき右非駆
動輪回転数Vfrを算出し、さらに、ステップ■で左非
駆動輪回転数信号DVflを読み込み、これに基づき左
非駆動輪回転数Vflを算出する。
次いで、ステップ■に移行して、ステップ■の右非駆動
輪回転数Vfr及びステップ■の左非駆動輪回転数Vf
lを読み出し、これらに基づき非駆動輪回転数Vfを算
出し、次のステップ■で、ステップ■の駆動輪回転数V
r及びステップ■の非駆動輪回転数Vfを読み出し、こ
れらに基づいて駆動輪8,9におけるタイヤ−路面間の
スリップ率Sを算出する。そして、ステップ■に移行し
て、ステップ■で算出された今回のスリップ率S ne
wと前回のスリップ率5oldとを読み出し、今回のス
リップ率S newから前回のスリップ率S oldを
減算してスリップ率Sの変化量ΔSを算出する。
そして、ステップ■では、ステップ■で算出されたスリ
ップ率Sの変化量ΔSが正であるか否かを判定し、変化
量ΔSが正である時、すなわちスリップ率Sが増加して
いる状態にある時には、ステップ■に移行して、スリッ
プ率Sが記憶値W4Cの第1の設定値記憶領域4fに記
憶された第1の設定値31より大であるか否かを判定す
る一方、変化量ΔSが負である時、すなわちスリップ率
Sが減少している状態にある時には、ステップ[相]に
移行して、スーリップ率Sが記憶装置4Cの第2の設定
値記憶領域4gに記憶された第2の設定値S2より大で
あるか否かを判定する。
このとき、車両のスリップ率Sの変化量ΔSが正、すな
わち増加しているものとすると、ステップ■の判定によ
りステップ■に移行して、スリップ率Sが第1の設定値
Slより大であるか否かを判定するが、スリップ率Sが
第1の設定値Slより大きい時、すなわち車両が所定以
上のスリップ状態にある時には、このステップ■におい
て、S>81であると判定される。その結果、ステップ
■に移行するため、これにより、現在のアクセルペダル
2のストロークILの如何に拘わらず、目標開度θ0を
全閉に指ポする駆動力減少制御が行われ、次のステップ
[相]では、ステップ■の目標開度θ0及びアップダウ
ンカウンタ4にの現在開度θを読み出して偏差Dirを
算出することになる。
この場合、走行状態にある車両のスロットル弁17は、
アクセルペダル2のストロークiiLに応じて開かれて
いる一方、ステップ■で設定された目標開度θ0がOで
あるため、ステップ[相]の偏差Dirはマイナスの値
となる。そのため、次のステップ0では、ステップ[相
]の偏差Dirに応じた比較的高いモータスピードが検
索され、次のステップ@では、モータの回転方向が逆転
方向に決定され、さらに、次のステップ@では、上記モ
ータスピードに応じた短い時間の起動周期がセットされ
る。
その結果、このタイマ割込処理に続いて第4図のOCT
割込処理が実行されると、まず、ステップ[相]でステ
ップモータ16を現在の位置に保持しないと判定され、
続いて、ステップ■でステップモータ16を逆転させる
と判定される。そのため、ステップ■に移行して、アッ
プダウンカウンタ4にの現在値θから1を減算し、次の
ステップ[相]では、ステップモータ16を逆転方向に
1ステツプだけ回転させるための制御信号C8をモータ
駆動回路7に出力し、このモータ駆動回路7がモータ駆
動信号をステップモータ16へ出力する。これにより、
ステップモータ16が、その1ステツプを回転し、その
回転角度分だけスロットル弁17が閉じられる。” 続いて、ステップ0でセットされた短い起動周期により
、次のOCI割込みが開始されるものとすると、上記と
同様に、ステップ[相]及びステップ■を経てステップ
0でアップダウンカウンタ4にの現在値θから1を減算
し、次のステップ[有]で、さらにステップモータ16
を逆転方向に1ステツプだけ回転させるためのモータ駆
動信号がモータ駆動回路7を介してステップモータ16
へ出力される。その結果、ステップモータ16が、その
1ステツプを回転し、その回転角度分だけスロットル弁
17がさらに閉じられる。この001割込みは、第3図
のタイマ割込処理の1サイクルに要する所定時間が経過
するまで連続される。
而して、上述したように低厚擦係数路面において、車両
のスリップ率Sが第1の設定値Slより大きくなると、
スロットル弁17を閉じて駆動力を減少させる制御が実
行されることになり、これにより、車両のスリップ状態
を早期に抑えることができ、その結果、低摩擦係数路面
における車両の走行安定性を確保することができる・こ
のように、スロットル弁17を閉じてし)くと、それに
応じて駆動力は減少するが、車両のスリップ率Sは駆動
系の慣性等によりしばらくは増加傾向を続け、それがピ
ーク値に達したところで減少傾向に変化して、以後スリ
ップ率Sは徐々に小さくなっていく。
このとき、車両のスリップ率Sの変化量ΔSがそのピー
ク値を通過して減少傾向(マイナスの値)に変化すると
、ステップ■でΔSく0と判定されるため、ステップ[
相]に移行して、現在のスリップ率Sを第2の設定値S
2と比較してその大小を判定することになる。そして、
スリップ率Sが、第1の設定値Slよりも大きい第2の
設定値S2まで低下すると、このステップOでS≦82
と判定されるため、次にはステップ0及び[相]に移行
して、アクセルペダル2のストローク量りに応じてスロ
ットル弁17の目標開度θ0を設定する駆動力通常制御
に切換えられることになる。
これにより、スロットル弁17の目標開度θ0がアクセ
ルペダル2のストロークiLに基づいて決定されるよう
になり、上記駆動力減少制御によって現在のスロットル
弁17の実開度θが目標開度θ0より小さな値となるた
め、ステップ[相]で算出される偏差Dirがプラスの
値となる。そのため、ステップ■を経てステップ@にお
いて、ステップモータ16の回転方向が正転方向に指定
され、次のステップ■、ステップ[相]〜ステップ@及
びステップ[相]の処理を経て、ステップモータ16を
正転方向に1ステツプだけ回転させるための制御信号C
8がモータ駆動回路7に出力される。
その結果、モータ駆動信号がステップモータ16へ出力
され、該ステップモータ16が1ステツプを正転方向に
回転する。これにより、ステップモータ16の1ステツ
プに相当する回転角度分だけスロットル弁17が開かれ
る。そしてスロットル弁17の実開度θが目標開度θ0
に一敗するまで上記処理が繰り替えされ、このようにし
て駆動力の復帰制御が実行される。
従って、一旦は駆動系の慣性等によって上昇したスリッ
プ率Sが、第1の設定値S1よりも大きい第2の設定値
S2まで低下してきた時に駆動力が復帰されるため、該
駆動系の慣性等による必要以上の駆動力低下を防止する
ことができる。そのため、駆動力減少制御後における駆
動力の回復遅れを防くことができ、これにより、車両の
加速性能を必要以上に阻害することを防止することがで
きる。
すなわち、上記実施例では、車両(駆動輪)のスリップ
率Sが第1の設定値Slより大きくなった時には駆動力
を減少させ、その後、スリップ率Sが第1の設定値S1
より大きい第2の設定値S2より小さくなった時には駆
動力を復帰させるようにしたため、車両のスリップ状態
に応じて駆動力を好適に制御することができ、駆動力の
回復遅れを防止して、低摩擦係数路面における車両の加
速性能を必要以上に阻害することを防止することができ
る。
なお、上記実施例では、スロットル弁17を閉じて吸入
空気量を調節することで駆動力を減少させるようにした
が、これに限定されるものではなく、例えば燃料の供給
量を調節し、点火時期を調節し、或いは駆動輪にブレー
キをかけることにより、さらに、これらの組合せ、及び
これらと上記スロットル弁制御との組合せ等によっても
、駆動力の減少手段を構成することができる。また、制
′4n装置3としては上記構成に限定されるものではな
く、減算回路、比較回路、論理回路等の電子回路で構成
することもできる。
さらに、上記実施例では、駆動力制御手段としてステッ
プモータ16を用いたが、これに限定されるものではな
く、例えばデジタルサーボモータと、その回転軸に取り
付けられたロークリエンコーダとで構成することができ
る。さらにまた、上記実施例では、後輪駆動車の例につ
いて説明したが、この発明は前輪駆動車に採用できるこ
とは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によれば、駆動輪回
転数検出手段と、非駆動輪回転数検出手段と、駆動輪及
び非駆動輪の回転数に基づきタイヤ−路面間のスリップ
率を演算するスリップ率演算手段と、スリップ率及び第
1の設定値間の大小を判定する第1のスリップ率判定手
段と、スリップ率及び第2の設定値間の大小を判定する
第2のスリップ率判定手段と、第1及び第2の設定値に
対するスリップ率の大小によって駆動力を減少又は復帰
させる駆動力制御手段と、を備えて車両用駆動力制御装
置を構成したため、駆動力の減少制御後、該駆動力を速
やかに回復させることができ、駆動系の慣性等に基づく
駆動力の回復遅れを防止して、車両の加速性能を確保す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基本構成を示すブロック図、第2図
はこの発明の一実施例を示す概略説明図、第3図及び第
4図はこの発明に係わる制御装置の処理手順の一例をそ
れぞれ示すフローチャート、第5図はアクセルペダルの
ストローク量りに対するスロットル弁の目標開度θ0の
関係を示すグラフ、第6図は−同じく開度の偏差Dir
に対するモータスピードの関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 駆動輪の回転数を検出してその駆動輪回転数信号を出力
    する駆動輪回転数検出手段と、非駆動輪の回転数を検出
    してその非駆動輪回転数信号を出力する非駆動輪回転数
    検出手段と、前記駆動輪回転数信号及び非駆動輪回転数
    信号に基づいてタイヤ−路面間のスリップ率を演算する
    スリップ率演算手段と、演算されたスリップ率が第1の
    設定値より大であるか否かを判定する第1のスリップ率
    判定手段と、演算されたスリップ率が前記第1の設定値
    より大きく定めた第2の設定値より小であるか否かを判
    定する第2のスリップ率判定手段と、演算されたスリッ
    プ率が前記第1の設定値より大きくなった時に駆動力を
    減少させ且つ同スリップ率が前記第2の設定値より小さ
    くなった時に駆動力を復帰させる駆動力制御手段と、を
    備えたことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
JP3994686A 1986-02-25 1986-02-25 車両用駆動力制御装置 Pending JPS62197650A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7091678B2 (en) 2002-08-29 2006-08-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Device and method for controlling prime mover

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