JPS6219563A - 高品位トビアス酸の製造方法 - Google Patents

高品位トビアス酸の製造方法

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JPS6219563A
JPS6219563A JP15778085A JP15778085A JPS6219563A JP S6219563 A JPS6219563 A JP S6219563A JP 15778085 A JP15778085 A JP 15778085A JP 15778085 A JP15778085 A JP 15778085A JP S6219563 A JPS6219563 A JP S6219563A
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Japan
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reaction
acid
tobias
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tobias acid
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JP15778085A
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Rikita Nakayama
中山 力太
Shigemi Hososuna
細砂 茂美
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は精製等の2次処理を加えることなく高品位のト
ビアス酸を製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 染料中間物として有用なトビアス酸CI)は、工業的に
は反応容器中で触媒の存在下、下記反応式(1)に従い
アームストロング酸塩(II)にNH3を作用させて製
造される。
80戸H45o3NH4 ところで上記反応過程においては、トビアス酸(1)と
は別に副生物としてβ−ナフチルアミン(BNA)が生
成し、製品であるトビアス酸の純度を低下させている。
またβ−ナフチルアミンは、染料取扱者に多い袋状肺癌
の原因となる発癌性物質であって、安全性の面からみて
その含有量はtooopp■以下とすべきであるとされ
ている。こうした事情から工業的に製造されるトビアス
酸中のβ−ナフチルアミン含有量は少なくとも1100
0pp以下であって、できるだけ少ないものであること
が望まれており、またβ−ナフチルアミンの少ないもの
程高品位とされ、販売価格も高くなっている。
しかるに」二足従来方法によっぞ得られるトビアス酸は
β−ナフチルアミン濃度が1800PP閣前後と高く、
そめままでは市場に提供することができない為、上記安
全規準並びに市場の要請に適合させるべく精製を行なっ
ている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の様に従来方法ではトビアス酸の品位を満足できる
レベルまで高めようとすれば精製工程が不可欠となり、
生産コストの高腸をまねいている0本発明はこうした問
題を解決すべく検討を重ねた結果完成されたものであっ
て、精製工程に付すまでもなく高品位のトビアス酸を得
ることができる方法を提供することを目的とするもので
ある。
E問題点を解決するための手段] 上記目的を達成した本発明方法は、トビアス酸を製造す
るに当たり、少なくとも反応溶液と接触する部材をTi
又はTi合金で構成する点に要旨を有するものである。
[作用] 以下本発明を研究の経緯に沿って説明する。
本発明者等はまず始めに前記反応(1)で示される反応
において、トビアス酸生成反応のみを進行させ、β−ナ
フチルアミン副生反応を抑制し得る添加剤殊に触媒的成
分を加えることを考え。
種々の添加剤を添加してトビアス酸の製造を行なったが
満足し得る結果を得ることはできなかった。
そこで本発明者等は、上記の原因について考察を加えた
結果1反応系内にβ−す7チルアミン副生反応を進行さ
せる要因が存在する限りβ−ナフチルアミンの副生を抑
制乃至防!ヒすることができないのではないかという考
えに到達した。
本発明者等はこうした発想に基づき上記要因として反応
容器の材質に注目し実験を行なった。
即ち炭素鋼(925C)、チタン(TB35)、Pd入
りチタン(TB 35−0.15P d)よりなる反応
容器を夫々用意し、各反応容器を用いて前記反応式(1
)に基づくトビアス醜の製造を行なった。
そして反応完了後、反応液中のβ−ナフチルアミン濃度
を測定したところ第1表に示す結果が得られた。尚製造
実験は、125±2℃ならびに138±2℃の2つの温
度条件で夫々行なった。
またPd入りチタン製反応容器については単に該反応容
器を使用した場合の他、該容器内にTi片を投入した場
合についても実験を行なった。
(以下余、白゛)〜 P・′ ・\ 5、  ・ 第1表に示す様に、チタン若しくはPd入りチタン製容
器を用いた場合には炭素鋼製容器を用いた場合に比べて
トビアス酸中のβ−ナフチルアミン含有量を大幅に低減
し得ることが確認された。
殊にPd入りチタン製容器を用いた場合に低減効果が大
きかった。上記結果より反応容器をTi又はTi合金製
とすることにより高品位のトビアス酸を得ることができ
ることが確認された。
上記効果が得られる理由は、明確にし得た訳ではないが
、後述の腐食調査実験でもふれる様に、反応溶液中でT
i若しくはTi合金表面にT i O2の不働態被膜が
形成され、Ti若しくはTi合金表面がトビアス酸生成
反応若しくはβ−ナフチルアミン副生反応に対して不活
性となるからであると考えられる。逆に言うと炭素鋼製
容器の場合には炭素鋼表面が上記の如く不活性化されず
、腐食が進行することもあって活性な表面が次々と反応
溶液と接触していると考えられ、この様な炭素鋼活性表
面が触媒的機能を発揮してβ−ナフチルアミンの副生量
が増大すると考えられる。尚Pd入りTi製容器を用い
たときにより優れた効果が得られるのは、Pd入りTi
がTiより耐食性が高く、その結果不活性である為β−
ナフチルアミンの副生反応が抑制されるからであり、ま
たPd入りTi中のPdは選択的触媒作用が強く主生成
物であるトビアス酸の生成反応を促進させるので結果と
してβ−ナフチルアミン生成反応を抑制する作用が強化
されたからであると推定される。
本発明においては反応容器全体をTi又はTi合金で形
成することが望ましいが、反応容券内の気相部に接触す
る容器材料は反応溶液に接触していないこともあって反
応に与える影響が少ない。
従って本発明においては少なくとも反応溶液と接触する
部材をTf又はTi合金で構成すれば目的を達成するこ
とができる。
本発明の基本構成は上記の通りであるが、上記でも少し
述べた様にトビアス酸の製造においては他に反応容器の
腐食が問題とされる背景に鑑み本発明者等は本発明を採
用した場合における反応容器の腐食状況を明らかにしよ
うと考え下記実験を行なった。
く腐食調査実験〉 Ti合金(T i−0,15%Pd)製小型オートクレ
ーブに各種腐食試験片を装入し、反応式(1)に基づく
トビアス酸の製造を行なった。供試試験片は下記第2表
に示す通りであり、各試験片は機械加工により:Jv’
 X 25mm’ X 25s+m’  (中央に6m
−穴)の角板を切出し、表面を#400エメリー紙で湿
式研磨仕上げした。気相部にはこれをそのまま暴露し、
液相部には第1.2図に示す様な角板lにテフロン板2
をTi製ポルト3゜ナツト4で止めたものを浸漬した。
試験条件 反応温度A:125℃ //B:135℃ 試験時間   15時間 第   2   表 各試験片のセ廣変化および平均腐食速度を調べたところ
第3表に示す結果が得られた。また各試験片の表面状態
は参考写真1に示す通りであった。
第3表に示す様に、重量変化は殆んどが0.5mg以内
であり、測定誤差範囲といえる程度に小さいものであっ
た。また平均腐食速度は一般に材料の耐食限界とされる
0、125層II/!に対し1オ一ダー以上小さいもの
であった。そしてこれらの結果は参考写真lに示される
表面状態ともよく一致しており、腐食が殆んど進行して
いないことが確認された。
L記の如くトビアス酸生成反応系においてTiおよびT
i合金が優れた耐腐食性を示すのは、Ti表面で下記反
応式(2)に従うT i O2の不4@態皮膜生成反応
が進行するからマある。
Ti  +2H20+  TiO2+  4H十 + 
 4e−−(2)尚該皮膜は青色を呈し、膜厚が増大す
るにつれて色調が濃くなる。参考写真1を見るとその色
調から不f@態皮膜の生成から明らかである。
次にTi又はTi合金製反応容器を使用する場合には水
素吸収による脆化が心配されるところから、一部の試験
片(Gl、G4)について水素含有量を調査したところ
第4表に示す結果が得られ第   4   表 (pps) 第4表から、未試験材と比較して水素けが変化している
ように見えるが、本来Ti中の水素量は材料全体として
均一ではなく同一ロットでも通常±5〜1opp■程度
のばらつきがある。従ってL記分析結果からは水素量の
有意的な変化は認められず水素吸収の恐れはないと判断
される。
さらに前記試験片の一部(Gl、G4)について試験前
と試験後の表面状態を走査型電子顕微鏡を用いて調べた
ところ、ttS3〜14図に示す結果が得られた。
対象試験片(Gl、G4について夫々調べた)(i) 
 未試験材・・・・・・第3.4図(ii)  反応温
度Aの液相部浸漬試験片(イ)すきま部(第2図でおけ
るa部 分)・・・第5.9図 (ロ)自由表面部(開放表面)・・・第6.10図 (iii)反応温度Bの液相部浸漬試験片(イ)すきま
部  ・・・・・・第7.11図(ロ)自由表面部 ・
・・・・・第8,12図(iV)  反応温度Bの気相
部曝露試験片・・・第13゛  、14図 走査型電子5jI4微鏡 電子線加速電圧    25KV 倍率       1000倍 第3〜1°4図に示す様に、いずれの試験片も試験前と
試験後で殆ど変化がみられず、試験前に付笑したエメリ
ー紙折m#jがそのまま残存していた。腐食の形跡は全
く認められなかった。
またTi製オートクレーブとは別に、純Ti(TB 3
5) 5aヒ−カオヨヒ炭1gf/A (S 25 C
)製ビーカを用いてトビアス酸の製造を行ない、ビー力
の腐食状況を調べたところ、参考写真2゜3に示す結果
が得られた。純Ti製ビー力は表面に不ms皮膜が生成
し腐食はみられなかった。これに対し炭素鋼製と一部に
は明らかな発錆および腐食が認められた。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、反応容器の少なく
とも反応溶液と接触する部材をTi又はTi合金で構成
する為、β−ナフチルアミンの副生を抑えることができ
高品位のトビアス酸を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は腐食試験片の形状を示す説明図、第3〜1
4図は腐食試験片の表面状態を示す1図面に代る走査型
電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. トビアス酸を製造するに当たり、少なくとも反応溶液と
    接触する部材をTi又はTi合金で構成することを特徴
    とする高品位トビアス酸の製造方法。
JP15778085A 1985-07-17 1985-07-17 高品位トビアス酸の製造方法 Granted JPS6219563A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15778085A JPS6219563A (ja) 1985-07-17 1985-07-17 高品位トビアス酸の製造方法

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JPS6219563A true JPS6219563A (ja) 1987-01-28
JPH055826B2 JPH055826B2 (ja) 1993-01-25

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103288690A (zh) * 2013-06-17 2013-09-11 山西翔宇化工有限公司 一种从吐氏酸废水中制取精制吐氏酸的方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852029A (ja) * 1981-09-21 1983-03-28 ジューキ株式会社 食料品用品名付ラベルプリンタ−

Patent Citations (1)

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JPH055826B2 (ja) 1993-01-25

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