JPS62195530A - 電子体温計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、検知温度から体温に相当する平衡温度を推
量する電子体温計に関する。

（ロ）従来の技術 一般に、電子体温計は、プローブ先端部の温度センサで
体温を検知し、この温度センサの検知信号を本体におけ
るＣＰＵ等の信号処理回路で処理し、表示部にその温度
センサの実測値を表示するように成っている。この温度
センサの実測値は、測定開始と同時に体温に合致するも
のではなく、所定時間経過すると体温に合致し、例えば
プローブを腋の下に数分挟持し続けると、実測値が体温
に合致することになる。

そこで、実測値が体温に収束する平衡温度をこの実測値
の変化等から推量し、この推量値を順次更新表示し、測
定時間の短縮を図っている電子体温計がある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 この体温測定において、時間に対する実測値変化を示す
応答曲線は、舌下と腋下、夏と冬、検温部が温かいか冷
たいか、更には老若男女や病気などにより種々のカーブ
を描くことになる。一方、上述した推量式の電子体温計
において、推量値はｃｐｕに設定された推量式より算出
され、正確度の高いものになりつつあるが、推量値ばあ
（までも推量に過ぎないので、平衡温度を確認するため
、或いは推量値の精度を確認するため、更にまた体温計
自体の精度を確認するために、実測値表示に切替えるこ
とが好ましい。

そこで、ｉｒ来、臨床データに基づき、８０％乃至９０
％の確立で実測値が平衡温度の所定近似範囲内となる時
点を導出し、例えば温度上昇検出から一定時間後に推量
値から実測値に表示を切替えている。しかし、これでは
８０％乃至９０％以上の実測値は平衡温度に近似してい
るにも拘わらず、タイムアツプまで表示されないことに
なり、測定に時間がかかるという問題があった。

この発明は、斯かる点に鑑み、実測値変化が所定値にな
るか、或いは一定時間経過すると実測値を表示するよう
にした電子体温計を提供するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段及び作用この発明は
、第１図に示すように、温度を検知する検知手段ｌと、
この検知手段１の実測値を記憶する記憶手段２と、この
実測値を表示する表示手段３と、前記実測値より平衡温
度を推量する推量手段４と、この推量手段４の推量後に
前記表示手段３の実測値表示を推量手段４の推量値表示
に切替える推量切替手段５と、前記実測値変化の特性値
を算出する算出手段６と、この特性値が予め設定された
範囲内の所定値か否かを判別する判別手段７と、測定開
始後の基準時より所定時間動作するタイマ手段８と、前
記判別手段７の所定値判別又はタイマ手段８のタイムア
ツプの何れかにより前記表示手段３の推量値表示を実測
値表示に切替える実測切替手段９を具備して構成されて
いる。

従って、検知手段１により温度を検知し、この検知手段
１の検知信号に基づいて実測値を順次記憶手段２で記ｔ
なすると１′−二、表示手段３に表示する一方、この実
測値より推量手段４が平衡温度を推量し、この推量手段
４の推量後に推量切替手段５が表示手段３の実測値表示
を推量値表示に切替え、その後、算出手段６が実測値変
化の特性値、例えば推量値と実測値との差値や実測値の
上昇率を算出し、この特性値が所定値が否がを判別手段
７が判別し、他方、測定開始後にタイマ手段８が実測値
の上昇開始時などの基準時より所定時間作動し、前記判
別手段７の所定値判別が又タイマ手段８のタイムアツプ
の何れかにより、実測切替手段９が表示手段３の推量値
表示を実測値表示に切替えるように成っている。

（ホ）実施例 以下、この発明の一実施例を、図面に基づいて説明する
。

第２図に示すように、電子体温計１１は、温度センサ（
検知手段１）１２で検知した実測値より平衡温度を推量
し、この推量値を表示するように成っている。

この温度センサ１２はサーミスタ等の怒温素子で構成さ
れており、この温度センサ１２が体温を検知し、この検
知信号はＡ／Ｄ変換器■３でデジタル１５号に変換され
た後、ＣＰＵＩ　４に入力されるように成っている。こ
のＣＰＵ１４は検知信号、つまり実測値を所定のサンプ
リングタイミング毎に取込み、メモリ　（記憶手段２）
１５に出力して記憶させる一方、表示器（表示手段３）
１６にも出力して、実測値を表示するように成っている
。

更にこのＣＰＵ１４には、実測値の応答曲線分析手段、
平衡温度の推量手段４及び表示器１６の推量切替手段５
が構成されると共に、実測値変化の算出手段６、判別手
段７、タイマ手段８及び表示器１６の実測切替手段９が
構成されている。この分析手段は、第３図に示すように
、時間りに対する実測値Ｔの変化を示す応答曲線Ａ、〜
Ａ４を分析しており、パラメータＰを算出して体温測定
か否か、あるいは急激な変化か緩やかな変化か等の特性
を分析するように成っている。このパラメータＰは、次
式に示すように、変化率の比として算出している。

Ｔ、−Ｔ。

Ｔ　＋　　　Ｔ　。

１、−１０ ごのパラメータＰは、その他、変化率の変化の比、変化
率の比の変化、変化率の比の比等としてもよい。

ＪＩ　Ｆ２を手段４は、実測値Ｔより次式に示す推量式
で平衡温度の推量値Ｓ　（ｔｌを算出している。

５（ｔｌ＝Ｔ（ｔ）＋（ａ　　（ｔ　＋　ｂ）２＋　ｃ
）　ｄＴ／ｄｔ　−・・−・−■このａ、ｂ、ｃは定数
で、例えばａ　＝−０，００２、ｂ＝−２００、ｃ＝３
０としてもよく、またパラメータＰの関数としてもよい
。

推量切替手段５は、推量手段４が推量値Ｓ（【）を算出
すると、表示器１６の実測値Ｔ　（ｔ）を推量値Ｓ（【
）に切替えるように成っている。

また、前記算出手段６は、実測値Ｔの変化の特性値を算
出しており、即ち実測値Ｔ　（ｔｌと推量値５（ｔ）の
差値ΔＴを算出するか、実測値Ｔ　（ｔ）の上昇率ΔＴ
／Δｔを算出するように構成されている。そして、判別
手段７は、この特性値が予め設定された範囲内の所定値
か否かを判別しており、例えば差値ΔＴが０．２″Ｃ以
下の低差値になったか否か、又、所定の低上昇率になっ
たかを判別するようになっており、つまり実測値Ｔ　（
ｔ＞が平衡温度に近似したか否かを判別している。

一方、タイマ手段８は、測定開始後の基準時、例えば実
測値下の上昇時ｔｓより作動し始め、一定時間後にタイ
ムアツプするように成っている。

この一定時間は実測値Ｔ（【）が平衡温度の近似範囲に
なる時間で、臨床データより８０％乃至９０％以上の確
率で設定されている。実測切替手段９は、特性値が所定
値となった判別手段７の判別信号又はタイマ手段８のタ
イムアンプの何れかに基づいて表示器１６の推量値Ｓ　
（ｔ）を再び実測値Ｔ　（ｔ）に切替えるように成って
いる。

尚、ＣＰＵＩ　４にはブザーＩ７、電源１８及び電源ス
ィッチ１９がそれぞれ連繋されている。

次に、この電子体温計１１の構成並びに測定動作を、第
４図に示す制御フローに基づいて説明する。尚、ステッ
プはＳＴという。

先ず、電源スィッチ１９をオンして測定を開始すると、
ＳＴＩにおいてイニシャライズが行われ、ＳＴ２におい
てサンプリングタイムか否かを判別する。そしてサンプ
リングタイムになるとＳＴ３に移り、温度センサ１２の
実測値ＴをＣＰＵ１４に読込み、ＳＴ４でメモリ１６に
記憶する一方、このサンプリングタイム毎に以下の動作
が行われ、ＳＴ２に戻ることになり、このサンプリング
タイムは、例えば１秒毎に行われる。

このＳＴ４よりＳＴ５に移り、実測値Ｔ　（ｔｌが上昇
したか否かを判別し、上昇していない時はＳＴ６に移り
、表示器１６に“Ｌ”を表示し、測定が終了したか否か
を判定しく５Ｔ７）。ＳＴ２に戻ることになる。その後
、実測値Ｔ　（ｔｌが上界すると、ＳＴ５よりＳＴ８に
移り、フラグが立っているか否かを判定し、立っていな
い時はＳＴ９に移り、フラグを立てると共に、その上昇
時点ｔｓでタイマ手段８を作動させる。そして、その後
はＳＴ９を飛ばしてＳＴ８より５ＴＩＯに１多る。

続いて５ＴＩＯにおいて、推量手段４が推量可能か否か
を判定し、この判定は、例えば測定開始から４０秒経過
（ｔ　＞４０）すると推量可能と判定し、つまり推量可
能なデータ（実測値Ｔ）が得られたことになる。この推
量が不可能な場合（ｔ≦４０）、５Ｔ１１に移り、応答
曲線Ａ　Ｉ−Ａ　４の分析手段がパラメータＰｆｒ：算
出可能か否かを判定し、例えば測定開始から４０秒以下
の時は算出不可となり、つまりパラメータＰを算出する
のに十分な実測値Ｔ　（ｔ）の数が得られていない時は
５ＴＩ２に移り、実測値Ｔ　（ｔ）が３２℃以上か否か
を判定する。そして、実測値Ｔ　（ｔｌが３２℃未満の
時はＳＴ６に戻り、表示器１６に“Ｌ”を表示し続ける
。

このＳＴ２〜５Ｔ１２までの動作が繰返され、実測値Ｔ
　（１１が３２℃になるまで第３図に示すように実線Ｂ
でＬ表示が行われ、Ｌ表示区間■となる。

この実測値Ｔ　（ｔ）が３２℃以上になると、５Ｔ１２
の判定がＹＥＳとなって５Ｔ１３に移り、′Ｌ″表示よ
り実測値Ｔ　ｆｔ）の表示に表示器１６が切替わり、Ｓ
Ｔ７に戻ることになる。つまり第３図の応答曲線Ａ２に
なり、づ：；”！ｌ直表示区間Ｏとなる。また、この区
間は表示器１６の℃が点滅点灯される。

この実測値表示が続けられ、測定開始から４０秒経過す
ると、パラメータＰの算出が可能となり、５ＴＩＯの判
定がＹＥＳとなり、５Ｔ１４に移り、分析手段が■弐に
基づいてパラメータＰを算出して５Ｔ１３に移り、実測
値Ｔ（１）を表示し続ける。

そして、次のサンプリングタイムになると、測定開始か
ら４０秒経過しているので推計可能となり、５ＴＩＯの
判定がＹＥＳとなって５Ｔ１５に移り、パラメータ、Ｐ
が所定範囲（０，３８≦Ｐ≦０．６８）内か否かを判定
する。このパラメータＰが所定範囲外の場合、体温以外
の測定などであるので、５ＴＩ３に移り、実測値Ｔ　（
ｔ）を表示し続ける。

一方、パラメータＰが所定範囲内の場合、５Ｔ１５より
５Ｔ１６に移り、推量手段４が０式に基づいて推量値Ｓ
　（ｔ）を算出し、続いて５Ｔ１７で、算出手段６が実
測値Ｔ　（ｔ）と推量値Ｓ　（ｔ）との差値ΔＴ、ある
いは実測値Ｔ　（ｔ）の上昇率ΔＴ／Δｔを算出する。

そして、５Ｔ１８において判別手段７がその差値ΔＴ或
いは上昇率ΔＴ／Δｔが所定値か否かを判別し、所定値
以上の場合、判定がＮｏとなり、５Ｔ１９でタイマ手段
８がタイムアンプしたか否かを判定する。タイムアツプ
していない時は５Ｔ２０に移り、表示器１６に実測値Ｔ
　（Ｌ）に代え゛ζ推量値Ｓ　（ｔｌを表示しく推量切
替手段５）、第３図の応答曲線Ａ２からＣに移り、表示
器１６の℃を連続点灯して、推Ｖ表示区間■となる。そ
してＳｒ１に移り、サンプリングタイム毎に推量値Ｓ　
（ｔｌを算出して更新表示すると共に、特性値を算出し
続ける。

その後、実測値Ｔ　（ｔｌが上昇し、差値ΔＴが０．２
℃以下、又は低上昇率へＴ／Δｔになると、５Ｔ１８に
おける判別手段７の判定がＹＥＳとなり、５Ｔ１３に移
り、表示器１６に推量値Ｓ　（ｔ）に代えて実測値Ｔ　
（ｔ）を表示する（実測切替手段９）、つまり、第３図
に示すように、実測値Ｔ　（ｔ）が平衡温度に近似した
ので、曲線Ｃから応答曲線Ａ４に移り、再び実測値表示
区間■となり、表示器１６の℃も再度点滅する。一方、
５Ｔ１６で算出した特性値の変化が少なく、所定値にな
るまで長時間を要する場合、５Ｔ１８の判定はＮＯとな
り続け、タイマ手段８がタイムアツプすると、第３図の
ｔｐで５Ｔ１９の判定がＹＥＳとなり、特性値が所定値
となった場合と同様に５Ｔ１３に移り、推量値５（ｔｌ
に代えて実測値Ｔ　（ｔ）を表示器１６が表示する。

そして、電源スィッチ１９をオフすると、Ｓｒ１の判定
がＹＥＳとなって測定が終了する。

尚、この実施例においては分析手段を設けたが、この発
明では必ずしも設ける必要はなく、また推量式■も実施
例のものに限られるものではない。

また、タイマ手段８の作動時（基準時）は、実測値Ｔ　
（ｔｌの上昇時ｔｓの他、推量値Ｓ　（ｔ）の表示開始
時などとしてもよい。

（へ）発明の効果 以上のように、この発明の電子体温計によれば、実測値
変化の特性値を算出すると共に、タイマ手段を作動し、
この特性値が所定値になるか、又はタイマ手段がタイム
アツプすると、推量値表示を実測値表示に切替えるよう
にしたために、実測値が平衡温度に近似するとその実測
値が時間と無関係に表示されるので、各種確認を迅速に
行うことができ、測定を短時間で完了することができる
。

また、所定時間で少なくとも表示が切替わるので、特性
値の変化が遅い場合でも一定時間後に精度等を確認する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の構成図、第２図乃至第４図は、こ
の発明の一実施例を示し、第２図は、電子体温計のブロ
ック図、第３図は、時間に対する実測値変化の応答曲線
図、第４図は、電子体温計の制御フロー図である。 １１：電子体温計、１２（２）：温度センサ、１４：Ｃ
ＰＵ、　　　　ｔｓ　（２）：メモリ、１６　（３）：
表示器。 特許出願人　　　　　　　　立石電機株式会社（ほか１
名） 代理人　　　　　弁理士　　中　村　茂　信第１図 第２図 第３団

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）温度を検知する検知手段と、この検知手段の実測
   値を記憶する記憶手段と、この実測値を表示する表示手
   段と、前記実測値より平衡温度を推量する推量手段と、
   この推量手段の推量後に前記表示手段の実測値表示を推
   量値表示に切替える推量切替手段と、前記実測値変化の
   特性値を算出する算出手段と、この特性値が予め設定さ
   れた範囲内の所定値か否かを判別する判別手段と、測定
   開始後の基準時より所定時間作動するタイマ手段と、前
   記判別手段の所定値判別又はタイマ手段のタイムアップ
   の何れかにより前記表示手段の推量値表示を実測値表示
   に切替える実測切替手段とを具備していることを特徴と
   する電子体温計。