JPS6219532A - インタ−ロイキン2レセプタ−発現誘導物質a - Google Patents

インタ−ロイキン2レセプタ−発現誘導物質a

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JPS6219532A
JPS6219532A JP60159749A JP15974985A JPS6219532A JP S6219532 A JPS6219532 A JP S6219532A JP 60159749 A JP60159749 A JP 60159749A JP 15974985 A JP15974985 A JP 15974985A JP S6219532 A JPS6219532 A JP S6219532A
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cells
atl
protein
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Jiyunji Yodoi
淳司 淀井
Keisuke Teshigawara
勅使河原 計介
Atsushi Tagaya
温 多賀谷
Michiyuki Maeda
前田 道之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、インターロイキン2 (以下rIL2」と
記す)レセプター(interleukin 2 re
cep−tor +以下rlL2RJと記す)の発現を
誘導する物質(以下rADFJと記す)に関する。
(従来の技術〕 ADFは、IL2RであるとされているTac抗原(N
ature、300’ 、 267−269(1982
)、Pro、N、A、S、80゜6957−6951(
1983)、Nature、 311.635−638
(1984))を誘導する物質としてヒト成人型T白血
病患者より樹立したT白血病細胞株(以下rATL細胞
」と記す)の培養液上清中に存在することが見い出され
た(J、Immunol、134.1623−1630
.(1985)、 J、Mol。
Ce11. Immunol、2.17−26.(19
85)) 、従ってADFは、IL2Rの発現を誘導す
ることにより、生体内においてはIL2のTE01胞分
化増殖作用等の活性を発現せしめ又は生体内IL2を有
効に機能せしめるものであり、このような特異な生物活
性から免疫不全、腫瘍等の治療として広く応用され得る
ことが期待できる。
Tac抗原を誘導する可溶性物質としては、本発明者ら
の研究によればインターロイキン1 (inter−1
eukin 1 )があるが、インターロイキン1のア
ミノ酸配列等の化学的性質(Pro、N、A、S、 8
1.7907−7911、 (1984))と本発明の
ADFのそれとは全く相違するものである。
また、本発明者らは先に、ATL細胞の培養上清をゲル
濾過クロマトグラフィーに付し、分子量40から35k
dと20から15kdのADF活性を有する画分を得た
が(J、Mo1.Ce11.Immunol、2+ 1
7−26、 (1985))、その後の研究によれば、
ここにおいて得られたADF画分は純粋なものでなく、
いくつかの蛋白の混合物であることが明らかになった。
従って、このADF蛋白画分と精製された本発明のAD
F蛋白標品とは別異のものであり、このように精製され
て初めて単一物質がIL2Rの発現誘導に関与している
ことが明らかにさたれのである。いいかえれば、従来の
ADF画分は、いくつかの蛋白性物質の混合物としてI
L2R発現誘導活性を有していたものである。加えてこ
のような混合物を医薬として使用するには、種々の問題
があることは充分予想できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って本発明の目的は、活性を有するために必要な蛋白
のみに精製されたADFを得ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
軟土の問題点を解決するため、本発明者らは種種研究の
結果、ついに以下の性質を有するADFを単一物質とし
て単離することに成功した。即ち(1)  分子量=2
0から10kd(セファクリルS−200ゲル濾過法) (2)等電点:p15.5から4.5 (3)アミノ酸配列(N−末端より):Val−Lys
−Glu−Ile−Glu−3er−Lys−Thr−
Ala−Phe−Gln−Glu−Ala−Leu−A
sp−Ala−AlaATL細胞を得るには、例えば以
下の二つの方法がある。
第1の方法は、ATL患者末梢血より樹立するものであ
る。即ち、ATLと診断された患者より末梢血を採取し
、フィコール法を用いて白血球を得、ヒト末梢血、ある
いはヒト牌細胞より調製しつ た粗IL−2を添加した10%lシ胎児血清(Fe2)
を含むRP旧−1640培地で培養を開始する。安定な
増殖を示す様になった後、徐々に粗IL2を培地から抜
き培養開始数ケガ後、10%FC3を含有したRPMI
−1640培地のみで増殖、継代可能な細胞株を得る。
得られた細胞株がATL細胞であることを確認するため
、EロゼツトOKTシリーズ+ s−Ig、ATLA、
Tacなど表面形質を検索する。尚これらの抗原マーカ
ーを説明すれば、いずれも良くしられたものであり、臨
床面で広く用いられている。
Eロゼツトはヒツジ赤血球に対するレセプターの検索で
あり、主にTリンパ球に発現されている。
OKTシリーズには0KT−3,4,6,8,などがあ
るが、T−3はT細胞抗原リセプター関連抗原であり、
ヒト末梢血Tリンパ球の同定に、又T−4はヘルパー1
978球サブセットの同定に、T−6はβ−2ミクログ
ロブリン関連抗原で、コモン胸腺由来Tリンパ球の同定
に、T−8はサプレッサー/キラーTリンパ球サブセッ
トの同定にそれぞれ用いられている。s−Igは細胞表
層免疫グロブリンであり、Bリンパ球に特異的に発現さ
れている。ATLAはヒト成人T白血病抗原であり、ウ
ィルス由来の蛋白質が抗原となっている。又TacはI
L2Rであるとされている。これらの抗原に対するモノ
クローナル抗体はいずれ市販されているか、もしくは容
易に入手可能であることからそれぞれのモノクローナル
抗体にFITCを結合させ、検体の細胞と反応させれば
容易に細胞表面抗原の同定ができる。
第2の方法は、ヒト成人T白血病ウィルス(ATLν)
を用いた末梢血トランスフォーメーション(in vi
tro)である、 (Science、 217.73
7(19B2))。
即ちγ線(12,000ラド)照射により、増殖能を完
全に停止させたATLV産生ATL細胞例えばMT−2
細胞と健常4由来末梢血をフィコール処理して得られた
白血球細胞をともにRPMI−1640培−ケガ後、継
代可能な細胞株が得られるようになるが、増殖が不安定
な場合は、ヒト末梢血由来などのIL2を添加する。得
られた細胞株がATL細胞であることを確認するためE
ロゼツト、 OKTシリーズ+ s−Ig+ ATLA
+ Tacなどの表面形質の検索を第一の方法と同様に
行なう。
次にA T、L細胞を用いてADFを産生ずる方法の一
例を示す。ATL細胞を増殖させるのに好適な条件例え
ば、ウシ胎児血清(F CS)を含む培地にて、ATL
細胞を培養し、ATLの細胞数を増やした後、細胞を分
離洗浄して、ADF産生に最適な条件例えば、Fe2な
どの蛋白質を含まぬ完全合成培地に細胞を移し、さらに
培養することにより夾雑蛋白質の少ないADFを得るこ
とができる。
ATL細胞を培養するのに用いる培地の主成分は市販の
培地でよい。例えばRメMl−1640培地、改良イー
グル培地(MEM)、ダルベツコ改良イーグル培地(D
MEM)、又はクリック培地でよい。これらの培地に対
する添加物としてi)1mj!当たり20〜250単位
、理想的には1m1当り約100単位のペニシリン、i
i)1ml当り1μg〜100μg、理想的には1m4
2当り10μgのゲンタマイシン、iii)1mj!当
り、20〜250μg、理想的には100μgのストレ
プトマイシン、1V)1+++I!当り約100−10
00μg。
理想的には1m1当り約300μgの新鮮L−グルタミ
ン、v)1〜3g/l理想的には2g/lのNaHCO
,、vi)  5 X 10−’〜5 X 10−’M
%理想的には5 X 10−’Mの2−メルカプトエタ
ノールなど必要に応じて用いることが出来る。ATL細
胞の細胞数を増、やすのに最適な培地として、例えば上
述の培地にさらに1〜30%、好ましくは10%FC3
を添加した培地を用いる。
T細胞よりリンホカインを生産する場合は、通常は培地
にFe2のような蛋白質を添加したり、マイトゲンを添
加したりすることが必須であったが、これに対して、A
TL細胞を使用して、ADFを生産する場合は、培地に
Fe2のような血清成分、あるいは、その他の血清成分
を加える必要がなく、又通常用いられているT細胞また
はB細胞に対するマイトゲンも加える必要がない。
ATL細胞を用いてADFを生産する上記方法は種々の
環境的条件で行なわれる。即ち、好ましくはATL細胞
培養物は約35@〜37℃の温度の範囲において約5%
〜10%の炭酸ガスを含む湿度調節空気中に保持すべき
である。培養器としてはファルコン・ラブウェア・ディ
ヴイジョン。
ベクトン・ディッキンソン・エンド・コーポレーション
(Falcon Labware、 Div、Bect
on、 Dickinsonand Co、)から市販
されているファルコン&3013又3025のような組
織培養フラスコを使用することができる。又、上記ファ
ルコン・ラブウェアから市販されているボトルNa30
27のようなローラーボトル、あるいは、スピンナージ
ャーフラスコも使用することが可能である。ATL細胞
を培養して細胞数を増やすための培養開始時の細胞密度
はlXl0’/+wlであることが好ましい。上述の条
件でATL細胞を培養すると通常4〜5日で4〜6X1
0’/…lに細胞密度が増加するので再び新しい培地を
加えて、lXl0’/mj!まで細胞密度を下げ、再び
培養を続ける。この様にして目的とする細胞数になるま
でATL細胞の培養を続けた後、細胞を遠心分離し、細
胞を蛋白質を含まぬ完全合成培地で洗ってから、新しい
完全合成培地に接種する。この時の細胞の当初密度は、
lXl0’〜lXl0’であることが好ましく、理想的
には5X10’/mj?である。ATL細胞を培養する
ことによって生産されるADF量は経時的に変化する0
例えば、5X10’/nj!の初発細胞密度でATL細
胞をRPMI−1640培地(ペニシリン100単位/
ml、ストレプトマイシン 100μg/m1及びNa
HCOs 2 g / lを含む)で培養すると、AD
F活性は3日〜5日後に最高に達する。この様にRPt
l−1640培地中でATL細胞よりADFを生産する
至適培養時間は約3日〜5日間である。
このようにして得られたATL細胞の培養液上清より、
ADFは、塩析、真空透析、限外濾過。
ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラ
フィー、アフィニイティークロマトグラフィー、クロマ
トフオーカシング、逆相クロマトグラフィー、ゲル電気
泳動等の種々の方法によって上述の培養上清から濃縮し
て精製できる。例えばセファクリルS −200(Ph
ar+wacia Fine Chemi−cals+
 スウェーデン)カラムクロマトグラフィー。
スペローズHR/12カラムクロマトグラフィー(Su
perose HR/12+ Pharmacia F
ine Chemicals)。
ハイドロオキシアパタイトクロマトグラフィー。
オクタドデシルシラン(Octa Dodesyle 
5ilane(ODS  Cl8))カラムを用いた逆
相高速液体クロマトグラフィー(HP L C)等の組
み合わせによりADFを純化することが可能である。尚
、ATL細胞の濃縮液をセファクリルS−200カラム
を用いて分画すると分子量40〜30kd及び、2O−
10kdに相当する2つのADF活性のピークが認めら
れるが、本発明のADFは低分子、即ち分子量2O−1
0kdの位置に認められる物質に相当する。
得られたADFの物理化学的性質は、以下のとおりであ
る。
+11  分子量 上述の方法でATL−2より生産されるADFは以下の
性質を有する。
前もってPBSで平衡化セファクリルS−200カラム
に濃縮されたATL−2培養土清を添加し、PBSで溶
出すると、分子量40−30.2O−10kdに対応す
る位置にADFが溶出する。又、FPLCシステム(P
harmacia Fine Chemicals +
スウェーデン)を用いたスペローズHR/12カラムク
ロマトグラフィーにおいては分子t30−25kdと1
5−43kdに対応する位置にADFが溶出された。
(2)等電点 前述の方法でATL−2より得たADFを含む培養液を
限外濾過により濃縮しセファクリルS−200ゲル濾過
クロマトグラフイーを行ない分画した粗ADF、即ち、
高分子および低分子ADFを含んだサンプルをpH6〜
4の範囲でフlルマシアモノpカラムを用いてクロマト
フオーカシングを行なうと、ADFはpos、s〜4.
5の間に溶出されprが5.5から4.5の酸性蛋白質
であることが明らかとなった。さらにセファクリルS−
200ゲルクロマトグラフイー以後数段階の精製工程を
終了した低分子性ADFを含んだ試料を用いて、前述の
如く同様にクロマトフオーカシングを行なうとADFは
pH5,2、4,7、4,4の位置に?容出され低分子
性ADFはpiが5.2. 4.7. 4.4のミクロ
ヘテロジャナイティーを示す酸性蛋白であることが示さ
れた。これはI!!鎖構造の違いを反映しているものと
考えられる。
(3)N末端部分のアミノ酸配列 最終精製工程であるODSカラムを用いた逆相高速液体
クロマトグラフィーで、単一ピークとなった低分子性A
DFのN末端部分のアミノ酸−次構造をアミノ酸シーク
エンサーで決定すると以下のN末端構造からなる分子で
あることが明らかとなった。
Val−Lys−Glu−Ile−Glu−Ser−L
ys−Thr−Ala−Phe−Gln−Glu−Al
a−Leu−Asp−^1a−Alaこうして得られた
ADFは、免疫不全、癌、自己免疫感染症などの治療薬
として有用であり、ADF単独もしくはIL2や他のリ
ンホカイン、免疫活性物質との併用で、治療薬としての
広範囲の適用が可能である。と同時に、本蛋白やそれを
構成するペプチドはそれ自体もしくはそれに対する抗体
と組み合わせて、各種疾病の診断にも用いうる。又AD
FとIL2を併用させることにより、IL2の作用の増
強も可能である。面木ADFは単にIL2R全2R増強
するのみならず、他にも多くの免疫活性を示し免疫活性
物質として当該分野で良く知られる有用性も併せもつ。
ADFの活性は以下の方法で測定する。
I L 2 R(Tac抗原)の発現が調節的であるN
K様腫瘍株であるYT細胞(J、 Immunol、 
13虹。
1623−1630. (1985))の、Tac抗原
発現誘導を指標としてADFの活性測定を行なった。即
ち3X10’コのYT細胞をサンプル存在下、24時間
5%C(h通気中゛培養する。1%FC3及び0.1%
NaNiを含むハンクスバランスド溶液で2回洗浄し螢
光物質であるF I T C(fluorecein 
1sothiocyanate)を結合した抗Tac抗
体で30分間40°Cで反応させ染色する。ネガティブ
コントロールとしてFITC−ヤギ抗マウスIg抗体を
用いる。染色された細胞の螢光強度はフローサイトメト
リー(Spectrum m −0rtho Phar
maceutical Co、、NJ)で測定し、陽性
率を求める。
実施例1 (1)ADF産生ATL細胞の樹立 ADF産生ATL細胞としては、例えばATL−2細胞
株がある。ATL−2細胞株は成人T細胞白血病(AT
L)と診断された61オ男子の末梢血より樹立したもの
である。培養開始時の患者末梢血は細胞核の異型性から
白血病細胞と判定されたものであり、白血病細胞の表面
形質はEロゼツト (+) 、  0KT−3(+) 
、  4  (+) 、  6(−) 、  8 ()
 、 Ia(+)であり血清中のATLA抗体は陽性で
あった。培地はRPMI−1640培地(10%FC5
含有)にヒト末梢血、あるいは肺細胞由来の粗IL2を
添加したものを用いた。
培養開始3ケ月後から安定な増殖を示す様になり、3−
4日毎の継代培養が可能になった。更に培養開始後10
ケ月前後からIL2依存性を漸次脱しIL2を添加しな
くとも10%のFe2を含むRPMI−1640培地の
みで増殖継代が可能となり、現在に至る迄、3年8ケ月
にねたり継代培養が続けられている。ATL−2の細胞
の形質はEロゼツト (+) 、  0KT−3(−)
 、  4  (+) 。
8 () 、 Tac (+) 、 SIg  (−)
であり、^TLA(+)で、電子顕微鏡によりC型レト
ロウィルス粒子(ATLV))が多数観察される。
ATL患者からは種々の表面形質を持つATL細胞株が
樹立されるが、ADF産生細胞株の多くはATL−2細
胞と同様0KT−4(+)即ちヘルパーフェノタイプで
ある。
(2)  A T L −2によるADFの製造21容
プラスチツクローラー培養器(ファルコン3027)(
以下ローラーと称する)中のINの10%FC3含有R
PMI−1640培地(21のグルタミン、100単位
Zrrl&ペニシリン。
100μg/mt;tストレプトマイシン、  2g/
IINaHCOzを含有)にlXl0’/m1の細胞密
度にATL−2を接種し、20rpmで回転させつつ、
5日間、37℃で培養した。培養後、培養物を遠心分離
して細胞を集め、RPMI−1640培地で1回細胞を
洗った後、細胞を21容ローラ中1βのRPMI−16
40培地に5X10’/m1細胞濃度に懸濁した。ロー
ラーを2Orpmで回転させつつ、37℃で4日間培養
した。培養後培養物を遠心分離して培養上清を得た。
本培養上清のADF活性を検定すると、確かにATL−
2細胞はYT細胞上のIL2Rの発現を誘導する物質を
産生じていることが示された。
(31ADFの精製 ADFはATL−2の培養上清より以下の様にして精製
した。
セファクリルS−200ゲルυ゛・クロマトグラフィー 11AのATL−2無血清培養上清(RPMI−164
0)をアミコン社のDC−2ホローフアイバーシステム
(HI P I O−8hollow fiber。
molecular cut at 10kd Am1
con Corp、、Lexington+LA)を用
い、10m/まで濃縮した後PBSで平衡化したセファ
クリルS−200カラムによるゲル濾過クロマトグラフ
ィーを行ない分画した。
ADF活性は分子量4O−30kd及び2O−10kd
に相当する両分に溶出された。尚、標準蛋白質としては
ウシ血清アルブミン(6,6万)、キモトリプシノーゲ
ン(2,4万)、チトクロームC(1,3万)を用いた
。分子110kd〜50kdに相当する両分を集め、ア
ミコンDiaf to Y M −5メンブレンフイル
ターを用いて濃縮した。(Amicon、molecu
larcut at 5000) ハイドロキシアパタイトクロマトグラフィー次に濃縮A
DFサンプルを10mM Na1PO4(pH6,8)
で平衡化したハイドロキシアパタイトカラム(10x1
.5cm)に添加し、20m1の10゜40、  11
0.  400.mM  のNa1PO4,(pH6,
8)でそれぞれ順次蛋白質を溶出した。主に110mM
のNa1POnでADF活性は溶出された。
ハイドロキシアパタイトカラムより得たADF活性画分
(110mM Na1PO4溶出液)をさらにPBSで
平衡化したスペローズHR10/3012カラムを用い
たF P L C(Fast Protein Liq
uidChromatography system、
 Pharmacia、 Uppsala、スウェーデ
ン)システムにかけ、0.5 m l /minの流速
で分離精製した。ADFはセファクリルS−200クロ
マト同様、分子量3O−25kdと15−13kdに相
当する高分子量及び低分子量の2つの両分に溶出された
10 mM Na1PO4(pH6,8)で平衡化した
ハイドロキシアパタイトカラムにスペローズHR10/
3012カラムから溶出した低分子性のADF活性画分
即ち分子115−13kdに相当する両分を添加し、H
PLCにより分離した。蛋白質の溶出は10mMから4
00MmのNa1PO4(pH6,8)直線濃度勾配(
10mM/ m1n)で行ない溶出速度は0.5 m 
l /+++inとした。ADF活性は2つの活性ピー
クに分かれ全体の90%以上の活性を占める高濃度のN
a、POaで溶出された両分をプールし、次の精製工程
に移行した。
ODSカラム(C18)を用いた逆相高速液体ハイドロ
キシアパタイトカラムより得られたへ〇F活性画分をさ
らにシンクロパック(Synchropak) RP−
CI B (Sychrom、 Inc、、Linde
n、 Indiana)カラムに添加し、逆相HPLC
システムにより分離した。尚カラムは予め0.1%のT
FAで平衡化し、蛋白の溶出は流速1. Ora l 
/winで0.1%のTPAを含む0〜100%のアセ
トニトリルの直線濃度勾配により行なった。ADF活性
はCH3CN 58〜62%で溶出され蛋白の吸収(O
D280)と完全に一致した。
(4)ADF精製蛋白の性質 公王l 上述した如く、セファクリルS−200クロマトグラフ
イーではADFは40〜30及び20〜10kdの分子
量を与えて、スペローズHR/12カラムクロマトでは
30〜20kd及び15〜13kdの分子量を与える。
さらに低分子性のADFは5OS−PAGEでは1O−
13kdの分子量を与える。
!1点 あらかじめ25mM bis−Tris  −HCl 
 (pH6,3)で平衡化したモノpカラムにADF活
性画分を通した。蛋白質の溶出はpH6〜4.0の10
mMポリバッフy−74で行ないカラム操作はFPLC
システムを用いた。セファクリルS−200溶出ADF
画分、即ち高分子および低分子性のADFの混合物を含
んだサンプルではp15.5−4.5を与え、ハイドロ
キシアパタイトカラム(HP L Cシステム)溶出画
分の低分子性ADFのみを含んだサンプルではp15.
2. 4.7. 4.4を与えた。
ヱlム改y丑 低分子性のADF蛋白のアミノ酸配列を決定するために
精製ADFをプロティン・シークエンサ(Applie
d Biosystem Co、)に導入した。アミノ
酸配列の決定方法はJ、Biol、Chem、193.
265−275(1951)に記載されている方法によ
り行った。
低分子性のADFは以下に示すN末端構造を示す分子か
らなることが判明した。
Val−Lys−Glu−Ile−Glu−Ser−L
ys−Thr−Ala−Phe−Gln−Glu−Al
a−Leu−Asp−Ala−Ala(5)  精製A
DFの免疫活性 HPLCによって単一に純化されたADFサンプルを用
いてYT細胞におけるI L 2 R,すなわちTac
抗原の発現について1i1!認した。3X10’のYT
III胞と純化されたADFサンプルを10%FC3を
含むRPMI培地(100μg/miストレプトマイシ
ン、100単位/mA’のペニシリン、2 g / j
! NaHCO,を含む)で24時間培養した。
1%FC3および0.1%NaNiを含むハンクスバラ
ンスド溶液で2回洗浄し、FITC結合抗Tac抗体と
4℃、30分間反応させた。反応後細胞を洗浄し細胞に
結合したFITC−抗Tac抗体の量をフローサイトメ
トリーを用いて解析した(第1図)。
第1図を説明すれば、aが対照実験であり実線はADF
サンプル加えないYT細胞、また破線はネガティブコン
トロールであり、F ITC−抗Tac抗体のかわりに
ヤギ抗マウスイムノグロブリン抗体を用いた螢光パター
ンである。bは純化されたADFを加えたYT細胞の螢
光パターンである。
横軸は螢光強度を、縦軸はそれぞれの螢光強度に対する
細胞数を示す。而ち曲線のカーブが横軸の左にずれるほ
ど、検体の細胞表面のFITC量が多いことを示す。第
1図に示すとおり、明らかに純化されたADFはYT細
胞のTac抗原の発現を誘導している。
尚、本条件下で単にTac抗原の発現のみならず純化さ
れたりコンビナンドIL2の結合の増巾も確認された。
さらにはADFに加えIL2を共存させると、Tac抗
原の発現、IL2の結合はADF単独の時よりも更に増
強させることも確認され、ADFとIL2による併用の
有用性が示された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のインターロイキン2レセプター発現
誘導物質のTac抗原誘導活性を調べた結果を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 以下の性質を有するインターロイキン2レセプター発現
    誘導物質 (1)分子量:20から10kd(セファクリル−S2
    00ゲル濾過法) (2)等電点:pI5.5から4.5 (3)アミノ酸配列(N−末端より): Val−Lys−Glu−Ile−Glu−Ser−L
    ys−Thr−Ala−Phe−Gln−Glu−Al
    a−Leu−Asp−Ala−Ala
JP60159749A 1985-07-19 1985-07-19 インタ−ロイキン2レセプタ−発現誘導物質a Granted JPS6219532A (ja)

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