JPS6219267Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鉄筋コンクリート製家屋のコンクリ
ート製室内において、柱間に差し渡された通常の
桟材に見えるようにして室内美感を損なわない吊
下桟の提供を目的としてなされたものである。

以下、図面の実施例に基いて、本考案を説明す
ると、このコンクリート製室内用吊下桟の構造
は、コンクリート製壁Ａに複数のハツト形断面の
支片Ｂがそれぞれ水平方向に間隔Ｄをおいて各一
対のコンクリートねじ１で固定され、前記支片Ｂ
の前面を覆う寸法の字形断面で水平方向に長い
吊下桟Ｃが前記複数の支片Ｂに差し渡され、該吊
下桟Ｃに形成された調整用長孔７に貫通された取
付ねじ２がそれぞれの支片Ｂに吊下桟水平度調整
自在に固定され、前記吊下桟Ｃの上部フランジ３
の後縁３ａの後方Ｅと後下方Ｆとに壁Ａおよび支
片Ｂとの間に空間が形成され、前記吊下桟Ｃの前
面に化粧シート４が粘着されてなるものである。

また、前記化粧シート４は、木目模様等、使用
者の好みの模様が利用される。５，６は支片Ｂに
穿設された調整用長孔で、６がタツプ円孔のとき
にはナツト８を接着する必要はない。３ｂは下部
フランジである。

次に組付方法を説明すると、第２図の如く、ま
ずコンクリート壁Ａに取付孔９を適宜のドリルを
用いて穿孔する。そしてその孔９にコンクリート
ねじ１にセツトされている公知のプラグ１ａを挿
入し、そのプラグ１ａの個所に金属製支片Ｂの孔
５を位置させてからこれをコンクリートねじ１で
固定する。次に支片Ｂのタツプ孔６またはナツト
８の個所へ吊下桟Ｃの孔７を位置させてねじ２で
仮締めする。このように一個1.1ｍの吊下桟Ｃを
横方向に並べて長い一本の桟材とし、水平度を調
整してから本締めする。然る後、予め用意した裏
面剤付化粧シート４を金属製吊下桟Ｃの表面に粘
着する。

上記のように組付けた吊下桟Ｃの上部フランジ
３には第１図仮想線の如く、服ハンガーＨやその
他のハンガーのフツクを掛けて使用する。

以上の説明から明らかな通り、本考案において
は、 (a) 支片の前面を覆う寸法のコ字形断面吊下桟が
支片に取付ねじで固定されているので、室内側
の人には支片は全く見えず外感が良い。

(b) 例え支片の取付けに誤差あつても、取付ねじ
で吊下桟の水平度を調整するだけで、支片との
相対ずれは人には見えない。

(c) 吊下桟の前面に化粧シートが貼着されるの
で、取付ねじはカバーされかつ美観が向上す
る。

上記の如く、本考案では、吊下桟は室内上部位
置で通常の桟材の如く取付けることができ、した
がつて室内美観を少しも損なわない吊下桟を提供
できる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の縦断側面図、第２図は
同分解側面図、第３図は同分解斜視図である。 Ａ：コンクリート製壁、Ｂ：支片、Ｃ：吊下
桟、Ｄ：間隔、１：コンクリートねじ、２：取付
ねじ、３：上部フランジ、３ａ：その後縁、４：
化粧シート、Ｅ：後縁の後方、Ｆ：後縁の後下
方。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリート製壁に複数のハツト形断面の支片
   がそれぞれ水平方向に間隔をおいて各一対のコン
   クリートねじで固定され、前記支片の前面を覆う
   寸法のコ字形断面で水平方向に長い吊下桟が前記
   複数の支片に差し渡され、前記吊下桟に形成され
   た調整用長孔に貫通された取付ねじがそれぞれの
   支片に吊下桟水平度調整自在に固定され、前記吊
   下桟の上部フランジの後縁の後方と後下方とに壁
   および支片との間に空間が形成され、前記吊下桟
   の前面に化粧シートが貼着されてなるコンクリー
   ト製室内用吊下桟の構造。