JPS62192441A - 成型用ホツトメルト組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、金属、プラスチック等と容易に一体成型およ
び成型可能な成型用ホットメルト組成物に関する。

〔従来技術〕

従来、金泥又はプラスチック等と一体的に成型されるも
のとしては、ゴム又はプラスチックが一般的である。ゴ
ムを金属又はプラスチックと一体成型する場合、金型内
に金属又はプラスチックと未加硫ゴム組成物とを同時に
充填した後、加熱加圧して成型している。この場合、未
加硫ゴム組成物を成型品必要材料の２０〜３０％以上の
量で充填し、成型しなければ一部空洞等が発生し、完全
な製品が得られない。

また、プラスチックを金属又はプラスチックと一体成型
する場合、押出成型を行うのが一般的であり、具体的に
は、粉状又は粒状の成型材料を加熱しながらスクリュー
で連続的にグイから押出して射出成型しており、又は金
型等に注入して成型する場合もある。このように、プラ
スチックを金属又はプラスチックと一体成型する場合、
成型材料に接着性がないため、金属又はプラスチックに
予めプライマーを塗布しなければならないなどの欠点が
ある。

〔発明の目的〕

本発明は、金属又は各種プラスチック等に予めプライマ
ー塗布等の接着処理を行うことなく、これらの金属又は
各種プラスチック等と容易に一体成型および脱型するこ
とができ、成型後にはゴム弾性を有するものとなる成型
用ホットメルト組成物を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

このため、本発明は、水素添加スチレン−ブタジエン共
重合体又はその変性ブロックポリマー１００重量部に対
し、炭化水素系可塑剤２０〜３００重量部、粘着付与剤
２０〜２００重量部、およびワックス２０〜２００重量
部を配合してなる成型用ホットメルト組成物を要旨とす
るものである。

以下、本発明の構成について詳しく説明する。

（１）　　本発明で用いる水素添加スチレン−ブタジエ
ン共重合体又はその変性ブロックポリマー（以下、ベー
スポリマーという）は、一般の市販品でよい。

例えば、上記変性ブロックポリマーとしては、一般に５
ＥＢＳと呼ばれるもので、５−Ｂ−３（Ｓ：ポリスチレ
ン、Ｂ：ポリブタジェン）共重合ブロックポリマーを水
素添加したプロ・ツクポリマーである。また、５ＥＢＳ
の一部を−ＣＯＯＨ１−ＯＨ基化したポリマーも有効で
ある。

（２）本発明で用いる炭化水素系可塑剤は、特定される
ものではないが、特に流動パラフィン、ポリブテン、液
状ポリブタジェン等が有効である。なお、ゴム、プラス
チック類に添加される可塑剤は、一般に、フタル酸エス
テル、脂肪族２塩基酸エステル、グリコールエステル、
リン酸エステル、およびエポキシ可塑剤等が市販されて
いるが、本発明で有効な可塑剤は炭化水素系可塑剤であ
る。

炭化水素系可塑剤の添加量は、ベースポリマー１００重
量部に対し２０〜３００重量部である。２０重量部未満
では成型後ゴム弾性を有するホットメルト組成物を得る
ことができず、また、アプリ゛ケータ−で作業可能な粘
度範囲のホットメルト組成物が得にくく、一方、３００
重量部を越えると得られるホットメルト組成物がベトッ
キのある軟化物体となり、金型から容易に脱型できなく
なるからである。

（３）本発明で用いる粘着付与剤としては、一般に、ロ
ジン又はその誘導体、テルペン樹脂等の天然樹脂、石油
樹脂、水素添加石油樹脂などが単独又は複数ブレンドで
使用される。

ロジンは、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール
油等である。その誘導体としては、変性ロジン又はその
水素添加物、そのメタノールエステル、そのグリセリン
エステル、そのペンタエリスリトールエステル、これら
の水素添加物が挙げられる。

石油樹脂は、一般に、成分としてスチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、インデン、メチルインデン
などからなる芳香族系石油樹脂、シクロペンタジェン系
の水素添加石油樹脂、Ｃ４、Ｃ５混合系の水素添加石油
樹脂、および共重合系石油樹脂などである。

粘着付与剤の添加量は、ベースポリマー１００重量部に
対し２０〜２００重量部である。２０重量部未満では粘
着付与剤としての被着体への密着性、凝集力の向上、低
粘度化（高温時）等の効果が少なく、また、２００重量
部を越えるとゴム弾性がなくなり脆くなる。

（４）本発明で用いるワックスは、例えば、パラフィン
ワツクス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャ
ー・トロブツシュワックス、低分子量ポリエチレン、低
分子量ポリプロピレン、一部の変性ワックス、アククチ
ツクポリプロピレン等である。

ワックスの添加量は、ベースポリマー１００　重量部に
対し２０〜２００重量部である。２０重量部未満では凝
集力の向上、低粘度化（高温時）および金型への脱型性
等の効果が少なく、また、２００重量部を越えるとゴム
弾性がなくなり脆くなる。

本発明のホットメルト組成物は、上述したベースポリマ
ーと炭化水素系可塑剤と粘着付与剤とワックスとからな
るものであるが、これに一般に市販されている熱可塑性
ポリマーを使用目的に応じて一部添加することは可能で
ある。この熱可塑性ポリマーとしては、例えば、一般に
よく知られているエチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶ
Ａ）およびその変性ポリマー（分子内にアセトキシル基
、水酸基、カルボキシル基、エステル基等を有する変性
ポリマー）、エチレン・エチルアクリレート共重合体（
ＥＥＡ）およびその変性ポリマー、スチレン・イソプレ
ンブロック共重合体（Ｓ　Ｉ　Ｓ）　、スチレン・ブタ
ジェンブロック共重合体（ＳＢＳ）、ブチルゴム（ＩＩ
Ｒ）、エチレン・プロピレン共ｆｆｉ合体ゴム（ＥＰＲ
）等がベースポリマーにブレンド可能である。

また、用途により充填剤を添加してもよいが、多量に添
加すると増粘するので金型注入に問題が生じる。このた
め、その添加量は、一般のゴム、プラスチック又は接着
剤、シーリング剤への添加量よりも少量とする。この充
填剤としては、ゴム、プラスチック類に添加して用いる
一般の充填補強剤を使用できる。例えば、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、タルク、クレー、酸化チタン、カー
ボンブラック、ホワイトカーボン等である。

本発明のホットメルト組成物は、アプリケーターでの溶
融温度が１５０〜２００℃と高温のため、熱安定剤の添
加が必要となる場合がある。また、用途により耐候性安
定剤の添加も必要となる。

安定剤は、熱安定剤と耐候性安定剤の両方を兼ねるもの
がよく、一般にはアミン・アルデヒド類、アミン・ケト
ン類、アミン類、フェノール類、イミダゾール類等であ
り、これらの単独又は複数使用がなされる。特にフェノ
ール類が好ましい。例えば、２．６−ジー七−ブチル−
４−メチルフェノール（ＢＨＴ）　、４．４″−チオビ
ス（３−メチル−６−ｔ−ブチルートクレゾール）　、
２．４−ビス（ｎ−オクチルチオ）　−８（４“−ヒド
ロキシ−３，５−ジ−ｔ−ブチルアニリノ）　−１，３
，５−）リアジン、オクタデシル３−　（３，５−ジ−
ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニール）−プロピオネ
ート等である。

このようにしてなるホントメルト組成物で金属又はプラ
スチック等と一体的に成型物をつくるに際しては、金型
内に金属又はプラスチック等をセットし、ホットメルト
アプリケーターにて、該ホットメルト組成物を咳金型に
注入し、注入してから数秒〜数分後に冷却固化させて金
型から取り出すと金属又はプラスチック等によく密着し
たゴム弾性を有する成型品を得ることができる。

なお、一般市販のホットメルトアプリケーターは、ホン
トメルト溶融部、ポンプ圧送部、ホースおよびガンから
なる。溶融部は、タンク式とベール缶式又はドラム缶式
が一般的である。

ホントメルト圧送方法には、ピストン式、ギヤーポンプ
式、押出式等がある。ホースは、一定の温度が保持でき
る構造である。ガンは、自動ガン又はハンドガンである
。本発明では、この一般市販のホットメルトアプリケー
ターを用いればよい。

以下に実施例および比較例を示す。

実施例、比較例 水素添加スチレン−ブタジエン共重合ブロックポリマー
（シェル社製クレイトンＧ　−１６５０）および変性共
重合プロンクボリマー（旭化成工業社製ＹＨ−０２−Ｃ
ＯＯＨ１％添加）、炭化水素系可塑剤（日本石油製ハイ
ホワイト３５０および８石化学社製ポリブテンＨＶ−３
００）　、粘着付与剤（エッソ化学社製エスコレッツ１
３１０、および荒用化学社製アルコンＰ　−１００）　
、ワックス（皮製油脂社製ネオワックスＬ）、酸化防止
剤（日本チバガイギイ社製イルガノックス１０１０）等
各種配合剤を使用し、下記第１表〜第４表に示す配合内
容（重量部）でホットメルト組成物を作製した。

得られたホントメルト組成物の粘度（Ｂ型粘度計、測定
温度１９０℃）、硬度（ＪＩＳに６３０１．５秒値、測
定温度２０℃）、ゴム弾性（ＪＩＳ　Ｋ　６３０１、引
張試験および伸び）の測定結果は、第１表〜第４表に示
す通りである。本発明のホットメルト組成物は、一般市
販のホントメルトアプリケーターで金型注入および成型
作業が容易にでき、ゴム弾性を有する成型物が得られる
。

つぎに、ホットメルトアプリケーター（ノードソン社、
１８型）を使用し、セット温度１９０℃（ｆ４融タンク
、ホース、ハンドガン）、ホットメルト吐出量約３００
ｇ／分になるようにエアー圧を調節した条件で、第１図
および第２図に示すように金型３に２００１１ＩＩ１１
×１００１１ＩＩ１１×３ｍＩＩ＋のポリプロピレン板
１をセットし、注入口４から金型３内にホットメルト組
成物２を注入後３０秒で脱型を行い、第３図に示す一体
成型物を作製した。

この一体成型物の両末端部分の注入具合、注入後の金型
からの脱型のし易さ、およびホットメルト組成物とポリ
プロピレン板との密着性の結果は、第１表〜第４表に示
す通りである。

（不貞以下余白） 〈第　４　表〉 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明のホットメルト組成物を用い
ることにより、通常のプラスチックを用いた場合の押出
し注入成型の場合よりも注入成型時の粘度が非常に小さ
いため、複雑な形状の成型品を容易に成型することがで
きる。また、金属又はプラスチックと一体的に成型する
に際して該金属又はプラスチックを予め接着処理するこ
となく成型を行うことができ、成型後にはゴム弾性を有
する一体成型物を得ることができる。

また、本発明のホントメルト組成物は、一般市販のホッ
トメルトアプリケーターで金型に注入し、脱型するだけ
で容易に一体成型物を得ることができるために、従来の
ゴム又はプラスチック類の型物製品の分野にも使用でき
る。特に、一般工業品、自動車、弱電関係等の型物部品
に使用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のホットメルト組成物を用いて一体成型
物を成型する様子を示す平面視説明図、第２図はその断
面を示す説明図、第３図は得られた一体成型物の斜視図
である。 １・・・ポリプロピレン板、２・・・ホントメルト組成
物、３・・・金型、４・・・注入口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水素添加スチレン−ブタジエン共重合体又はその変性ブ
   ロックポリマー１００重量部に対し、炭化水素系可塑剤
   ２０〜３００重量部、粘着付与剤２０〜２００重量部、
   およびワックス２０〜２００重量部を配合してなる成型
   用ホットメルト組成物。