JPS6219015Y2

JPS6219015Y2 -

Info

Publication number: JPS6219015Y2
Application number: JP1984028774U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-29
Filing date: 1984-02-29
Publication date: 1987-05-15
Also published as: JPS60167461U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、一般加入電話回線を使用しかつ自動
応答機能、自動受信機能を有するフアクシミリ受
信装置の改良に関する。

近年、フアクシミリ装置が盛んに用いられてお
り、最近では一般加入電話回線を使用しかつ小型
安価な一般家庭向けのフアクシミリ装置が提案さ
れてきている。そして、このようなフアクシミリ
装置が一般家庭に設置される場合に備えて公知の
留守番電話装置が有する自動応答機能及び自動録
音機能と同等の機能である自動応答機能及び自動
受信機能を有するフアクシミリ受信装置が既に提
案されている。

すなわち、第１図が従来のフアクシミリ受信装
置を説明するブロツク構成図であり、これを簡単
に説明すると、まず呼出信号が到来すると着信制
御回路１によりこれを受けメツセージ送出回路２
を起動する。そして、メツセージ送出回路２から
呼者側に予め録音装置等に録音されたメツセージ
を送出した後、受信O.K.信号送出回路３を起動
し可聴音の受信O.K.信号を送出する。呼者側で
はこの受信O.K.信号を確認した後、フアクシミ
リ送信装置をセツトしスタートボタンを操作す
る。一方被呼者側では受信O.K.信号の送出と同
時に受信回路４を起動しフアクシミリ受信装置を
待期させ、フアクシミリ信号の到来とともに画像
の受信を開始する。上述したように、フアクシミ
リ受信装置は被呼者側が留守の場合にも自動応答
及び自動受信する機能を有している。

しかしながら、上述した従来のフアクシミリ受
信装置は呼出信号によりすべて受信してしまうた
めに、受信側は不必要な情報を受信し情報公害と
なる恐れがある。特に、現在郵便業務に支障をき
たすと言われているダイレクト・メールが電話回
線を介して画像情報としてしばしば送られてくる
と、比較的高価な記録紙がなくなつたり、必要な
情報を伝送する場合に話中であつたりする恐れが
あり、さらにはこのような理由により必要な情報
が受信されないという致命的な欠点を有してい
た。

したがつて、本考案の目的は、上述した欠点を
解決し、必要な情報だけを正確に受信するフアク
シミリ受信装置を提供することにある。

このような目的を達成するために、本考案に係
るフアクシミリ受信装置は、呼者側からの予め決
められたキー信号を受信しない限りフアクシミリ
受信装置を駆動しないように構成したものであ
る。以下図面に示す実施例を用いて本考案の詳細
を説明する。

第２図は本考案に係るフアクシミリ受信装置の
一実施例を示すブロツク構成図であり、同図にお
いて、１０は一般加入電話回線、１１は該一般加
入電話回線１０を介して到来する呼出信号により
起動され通話ループを形成するリレー，タイマ等
からなる着信制御回路、１２は該着信制御回路１
１からの信号により起動され呼者側へ予めテープ
レコーダ等に録音されたメツセージを送出する録
音装置を備えたメツセージ送出回路、１５は該メ
ツセージ送出回路により起動されメツセージ送出
終了後呼者側からの予め決められたキー信号の有
無、正誤を検出判定し、正しいキー信号が受信さ
れない場合には一定時間後前記着信制御回路１１
に信号を送出し回線を開放するキー信号受信・判
定回路、１３は該キー信号受信・判定回路からの
信号により呼者側に可聴音の受信O.K.信号を送
出する受信O.K.信号送出回路、１４は受信O.K.
信号の送出と同時に起動されフアクシミリ受信装
置を受信待機状態とする受信回路である。

次に、上述した本考案に係るフアクシミリ受信
装置の動作を説明する。まず、呼者側がダイヤル
発信を行ない呼出信号が一般加入電話回線１０を
介して被呼者側の着信制御回路１１に到来する
と、着信制御回路１１は起動され通話ループを形
成するとともにメツセージ送出回路１２を起動す
る。メツセージ送出回路１２は予め録音されたメ
ツセージ、例えば「このメツセージ終了後キー信
号を送つて下さい。その後、ピーという音（受信
O.K.信号）が聞えたらフアクシミリ送信機をス
タートさせて下さい。」を呼者側に送り、応答の
確認及びその後の手順を伝える。なお、予め呼者
側と取り決めがしてあれば、メツセージを用いる
ことなく可聴音の応答確認信号だけを送るように
しても良い。次に、キー信号受信・判定回路１５
はメツセージの送出終了と同時に起動され、呼者
側からの予め決められたキー信号、例えば特定周
波の断続信号の有無・正誤を検出、判定し、正し
いキー信号を受信した場合には受信O.K.信号送
出回路を起動し、受信しない場合には一定時間後
回線を開放する。なお、この場合呼者側が押しボ
タンダイヤル電話機を常に用いるのであれば、押
しボタンの操作による２周波信号の組み合わせに
より容易にキー信号を発生せしめることが出来
る。そして、正しいキー信号の受信により受信
O.K.信号送出回路は暫時して受信O.K.信号、例
えばピー音を送出し、同時に受信回路１４を起動
しフアクシミリ受信装置を駆動待期させる。この
状態において呼者側つまりフアクシミリ送信機か
らフアクシミリ信号が送出されてくると、通常の
AGC起動及び位相整合が行なわれ、しかる後画
像の受信が開始される。そして、画像の送受終了
後、呼者側が送受話器をかけて回線の電流極性が
反転すると、着信制御回路１１はこれを検知し回
線の開放を行なうとともに装置を初期状態に復帰
させる。なお着信制御回路１１は受信完了後ある
いは連続して２枚以上原稿を送る場合の１枚目の
受信完了後から２枚目の受信開始までの間一定レ
ベル以上の音声信号を一定時間以上受信しない
と、上述の場合と同様に回線を開放するものであ
る。

以上説明したように、本考案に係るフアクシミ
リ受信装置は、呼者側から予め決められたキー信
号が送られてこない場合には、フアクシミリ受信
装置を駆動しないようにしたものであるため、必
要な情報だけを正確に受信出来る。さらに、ダイ
レクト・メール等の伝送により比較的高価な記録
紙を著しく消費したり、必要な情報の伝送時に回
線が塞がつているという恐れがなくなるという
種々の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフアクシミリ受信装置を説明す
るブロツク構成図、第２図は本考案に係るフアク
シミリ受信装置の一実施例を示すブロツク構成図
である。１０……一般加入電話回線、１１……着信制御
回路、１２……メツセージ送出回路、１３……受
信O.K.信号送出回路、１４……受信回路、１５
……キー信号受信・判定回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

呼出信号により着信制御回路を起動して通話ル
ープを形成し、呼者側に応答信号送出後フアクシ
ミリ受信回路を起動し呼者側から送られてくるフ
アクシミリ信号を自動的に受信するフアクシミリ
受信装置において、前記応答信号送出後であつて
AGC起動及び位相整合前に呼者側から送られて
くるキー信号の有無，正誤を検出するキー信号受
信・判定回路を具備し、該キー信号受信・判定回
路の出力信号により前記フアクシミリ受信回路を
起動して受信したフアクシミリ信号に基づいて前
記AGC起動及び位相整合を行うようにしたこと
を特徴とするフアクシミリ受信装置。