JPS62184879A - 透明シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は透明シートに関し、詳しくは、インクジェット
記録方式に有用な記録用透明シートに関する。

〔従来技術〕

現在、各種の画像形成手段が知られ実用に供されている
が、インクジェット記録方式は高速記録ができる。カラ
ー記録ができる、非接触記録なためいろいろな記録体が
使用できる等から多く利用されている。

ところで、このインクジェット記録方式で一般に使用さ
れる記録体は一般に普通紙であるが、オーバーヘッドプ
ロジェクタ−（ＯＨＰ）やスライド映画機による投影原
図用にはポリエチレンテレフタレート（Ｐ　Ｅ　Ｔ）、
ポリエステルなどの透明プラスチックフィルムが使用さ
れている。特に、ＯＨＰ用透明シートには （ｉ）　　インク（水性インク）画像に対するインク受
容能が十分であること。また、にじみや画像の流れのな
い高品質の画像が形成できること。

（ｉｆ）　　？ＩＡ写機とのマツチング性（給紙性、搬
送性）が良く、コピー中重送やジャム（シートの詰まり
）を生じないこと。カールが少ないこと。ストック性が
良好なこと（コピ一時複写機のコピー受けにコピーがき
ちんと積重なること）。

（ｉｉｉ）　　可視光の透過率が高いこと。

（〜）色調再現性があること、 などの条件が要求される。

しかしながら、従来よりインクジェット記録方式で使用
されている透明シートはＰＥＴ、ポリエステル（ＰＥ）
、セルロースアセテート、ポリカーボネート等のプラス
チック透明フィルム上にポリビニルピロリドン（ＰＶＰ
）ような水性インクと親和力の強い親水性樹脂のインク
受容層を設けたものであるが、こうした従来品にあって
は （１）　　カラーコピー作成時（カラー複写などで色の
重なりが多くなる場合）特にインク付着量の多い部分に
おいて、インク受容能が十分でないため画像かにじんだ
り、流れたりする現象がある。

（２）親水性樹脂を使用しているので水付着もしくは湿
度の影響により表面がベタついたり、重ねて保管すると
粘着していわゆるブロッキング現象が起こる 等の欠点を有している。

〔目　　的〕 本発明はインクジェット記録方式により記録体（透明シ
ート）上にインク画像を形成するプロセスにおいてイン
ク受容能を高めることにより、インクにじみや画像流れ
を起すことなく鮮明な画像が得られるようにしたインク
ジェット用透明シートを提供するものである。

〔構　　成〕

本発明はプラスチック透明支持体の少なくとも片面にイ
ンク受容層を設けたインクジェット記録用透明シートに
おいて、該インク受容層がポリビニルピロリドン及び／
又はこの単量体を共重合成分としたポリビニルピロリド
ン共重合樹脂と、比表面積２００イ／ｇ以上、吸油量２
５０ｍ　Ｑ　／１０ｇ以上、かつ１粒径０．１〜５μｍ
の条件に有するシリカ微粒子とを主成分として形成され
ていることを特徴とするものである。

ちなみに、本発明者らは、ポリビニルピロリドン又はビ
ニルピロリドンを共重合成分とじて含む共重合樹脂（ポ
リビニルピロリドン共重合樹脂）に特定のシリカを含有
させれば良好なインク受容層が形成できることを確めた
。本発明はそうした知見に基づいてなされたものである
。

ポリビニルピロリドンは分子ｍ１万〜５ｏ万くらいのも
のが好ましく、また、ポリビニルピロリドン共重合樹脂
は分子量１万〜３ｏ万くらいのものが好ましい。

ポリビニルピロリドン共重合樹脂において、ビニルピロ
リドンと共重合されるものはスチレン、アクリル酸エス
テルなどが特に望ましい。

共重合割合はビニルピロリドン（ＰＶＰ）が３０〜８０
モル％を占める程度が適当である。

前記のビニルピロリドンと共重合するスチレン、アクリ
ル酸エステル等としてはメチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレ
ート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート
、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブ
チルメタクリレート、２−エチルへキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、トリデシルメタクリレー
ト、ステアリルメタクリレート、シクロへキシルメタク
リレート、ジメチルアミノメタクリレート、ジエチルア
ミノメタクリレート、２−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、アクリル酸、メタク
リル酸、スチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン、
ターシャリ−ブチルスチレン、エチレン、塩化ビニル、
プロピレン、ブタジェンなどがあげられる。

ポリビニルピロリドン単独の使用よりもポリビニルピロ
リドン共重合樹脂を使用した方が、及び、ポリビニルピ
ロリドンとポリビニルピロリドン共重合樹脂とを併用し
た方が透明シートのブロッキング、表面のベタツキが一
層なくなり、しかもインク受容能も改善させることから
有利である。その理由は必ずしも明らかでないが、ビニ
ルピロリドンに共重合されるモノマー成分が上記作用に
大きく影響しているものと考えられる。

一方、シリカ微粒子は 粒径　０．１〜５μ 比表面積　　２００Ｍ７ｇ　　以上 吸油量　　　２５０ｍ　Ｑ　／１０ｇ以上（見掛比重）
　　１．０ｇ／＋＋＋Ｑ　　　以下の物性をもっている
ものが使用され、この範囲を逸脱すると十分なインク受
容能が得られなくなる。

このシリカ微粒子のインク受容層に占める割合は一部に
いえないが、付着量が０．０５〜Ｉｇ／ボの範囲で添加
されているのが好ましい。この範囲を外れるとインク受
容能に欠けたり、また透明性が十分でなくなってＯＨＰ
での使用に不都合なものとなってしまう。

本発明に係る透明シートを作製する際には、ポリビニル
ピロリドン及び／又はポリビニルピロリドン共重合樹脂
と、前記特定のシリカ微粒子とをアセトン、メタノール
などの溶剤に溶解分散させ、これを乾燥後の膜厚が０．
５〜２０μｍ程度になるように塗工してインク受容層を
形成すればよい。

本発明の目的の範囲内であればポリビニルピロリドン及
び／又はポリビニルピロリドン共重合樹脂の一部を他の
親水性樹脂（例えばポリビニルアルコール）で代替させ
ることは可能であり、また、適当な分散剤などを添加し
ておくことも可能である。

次に実施例及び比較例を示す。ここでの部番ますべて重
量部である。

実施例１ ポリビニルピロリドン（分子量２０万）　　　　　　ｌ
ｏｏ部メ部用チルセロソルブアセテート　　　　　　　
　２０部アセトン　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　２０部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　４０部からなる液を約１００μｍ厚のポ
リエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、１００
℃で２分間乾燥して約７μｍ厚のインク受容層を設は透
明シートを作製した。

比較例１ 前記のシリカ５部を除いた以外は実施例１と同様にして
、透明シート作製した。

比較例２ 前記のシリカ５部の代わりに粒径約６．０μｍ、吸油量
約１００ｍ　Ｑ　７ｇ、比表面積約７００−７ｇの物性
をもつシリカを１０部用いた以外は実施例１と同様にし
て透明シート作製した。

比較例３ 前記のシリカ５部の代わりに炭酸カルシウム微粉末を５
部を用いた以外は実施例１と同様にして透明シートを作
製した。

実施例２ メタノール　　　　　　　　　　　　　　　　　　２５
部アセトン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２５部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　２５部からなる液を約ｌＯＯμｍ厚のポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に塗布し、１２０℃で２
分間乾燥して約１０μｍ厚のインク受容層を設は透明シ
ートを作製した。

比較例４ 実施例２のシリカ５部の代わりに粒径約５．５μ閣、比
表面積約７００ポ／ｇ、吸油量１５０ａ＋　Ｑ　／Ｌｏ
ｇの物性を持つシリカ１０部を用いた以外は実施例２と
同様にして透明シート作製した。

以上のようにして作製された６種の透明シートのブロッ
キング性を評価するため、５０℃のオーブン中にてそれ
ぞれの透明シールを積Ｗ（５枚）させｌＱｋｇ／督の荷
重を与えて２４時間放置した。

その結果、実施例１、実施例２及び比較例４のものでは
異常は認められなかったが比較例１．２及び３のもので
は表面にベタツキの現像がみられた。

また、これら６種の透明シートを市販のインクジェット
プリンター（リコー社製Ｊ　Ｉ　−３０７０）にてカラ
ー印字したところ、実施例１及び２のものではインクの
にじみ１画像流れがなく鮮明な画像が得られたが、比較
例１．２，３及び４のものではインクのにじみ、画像流
れが生じ良質の画像は得られなかった。

〔効　　果〕

実施例の記載から明らかなように、本発明の透明シート
の使用によればインクジェット記載方式で良質の画像が
作成できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、プラスチック透明支持体の少なくとも片面にポリビ
   ニルピロリドン及び／又はこの単量体を共重合成分とし
   たポリビニルピロリドン共重合樹脂と、比表面積が２０
   ０ｍ＾２／ｇ以上、吸油量が２５０ｍｌ／１０ｇ以上、
   かつ、粒径が０．１〜５μｍのシリカ微粒子とを主成分
   としたインク受容層を設けたことを特徴とするインクジ
   ェット記録用透明シート。