JPS6218440B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明の給油装置は、給油機の動作を時間に
よつて制御するようにしたので、保安対策がなさ
れていないまま長時間給油可能な状態で放置され
る危険を防止でき、また給油量パルス発信器等の
制御信号の故障により生じる事故を予防できるも
ので、すなわち、モータにより駆動されるポンプ
と、流量パルス発信器と連結された流量計と、流
量パルスを計数するカウンターに連結された表示
計と、前記ポンプと流量計とに配管で連通した先
端にノズルバルブを有する給油ホースとを有し、
ノズルをノズル掛けより外す動作等の所定の動作
によつて給油可能となる給油装置において、あら
かじめ設定した最小給油量値を記憶した記憶回路
と、該記憶回路に記憶された値とカウンターから
の値とを給油装置が給油可能となつた時より一定
時間比較し、一定時間内にカウンターの値が記憶
回路の値より大きくなると給油可能状態を保持
し、一定時間に達した時にカウンターの値が記憶
回路の値より小さい場合は給油可能状態を取消
す、タイマー及び比較回路からなる給油装置制御
手段とを設けたものである。

従来、複数個の給油機をたとえば給油所の事務
所内に設置した端末機の操作機構で遠隔制御する
場合に、給油作業時にこの操作機構から給油許可
信号が出されるとその後は無制限に給油可能な状
態が持続する。

したがつて、特に顧客が自分で給油する自己給
油機などでは、顧客自身の不慣れな操作に伴い、
給油途中で給油機を放置すると、保安処理が施さ
れていない状態が長時間続く。

この発明は、上記不都合を解消するもので、つ
ぎに図面について詳細に説明すると、ノズルバル
ブ２１，２１′，２１″…………、流量計２２，２
２′，２２″…………、ポンプモーター２３，２
３′，２３″…………、ノズルスイツチ５，５′，
５″…………および流量パルス発信器１０，１
０′，１０″…………を有する複数台の給油機２
０，２０′，２０″…………を１台のカード読取機
１と、カード読取機１に設けた給油機選択押釦ス
イツチ２，２′，２″…………、および事務所内に
設置した端末機２４で制御する給油装置におい
て、カード読取機１のカード読取信号と給油機選
択押釦スイツチ２の給油選択信号とをアンド回路
３に接続し、アンド回路３の出力信号の入力を受
けると一定時間（例えば40秒間）信号を連続して
発信するタイマー４に接続し、ノズル掛けからノ
ズルバルブ２１を外した際に発するノズルスイツ
チ５の出力信号とタイマー４の出力信号をアンド
回路６に接続し、アンド回路６の出力信号をフリ
ツプ・フロツプ回路７のセツト側入力端子に接続
し、フリツプ・フロツプ回路７の給油許可出力信
号をオア回路１９を介して給油機２０のポンプモ
ーター２３または元弁の開閉機構に接続する。

給油機選択押釦スイツチ２のリセツト信号をカ
ード読取機１に接続する。

アンド回路６の出力信号を信号の入力を受ける
と一定時間（例えば40秒間）比較回路１２に比較
信号を発し、また一定時間（例えば40秒）後にオ
ア回路２５を介してフリツプ・フロツプ回路７に
リセツト信号を発するタイマー８に接続する。

最小給油量例えば、0.08の給油量を記憶した
記憶回路９の出力信号を比較回路１２に接続し、
流量計に設けた流量パルス発信器１０の１パルス
0.01ごとの出力信号をカウンター１１へ接続
し、カウンター１１を比較回路１２に接続し比較
回路１２の出力信号をフリツプ・フロツプ回路１
３のセツト側入力端子に接続し、フリツプ・フロ
ツプ回路１３の給油許可出力信号をオア回路１９
を介して給油機２０に接続する。

比較回路１２の出力信号をオア回路１４を介し
てタイマー１５に接続する。

タイマー１５は一定時間後（例えば40秒後）に
カウンター１１の計数値を一時記憶回路１６およ
び比較回路１７に送る信号をカウンター１１に発
し、また一時記憶回路に記憶値を比較回路１７に
送る信号を発し、比較回路１７に比較信号を発
し、またオア回路２６を介してフリツプ・フロツ
プ回路１３および１８のリセツト側入力端子にリ
セツト信号を発する。

比較回路１７の出力信号をフリツプ・フロツプ
回路１８のセツト側入力端子に接続し、フリツ
プ・フロツプ回路１８の給油許可信号をオア回路
１９を介して給油機２０に接続する。

比較回路１７の出力信号をオア回路１４を介し
てタイマー１５と接続する。

ノズルスイツチ５からのリセツト信号をオア回
路２５を介してフリツプ・フロツプ回路７、カウ
ンター１１、一時記憶回路１６およびオア回路２
６を介してフリツプ・フロツプ回路１３，１８へ
接続する。

なお、以上は給油機２０を給油機選択押釦スイ
ツチ２で選択して使用する場合の構成Ａを述べた
もので、他の給油機たとえば２０′を使用する際
は、給油機選択押釦スイツチ２′、ノズルスイツ
チ５′および流量パルス発信器１０′の出力端子が
同様な構成A′を介して給油機２０′のポンプモー
ター２４′または元弁開閉機構に接続される。

他の給油機２０″…………についても同様であ
る。

つぎに、動作を第３図に示すフローにもとづい
て一例として給油機２０を使用した場合について
説明すると、カード読取機１に顧客が所有カード
を挿入すると、その有効性を判断して有効ならば
カード読取機よりカード読取信号がアンド回路３
へ導入され、つぎに顧客が給油機選択押釦スイツ
チ２を押せば、その給油機選択信号もアンド回路
３へ導入され、アンド回路３は上記２個の入力信
号によりタイマー設定信号を発し、これがタイマ
ー４へ導入され、タイマー４は始動して40秒間だ
け出力信号を連続して発して、この出力信号がア
ンド回路６へ導入される。

なお、給油機選択押釦スイツチ２からの出力信
号の一部はカード読取機１に導入され、カード読
取機１から発するカード読取の出力信号をリセツ
トし、１回のカード読取出力信号により複数台の
給油機が同時に選択されるのを防止する。

一方、ノズル掛けからノズルバルブ２１を外せ
ば、ノズルスイツチ５から出力信号が発せられ、
この出力信号がアンド回路６へ導入され、アンド
回路６は前記タイマー４からの40秒間の出力信号
と相俟つて出力信号を発し、これがフリツプ・フ
ロツプ回路７のセツト側とタイマー８とに導入さ
れる。そしてフリツプ・フロツプ回路７よりオア
回路１９を介して給油機２０に給油許可信号が入
り、給油機２０は給油可能状態となる。

タイマー４から出力信号が出ている40秒間にノ
ズルバルブ２１が外されない場合は、タイマー４
の出力信号がなくなり、40秒後にノズルバルブ２
１を外しても給油機は給油可能状態とはならな
い。

タイマー８は、アンド回路６からの出力信号に
より作動し、40秒間連続して出力信号を比較回路
１２へ導入し、40秒間だけ比較回路１２を作動さ
せる。

つぎにノズルバルブ２１を自動車の給油口に挿
入して、バルブを開いて給油をすれば0.08の給
油量を記憶している記憶回路９の出力信号と、ノ
ズルバルブ２１を開いて給油した際に流量パルス
発信器１０に生じる0.01毎に１パルスごとに出
る出力信号によるカウンター１１の計数出力信号
とが比較回路１２に入力され、40秒以内に0.08
以上給油した場合は、0.08になつた時に比較回
路１２より出力信号がフリツプ・フロツプ回路１
３のセツト側に導入され、フリツプ・フロツプ回
路１３よりオア回路１９を介して給油機２０に給
油許可信号が入り、給油機２０は給油可能状態が
継続される。

なお、タイマー８は40秒後にリセツト信号をフ
リツプ・フロツプ回路７のセツト側に発し、この
リセツト信号によりフリツプ・フロツプ回路７か
ら発せられていた給油許可信号は消滅する。ノズ
ルバルブ２１をノズル掛けから外してタイマー８
が作動している40秒以内にノズルバルブ２１を開
かない場合は、カウンター１１で計数される流量
パルスは0.08にならないので、比較回路１２か
らの出力信号は発せられず、フリツプ・フロツプ
回路７の給油許可信号が消滅した時点で給油機２
０は給油不能状態となる。

カウンター１１に計数される給油量が0.08に
なつた時に比較回路１２より発せられる出力信号
は、オア回路１４を介してタイマー１５に導入さ
れ、40秒後にタイマー１５からの出力信号により
カウンター１１の給油量計数値（40秒間に給油さ
れた量に0.08を加えた量、例えば15.00およ
び一時記憶回路１６に記憶されている量（0.00
）が比較回路１７に伝わり、一時記憶回路１６
の数値よりカウンター１１の数値の方が大きい場
合には、比較回路１７の出力信号はフリツプ・フ
ロツプ回路１８に伝わり、フリツプ・フロツプ回
路１８からの給油許可信号はオア回路１９を介し
て給油機２０に導入され、給油機２０は給油可能
状態が継続される。

またカウンター１１の計数値は、一時記憶回路
１６に記憶され、比較回路１７からオア回路１４
を介してタイマー１５ヘリセツト信号が伝わる。
そして40秒後に再びタイマー１５より、カウンタ
ー１１、一時記憶回路１６、比較回路１７および
フリツプ・フロツプ回路１３，１８に信号が伝わ
る。

なお、0.08給油した時に、比較回路１２から
オア回路１４を介してタイマー１５に出力信号が
入力してから40秒後にタイマー１５よりオア回路
２６を介してフリツプ・フロツプ回路１３のリセ
ツト側に出力信号が導入され、フリツプ・フロツ
プ回路１３からオア回路１９を介して給油機２０
に導入されていた給油許可信号は消滅する。

比較回路１７ではタイマー１５からの信号を受
けて再びカウンター１１の計数内容と一時記憶回
路の記憶値とを比較検討し、増加していれば、フ
リツプ・フロツプ回路１８に信号を送りフリツ
プ・フロツプ回路１８からの給油許可信号はオア
回路１９を介して給油機２２に送られる。

ノズルバルブ２１を一旦開いた後、給油動作を
４０秒以上停止した場合は、タイマー１５が作動
する40秒間でカウンター１１の計数内容と一時記
憶回路の記憶値とに増加の変化が生じないので、
比較回路１７からは出力信号が生ぜず、タイマー
１５のオア回路２６を介したリセツト信号によつ
てフリツプ・フロツプ回路１８からの給油許可信
号は消滅し、以後給油機２０は給油不能状態とな
る。

ノズルバルブ２１をノズル掛けに掛けると、ノ
ズルスイツチ５からのリセツト信号によりカウン
ター１１および一時記憶回路１６の計数記憶値が
帰零され、フリツプ・フロツプ回路１８からの給
油許可信号は消滅し、また、フリツプ・フロツプ
回路７，１３にリセツト信号が入り給油機は給油
不能状態となる。

この発明の給油装置は給油機の動作を時間によ
つて制御するようにし、カードをカード読取機に
挿入し、給油機選択押釦スイツチを押した後一定
時間経過前にノズルバルブを外さないとき、ノズ
ルバルブを外した後一定時間経過前にこれを開か
ないとき、および給油を始めてから一時給油動作
を中断し一定時間内に給油を再開しないとき、給
油機が自動的に停止するので、自己給油機などで
保安対策なしに給油機を長時間給油可能状態で放
置する危険を防止でき、また給油量パルス発信器
等の制御信号の故障により発生する事故や危険を
防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の給油装置を備えた給油所
の説明図、第２図はこの発明装置のブロツク図、
第３図は同上動作を示すフロー・チヤートであ
る。 ４，８，１５……タイマー、１２，１７……比
較回路、２０，２０′，２０″……給油機、２１，
２１′，２１″……ノズルバルブ、２３，２３′，
２３″……ポンプモーター、２４……端末機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータにより駆動されるポンプと、流量パル
   ス発信器と連結された流量計と、流量パルスを計
   数するカウンターに連結された表示計と、前記ポ
   ンプと流量計とに配管で連通した先端にノズルバ
   ルブを有する給油ホースとを有し、ノズルをノズ
   ル掛けより外す動作等の所定の動作によつて給油
   可能となる給油装置において、あらかじめ設定し
   た最小給油量値を記憶した記憶回路と、該記憶回
   路に記憶された値とカウンターからの値とを給油
   装置が給油可能となつた時より一定時間比較し、
   一定時間内にカウンターの値が記憶回路の値より
   大きくなると給油可能状態を保持し、一定時間に
   達した時にカウンターの値が記憶回路の値より小
   さい場合は給油可能状態を取消す、タイマー及び
   比較回路からなる給油装置制御手段とを設けたこ
   とを特徴とする給油装置。