JPS62184038A - タイヤトレツド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレツド用ゴム組成物Info
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- JPS62184038A JPS62184038A JP2571686A JP2571686A JPS62184038A JP S62184038 A JPS62184038 A JP S62184038A JP 2571686 A JP2571686 A JP 2571686A JP 2571686 A JP2571686 A JP 2571686A JP S62184038 A JPS62184038 A JP S62184038A
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- rubber
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、運動性能に優れたタイヤのトレンド用ゴム組
成物に関し、詳しくは、耐摩耗性とグリップ性能(路面
把握力)を兼ね備えたうえに低温性能も向上したタイヤ
のトレッド用ゴム組成物に関する。
成物に関し、詳しくは、耐摩耗性とグリップ性能(路面
把握力)を兼ね備えたうえに低温性能も向上したタイヤ
のトレッド用ゴム組成物に関する。
一般に、自動車用タイヤに要求される性能としては、安
全性・経済性・乗心地性等がある。
全性・経済性・乗心地性等がある。
近年、特に高速道路網の発達に伴い、車両の高速走行時
における慢縦性やコーナリング特性・ブレーキ性能等の
安全性をより向上させたタイヤの出現が強く望まれてい
る。
における慢縦性やコーナリング特性・ブレーキ性能等の
安全性をより向上させたタイヤの出現が強く望まれてい
る。
タイヤの運動性能、特にグリップ性能を高める万策とし
て、トレッドゴムの高ヒステリシスロス化を図ることに
より路面との摩擦力を高めることが重要である。すなわ
ち、路面と摩擦しているトレッド表面は、路面の微細な
凹凸によって高速度の変形を受けており、この周期的変
形過程において生じるヒステリシスロスによるエネルギ
ー散逸が大きい程、摩擦力が大きくなる。しかも、摩擦
面での変形はきわめて高速であるため、ウィリアムス−
ランデルーフエリ−の温度時間換算側によれば、タイヤ
が使用される温度よりも低い温度で測定されたヒステリ
シスロスに依存することが知られている。実際、ヒステ
リシスロスの尺度であるtanδ (損失係数)、特に
0℃付近で測定したtanδとタイヤの摩擦係数とは良
い相関を示す。
て、トレッドゴムの高ヒステリシスロス化を図ることに
より路面との摩擦力を高めることが重要である。すなわ
ち、路面と摩擦しているトレッド表面は、路面の微細な
凹凸によって高速度の変形を受けており、この周期的変
形過程において生じるヒステリシスロスによるエネルギ
ー散逸が大きい程、摩擦力が大きくなる。しかも、摩擦
面での変形はきわめて高速であるため、ウィリアムス−
ランデルーフエリ−の温度時間換算側によれば、タイヤ
が使用される温度よりも低い温度で測定されたヒステリ
シスロスに依存することが知られている。実際、ヒステ
リシスロスの尺度であるtanδ (損失係数)、特に
0℃付近で測定したtanδとタイヤの摩擦係数とは良
い相関を示す。
しかし、ヒステリシスロスを大きくすることは同時に発
熱性、転勤抵抗を悪化させることにつながり、従って高
グリップ性能と低発熱性を両立させることは困難と考え
られてきた。しかしながら、上述の如く、摩擦時の周期
的変形過程はきわめて高速であり、それ故、比較的低温
におけるtanδに依存するが、通常の転勤状態ではそ
の変形周波数は小さく、従ってこの場合のエネルギー散
逸は、比較的高温におけるtanδ、特に40〜60℃
付近で測定したtanδと相関することが知られている
。よって、高グリップ性と低発熱性を両立させるために
は、低温(0℃付近)のtanδを大きくし、高温(4
0〜60℃付近)のtanδを小さくする、即ちtan
δの温度依存性を大きくすれば良いことが判る。
熱性、転勤抵抗を悪化させることにつながり、従って高
グリップ性能と低発熱性を両立させることは困難と考え
られてきた。しかしながら、上述の如く、摩擦時の周期
的変形過程はきわめて高速であり、それ故、比較的低温
におけるtanδに依存するが、通常の転勤状態ではそ
の変形周波数は小さく、従ってこの場合のエネルギー散
逸は、比較的高温におけるtanδ、特に40〜60℃
付近で測定したtanδと相関することが知られている
。よって、高グリップ性と低発熱性を両立させるために
は、低温(0℃付近)のtanδを大きくし、高温(4
0〜60℃付近)のtanδを小さくする、即ちtan
δの温度依存性を大きくすれば良いことが判る。
従来、ゴム組成物のヒステリシスロスを太きくする手法
としては、ガラス転移温度(Tg)の高い高スチレン含
有スチレン−ブタジエン共重合体ゴムに頬っていた。し
かし、一般にスチレン−ブタジエン共重合体ゴムは、ス
チレン含有率が上がるに従い耐摩耗性が低下し、また、
Tgが高くなるために低温特性が劣るという欠点がある
。すなわち、低温になるに従い弾性率が急激に上昇して
しまうため、ゴムが路面の凹凸に追従できなくなり、t
anδは大きいにもかかわらずゴムとしてのエネルギー
散逸はむしろ小さくなり、結果として制動性能が低下し
てしまう、あるいはより温度が下がると脆性破壊してし
まうという危険がある。
としては、ガラス転移温度(Tg)の高い高スチレン含
有スチレン−ブタジエン共重合体ゴムに頬っていた。し
かし、一般にスチレン−ブタジエン共重合体ゴムは、ス
チレン含有率が上がるに従い耐摩耗性が低下し、また、
Tgが高くなるために低温特性が劣るという欠点がある
。すなわち、低温になるに従い弾性率が急激に上昇して
しまうため、ゴムが路面の凹凸に追従できなくなり、t
anδは大きいにもかかわらずゴムとしてのエネルギー
散逸はむしろ小さくなり、結果として制動性能が低下し
てしまう、あるいはより温度が下がると脆性破壊してし
まうという危険がある。
本発明は、グリップ性能と耐摩耗性能とを向上させ、さ
らに低温特性をも改良した、高運動性能タイヤのトレン
ド用として好適なゴム組成物を提供することを目的とす
る。このゴム組成物は、特に、乗用車、二輪車等のタイ
ヤに利用される。
らに低温特性をも改良した、高運動性能タイヤのトレン
ド用として好適なゴム組成物を提供することを目的とす
る。このゴム組成物は、特に、乗用車、二輪車等のタイ
ヤに利用される。
このため、本発明は、ガラス転移温度が一30℃〜−5
0℃のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム90〜40重
量部と天然ゴムもしくはポリイソプレンゴム10〜60
重量部からなる原料ゴム100重量部に対し、窒素吸着
法による比表面積が120+n!7g以上のカーボンブ
ラックを80〜130重量部、粘度比重恒数が0.90
〜0.98の石油系軟化剤を20〜90重量部配合して
なり、−30℃における貯蔵剪断弾性率が500MPa
以下であることを特徴とするタイヤトレンド用ゴム組成
物を要旨とするものである。
0℃のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム90〜40重
量部と天然ゴムもしくはポリイソプレンゴム10〜60
重量部からなる原料ゴム100重量部に対し、窒素吸着
法による比表面積が120+n!7g以上のカーボンブ
ラックを80〜130重量部、粘度比重恒数が0.90
〜0.98の石油系軟化剤を20〜90重量部配合して
なり、−30℃における貯蔵剪断弾性率が500MPa
以下であることを特徴とするタイヤトレンド用ゴム組成
物を要旨とするものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
(1) 本発明で用いるスチレン−ブタジエン共重合
体ゴムは、Tgが一30℃〜−50℃のものである。T
gが一30℃を超えるものでは低温脆化温度が救い難い
程高くなってしまい実用化できない。また、−50℃よ
り低いものでは、従来使用されているスチレン−ブタジ
エン共重合体ゴムと何等変わりはなくなってしまう。
体ゴムは、Tgが一30℃〜−50℃のものである。T
gが一30℃を超えるものでは低温脆化温度が救い難い
程高くなってしまい実用化できない。また、−50℃よ
り低いものでは、従来使用されているスチレン−ブタジ
エン共重合体ゴムと何等変わりはなくなってしまう。
スチレン−ブタジエン共重合体ゴムは溶液重合法、乳化
重合法のいずれによって製造しても良いが、有機過酸化
物を開始剤とする通常の乳化重合法による場合は、スチ
レン含有量が30〜50重量%であることが好ましい。
重合法のいずれによって製造しても良いが、有機過酸化
物を開始剤とする通常の乳化重合法による場合は、スチ
レン含有量が30〜50重量%であることが好ましい。
本発明においては上記スチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム90〜40重量部、天然ゴムもしくはポリイソプレン
ゴム10〜60重量部配合して原料ゴムとする。スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムが90重量部超、あるいは
天然ゴムもしくはポリイソプレンゴムが1011量部未
満の場合には、耐摩耗性、低温特性の向上が望めなく、
逆に、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムが40重量部
未満あるいは天然ゴムもしくはポリイソプレンゴムが6
0重量部紹の場合には、グリップ性能が低下してしまい
好ましくない。
ム90〜40重量部、天然ゴムもしくはポリイソプレン
ゴム10〜60重量部配合して原料ゴムとする。スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムが90重量部超、あるいは
天然ゴムもしくはポリイソプレンゴムが1011量部未
満の場合には、耐摩耗性、低温特性の向上が望めなく、
逆に、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムが40重量部
未満あるいは天然ゴムもしくはポリイソプレンゴムが6
0重量部紹の場合には、グリップ性能が低下してしまい
好ましくない。
また、本発明において補強剤として用いるカーボンブラ
ックは、窒素吸着法による比表面積(NASA)が12
0+nt/g以上のものである。NASAが120m”
/g未満では、グリップ性能・耐摩耗性が劣り好ましく
ない。
ックは、窒素吸着法による比表面積(NASA)が12
0+nt/g以上のものである。NASAが120m”
/g未満では、グリップ性能・耐摩耗性が劣り好ましく
ない。
さらに、本発明で用いる軟化剤は、粘度比重恒数(VG
C)が0.90〜0.98の石油系軟化剤、好ましくは
芳香族系プロセス油である。軟化剤のVGC値は、配合
ゴムのTgに大きく影響し、vcc値が0.90未満の
ものではグリップ性能が低下してしまうため好ましくな
い。
C)が0.90〜0.98の石油系軟化剤、好ましくは
芳香族系プロセス油である。軟化剤のVGC値は、配合
ゴムのTgに大きく影響し、vcc値が0.90未満の
ものではグリップ性能が低下してしまうため好ましくな
い。
本発明においては、上記原料ゴム100重量部に対し、
上記カーボンブラックを80〜130重量部配合する。
上記カーボンブラックを80〜130重量部配合する。
80重量部未満では、グリップ性能・耐摩耗性が充分で
なく、130重量部を超える場合には配合ゴムの強度低
下・カーボンブラック分散性の低下等が生じ、好ましく
ない。さらに、この原料ゴム100重量部に対し、上記
軟化剤を20〜90重量部配合する。この配合量はカー
ボンブラックの配合量に合わせて適宜、変量してよいが
、20重量部未満では配合ゴムの伸びがです、耐チッピ
ング性において好ましくなく、90重量部を超える場合
には強度が低下してしまい、やはり好ましくない。
なく、130重量部を超える場合には配合ゴムの強度低
下・カーボンブラック分散性の低下等が生じ、好ましく
ない。さらに、この原料ゴム100重量部に対し、上記
軟化剤を20〜90重量部配合する。この配合量はカー
ボンブラックの配合量に合わせて適宜、変量してよいが
、20重量部未満では配合ゴムの伸びがです、耐チッピ
ング性において好ましくなく、90重量部を超える場合
には強度が低下してしまい、やはり好ましくない。
(2) このようにしてなるゴム組成物は一30℃に
おける貯蔵剪断弾性率(Go)が500MPa以下でな
ければならない。
おける貯蔵剪断弾性率(Go)が500MPa以下でな
ければならない。
一般に、ゴム状物質は低温になるに従って弾性率が急激
に上昇する。これは、ゴム分子の熱運動が凍結されてし
まい、ガラス状態になる現象(ガラス転移現象)として
知られている。このようにガラス状になってしまうと、
ゴムはその柔軟性を失い、もろくなってしまい、わずか
の歪で破壊するようになる。この時の温度を低温脆化温
度といい、弾性率と密接な関係がある。
に上昇する。これは、ゴム分子の熱運動が凍結されてし
まい、ガラス状態になる現象(ガラス転移現象)として
知られている。このようにガラス状になってしまうと、
ゴムはその柔軟性を失い、もろくなってしまい、わずか
の歪で破壊するようになる。この時の温度を低温脆化温
度といい、弾性率と密接な関係がある。
第1図は、種々のゴム組成物について低温脆化温度とそ
の温度における貯蔵剪断弾性率(Go)をプロットした
ものである。これより、どの試料も脆化温度におけるG
o値が500MPaを越えていることが判る。
の温度における貯蔵剪断弾性率(Go)をプロットした
ものである。これより、どの試料も脆化温度におけるG
o値が500MPaを越えていることが判る。
したがって、500MPa以下であれば脆化温度を越え
ないことになるので、本発明では、500MI’a以下
としたのである。また、−30℃における貯蔵剪断弾性
率としたのは、−30℃よりも低温でタイヤが使用され
ることは、通常ないからである。
ないことになるので、本発明では、500MI’a以下
としたのである。また、−30℃における貯蔵剪断弾性
率としたのは、−30℃よりも低温でタイヤが使用され
ることは、通常ないからである。
なお、この剪断弾性率は、動的ねじり試験機を用いて、
歪0.5%、周波数2011zで測定されるものである
。
歪0.5%、周波数2011zで測定されるものである
。
(3) さらに、本発明のゴム組成物は、ゴム工業分
野で通常用いられる配合剤である加硫剤、加硫促進剤、
老化防止剤、あるいは加工助剤を配合することができる
。
野で通常用いられる配合剤である加硫剤、加硫促進剤、
老化防止剤、あるいは加工助剤を配合することができる
。
以下、実施例および比較例により本発明の効果を具体的
に説明する。
に説明する。
実施例、比較例
下記の第1表、および第2表に示す配合内容(重量部)
による各種ゴム組成物を調製し、加硫後、粘弾性特性値
を評価し、かつ摩耗試験を行った。この結果を第1表お
よび第2表に示す。
による各種ゴム組成物を調製し、加硫後、粘弾性特性値
を評価し、かつ摩耗試験を行った。この結果を第1表お
よび第2表に示す。
なお、第1表および第2表に記載以外の配合剤は下記の
通りである。
通りである。
配合剤
酸化亜鉛 3.0重量部
ステアリン酸 2.0重量部
老化防止剤(11) 2.0重量部イオウ
1.8重量部 加硫促進剤(12) 1.5重足部(tan δ〉 岩木製作所製の粘弾性スペグトロメーターを用い、周波
数20Hz、初期歪lO%、動歪±2%で測定した。
1.8重量部 加硫促進剤(12) 1.5重足部(tan δ〉 岩木製作所製の粘弾性スペグトロメーターを用い、周波
数20Hz、初期歪lO%、動歪±2%で測定した。
(摩耗試験〉
グッドリンチ弐ピコ摩耗試験機により摩耗減量を測定し
た。実験mlの測定値を基準とし、指数で示した。値が
大なる程、良好であることを示す。
た。実験mlの測定値を基準とし、指数で示した。値が
大なる程、良好であることを示す。
〈Go〉
R11l!OMETRIC5社製の動的粘弾性測定装置
を用い、周波数2011z、剪断歪0.5%で測定した
。単位はMPa m <Tg ) Du Pont社製のTIIERM^L ANALYZ
ERを用い、昇温速度lO℃/分で測定し、ガラス転移
の変曲点の接線とベースラインの外挿との交点(外挿開
始温度)をTgとした。
を用い、周波数2011z、剪断歪0.5%で測定した
。単位はMPa m <Tg ) Du Pont社製のTIIERM^L ANALYZ
ERを用い、昇温速度lO℃/分で測定し、ガラス転移
の変曲点の接線とベースラインの外挿との交点(外挿開
始温度)をTgとした。
(V、G、C,>
八STM 02140−81に準拠。
(本頁以下余白)
第 1 表
(本貫以下余白)
第 2 表
(本頁以下余白)
註:
(1)乳化重合SBR、スチレン含有量23.5%、T
g −54℃、日本ゼオン類NII’OL 1712゜
(2)乳化重合SBR、スチレン含有ft35%、Tg
−43℃、日本ゼオン類NIPOL 9520゜(3
)乳化重合SBR、スチレン含有量45%、Tg −3
3℃、日本ゼオン類NIPOL 9525゜(4)溶液
重合SBR、スチレン含有量31%、Tg −46℃、
脂化成製。
g −54℃、日本ゼオン類NII’OL 1712゜
(2)乳化重合SBR、スチレン含有ft35%、Tg
−43℃、日本ゼオン類NIPOL 9520゜(3
)乳化重合SBR、スチレン含有量45%、Tg −3
3℃、日本ゼオン類NIPOL 9525゜(4)溶液
重合SBR、スチレン含有量31%、Tg −46℃、
脂化成製。
以上のゴムは、いずれもアロマ系オイ
ル37.5重量部を含む油展ゴムである。
ただし7、配合表に示した数値は、オイル分を除いであ
る。
る。
(5)天然ゴムRSS 13゜
(6)IIAFカーボンブラックN339、NtS^8
01I”/g 。
01I”/g 。
(7)SAFカーボンブラックNll0゜Nz5A 1
60I11”/g− (8)超SAFカーボンブラック、 Nz5A 200m”/g。
60I11”/g− (8)超SAFカーボンブラック、 Nz5A 200m”/g。
(9)アロマ系オイル、VGCO,95、富士興産型。
(lO)パラフィン系オイル、VGCO,84、富士興
産型。
産型。
(11) N−(1,3−ジメチルブチル)−N゛−フ
ェニル−p−フェニレンジアミン。
ェニル−p−フェニレンジアミン。
(12) N−シクロヘキシル−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミド。
ェンアミド。
実験11&11〜3は、スチレン含有量の効果を示すも
のであり、スチレン含有量が多くなる程、グリップ性能
の指標であるtanδは太き(なるが、耐摩耗性、低温
特性は悪くなることがわかる。一方、実験N14.5は
本発明であるが、これらはいずれも従来配合である実験
11kL2あるいはNa3と比べ、tanδ、耐摩耗性
に優れ、しかもGoの値が示すように低温特性にも優れ
る。
のであり、スチレン含有量が多くなる程、グリップ性能
の指標であるtanδは太き(なるが、耐摩耗性、低温
特性は悪くなることがわかる。一方、実験N14.5は
本発明であるが、これらはいずれも従来配合である実験
11kL2あるいはNa3と比べ、tanδ、耐摩耗性
に優れ、しかもGoの値が示すように低温特性にも優れ
る。
実験隘7.8は、カーボンブラックの効果を示したもの
であり、比表面積(N、S^)が120m”/g以下で
あるN339では、tanδが充分ではない。
であり、比表面積(N、S^)が120m”/g以下で
あるN339では、tanδが充分ではない。
実験11h9は、軟化剤の効果を示したものであり、V
GC値が、0.09以下であるパラフィン系オイルでは
低温特性は向上するものの、tanδが不足してしまう
ことがわかる。
GC値が、0.09以下であるパラフィン系オイルでは
低温特性は向上するものの、tanδが不足してしまう
ことがわかる。
実験11m10.11は、カーボンブラック、オイルの
配合量の効果を示したものである。カーボンブラックお
よび軟化剤の配合量が本発明にて規定する範囲を超えて
いるll&lilは、耐摩耗性が低下してしまうことが
わかる。
配合量の効果を示したものである。カーボンブラックお
よび軟化剤の配合量が本発明にて規定する範囲を超えて
いるll&lilは、耐摩耗性が低下してしまうことが
わかる。
実験N11L12は、原料ゴムのブレンド比の効果を示
したものであり、天然ゴムが多すぎると耐摩耗性は向上
するものの、tanδも大きく低下してしまうことがわ
かる。
したものであり、天然ゴムが多すぎると耐摩耗性は向上
するものの、tanδも大きく低下してしまうことがわ
かる。
以上説明したように、本発明のゴム組成物は、グリップ
性能、耐摩耗性共に優れていることから、空気入りタイ
ヤのトレッド部に使用することができる。また、低温特
性にも優れていることから、寒冷地で使用されるタイヤ
にも利用できる。
性能、耐摩耗性共に優れていることから、空気入りタイ
ヤのトレッド部に使用することができる。また、低温特
性にも優れていることから、寒冷地で使用されるタイヤ
にも利用できる。
第1図はゴム組成物の低温脆化温度とその温度における
剪断貯蔵弾性率との関係図である。
剪断貯蔵弾性率との関係図である。
Claims (1)
- ガラス転移温度が−30℃〜−50℃のスチレン−ブタ
ジエン共重合体ゴム90〜40重量部と天然ゴムもしく
はポリイソプレンゴム10〜60重量部からなる原料ゴ
ム100重量部に対し、窒素吸着法による比表面積が1
20m^2/g以上のカーボンブラックを80〜130
重量部、粘度比重恒数が0.90〜0.98の石油系軟
化剤を20〜90重量部配合してなり、−30℃におけ
る貯蔵剪断弾性率が500MPa以下であることを特徴
とするタイヤトレッド用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2571686A JPS62184038A (ja) | 1986-02-10 | 1986-02-10 | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2571686A JPS62184038A (ja) | 1986-02-10 | 1986-02-10 | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62184038A true JPS62184038A (ja) | 1987-08-12 |
Family
ID=12173514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2571686A Pending JPS62184038A (ja) | 1986-02-10 | 1986-02-10 | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62184038A (ja) |
-
1986
- 1986-02-10 JP JP2571686A patent/JPS62184038A/ja active Pending
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