JPS6218390B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車体上部にフロントシート部とリア
シート部とを有する２人乗り用のシートを備える
自動２輪車のリアシートカバー装置に関する。

従来この種装置として、リアシート部に、これ
を上方から覆うカバーを該シートの中間位置の軸
支点を中心にして開閉自在に設け、１人乗り時刻
リアシート部を物入れ部として利用し得るように
したものは知られるが、この場合該リアシート部
の側部に収容物の当接による該カバーの変形等に
よりこれとの間の隙間ができるとそこから異物が
侵入したりするため、該カバーはこの隙間ができ
ないようその両側部をリアシート部の下方のリア
フエンダに外側からねじ等で締着することにより
閉じ位置に係止されるを一般としたもので、これ
によれば係止箇所が増して該カバーの開閉に際し
ての作業が面倒となる不都合を伴う。

本発明は、かかる不都合を解消した装置を提供
することをその目的とするもので、自動２輪車の
シートを、フロントシート部とリアシート部とに
分割すると共に該シートに軸支されるカバーを介
してリヤシート部上に物入れ空間を形成させるよ
うにしたものにおいて、前記リアシート部の下方
のリアフエンダに、前記カバーの下部開口縁に対
向するフランジ部を外側に張出し形成し、該フラ
ンジ部上に、前記カバーの後部を着脱自在に係止
させたことを特徴とする。

次いで本発明実施の１例を別紙図面に付説明す
る。

図面で１は前後の車輪２，３と中間部のエンジ
ン４とを備える自動２輪車の車体を示し、該車体
１の上部に、前方の燃料タンク５と、その後方の
フロントシート部６ａとリアシート部６ｂとを有
する前後方向に長手の２人乗り用のシート６と、
該リアシート部６ｂの下方に位置して該車体１か
らのびるリアフレーム１ａに取付けた樹脂製のリ
アフエンダ７とを備えるものとし、更に該リアシ
ート部６ｂに、これを上方から覆る樹脂製のカバ
ー８を該シート６の中間位置に備えるその両側の
支軸９に第２図に点線で示す上方の開き位置と仝
図実線示の下方の閉じ位置との間に起伏自在に軸
支して設けた。

尚、該カバー８は該支軸９による軸支を解いて
これを該リアシート部６ｂから取外し自在とし、
２人乗りに対応出来るようにする。

図面１０，１１は該シート６の中間位置に備え
るシートベルトとシートバツクを示し、該シート
バツク１１は該カバー８の前端部に取付けてこれ
と一体に回動されるようにし、又シートベルト１
０は前記支軸９と同軸上に結合される。以上は上
記した従来式のものと特に異らないが、本発明に
よれば前記したリアフエンダ７に、該カバー８の
下部開口縁８ａに対向して外側に張出させたフラ
ンジ部１２を形成し、該カバー８をその後部にお
いて該リアフエンダ７の後部上面に着脱自在に係
止させるようにした。

これを図示のものに付更に詳述するに、該リア
フエンダ７は、第３図に明示する如く前記したリ
アフレーム１ａに取付けられる下側の半部７ａ
と、リアシート部６ｂの後方からその下部両側に
向つてのびる平面略Ｕ型形状の上側の半部７ｂと
で構成されるものとし、該上側の半部７ｂの下部
周縁に前記したフランジ部１２を形成して、該上
側の半部７ｂを該フランジ部１２において該下側
の半部７ａに嵌合支承させるようにし、該カバー
８を閉じ位置に倒伏したとき、その開口縁８ａが
該フランジ部１２の上部に近接対向されるように
し、更に図面のものでは該フランジ部１２に外下
りの傾斜を付けて、組付誤差等により該開口縁８
ａが該フランジ部１２に当接する位置から更に押
下げられたとき、該開口縁８ａがその傾斜により
外方に押広げられて組付誤差が吸収されるように
した。

又、該カバー８は、その後部に取付けた係止具
１３により該上側の半部７ｂの後部上面の係止孔
１４に着脱自在に係止されるようにした。

図面で１５は該カバー８の開口縁８ａの内側に
備えたゴム製その他のクツシヨン材、１６はリア
フエンダ７の後部に両側の半部７ａ，７ｂ間に挾
持させて取付けたテールランプ、１７はシート６
支承用の補強板を示す。

次いでその作動を説明するに、カバー８を閉じ
位置に倒伏してこれをその後部においてリアフエ
ンダ７の後部上面に係止するときは、リアシート
部６ｂに該カバー８で囲繞された物品収納空間が
形成されるもので、この場合本発明によれば該リ
アシート部６ｂの側部に該カバー８との間の隙間
を生じても、該カバー８の下部開口縁８ａに対向
する該リアフエンダ７のフランジ部１２により異
物の侵入は確実に防止される。

このように本発明によるときは、リアフエンダ
に、リアシート部を覆うカバーの下部開口縁に対
向するフランジ部を外側に張出し、形成し、該フ
ランジ部上にカバーの後部を着脱自在に係止させ
たものであるからカバーの係止が簡単となると共
にリアシート部の側部にカバーとの間の隙間を生
じても収納物の落下や異物の侵入を防ぐことがで
きる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を備える自動２輪車の側面
図、第２図は本発明装置の１例の要部の部分截断
側面図、第３図は第２図の−線截断面図、第
４図は平面図である。 １……車体、６……シート、６ａ……フロント
シート部、６ｂ……リアシート部、７……リアフ
エンダ、８……カバー、８ａ……開口縁、１２…
…フランジ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 自動２輪車のシートを、フロントシート部と
   リアシート部とに分割すると共に該シートに軸支
   されるカバーを介してリヤシート部上に物入れ空
   間を形成させるようにしたものにおいて、前記リ
   アシート部の下方のリヤフエンダに、前記カバー
   の下部開口縁に対向するフランジ部を外側に張出
   し形成し、該フランジ部上に、前記カバーの後部
   を着脱自在に係止させたことを特徴とする自動２
   輪車のリアシートカバー装置。