JPS6218356B2 - - Google Patents

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JPS6218356B2
JPS6218356B2 JP5676380A JP5676380A JPS6218356B2 JP S6218356 B2 JPS6218356 B2 JP S6218356B2 JP 5676380 A JP5676380 A JP 5676380A JP 5676380 A JP5676380 A JP 5676380A JP S6218356 B2 JPS6218356 B2 JP S6218356B2
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JP
Japan
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layer
blanket
compressible
printing
rubber
Prior art date
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Expired
Application number
JP5676380A
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English (en)
Other versions
JPS56154089A (en
Inventor
Tamisuke Kimura
Motoo Yamada
Fumio Sekido
Hisao Kagano
Hidehiko Doi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP5676380A priority Critical patent/JPS56154089A/ja
Publication of JPS56154089A publication Critical patent/JPS56154089A/ja
Publication of JPS6218356B2 publication Critical patent/JPS6218356B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、中間に細胞質ゴム材料からなる圧縮
性層を備える印刷用圧縮性ブランケツトの改良に
関する。 当初開発された印刷用ブランケツトは、非伸張
性繊維の織布材料にゴム弾性体材料を糊引して形
成された複数層の基布を一体的に積層して構成さ
れたものであつた。しかし前記織布材料はもちろ
ん、特にゴム弾性体材料も本質的に体積収縮性を
持つていないので、当初の印刷用ブランケツト
は、印刷面での不均一な印圧の発生や該ブランケ
ツト自由端縁方向へのクリープ等により、被印刷
面のインクの濃淡や印刷歪み等の好ましくない結
果を与えた。 そこでこれらの欠点を改良する目的で、フエル
ト状繊維材料にゴム弾性材を含浸させた圧縮性層
をブランケツト本体内に設ける技術(特公昭37−
13110号等)や、スポンジゴムの圧縮性層又はゴ
ム弾性材内に微小中空球を内蔵させた圧縮性層を
設ける技術(ドイツ特許1165046号、実公昭47−
18242号特公昭52−7371号等が既に提案され、殊
に後者のスポンジゴムや微小中空球を内蔵するゴ
ム弾性材を用いた圧縮性ブランケツトが近年広く
賞用されている。 因みに、代表的な圧縮性ブランケツトAと非圧
縮性ブランケツト(圧縮性層を備えない開発当初
のブランケツト)Bのそれぞれの圧縮曲線を例示
すると第1図のようである。即ち、それらブラン
ケツトに対して、通常、印刷時に10/100(a)〜20/1
00(b)mmの圧縮歪み(これを印圧と呼ぶ)が与えら
れ、これに対応して各ブランケツトAおよびBに
それぞれa1−b1およびa2−b2なる圧縮力が発生す
る。 非圧縮性ブランケツトBは、先述のように圧縮
性層を有せず、かつ、ゴム弾性材は本質的に非体
積収縮性であるため、その圧縮力a2−b2は、圧縮
性ブランケツトの圧縮力a1−b1より大きい。従つ
て、印刷作業時に印圧が変動した場合、非圧縮性
ブランケツトBの方により大きい圧縮力を生じ、
印版および印刷紙に与える力が大きくなり、その
反作用として該ブランケツトの受ける力も大きく
なり、印版が早期に摩耗したり、ブランケツトに
凹みを生じたりし易くなる。これを逆に表現すれ
ば、圧縮性ブランケツトAの方が印圧の変動を吸
収し易く、従つて作業性に優れているということ
ができる。 最近、印刷機械における印刷スピードは益々高
速化されており、それに伴つて印圧変動がブラン
ケツトに与える影響も益々過酷となつているの
で、圧縮性ブランケツトが広く賞用される傾向に
ある。 そこで、第1図に示す圧縮歪みと圧縮力との関
係において、一定かつ可及的に低い圧縮力を得る
構造を如何にして実現するかが、優れた印刷特性
を発揮できる圧縮性ブランケツトを提供する上で
重要な問題となる。 圧縮性ブランケツトの圧縮性能を向上させるに
は、本出願人がさきに提案した特公昭49−3045号
の発明等に開示したように、発泡倍率や気泡径を
適切に選定する等の細胞構造を改良する方法の他
に、発泡層すなわち圧縮性層の厚みをより大とす
る方法が容易に考えられ、実際に本発明者らは第
2図aに示す全体の厚みが約1.96mmの公知構造の
圧縮性ブランケツトについて、その圧縮性層3の
厚み(約0.26mm)を種々に増加して実験を行つ
た。 その結果、圧縮性層を厚みを増すことによつて
第1図に示した圧縮歪み−圧縮力で表わされる圧
縮性能は向上したが、他方圧縮性層3の厚みが例
えば0.4mmにもなる(第2図b)と、インク転移
性が低下し、印刷面に濃淡を生じたり、印刷スピ
ードの増大に伴つて「ダブリ」が発生する等の悪
影響が出現して、印刷用ブランケツトとして供用
下適当であることが判つた。 よつて、本発明者らはさらに印刷特性を損なう
ことなく圧縮性能を向上させうる構造につき考究
を進め、先づ第2図に示す公知圧縮性ブランケツ
トに、実用時に与えられる印圧に相当する圧縮歪
み10/100mmないし15/100mmの変形を与えた上、こ
れを顕微鏡により観察したところ、前記変形の殆
んどが圧縮性層3と裏面補強層6において生起し
ていることが判かつた。 この原因は、表面印刷用ゴム層1、上部補強層
2および下部補強層のうち、内側に位置する補強
布層5は、加えられた圧縮力を圧縮性層3の変形
により吸収されるため、それ自体圧縮変形するこ
とがないのに対して、裏面補強布層6は、一面を
非圧縮性の中間ゴム層4により、他面を強固な圧
胴により挾まれ、強く圧縮されることによるもの
である。 本発明者は以上の実験の結果から、このよう
に、公知の圧縮性ブランケツトにおける印刷時の
圧縮変形が主として圧縮性層3と、裏面補強布層
6とに生じるものであり、しかも圧縮性層3の厚
みの増加が制約されるのであるならば、該圧縮性
層3の厚みを増大させる代りに、裏面補強布層6
と、その内側の補強布層5との間に第2の圧縮性
層を増設すれば、印刷特性を損なうことなしに、
しかも全体として圧縮性能の優れた圧縮性ブラン
ケツトを構成できるであろうと推考し、実験を繰
返し行つて本発明を完成するに至つたものであ
る。 以上から既に明らかな通り、本発明は、優れた
圧縮性能を備え、かつ良好な印刷特性を発揮でき
る圧縮性ブランケツトを提供すること、より具体
的には、細胞質ゴム弾性材よりなる圧縮性層を備
える公知圧縮性ブランケツトの圧縮性能を、その
印刷特性を損なうことなしに向上させることを目
的とするもので、そのための具体的手段として、
従来単層でしか用いられていなかつた細胞質ゴム
層を、2層に分割すると共に、分割された両層
を、非細胞質の、したがつて自体非圧縮性である
中間ゴム層を介して結合一体化することを骨子と
するものである。 以下、本発明を図示の実施例につき説明する
と、第3図に例示した、本発明の圧縮性ブランケ
ツトは、表面の印刷用ゴム層1、上部補強布層
2、第1細胞質ゴム層3(すなわち第1圧縮性
層)、第1中間補強布層4、中間ゴム層5、第2
中間補強布層6、第2細胞質ゴム層7(すなわち
第2圧縮性層)及び下部補強布層8からなる。 表面印刷ゴム層1、第1及び第2細胞質ゴム層
3,7、並びに中間ゴム層5は、ブタジエン・ア
クリロニトリル共重合ゴム、クロロプレンゴム
等、従来から印刷用ブランケツトに用いられてい
るゴム弾性材のいずれをも用いて形成されうる。 下部補強布層8をはじめ、第1、第2中間補強
布層4,6もまた、従来から、印刷用ブランケツ
トの補強布材料として汎用されている綿布のほ
か、レーヨン、ポリエステル等の合成繊維布材料
が用いられる。 本発明の圧縮性ブランケツトでは、2層の細胞
質ゴム層3,7が用いられ、該ブランケツトの全
厚みの中で前記細胞質ゴム層の合計厚みが占める
割合は、唯一層の細胞質ゴム層を備える従来の圧
縮性ブランケツトにおいて前記細胞質ゴム層が占
める割合より著しく増大されうるが、印刷機械の
ロール間隙との関係で、ブランケツトの全みは通
常約1.95mmないし約2.10mm程度に規定されている
ので、当然の結果として、本発明ブランケツトの
残余構成部材の厚みは相対的に薄くされる。 また、第1および第2細胞質ゴム層は互いに同
一厚みに形成されてもよいが、殊に第1細胞質ゴ
ム層3の厚みは高速印刷時の印刷特性に影響を及
ぼすので、該層の厚みは第2細胞質ゴム層7の厚
みより薄く形成されるのが好ましい。 因みに、第3図に示す本発明ブランケツトの各
構成部材の厚みは次表の通りである。また、これ
と対比して、第2図に示す公知構造の圧縮性ブラ
ンケツトの各構成部材の厚みを同表中に示す。
【表】 ′
* 非細胞質中間ゴム層(5)
上表から明らかなように、以上例示した本発明
ブランケツトは、細胞質ゴム層からなる圧縮性層
が、それ自体非圧縮性の中間ゴム層および中間補
強布層を介して上下2層に分割されて構成されて
おり、それらの総体厚みも公知構造の圧縮性ブラ
ンケツト(第2図a参照)の厚みと比べて約2倍
とされている。したがつて、その圧縮性能は第4
図のグラフに示すように、本発明ブランケツトに
おいては、実用上印刷ロールにより加えられる5/
100mmないし20/100mmの範囲の圧縮歪みに対して
生ずる圧縮力の変動範囲は、約5Kgないし11Kg
(曲線A参照)と極めて小さいのに対して、公知
構造ブランケツトにおける前記実用上の圧縮歪み
に対する圧縮力の変動幅は、約7Kgないし20Kg
(曲線B参照)であつた。 この結果、通常よく行なわれている印刷特性の
評価項目の一である網点再現性の観察において、
本発明ブランケツトによる印刷面の各網点におけ
る「太り現象」(網点径の変動)、及び濃淡の変動
は非常に改善された。これは、上述のように圧縮
力の変動幅が極めて小さく、ブランケツトの全面
に亘つてほぼ均一な圧縮力が発生していることに
よるものである。 さらに、上のブランケツトでは、細胞質ゴム層
(圧縮性層)が公知ブランケツトより肉厚とされ
ているにも拘らず、該細胞質ゴム層のうち、特
に、版胴および圧胴からの印圧を直接に受ける第
一の細胞質ゴム層3が非圧縮性の中間ゴム層5お
よび中間補強布層6により裏打ちされているた
め、ブラン胴へブランケツトが密着し易く、か
つ、その肉厚も公知ブランケツトの細胞質ゴム層
の肉厚とほゞ同等か、それ以下に構成されている
ので、ブランケツトの長手方向および幅方向への
歪みが抑止され、所謂「ダブリ」と呼ばれる多色
刷りにおける各色層間のズレも全く認められなか
つた。これに反し、第2図bに示す細胞質ゴム層
の肉厚を単に増大させたものにおいては、顕著な
ダブリ現象が見られた。 以上詳述した通り、本発明は公知圧縮性ブラン
ケツトにおける単一の細胞質ゴム層からなる圧縮
性層を、非細胞質ゴム層単独またはさらに補強布
層を介して上下2層に分割し、かつ望ましくは該
細胞質ゴム層の肉厚を公知圧縮性ブランケツトよ
り比較的厚肉に形成することによつて、圧縮歪み
−圧縮力特性を大幅に改善し、極めて優れた印刷
効果を達成しうる圧縮性ブランケツトを提供する
ものである。なお、中間補強布層は所望により省
略し又は非細胞ゴム層の片側のみに減少させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知の非圧縮性および圧縮性ブランケ
ツトの圧縮歪み−圧縮力特性を示すグラフ、第2
図aおよび第2図bは細胞質ゴム層の肉厚が異な
る2種の公知圧縮性ブランケツトの部分断面図、
第3図は本発明の圧縮性ブランケツトの部分断面
図、第4図は本発明ブランケツトと公知圧縮性ブ
ランケツトとの圧縮歪み−圧縮力特性を比較する
グラフである。 1:表面印刷ゴム層、2:上部補強布層、3:
第一細胞質ゴム層、4,6:中間補強布層、5:
中間ゴム層、7:第二細胞質ゴム層、8:下部補
強布層。5′:非細胞質中間ゴム層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上層から下層に向つて順次配列された印刷用
    ゴム層、上部補強布層、第1細胞質ゴム層、非細
    胞質ゴム層、第2細胞質ゴム層及び少くとも一層
    の下部補強布層を有することを特徴とし、かつ要
    すれば、非細胞質ゴムと、第1細胞質ゴム層及び
    第2細胞質ゴム層との間の一方又は両方に中間補
    強布層を介在させて成る印刷用圧縮性ブランケツ
    ト。 2 細胞質ゴム層の合計厚みが、単層の細胞質ゴ
    ム層を有する公知の圧縮性ブランケツトにおける
    細胞質ゴム層の厚みより大である特許請求の範囲
    第1項記載の印刷用圧縮性ブランケツト。
JP5676380A 1980-04-29 1980-04-29 Compressive blanket for printing Granted JPS56154089A (en)

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