JPS62181059A - 体外循環治療用吸着体の前処理方法 - Google Patents

体外循環治療用吸着体の前処理方法

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JPS62181059A
JPS62181059A JP61022714A JP2271486A JPS62181059A JP S62181059 A JPS62181059 A JP S62181059A JP 61022714 A JP61022714 A JP 61022714A JP 2271486 A JP2271486 A JP 2271486A JP S62181059 A JPS62181059 A JP S62181059A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は体液中から病因物質、々毒物質を取り除くため
の体外循環治療用吸着体の前処理方法に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする問題点]近年、
体液中に出現する種々の病因、有毒物質を体外循環法を
用いて除去することにより治療する試みが盛んに行なわ
れ、なかでも血漿中の病因物質を取り除く、いわゆるプ
ラズマフェレーシスが多くの難病に対して効果を有する
ことが明らかとなってきている。
血漿中から病因物質を除去する方法として、患者血漿を
健常血漿と交換する方法(血漿交換法)や、膜を用いる
ことにより血漿蛋白を分子量により分画し、病因物質の
含まれている分子量分画を廃棄する方法(いわゆる二重
膜濾過法)か行なわれてきているが、これらの方法では
病因物質に対する選択性かないか、あっても低いため、
病因物質ばかりでなく宵用な血漿蛋白も同時に廃棄され
てしまうので、より選択性の高い方法として病因物質に
親和性を有する吸着体を用いる方法か開発され、臨床応
用も始まっている。
」1記の吸収体のうち、病因物質に親和性を有する化合
物(リガンド)としてポリアニオン化合物を用いた吸着
体は、リポ蛋白、とくに低密度リポ蛋白(LDL) 、
極低密度リポ蛋白(VLDL)の吸容選択性にすぐれ、
高脂血症の治療に用いられている。
ポリアニオン化合物は陽イオン交換能があるため、大量
の吸着体を用いて体液を処理したばあいには体液中の陽
イオンが交換され、体液中の陽イオン濃度の減少するこ
とがある。体液中の陽イオンのうちカリウムイオンはと
くに重要で、その血清中の濃度が低下したばあいには、
骨格筋の脱力、運動麻痺、呼吸困難、チアノーゼ、さら
には心拍の異常や低血圧をひきおこし、その濃度か高い
ばあいには不整脈、筋の弛緩性麻痺、さらには心拍動中
止に至るばあいがある。
従来、ポリアニオン化合物を−aする対外循環治療用吸
着体を用いる際には、このカリウムイオン濃度の低下を
防ぐためにカリウムイオンを含む溶液を体液中に注入す
る方法などが採用されてきたが、吸着体で交換されるカ
リウムイオン量と注入するカリウムイオン量とのバラン
スをとるのが困難で、そのバランスが崩れたばあいには
上述のごとき症状をひきおこす危険がある。従って、カ
リウムイオンの損失を防ぎ、しかもカリウム濃度を簡便
に制御できる方法が望まれている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、水不溶性多孔体にポリアニオン化合物を固定
してなる体外循環治療用吸着体において、使用に先立ち
あらかじめカリウムイオンを含有する溶液と接触させる
ことにより、体外循環治療による体液中のカリウムイオ
ンの損失、濃度の変化を少なくする体外循環治療用吸着
体の前処理方法に関する。
[実施例] 本発明でいう体液とは、血液、血t+’J、血漿、リン
パ液、腹水などの生体内に存在する液体をいう。
本発明に用いるポリアニオン化合物を固定してなる体外
循環治療用吸着体の製造に用いるポリアニオン化合物は
、アニオン性官能基を”aするポリアニオン性のもので
あればよく、その代表例として、たとえばポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリグルタミン酸などのカルボ
キシル基を有するポリアニオン化合物、ポリリン酸など
のリン酸残基を存するポリアニオン化合物、ポリスチレ
ンスルフォン酸などのスルフォン酸基を存するポリアニ
オン化合物、硫酸化多糖類、ポリビニル硫酸などの硫酸
エステル基を有°するポリアニオン化合物などかあげら
れるがこれらに限定されるものではない。
本発明に用いるポリアニオン化合物を固定してなる体外
循環治療用吸着体の製造に用いる水不溶性多孔体として
は、水不溶性多孔体であるかぎりいかなるものを用いて
もよいが、吸着目的物質が多孔体内に浸透可能な大きさ
の細孔を有することが望ましい。
前記水不溶性多孔体(水不溶性多孔質ゲル)の多孔構造
は表面多孔性よりも全多孔性が好ましく、空孔容積が2
0%以上であることが好ましい。水不溶性多孔体の形状
は、粒状、繊維状、膜状、ホローファイバー状など任意
の形状のものを選ぶことができる。粒子状の水不溶性多
孔体を用いるばあい、その粒子径は1〜5000珊であ
るのが望ましい。
本発明に使用する水不溶性多孔体の代表例としては、ア
ガロース、デキストラン、ポリアクリルアミドなどの軟
質ゲルや、多孔質ガラス、多孔質シリカゲルなどの無機
多孔体、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコ
ール、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体などの合成
高分子、セルロースなどの天然高分子を原料とする多孔
質ポリマーハードゲルなどがあげられるが、これらに限
定されるものではない。
ポリアニオン化合物を水不溶性多孔体(水不溶性1u体
)に固定する方法には、物理的吸着法、イオン結合法、
共有結合法など種々の方法かあるが、固定化されたポリ
アニオン化合物が脱離しにくい共有結合法によるのが好
ましい。
本発明の前処理方法に使用するカリウムイオンを含有す
る溶液は、塩化カリウムなどの解離性カリウム塩の溶液
であればいかなるものを用いてもよいが、毒性の低いも
のを用いるのが好ましい。
用いる溶液中のカリウムイオン濃度は、この溶液と接触
させる体外循環治療用吸着体の種類によって異なるが、
低すぎると吸着体のイオンとのイオン交換が充分でなく
、体液と吸着体とか接触する際に体液中のカリウムが吸
着体へ移行し、体液中のa度が低下する。また高すぎる
と吸着体中のカリウムイオンが多くなりすぎ、体液と吸
着体が接触する際に吸6体中のカリウムイオンが体液へ
移行し、体液中のカリウム濃度か増加する。
前処理のための溶液中のカリウムイオンI濃度は 0.
2〜15mEq/Lが好ましく、 1〜8m1Eq/l
−かさらに好ましい。とりわけカリウムイオン濃度か患
者体液中のカリウム濃度に近い溶液、すなわち患者体液
中のカリウム濃度の0.5〜1.5倍の溶液を用いるの
がもっとも好ましい。この方法を用いると特別な制御、
監視を行なわなくとも患者体液中のカリウム濃度はほと
んど変化しない。さらに前処理に用いる溶液はカリウム
イオン以外のイオン、糖類、アミノ酸、血漿蛋白などを
含有していてもよい。
前記カリウムイオン以外のイオンの代表例としては、ナ
トリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、アン
モニウムなどのイオンがあげられるが、これらに限定さ
れるものではない。
前記糖類の代表例としては、グルコース、デキストロー
ス、ソルビトール、デキストラン、ヘパリンなどがあげ
られるが、これらに限定されるものではない。
また前記アミノ酸の代表例としては、イソロイシン、ロ
イシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、ト1
/オニン、トリプトファン、バリン、アルギニン、ヒス
チジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、シ
スチン、プロリン、セリン、チロシンなどがあげられる
が、これらに限定されるものではない。
さらに前記血漿蛋白の代表例としては、新鮮凍結血漿、
アルブミンなどがあげられる。
吸着体を体液と混合する際の危険を防止するため、体液
と浸透圧の差が小さい溶液を用いるのが好ましい。溶液
の浸透圧は生理食塩液に対する浸透圧比で表わすのが実
際的であるが、本発明に用いるカリウムイオン含有溶液
の浸透圧比は0.8〜1.2であるのか好ましい。
本発明において、前記のごときカリウムイオンを含有す
る溶液か吸着体に接触せしめられる。
その方法の代表例としては、吸17体を該溶液に浸漬す
る方法、吸着体を充填して容器に該溶液を流通させる方
法などかあるか、カリウムイオンの交換が定量的に行な
えればとくに限定はなく、この点から後者の方法が好ま
しい。
本発明の前処理を実施する時点は吸着体を治療に使用す
る前であればいかなる時点でもよい。
しかし、吸着体の滅菌後に処理するばあいには使用する
溶液は滅菌済みであることが必要である。その際、カリ
ウムイオン含を溶液として、リンゲル液、ハルトマン氏
族、ラクトリンゲル液などの市販の滅菌済みカリウムイ
オン含を輸液を用いてもよい。
本発明の前処理に用いるカリウムイオン含有溶液の口は
吸着体の種類、用いるカリウムイオン含有溶液の濃度な
どによっても異なるが、通常処理すべき吸着体の0.5
〜3倍量である。
以下、本発明の方法を実施例に基づきさらに具体的に説
明する。
製造例1 多孔質セルロースゲルであるCKゲルA−3(チッソ■
製、球状蛋白質の排除限界分子量 50.000,000) l0m1を水洗後吸引濾過し
、これにジメチルスルフォキサイド[iml 、2N 
Na011 液2.6mlエピクロルヒドリン 1.5
mlを加えて40°C12時間撹拌した。反応後ゲルを
決別・水洗して、エポキシ基の導入されたセルロースゲ
ルをえた。
えられたセルロースゲルに濃アンモニア水6mlを加え
、40°Cで2時間反応させてアミノ化セルロースゲル
をえた。
えられたアミノ化セルロースゲル2gに、分子量約5,
000のデキストラン硫酸ナトリウム4gを0.1Mリ
ン酸バッファ (pH8,0> 8mlに溶解した液を
加え、室温で16時間振盪した。反応後NaCNBII
320111gを加え、室温で30分撹拌したのち40
°Cで4時間加熱し、ゲルを決別・水洗してデキストラ
ン硫酸の固定されたセルロースゲルをえた。
製造例2 CKゲルA−310m1に20xNaOII液4g、ヘ
プタン12gおよびノニオン系界面活性剤トウィーン2
0を1滴加えた。40℃で2時間撹拌後、エピクロルヒ
ドリン5gを加えて2時間撹拌し、ゲルをlk洗浄過し
てエポキシ化セルロースゲルをえた。
えられたエポキシ化セルロースゲル5mlにデキストラ
ン硫酸すトリウム3gおよび水5mlをj川え、p11
9に1凋整して45°Cで18時間振盪した。そののち
ゲルを決別・水洗して、これに0.5%モノエタノール
アミン水溶液を加えて振盪し、未反応のエポキシ基を封
止してデキストラン硫酸ナトリウムの固定されたセルロ
ースゲルをえた。
製造例3 製造例1と同様にしてえたアミノ化セルロースゲル5m
lに、分子量190.000〜500.000のポリア
クリル酸ナトリウム0.2gをLOmlの水に溶解して
p114.5に調整した溶液を加え、さらに1−エチル
−5−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 2
00mgをpH4,5に保ちながら添加し、 4℃で2
4時間振盪した。反応終了後ゲルを決別・水洗してポリ
アクリル酸の固定されたセルロースゲルをえた。
実施例1 製造例1〜3でえられた吸着体各3mlをポリプロピレ
ン製ミニカラムに充填し、それぞれ生理食塩液15m1
を用いて洗浄した。これとは別に各吸着体3mlをミニ
カラムに充填し、リンゲル液(カリウムイオン濃度4 
、0mEq/L) 15m1を用いて洗浄した。こうし
てえられたミニカラム6本にヘパリン加健常ヒト血漿(
カリウム濃度4.2[11EQ/I、) 10 mlを
流し、流出血漿中のカリウム濃度を測定した。
結果を第1表に示す。流出血漿中のカリウムiHWは吸
着体中の生理食塩液あるいはリンゲル液により箱状され
るので、希釈分を補正した値を表に示した。
[以下余白] 第    1    表 [発明の効果] 第1表の結果から、カリウムイオンなq溶液で前処理す
ると吸着体によるカリウムイオンの交換が減少し、流出
血漿のカリウム濃度はほとんど変化しないことがわかる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水不溶性多孔体にポリアニオン化合物を固定してな
    る体外循環治療用吸着体において、使用に先立ちあらか
    じめカリウムイオンを含有する溶液と接触させることを
    特徴とする体外循環治療用吸着体の前処理方法。 2 カリウムイオンを含有する溶液のカリウムイオン濃
    度が0.2〜15mEq/Lである特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 3 カリウムイオンを含有する溶液のカリウムイオン濃
    度が患者体液中のカリウム濃度の 0.5〜1.5倍である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 4 カリウムイオンを含有する溶液の生理食塩液に対す
    る浸透圧比が0.8〜1.2である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
JP61022714A 1986-02-04 1986-02-04 体外循環治療用吸着体の前処理方法 Granted JPS62181059A (ja)

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