JPS62179627A - トルク検出装置 - Google Patents
トルク検出装置Info
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- JPS62179627A JPS62179627A JP61021237A JP2123786A JPS62179627A JP S62179627 A JPS62179627 A JP S62179627A JP 61021237 A JP61021237 A JP 61021237A JP 2123786 A JP2123786 A JP 2123786A JP S62179627 A JPS62179627 A JP S62179627A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
この発明は、トルクの検出に利用される磁歪式のトルク
検出装置に係り、トルク検出出力の安定化、特に出力の
回転変動の低減を図ったトルク検出装置に関するもので
ある。
検出装置に係り、トルク検出出力の安定化、特に出力の
回転変動の低減を図ったトルク検出装置に関するもので
ある。
(従来の技術)
被測定軸、例えば回転軸や固定軸などの軸にト+t、
N 4 hn j 4 tu A Jd+ 1 ))
/Pi + J+(赫/Fl rh 、?、 Ml
h Llも軸の表面部において大きくなることが知られ
ている。
N 4 hn j 4 tu A Jd+ 1 ))
/Pi + J+(赫/Fl rh 、?、 Ml
h Llも軸の表面部において大きくなることが知られ
ている。
また、例えば、被測定軸の軸横断面に向かって時計方向
にトルクTを加えると、軸の周囲に第2図に示すように
軸方向と45度傾いた右方向に引張り応力+σが、また
45度傾いた左方向に圧縮応力−σが発生する。
にトルクTを加えると、軸の周囲に第2図に示すように
軸方向と45度傾いた右方向に引張り応力+σが、また
45度傾いた左方向に圧縮応力−σが発生する。
一方、磁性体は応力が加わると、透磁率が変化する。い
わゆる磁歪特性を持っており、この磁性体の特性を利用
して磁性体に作用する応力を磁気的に測定することがで
きる。
わゆる磁歪特性を持っており、この磁性体の特性を利用
して磁性体に作用する応力を磁気的に測定することがで
きる。
すなわち、正の磁歪を有する磁性体では引張り応力方向
に透磁率が増加し、逆に負の磁歪を有する磁性体では引
張り応力方向に透磁率が減少する。
に透磁率が増加し、逆に負の磁歪を有する磁性体では引
張り応力方向に透磁率が減少する。
この性質を利用して回転軸や固定軸などの軸に加えられ
たトルクを検出するには、励磁コイルから発せられた磁
束を軸の表面部、すなわち大きな歪の生じる部分に集中
させることにより大きな検出出力を得ることが可能であ
る。
たトルクを検出するには、励磁コイルから発せられた磁
束を軸の表面部、すなわち大きな歪の生じる部分に集中
させることにより大きな検出出力を得ることが可能であ
る。
このようにして、例えば、鉄鋼材料で製作された軸の出
力特性は第3図に示すようなものが得られ、これによっ
て、印加されるトルクと検出出力とを対応させることに
よりトルク検出が行われる(特開昭60−79238号
参照)。
力特性は第3図に示すようなものが得られ、これによっ
て、印加されるトルクと検出出力とを対応させることに
よりトルク検出が行われる(特開昭60−79238号
参照)。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、測定に使用される回転軸や固定軸などの
軸は、機械加工および/または焼入れ等の熱処理によっ
て、局部的な応力が加わり、これらの応力によってri
i壁が移動して固着された状態になっている。そのため
、第4図に示すように局部的に透磁率の異方性をもつ分
布状態になっており、このままの状態で測定すると、第
6図に示すトルクT=Okgf11mの状態での出力(
以下。
軸は、機械加工および/または焼入れ等の熱処理によっ
て、局部的な応力が加わり、これらの応力によってri
i壁が移動して固着された状態になっている。そのため
、第4図に示すように局部的に透磁率の異方性をもつ分
布状態になっており、このままの状態で測定すると、第
6図に示すトルクT=Okgf11mの状態での出力(
以下。
「零トルク」と称す、)が、軸の回転位置による変動と
なって現われる。そして、この局部的な透磁率の異方性
をもつ分布状態は、測定すべきトルク領域では消えるこ
となく保存されるので、第6図に示すトルクTと出力と
の関係が、トルクTの増大時においても軸の回転位置に
よる出力変動となって表われ、被測定軸に対して作用す
るトルクTを正確に計Jllすることができないという
問題点があった。
なって現われる。そして、この局部的な透磁率の異方性
をもつ分布状態は、測定すべきトルク領域では消えるこ
となく保存されるので、第6図に示すトルクTと出力と
の関係が、トルクTの増大時においても軸の回転位置に
よる出力変動となって表われ、被測定軸に対して作用す
るトルクTを正確に計Jllすることができないという
問題点があった。
そこでこの発明は、上述した従来の問題点に着目してな
されたもので、軸の局部的な透磁率の異方性を矯正し、
軸全周にわたって透磁率を等史的な分布状態とすること
によって、被測定軸を回転状態で使用するときでも、ト
ルクの検出出力特性が軸の回転位置によって変動するこ
とのない安定したトルク出力が得られるトルク検出装置
を提供することを目的としている。
されたもので、軸の局部的な透磁率の異方性を矯正し、
軸全周にわたって透磁率を等史的な分布状態とすること
によって、被測定軸を回転状態で使用するときでも、ト
ルクの検出出力特性が軸の回転位置によって変動するこ
とのない安定したトルク出力が得られるトルク検出装置
を提供することを目的としている。
[発明の構r&]
(問題点を解決するための手段)
上記の目的を達成するためのこの発明によるトルク検出
装置の構成は、磁性体からなる軸と、前記軸を磁路の一
部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記軸を通る
磁歪成分を検出する検出手段とを備えたトルク検出装置
において、前記軸として、当該軸表面部の透磁率の局部
異方性を磁界により等方化した軸を用いたことを特徴と
するものである。
装置の構成は、磁性体からなる軸と、前記軸を磁路の一
部とする磁気回路を形成する励磁手段と、前記軸を通る
磁歪成分を検出する検出手段とを備えたトルク検出装置
において、前記軸として、当該軸表面部の透磁率の局部
異方性を磁界により等方化した軸を用いたことを特徴と
するものである。
(実施例)
以下、この発明を図面に基づいて説明する。
第1図(a)、(b)はこの発明に係るトルク検出装置
の一実施例の構成を示す正面図および側面図である。同
図において、鉄を主成分として0.2重量%の炭素を含
んだニッケルークロム−モリブデン合金鋼(0,2重量
%C,JIS−3NCM42OH材)からなる被測定軸
(外径t7mm)1の外周には1例えばパーマロイ等の
高い透磁率を有する物質からなるヨーク4が被測定軸1
に対して所定の間隔をおくようにして近接配置されてい
る。
の一実施例の構成を示す正面図および側面図である。同
図において、鉄を主成分として0.2重量%の炭素を含
んだニッケルークロム−モリブデン合金鋼(0,2重量
%C,JIS−3NCM42OH材)からなる被測定軸
(外径t7mm)1の外周には1例えばパーマロイ等の
高い透磁率を有する物質からなるヨーク4が被測定軸1
に対して所定の間隔をおくようにして近接配置されてい
る。
ヨーク4には、前記被測定軸1を磁路の一部とする磁気
回路を形成する励磁手段としての励磁コイル2と、前記
軸1を通る磁歪成分を検出する検出手段としての検出コ
イル3とが交差するように丸首されている。従って、励
磁コイル2から発せられた磁束が被測定軸1およびヨー
ク4を磁路として磁気回路を形成する。
回路を形成する励磁手段としての励磁コイル2と、前記
軸1を通る磁歪成分を検出する検出手段としての検出コ
イル3とが交差するように丸首されている。従って、励
磁コイル2から発せられた磁束が被測定軸1およびヨー
ク4を磁路として磁気回路を形成する。
そして、このトルク検出装置の構成において、例えば第
2図に示す被測定軸1の軸横断面に向かって時計方向に
トルクTを加える場合、軸方向と45度傾いた右方向の
引張り応力+σによる透磁率の増加と、45度傾いた左
方向の圧縮応力−σによる透磁率の減少との和を出力と
してとらえている。
2図に示す被測定軸1の軸横断面に向かって時計方向に
トルクTを加える場合、軸方向と45度傾いた右方向の
引張り応力+σによる透磁率の増加と、45度傾いた左
方向の圧縮応力−σによる透磁率の減少との和を出力と
してとらえている。
そこで、第6図に示す被測定軸1に対するトルクT=O
kgf@mの状態で現われる零トルク出力は、被測定軸
1を磁路の一部とする磁気回路における検出コイル3を
通過する磁束のバランスのくずれを読み取っていること
になる。
kgf@mの状態で現われる零トルク出力は、被測定軸
1を磁路の一部とする磁気回路における検出コイル3を
通過する磁束のバランスのくずれを読み取っていること
になる。
すなわち、本来は零トルク出力は零であるはずであるが
、f51図(a)、(b)に示すヨーク4の各磁極の加
工精度や、励磁コイル2および検出コイル3の配置の微
妙なずれと、被3+1定Ihl11の局部的な透磁率の
不均一とから、零トルク出力は零でなく、数ミリボルト
から数十ミリボルトの4tiを示す、この場合、零トル
ク出力が零でないこと自体はさほど大きな問題ではない
が、被測定軸1の回転による出力変動を生じることには
問題があり、被all定軸1の局部的な磁気的不均一か
らくる出力の回転位置による変動が大きな問題となり、
測定トルクの印加時にも保存されるので好ましくない。
、f51図(a)、(b)に示すヨーク4の各磁極の加
工精度や、励磁コイル2および検出コイル3の配置の微
妙なずれと、被3+1定Ihl11の局部的な透磁率の
不均一とから、零トルク出力は零でなく、数ミリボルト
から数十ミリボルトの4tiを示す、この場合、零トル
ク出力が零でないこと自体はさほど大きな問題ではない
が、被測定軸1の回転による出力変動を生じることには
問題があり、被all定軸1の局部的な磁気的不均一か
らくる出力の回転位置による変動が大きな問題となり、
測定トルクの印加時にも保存されるので好ましくない。
そこで、この発明では、L記変動要因のうち被測定軸1
自体の問題に絞って考えるために、前記ヨーク4の各磁
極の加工精度が高く、励磁コイル2および検出コイル3
がバランスよく作られていて、被測定軸1がヨーク4.
励磁コイル2および検出コイル3から無限長の距離にあ
るときの出力は零であるとする。
自体の問題に絞って考えるために、前記ヨーク4の各磁
極の加工精度が高く、励磁コイル2および検出コイル3
がバランスよく作られていて、被測定軸1がヨーク4.
励磁コイル2および検出コイル3から無限長の距離にあ
るときの出力は零であるとする。
この場合に、被測定軸1とヨーク4の先端の磁極とを1
mmの間隔をおいて接近させて測定したとき、被測定軸
1の表面部全周にわたって本トルク出力が零である場合
には、軸表面部の透磁率は当該軸表面部のどの位置にお
いても等史的であり、例えば第5図に示すように45度
方向の透磁率が等しい形で表すすことができる。そして
、零トルク出力が零でない値を示す場所がある場合には
、その場所は被測定軸1の軸方向に対して45度傾いた
右方向の透磁率ル■と、45度傾いた左方向の透磁率g
eとの差1蕩■−gelの大きい場所である。この場合
、軸表面部の透磁率は、円周全体にわたっては均一でな
く、第4図に示すように部分的に、45度傾いた右方向
の透′m率と45度傾いた左方向の透磁率のうちのどち
らかがfIIaな分布になっている。これは測定すべき
トルク領域でも消えること゛なく保存され、第唱図に示
すトルクと出力との関係から被測定軸1の回転方向の位
置において出力変動となって表われる。
mmの間隔をおいて接近させて測定したとき、被測定軸
1の表面部全周にわたって本トルク出力が零である場合
には、軸表面部の透磁率は当該軸表面部のどの位置にお
いても等史的であり、例えば第5図に示すように45度
方向の透磁率が等しい形で表すすことができる。そして
、零トルク出力が零でない値を示す場所がある場合には
、その場所は被測定軸1の軸方向に対して45度傾いた
右方向の透磁率ル■と、45度傾いた左方向の透磁率g
eとの差1蕩■−gelの大きい場所である。この場合
、軸表面部の透磁率は、円周全体にわたっては均一でな
く、第4図に示すように部分的に、45度傾いた右方向
の透′m率と45度傾いた左方向の透磁率のうちのどち
らかがfIIaな分布になっている。これは測定すべき
トルク領域でも消えること゛なく保存され、第唱図に示
すトルクと出力との関係から被測定軸1の回転方向の位
置において出力変動となって表われる。
そこで、第4図に示すような被測定軸1の局部的な透磁
率の異方性を矯正し、第5図に示すような被測定軸1の
全周にわたって等史的な分布にすれば上記の回転変動が
解消されることになると考えた。そこで、木発明者は第
4図に示すような被測定軸1に対して、磁壁の固着エネ
ルギー以上の交番磁界を直接的にもしくは交番電流を介
して間接的に印加することにより、磁壁を大きく移動さ
せて、局部的な透磁率の異方性を矯正し、第5図に示す
ような軸表面部全周にわたって等史的な分布状態とする
ことによって、被測定軸1の回転位置による出力変動を
解消しうることを見出した。
率の異方性を矯正し、第5図に示すような被測定軸1の
全周にわたって等史的な分布にすれば上記の回転変動が
解消されることになると考えた。そこで、木発明者は第
4図に示すような被測定軸1に対して、磁壁の固着エネ
ルギー以上の交番磁界を直接的にもしくは交番電流を介
して間接的に印加することにより、磁壁を大きく移動さ
せて、局部的な透磁率の異方性を矯正し、第5図に示す
ような軸表面部全周にわたって等史的な分布状態とする
ことによって、被測定軸1の回転位置による出力変動を
解消しうることを見出した。
次に、この発明によるトルク検出装置の具体的な実施例
を被測定#+1に対して交番磁界を直接印加した場合を
例にとって説明する。
を被測定#+1に対して交番磁界を直接印加した場合を
例にとって説明する。
第1図に示した被測定軸1として、鉄を主成分としかつ
0.2重量%のJR”1kを含んだニッケ−ルークロム
−モリブデン合金鋼Co−2mm%C1JIS−3NC
M42OH材)からナル外径17mmの軸素材を用いた
。そして、この軸素材に対して浸炭焼入れ焼もどしを施
した被測定軸1を。
0.2重量%のJR”1kを含んだニッケ−ルークロム
−モリブデン合金鋼Co−2mm%C1JIS−3NC
M42OH材)からナル外径17mmの軸素材を用いた
。そして、この軸素材に対して浸炭焼入れ焼もどしを施
した被測定軸1を。
外径30 m m 、長さ140mmのベークラクト製
ボビンに線径0.8mmのエナメル被覆銅線を1200
回巻いたソレノイドコイルに挿入し、50Hzの交流を
30ボルト加えて交番磁界を印加し、その後電圧を下げ
て零とした。
ボビンに線径0.8mmのエナメル被覆銅線を1200
回巻いたソレノイドコイルに挿入し、50Hzの交流を
30ボルト加えて交番磁界を印加し、その後電圧を下げ
て零とした。
その結果、第7図■に示すように、零トルク出力の変動
が初期の第7図■に比べて約1/4に低減した。
が初期の第7図■に比べて約1/4に低減した。
同様の方法で電圧を60ボルト印加した場合の結果を第
7図Oに示す、この場合、零トルク出力の変動が初期の
第7図■に比べて約17toに低減しており、被測定軸
1の回転による出力変動はほぼ完全に解消された。
7図Oに示す、この場合、零トルク出力の変動が初期の
第7図■に比べて約17toに低減しており、被測定軸
1の回転による出力変動はほぼ完全に解消された。
なお、交番磁界発生のために印加する電圧もしくは電流
については、被測定軸1によるが、電圧もしくは電流の
大きい方が効果が大きい。また、この発明の主旨から、
印加する磁界は交流による磁界に限らず、直流磁界を交
互に魅加減衰させる手法であってもよく、パルス減衰磁
界であっても良い。
については、被測定軸1によるが、電圧もしくは電流の
大きい方が効果が大きい。また、この発明の主旨から、
印加する磁界は交流による磁界に限らず、直流磁界を交
互に魅加減衰させる手法であってもよく、パルス減衰磁
界であっても良い。
次に、他の具体的な実施例について説明する。
被測定軸1として、鉄を主成分としかつ0.2重量%の
炭素を含んだニッケルークロム−モリブデン合金鋼(0
,2重量%C、J I S−5NC5−5NC材)から
なる外径17mmの軸素材を用いた。そして、この軸素
材に対して浸炭焼入れ焼もどしを施した被測定軸1の両
端にコンデンサからの電極を接続し、チャージした電荷
を放電させた。このとき、チャージする電圧を変えたり
、チャージ時間を変えることにより、チャージ電荷を変
えて放電電流を徐々に下げた。また、チャージ電荷の極
性を変えることで被測定軸1に流れる電流の向きを交互
に変えた。すなわち、このような操作によってコンデン
サの放電電流の大きさと極性を変えることにより、被測
定軸1に対して減衰する交番電流を流した。
炭素を含んだニッケルークロム−モリブデン合金鋼(0
,2重量%C、J I S−5NC5−5NC材)から
なる外径17mmの軸素材を用いた。そして、この軸素
材に対して浸炭焼入れ焼もどしを施した被測定軸1の両
端にコンデンサからの電極を接続し、チャージした電荷
を放電させた。このとき、チャージする電圧を変えたり
、チャージ時間を変えることにより、チャージ電荷を変
えて放電電流を徐々に下げた。また、チャージ電荷の極
性を変えることで被測定軸1に流れる電流の向きを交互
に変えた。すなわち、このような操作によってコンデン
サの放電電流の大きさと極性を変えることにより、被測
定軸1に対して減衰する交番電流を流した。
このようにして被測定軸1に交番電流が流れると、直線
電流の周囲には右ねじの法則によりi/2πr(ただし
i:電流、r:距t11)で示される環磁界が発生する
。従って、前記操作によって被測定軸1の外周部には右
まわりと左まわりに徐々に減衰する環磁界が生じ、これ
により被測定軸1の軸表面部の磁壁が固着から解放され
、透磁率の等方化が実現できる。この場合に流す電流に
ついては本実施例の場合、lOOアンペア以上の電流か
ら徐々に減衰する交番電流であれば、被測定軸1の外周
部には約23エルステツド以上から減衰する環磁界にな
るので、磁壁の固着から解放するのにI−分である。
電流の周囲には右ねじの法則によりi/2πr(ただし
i:電流、r:距t11)で示される環磁界が発生する
。従って、前記操作によって被測定軸1の外周部には右
まわりと左まわりに徐々に減衰する環磁界が生じ、これ
により被測定軸1の軸表面部の磁壁が固着から解放され
、透磁率の等方化が実現できる。この場合に流す電流に
ついては本実施例の場合、lOOアンペア以上の電流か
ら徐々に減衰する交番電流であれば、被測定軸1の外周
部には約23エルステツド以上から減衰する環磁界にな
るので、磁壁の固着から解放するのにI−分である。
この結果、第8図■に示すように、零トルク出力の変動
が初期の第8図■に比べて約1/30に低減しており、
被測定軸1の回転による出力変動はほぼ完全に解消され
た。
が初期の第8図■に比べて約1/30に低減しており、
被測定軸1の回転による出力変動はほぼ完全に解消され
た。
なお、被測定軸1に流す電流の大きさについては当該被
測定軸1の材質により異なり、保磁力の大きい材料であ
れば大きな電流を流す必要があるが、逆に保磁力の小さ
な材料ならば小さな電流で上のである。また、被測定軸
1が太くなると表面の透磁率の局部異方性を等方化させ
るための電流は大きいものを必要とし、被測定軸1か細
ければ電流は小さなものでよい。
測定軸1の材質により異なり、保磁力の大きい材料であ
れば大きな電流を流す必要があるが、逆に保磁力の小さ
な材料ならば小さな電流で上のである。また、被測定軸
1が太くなると表面の透磁率の局部異方性を等方化させ
るための電流は大きいものを必要とし、被測定軸1か細
ければ電流は小さなものでよい。
さらに、この実施例では大きな電流を容易にとり出すた
めにコンデンサを用いたが、電源によっては大容量の交
流電源に直接接続して電圧振幅を減衰させる手法でもよ
い。
めにコンデンサを用いたが、電源によっては大容量の交
流電源に直接接続して電圧振幅を減衰させる手法でもよ
い。
上述した実施例では、被測定軸1として強度の比較的大
きなニッケルークロム−モリブデン合金鋼を用いる例を
示したが、この発明にあってはこれに限定されるもので
はなく、ニッケルやパーマロイのような高磁歪材料を用
いた場合にも、また強度の大きな各種の炭素鋼および合
金鋼よりなる軸1を用いる場合にも、あるいはそれらの
複合材料よりなる被測定軸1を用いる場合にも上の適用
できる。
きなニッケルークロム−モリブデン合金鋼を用いる例を
示したが、この発明にあってはこれに限定されるもので
はなく、ニッケルやパーマロイのような高磁歪材料を用
いた場合にも、また強度の大きな各種の炭素鋼および合
金鋼よりなる軸1を用いる場合にも、あるいはそれらの
複合材料よりなる被測定軸1を用いる場合にも上の適用
できる。
さらに、励磁コイル2.検出コイル3.ヨーク4におい
てもこれらを被測定軸1と同軸的に配置する構造のもの
であっても、また磁束を検出する従来公知の検出手段1
例えばポール素子等のトルク検出装置にも適用可能であ
ることは言うまでもない。
てもこれらを被測定軸1と同軸的に配置する構造のもの
であっても、また磁束を検出する従来公知の検出手段1
例えばポール素子等のトルク検出装置にも適用可能であ
ることは言うまでもない。
[発明の効果]
以上説明してきたように、この発明のトルク検出装置に
よれば、磁性体からなる軸と、前記軸を磁路の一部とす
る磁気回路を形成する励磁手段と、前記軸を通る磁歪成
分を検出する検出手段とを備えたトルク検出装置におい
て、前記軸として、当該軸表面部の透磁率の局部異方性
を磁界により等方化した軸を用いた構成としたことがら
、軸の回転による出力変動がなく極めて安定した出力特
性が得られるものとなり、軸に作用するトルクを正確に
検出することができるという著しく優れた効果が得られ
る。
よれば、磁性体からなる軸と、前記軸を磁路の一部とす
る磁気回路を形成する励磁手段と、前記軸を通る磁歪成
分を検出する検出手段とを備えたトルク検出装置におい
て、前記軸として、当該軸表面部の透磁率の局部異方性
を磁界により等方化した軸を用いた構成としたことがら
、軸の回転による出力変動がなく極めて安定した出力特
性が得られるものとなり、軸に作用するトルクを正確に
検出することができるという著しく優れた効果が得られ
る。
第1図(a)、(b)はこの発明の一実施例によるトル
ク検出装置の構造を説明する各々概略正面図および概略
側面図、第2図は軸トルクと応力との関係を示す説明図
、第3図はトルク検出装置において軸を一定位置に固定
したときのトルクと出力との関係を示す特性説明図、第
4図は従来の軸における軸表面部の透磁率の局部異方的
な分布状態を示す概念的説明図、第5図はこの発明によ
る軸における軸表面部の透磁率の等史的な分布状態を示
す概念的説明図、第6図は軸を一回転させたときの検出
出力の変動を示す特性説明図、第7図は交番磁界を印加
しない軸を用いた場合(同図■の場合)、ソレノイドコ
イルの電圧を30ボルトとして交番磁界を印加した軸を
用いた場合(同図■の場合)、およびソレノイドコイル
の電圧ヲ60ボルトとして交番磁界を印加した頓1を用
いた場合(同図Ωの場合)において各々当該軸を−・回
転させたときの零トルク出力の変動のようすを示す説明
図、第8図は交番電流を印加しない軸を用いた場合(同
図■の場合)および交番電流を印加した軸を用いた場合
(同図■の場合)において各々当該軸を一回転させたと
きの零トルク出力の変動のようすを示す説明図である。 1・・・軸、 2・・・励磁コイル(励磁手段)、 3・・・検出コイル(検出手段)。 4・・・ヨーク。 特許出願人 日産自動車株式会社 代理人弁理士 小 塩 豐 第1図 第1図 (a) (b) 第3図 第4図 回転イ立置(度) 第5図 ロ転イを置(農) 第6図 0 ω 1201802403003600にイ11E
、置 1*ン 第7図 丘Diイ装置 ()k) 第8図 回転イf−l! ()j()
ク検出装置の構造を説明する各々概略正面図および概略
側面図、第2図は軸トルクと応力との関係を示す説明図
、第3図はトルク検出装置において軸を一定位置に固定
したときのトルクと出力との関係を示す特性説明図、第
4図は従来の軸における軸表面部の透磁率の局部異方的
な分布状態を示す概念的説明図、第5図はこの発明によ
る軸における軸表面部の透磁率の等史的な分布状態を示
す概念的説明図、第6図は軸を一回転させたときの検出
出力の変動を示す特性説明図、第7図は交番磁界を印加
しない軸を用いた場合(同図■の場合)、ソレノイドコ
イルの電圧を30ボルトとして交番磁界を印加した軸を
用いた場合(同図■の場合)、およびソレノイドコイル
の電圧ヲ60ボルトとして交番磁界を印加した頓1を用
いた場合(同図Ωの場合)において各々当該軸を−・回
転させたときの零トルク出力の変動のようすを示す説明
図、第8図は交番電流を印加しない軸を用いた場合(同
図■の場合)および交番電流を印加した軸を用いた場合
(同図■の場合)において各々当該軸を一回転させたと
きの零トルク出力の変動のようすを示す説明図である。 1・・・軸、 2・・・励磁コイル(励磁手段)、 3・・・検出コイル(検出手段)。 4・・・ヨーク。 特許出願人 日産自動車株式会社 代理人弁理士 小 塩 豐 第1図 第1図 (a) (b) 第3図 第4図 回転イ立置(度) 第5図 ロ転イを置(農) 第6図 0 ω 1201802403003600にイ11E
、置 1*ン 第7図 丘Diイ装置 ()k) 第8図 回転イf−l! ()j()
Claims (1)
- (1)磁性体からなる軸と、前記軸を磁路の一部とする
磁気回路を形成する励磁手段と、前記軸を通る磁歪成分
を検出する検出手段とを備えたトルク検出装置において
、前記軸として、当該軸表面部の透磁率の局部異方性を
磁界により等方化した軸を用いたことを特徴とするトル
ク検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021237A JPS62179627A (ja) | 1986-02-04 | 1986-02-04 | トルク検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021237A JPS62179627A (ja) | 1986-02-04 | 1986-02-04 | トルク検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62179627A true JPS62179627A (ja) | 1987-08-06 |
Family
ID=12049438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61021237A Pending JPS62179627A (ja) | 1986-02-04 | 1986-02-04 | トルク検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62179627A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429001A (en) * | 1977-08-08 | 1979-03-03 | Hitachi Ltd | Erasing residual magnetism in big core |
JPS58112306A (ja) * | 1981-12-26 | 1983-07-04 | Toyota Motor Corp | 磁性物体の消磁方法及びその装置 |
JPS60244811A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | 磁歪式検出装置 |
-
1986
- 1986-02-04 JP JP61021237A patent/JPS62179627A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429001A (en) * | 1977-08-08 | 1979-03-03 | Hitachi Ltd | Erasing residual magnetism in big core |
JPS58112306A (ja) * | 1981-12-26 | 1983-07-04 | Toyota Motor Corp | 磁性物体の消磁方法及びその装置 |
JPS60244811A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-04 | Nissan Motor Co Ltd | 磁歪式検出装置 |
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