JPS6217871Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はジヨイステイツクユニツトに関するも
のである。

第１図に示されるようなグラフイツク端末やゲ
ームマシン等の入力装置の一形態としてジヨイス
テイツクユニツト１が従来知られている。

このジヨイステイツクユニツト１は、外観的に
は第２図に示す如きもので、ジヨイステイツク２
の倒し加減で例えば２次元方向のフアンクシヨン
の入力を行なう一連の機能部分の総括名称であ
る。その内部機構は各種方式があるが本考案の説
明に先立ち、代表的なものをいくつか紹介する。

例えば、第３図に示す如く、ジヨイステイツク
２は軸中間部分（図の例では下方部分）に球状部
２ａが形成されていて、この球状部２ａは該ジヨ
イステイツクユニツト１と本体と一体的に構成さ
れているフレーム３に枢支されている。

従つて、ジヨイステイツク２は該枢支部を支点
として全方位的に揺動自在であり、下方自由端部
２ｂは該ジヨイステイツク２の倒れる方向及び角
度に応じて空間を位置変位する。この下方自由端
部２ｂは例えば、第３図、第４図に示す如く、十
字型をした環状部材４の中心部に係合している。
さらに、この環状部材４のｙ軸方向の環４ｙ中に
はピン５ｙが、ｘ軸方向の環４ｘ中にはピン５ｘ
が各々係合している。そして、ピン５ｙ，５ｘは
レバー６ｙ，６ｘを介して各々第１入力変換器と
しての可変抵抗器７ｙ，７ｘの軸に連結されてい
る。ここで、可変抵抗器７ｙ，７ｘは各々不動部
材に取付けられているので、ジヨイステイツク２
の倒し方向と角度に応じて可変抵抗器７ｙ，７ｘ
の各軸を回動し、よつて抵抗値を各々制御でき、
而して、２次元方向のフアンクシヨンの入力を行
なうことができる訳である。

或いは、他の方式として第５図に示す如く、下
方端部２ｂに円盤８の中心を固着しておき、この
円盤８の周面に各アクチユエータを接するように
して例えば、ｘ軸方向上に各々対向させて第１入
力変換器としての２つのマイクロスイツチ９ｘ，
１０ｘを、同様にｙ軸方向上にも第１入力変換器
としての２つのマイクロスイツチ９ｙ，１０ｙを
各々不動部材に取付た構成のものもある。この方
式の場合にも、ジヨイステイツクの倒し方向と角
度に応じて各マイクロスイツチのオン・オフを制
御し得るので２次元方向のフアンクシヨンの入力
を行なうことが可能である。

さらに、これら２次元方向の入力機能に加え
て、第６図に示す如くジヨイステイツク２にプツ
シユ型スイツチ１１を内蔵しておけば、ジヨイス
テイツク２の操作により位置決めされた所望の座
標点に当該スイツチ１１により例えばドツトを打
つ等の処理を行なうことができるものもある。

しかし、これら従来のジヨイステイツクユニツ
トでは、２次元方向での入力機能に限られるので
不便を生じる場合がある。例えばCRT上に立体
図形を表示した際に奥行方向の隠線を処理する場
合にはｘ軸方向、ｙ軸方向に加えてｚ軸方向のフ
アンクシヨン入力があると便利である。

本考案は上記の観点に従い案出されたもので、
従来の入力機能に加えて他のフアンクシヨン入力
が可能なジヨイステイツクユニツトを提供するこ
とを目的とする。

以下、本考案を詳細に説明する。

本考案に係るジヨイステイツクユニツトは、 ジヨイステイツクを揺動自在に支持していると
ともに不動部材に枢支されている支持部材と、上
記不動部材に対するこの支持部材の回動量に応じ
て変化する空間的な位置変化を電気的な変化に変
えて出力する第２入力変換器と、上記回動量に対
応した変位量を上記第２入力変換器に伝達する第
１運動伝達手段を有することを特徴とする。

一例を第７図、第８図に示す。

図においてジヨイステイツク２は、その下方部
分を、上端が塞がれた円筒状の支持部材１２の中
心部を挿通し、周知の適宜な方法、例えば球面コ
ロ軸受で軸支される等して球面運動自在に枢支さ
れている。図の例では球状部２ａを包む如き構成
の軸受で支持されている。この支持部材１２は任
意の不動部材、例えば第１図に示す入力装置のフ
レーム若しくは当該ジヨイステイツクユニツトの
フレーム１３に軸受１４を介して枢支されてい
る。

ここで、支持部材１２の上半部は操作時に手で
掴み得るようフレーム１３より外部に突出してお
り、その径は人の手で容易に掴み得る程度の大き
さに設定されている。又、フレーム１３の下方で
あつて、支持部材１２の側周面には大歯車１５が
形成されており、この大歯車１５には小歯車１６
が噛合わされ、この小歯車１６は不動部材に固定
されている可変抵抗器１７の軸と一体的に構成さ
れている。

なお、ジヨイステイツク２の下方自由端部２ｂ
の空間的位置変位に連動する第１入力変換器及び
その運動伝達機構に関しては前記説明に係る第４
図に示した例若しくは第５図に示した例或いは他
の例を適宜選択して使用するものとし、第８図に
は当該部分に相当する機構の説明を省略してい
る。又、プツシユ型スイツチ１１も備えている。

このような構成において、支持部材１２を手で
掴み、回動すればその動きは大歯車１５から小歯
車１６に伝えられるので結局、支持部材１２の回
動量に応じて可変抵抗器１７の抵抗値を制御する
ことができる。

この可変抵抗器１７の出力は３次元方向（ｚ軸
方向）の入力、若しくは他のフアンクシヨンの入
力として用いられる。

従つて、可変抵抗器１７は本考案における第２
入力変換器としての機能を有し、又、大歯車１５
と小歯車１６との噛合構成は本考案における第１
運動伝達手段の一形態としての意義を有する。

次に、他の実施例を第９図、第１０図により説
明する。

図において、支持部材１２′は上端が塞がれた
段付円筒状をなし、上方の小径部の径は人の手で
容易に掴み得る程度に設定されている。ジヨイス
テイツク２′は球面コロ軸受１８により支持部材
１２′の上面中心部を挿通軸支されている。該ジ
ヨイステイツク２′の下方自由端部及びその近傍
部の構成は上記実施例の場合と同様、各種の例を
適用できるので図示及び説明を略する。

支持部材１２′はその上段小径部分の側周面部
に例えば３個の凹部１９ａ，１９ｂ，１９ｃが同
一円周方向上に等間隔に形成されている。又、支
持部材１２′が回動される際における凹部１９
ａ，１９ｂ，１９ｃの通過空間上の定位置には、
これら凹部に入り込み得る形状、大きさの係止部
材２０が位置している。厳密にはこの係止部材２
０は不動部材と一体の筒状ホルダー２１内を摺動
自在であり、スプリング２２により支持部材１２
の側周面に常時押し付けられている。従つて、支
持部材１２′を手で掴み、回動させると、支持部
材１２′は、係止部材２０が凹部１９ａ，１９
ｂ，１９ｃの各々と係合する位置で各々クリツク
ストツプさせられる。

一方、支持部材１２′の下方、大径部の内側に
は磁石２３が取付けられており、又、当該大径部
の周囲であつて、支持部材１２′の回動に伴なう
磁石２３の移動軌跡と同心の仮想ライン上には、
磁石２３と対向した時にのみ作動するリードスイ
ツチ２４ａ，２４ｂ，２４ｃが各々不動部材に取
付けられている。これらの各リードスイツチの配
設位置は、次の通りである。すなわち、係止部材
２０が凹部１９ａに嵌入した時に、磁石２３と対
向する位置にリードスイツチ２４ａが位置し、同
様に凹部１９ｂに嵌入した時に磁石２３と対向す
る位置にリードスイツチ２４ｂが位置し、凹部１
９ｃに嵌入した時に磁石２３と対向する位置にリ
ードスイツチ２４ｃが位置している。従つて、支
持部材１２′のクリツクストツプ位置に応じて各
リードスイツチを選択的に制御できる。

従つて、磁石２３とリードスイツチ２４ａ，２
４ｂ，２４ｃ等の組合せは本考案における第２入
力変換器としての機能を有し、又、上記クリツク
ストツプに関する構成及びこれに関連して位置決
めされたリードスイツチ２４ａ，２４ｂ，２４ｃ
の各取付位置に係る構成は本考案における第１運
動伝達手段の一形態としての意義を有する。

なお、上記の実施例について、クリツクストツ
プの段数は例示の３段には限定されず、必要に応
じた任意の段数を適宜設定し得るものとする。
又、スイツチについても、磁石２３により作動す
るリードスイツチに限らず、例えば磁石２３に代
えて支持部材１２′の外周部に突起を形成してお
き、この突起によりアクチユエータが押圧されて
作動するマイクロスイツチを用いる構成とするこ
ともできる。

以上説明した如く、本考案によれば、従来技術
の如きｘ軸方向、ｙ軸方向の各位置を指定する入
力に加えて、例えばｚ軸方向の位置を指定する入
力が可能となるため、３次元グラフイツクスを行
なう場合には隠線消去の処理を行なうことができ
便利である。或いは本考案により付加された入力
機能を画像の拡大や縮小及び位置決め用及び他の
フアンクシヨン入力として用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されると好都合な入力装
置の一例を示した斜視図、第２図はジヨイステイ
ツクユニツトの外観斜視図、第３図はジヨイステ
イツクの下端部分近傍の断面図、第４図、第５図
は各々第１入力変換器の一例を説明した図、第６
図はプツシユ型スイツチ内蔵のジヨイステイツク
の説明図、第７図は本考案の一例を説明したジヨ
イステイツクユニツトの要部斜視図、第８図は同
上図に対応する断面図、第９図は本考案の他の例
を説明したジヨイステイツクユニツトの要部断面
図、第１０図は同上図の平面図である。 ２，２′……ジヨイステイツク、１２，１２′…
…支持部材、１５……大歯車、１６……小歯車、
１７……可変抵抗器、１９ａ，１９ｂ，１９ｃ…
…凹部、２０……係止部材、２３……磁石、２４
ａ，２４ｂ，２４ｃ……リードスイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 不動部材に軸中間部分を揺動自在に支持されて
   いるジヨイステイツクと、このジヨイステイツク
   の倒れる方向及び角度に応じて空間上の位置を変
   える該ジヨイステイツクの下方自由端部と、該下
   方自由端部の変位量に応じて変化する信号を出力
   する第１入力変換器を有し、該ジヨイステイツク
   の倒し加減で２次元方向のフアンクシヨンの入力
   を行なうジヨイステイツクユニツトにおいて、 ジヨイステイツクを揺動自在に支持していると
   ともに不動部材に枢支されている支持部材と、上
   記不動部材に対するこの支持部材の回動量に応じ
   て変化する空間的な位置変化を電気的な変化に変
   えて出力する第２入力変換器と、上記回動量に対
   応した変位量を上記第２入力変換器に伝達する第
   １運動伝達手段を有することを特徴とするジヨイ
   ステイツクユニツト。