JPS62176906A - 分離用ハイドロキシルアパタイトの製法 - Google Patents

分離用ハイドロキシルアパタイトの製法

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JPS62176906A
JPS62176906A JP61015900A JP1590086A JPS62176906A JP S62176906 A JPS62176906 A JP S62176906A JP 61015900 A JP61015900 A JP 61015900A JP 1590086 A JP1590086 A JP 1590086A JP S62176906 A JPS62176906 A JP S62176906A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は水溶液中の化学成分、特に蛋白質、核酸その他
の生体高分子物質の分離、精製の用に供する分離用ハイ
ドロキシルアパタイト (llydroxy−1apa
tite) Ca1o(PO4)6(08)2の製法に
関するものである。
[徒来の技術] 蛋白質、核酸などの生体高分子物質の混合水溶液中から
それらを単離する方法として、固体粒子に吸脱着せしめ
る方法が検討され、各種性能の分離用固体粒子が考案堤
供されてきている。
チセリウスと彼の共同研究者は1956年、塩化カルシ
ウム溶液と第二燐酸ナトリウム溶液とを室温(25℃付
近)で混合し、て得られる燐酸カルシウム沈殿をアルカ
リ中で煮沸してハイドロキシルアパタイトを調製し、こ
れが生体高分子混合液から各成分を分離精製するのに石
川なことを示した。
[エイ・チセリウス、ニス・ヒエ−ルチン、工・レヴイ
ン;アーカイヴズ オブ バイオケミストリイ アンド
 バイオフイズイツクス (^、Tise−1iuS、
 S、11.1erten and O,Levin 
 :  Archivesoflliochemist
ry and 8jophysics)  65巻、+
32−155頁 1956年] [発明が解決しようとする間暉点] チセリウス等の方法による分離用ハイドロキシルアパタ
イトは汗体高分子の分離精製に利用されてきているが、
ガラス円筒その他のカラムに充填してカラムクロマトグ
ラフに供した場合、その粒子径が微小なため流速が極め
て遅いことが雑煮である。これを解決するため、従来は
、セルロース粒子を混合して使用したり、或いは中間体
の燐酸カルシウムを生成させる際、シリカを核として使
用するとか、アルカリ煮沸に際してpHを一定に維持す
ることなどが行われてきた。しかし、これらはいずれも
操作が煩雑であり、また、必ずしも報告3ir!41の
結果は得られず、充分な改良はなされてきていなかった
ものである。
(2)発明のa成 [間顯点を解決するための手段] 木発明者は上記r点を解決することを目的とし、チセリ
ウス等の方法の各段階を改めて詳細に検討した結果、粒
子径の遥かに大きいハイドロキシルアパタイトを調製す
る特別の条件を発見し、本発明を完成するに至った。
即ち、チセリウス等の方法ではハイドロかジルアパタイ
トに導く前駆体としての燐酸カルシウム沈殿を調製する
ため、塩化カルシウム(Ca C12)と第二燐酸ナト
リウム(N a 2+l凹4)のそれぞれの水溶液を室
温(25℃付近)で直接混合していたが、本発明者は2
5℃から100℃に竿る広い範囲にわたってg度を変え
て実験し、その影響を検討した結果、0.5モルNaC
1水溶液に両液を注入して反応せしめることにより、4
0〜50℃及び90〜100℃の二つの温度範囲の条件
において塩化カルシウム溶液と第二燐酸ナトリウム溶液
とが混合された場合、得られた燐酸カルシウム沈殿の粒
子サイズは直径60ミクロン乃至それ以上となり、他の
温度w4域に比べて格段に大きく、そしてこれからアル
カリ中での加熱によって導かれるハイドロキシルアパタ
イトも同様の大きな粒子径を保ち、カラムクロマトグラ
フにおいて従来法にょるハイドロキシルアパタイトに可
能な展開溶出液流速の10倍に及ぶ流速が可能となった
上記現象は本発明者も当初全く予想しなかったところで
あるが、この結果から、その生成機作は次の如く考えら
れる 即ち、ハイドロキシルアパタイトの前駆体である燐酸カ
ルシウム沈殿の結晶成長が、その際の温度により強く影
響されることである。
燐酸カルシウム沈殿はその生成時のWA度が、25°C
より1舅、するに従って次第に大きなプラッシャイト(
brushjte)CallPO・2HO結晶として成
長するが、45加を頂点として、それ以上では逆にブラ
ッシャイト結晶は次第に微小化する。そして、8゜℃近
辺から上では、微小ブラッシャイトは脱水されで微小な
モネタイト (monetjte) caHPOの結晶
となる。更に、温度が上昇して90 ’C以上になると
、生成燐酸カルシウム沈殿の粒子径は突如として増大叶
っ硬化する。 90”Cを越える温度での不連続的な変
化は、この高温では発生期の棒微小ブラッシャイト結晶
が直ちに脱水されてモネタイトになると同時に凝結して
強固な粒子を形成するものと考えられる。80〜90℃
で生成したモネタイト結晶、或いは市販のモネタイトに
はこの凝結怖はなく、微細結晶に1トまる。
次にかくして生成させた燐酸カルシウム沈殿をアルカリ
中で加熱することによってハイドロキシルアパタイトに
転移させるのであるが、従来、この際、原材料の塩化カ
ルシウム(Ca C12)  1モル  、に対し、1
モル以上の割合の大量のアルカリが添加されていた。
本発明者はこれについても吟味を加えた結果、アルカリ
添加量を低減することが可能であり、原材料のCaCl
2. 1モルに対して0.4〜0.6モルの割合、最も
好ましくは 0.5モルの割合で苛性ソーダ(Ns(1
11)を添加するのが白いことを見出した。
従来の方法では′A剰のアルカリを除去するために大量
の水乃至は憐酸塩緩衝液による洗浄を必要としたが、本
発明者がここに構案する方法による時は製品の洗浄・仕
上が著しく簡易化されるものである。
又製品のハイドロキシルアパタイトは従来、燐酸塩緩衝
液中に貯蔵されてきた。本発明の実施の態様に於ても、
勿論これを利用もするが、更に本発明者はより便宜な態
様をもこれに加えるものである。
即ち、生成したハイドロキシルアパタイトを沸PA温度
以ヒ220℃に至る温度で加熱乾燥しても、分鯉剤とし
ての向好な性能を保持したままで乾燥粉粒体を得られる
ことを見出した。
乾伶騨品は貯蔵・輸送に名犬な便宜を与えるものである
[実施例及び比較例] 以下、実施例及び比較例によって、実施のS様とその効
果を具体的に示す。
比較例 0.5 M (モル#度) CaC1z水溶液及び 0
.5MNa211P(14水溶液の各々21を用意し、
各々を毎分2.5−の割合で、所望の一定温度に保ち、
目つ可及的緩慢に攪拌しつつある11の0.5M Na
C1水溶液中に注入する。注入の間中混合溶液の温度を
上記一定値に維持せしめる。
所望の一定温度として、25.40.45. Fi5.
70゜85  及び95℃の各温度を採り上げて実験し
た。
各実験温度での操作によって生成した燐酸カルシウム沈
殿を反応溶液から採取し、それぞれについて充分に水洗
し、51の0.25 M Na01+に懸濁し、攪拌し
つつ1時間煮沸する。得られたハイドロキシルアパタイ
トを70℃の温湯で良く洗い、次いで10mM燐酸塩緩
衝液(pH6,9)で洗った後、同じ緩衝液中に貯蔵す
る。
各温度で生成された燐酸カルシウム由来のハイドロキシ
ルアパタイトの静【ト沈殿1 meを底にナイロン網を
置いた内径8.5 yaのガラス円筒に充填し、10m
M燐酸塩緩衝液を水柱8(1cmの圧力下で逆過させて
その流速を測定すると共に、ハイドロキシルアパタイト
層の落ち着き高さを観測し、その占める充填層体@  
V (m/)を計算した。
なお、上記流速測定値から水柱1cm圧、充填層高1c
m1当りの値を計算し、これを基準化流速 tJ(mj
/mjn/c+n/cmHi+)で示す。
また、10mM燐酸塩緩衝液に仔牛胸腺DNAを100
μg/mIの濃度に含む溶液を水柱80 cmの圧力下
で流し、カラムからの排出液中にDNAが検知される迄
の通液量からDNA!着晋C(mg)を算出した。
各ハイドロキシルアパタイトの前駆体である燐酸カルシ
ウム沈殿を生成した温度を横軸に取り。
対応するハイドロキシルアパタイト試料による落ち着き
充填層体積V、基準化流速U、#びにDNA吸着量Cを
縦軸に取って画いたグラフが第1図である。
図に靴る通り落着充填層体積V、ならびに基準化流速U
が、前駆体である燐酸カルシウムの生成温度によって大
きく異なることが明らかとなった。
そして45℃および95℃で生成した燐酸カルシウムか
らのハイドロキシルアパタイト(以下それぞれH45,
H95と略記)で極大が見られる。
殊に流速に於て大巾な違いが生じ、チセリウスが提示し
、従来用いられてきた室温付近の25℃で生成された燐
酸カルシウムからのハイドロキシルアパタイト(以下H
25と略記)のそれの10倍にもi!つしている。
これはH45,H95が粒子径が大きく、しがもカラム
充填に於て、殆ど圧縮されないことを示唆する。一方D
NA吸着量は70〜85℃生成燐酸カルシウムからのハ
イドロキシルアパタイトに於て低いがそれ以外は殆ど変
わらず、特に本発明で焦点となっている45℃と95℃
は25℃の場合と同等以上の能力を保有ししていること
が判る。
なお又、 H25,H45及びH95の各ハイドロキシ
ルアパタイトを充填したカラムについて蛋白質として仔
牛血清アルブミンを、RNAとして酵母リボ核酸を、D
NAとして仔牛胸腺デオキシリボ核酸を展開した成績を
第2図に示すが、H45、■195は両者共に徒来法の
H25と変わらない分難・分画精度を達することがS認
される。
実施例1 0.5 M (モル濃度) CaC1zと0−5 M 
N a 211 PO4の水溶液を各2e用意し、45
℃に保って可及的緩慢に攪拌しつつある11の0.5M
 NaC1水溶液中に各々毎分2.5mlの割合で注入
して混合、反応させる。生成した燐酸カルシウム(ブラ
ッシャイト)の大きな結晶をよく水洗して11の水にP
iし、1110m/の10 M NaOHを加えて1時
間煮沸する。
得られたハイドロキシルアパタイトを水及び燐酸緩衝液
で良く洗浄し、使用迄そのまま貯蔵する。
実施例2 0.5 M (モアL7濃度) CaC1z ト0.5
M No2HPO4(7)水溶液を各21用意し、95
〜100’Cに保って可及的緩慢に攪拌しつつある11
の0.5M NaC1水溶液中に各々毎分2.5−の割
合で注入して混合、反応させる。生成した燐酸カルシウ
ム(モネタイト)の大きく硬い粒子をよく水洗して11
の水に@Erし、100 meの5MNaOHを加えて
1時間煮沸する。
得られたハイドロキシルアパタイトは水で洗浄し、貯蔵
する。
実施例3 実施例2と同様に操作して得た湿ったハイドロキシルア
パタイトを加熱し、乾燥する。
最終温度を220℃に革らしめ、乾燥粉末を得る。
(3)発明の効果 本発明の特許請求の範囲 1、並びに 2、記載の方法
によれば、生体高分子物質の分離用クロマトグラフ充填
剤として優れた分離・分画精度を持ち、しかも、高い展
開液流速が可能なことによって迅速に作業を進められる
、分離用ハイドロキシルアパタイトが調製できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はハイドロキシルアパタイト前駆体である燐酸カ
ルシウムを生成する際の温度とそれから導かれたハイト
ロキシルアバタイ1−の件部との関係を示す。 図中V及びCはハイトロキシルアバタイ(−静止沈殿1
ml当りのカラム充填後の体積(−)並びに吸着D N
 A t (n+g)をそれぞれ示し、Uは展開液rs
化流速(m#/win/cm/am間)を示す。 第2図は1145.1195並びに比較として ]12
5を充填したカラ11による仔牛血清アルブミン(P)
。 酵母リボ核酸(R)及び仔牛胸II♀デオ念シリボ柱酸
(D)についてのクロマト分画パターンを示す。 特許出語1人  V:村 iぐ− <=?+’1yk41r!F。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩化カルシウム溶液と第二燐酸ナトリウム溶液とを
    40℃乃至50℃の温度範囲、最も好ましくは45℃の
    温度において混合し、得られる燐酸カルシウム沈殿をア
    ルカリ中で加熱してハイドロキシルアパタイトとするこ
    とを特徴とする分離用ハイドロキシルアパタイトの製法
    。 2、塩化カルシウム溶液と第二燐酸ナトリウム溶液とを
    90℃乃至100℃の温度範囲、最も好ましくは95℃
    の温度において混合し、得られる燐酸カルシウム沈殿を
    アルカリ中で加熱してハイドロキシルアパタイトとする
    ことを特徴とする分離用ハイドロキシルアパタイトの製
    法。
JP61015900A 1986-01-29 1986-01-29 分離用ハイドロキシルアパタイトの製法 Granted JPS62176906A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5073357A (en) * 1989-08-01 1991-12-17 Toagosei Chemical Industry, Co., Ltd. Process for producing hydroxylapatites
JP2010154777A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Aichi Prefecture 醸造酒用タンパク質除去剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5073357A (en) * 1989-08-01 1991-12-17 Toagosei Chemical Industry, Co., Ltd. Process for producing hydroxylapatites
JP2010154777A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Aichi Prefecture 醸造酒用タンパク質除去剤

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