JPS621751A - 消臭性機能を持つた高分子物質 - Google Patents

消臭性機能を持つた高分子物質

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JPS621751A
JPS621751A JP14025085A JP14025085A JPS621751A JP S621751 A JPS621751 A JP S621751A JP 14025085 A JP14025085 A JP 14025085A JP 14025085 A JP14025085 A JP 14025085A JP S621751 A JPS621751 A JP S621751A
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JP
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electron
high polymer
polymer
metal phthalocyanine
charge transfer
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JP14025085A
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English (en)
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Koichi Fukamachi
深町 浩一
Hiroyoshi Shirai
汪芳 白井
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AASU CLEAN KK
Original Assignee
AASU CLEAN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、異臭を放つ物質を無臭物質に変化させる消臭
性機能を持った高分子物質に関するものである。
〔従来の技術〕
悪臭に対する消臭処理方法としては、従来から活性炭素
吸着法、触媒燃焼法、オゾンまたは薬剤による酸化法、
中和法、バクテリアによる分解法、酵素による分解法な
どが知られているが、いずれも消臭能力の持続性が少な
かったり、消臭効率が低かったり、二次汚染があったり
という欠点がある。
日常の生活圏における悪臭物質は、例えばアンモニア、
アミン類、硫化水素、メルカプタン類、インドール、カ
ルボニル化合物などである。これらの物質は、特開昭5
5−32519号公報に記載されているように生体酵素
が酸化触媒として作用し5分解される。生体酵素のなか
でも金属ポルフィリン類、金属ボルフラジン類が優れて
おり、例えば特開昭50−54590号公報に開示され
ているように人為的に合成が可能で、比較的容易に入手
できる点でも有利である。
金属ポルフィリン類、金属ボルフラジン類を消臭剤とし
て使用する発明は、本発明者らの発明にか〜るもので、
前記特開昭55−32519号公報によりすでに公知に
なっている。開示されている消臭剤は他の一消臭剤に比
べて優れたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、その後も研究を進めた結果なされたもので、
前記公報に開示された消臭剤を利用し、水溶性−非水溶
性の異臭物質を同時にしかも短時間で分解でき、実用性
の点で改良された消臭剤の一種である消臭性高分子物質
を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、金属ポルフィリン類、金属ボルフラジン類
を消臭剤として使用する研究により以下の知見を得た。
消臭剤が酸化触媒としてあらゆる異臭物質に作用し、短
時間で分解するには■オキシダーゼとしての機能がある
。■ベルオキシターゼとしての機能がある。■オキシゲ
ナーゼとしての機能があることが必要である。なお生体
内では、酵素がこれら3つの機能を同時に発揮すること
はないと考えられている。
金属ポルフィリン類および金属ボルフラジン類のうちで
、上記■〜■の機能を同時に発揮する可能性があり、消
臭剤として優れているのは、第1図の構造式に示す金属
フタロシアニンである。しかしさらに良い消臭剤を得る
には金属フタロシアニン単体のみでは困難である。上記
構造式の−Xの立体構造が小さい基であると、第4図(
a)に示す金属フタロシアニン−ダイマーまたは同図(
b)に示を金Jiフタロシアニンー終−オギソダイマー
を生じてしまい、触媒活性が弱まってしまう、したがっ
てダイマーが生成しないようにする必要がある。
以上の知見の下に本願発明は金属フタロシアニンを高分
子物質に結合させ、高分子鎖により金属フタロシアニン
の間に立体障害を起させることにより、か覧るダイマー
が生成しないようにしている。
ところが金属フタロシアニンは高分子物質に結合してい
ても、結合している量が多すぎると金属フタロシアニン
間の接近確率が大きくなってダイマーが生成し、かえっ
て消臭効率が悪くなってしまう場合がある。一方、金属
フタロシアニンの量が少な過ぎても消臭効果が保てない
。種々の実験の結果によれば、金属フタロシアニンの量
は全量に対し0.5〜20重量%が適当である。さらに
好ましくは1.0−10重量%である。
金属フタロシアニンを高分子鎖に結合させるため本願の
第1発明の高分子物質は、第2図に示すように高分子中
に電子受容体(アクセプター、図中Aで表示)を有して
おり、金属フタロシアニン(図中M −P cで表示)
の−X基(第1図参照)には電子供与体(ドナー、図中
りで表示)を有しており、その電子受容体Aと電子供4
体りとの間で電荷移動結合をする。これにより、高分子
と金属フタロシアニンが電荷移動錯体を形成している。
金属フタロシアニンの−xlのうち少なくとも1つに電
子供与体りがあれば良いが、好ましくは2〜Bが電子供
与体りのものである。
同じく本願の第2発明の高分子物質は、第3図に示すよ
うに高分子中に電子供与体りを有しており、金属フタロ
シアニンの−X基には電子受容体Aを有しており、その
電子供与体りと電子受容体Aとの間で電荷移動結合をす
る。これにより、高分子と金属フタロシアニンが電荷移
動錯体を形成している。金属フタロシアニンの−X基の
うち少なくとも1つに電子受容体Aがあれば良いが、好
ましくは2〜8が電子受容体Aのものである。
第1発明または第2発明で、電子受容体A(電子吸引基
)には、例えばニトロ基、ニトリル基、ニトロソ基、カ
ルボニル基、カルボキシル基などがある。電子供与体D
(電子供与基)には、例えばピリジン、ベンゼン環、カ
ルバゾール、ジメチルアミノベンゼン、ジカルボン酸無
水物などの官能基がる。高分子中の電子受容体Aまたは
電子供与体りは主鎖中にあっても側鎖中にあってもよい
、天然高分子でも合成高分子でもよいし、2次元構造で
も3次元構造でもよい。
なお第1図に示す金属フタロシアニンの−X基で、電子
供与体または電子受容体以外の−X基は、水素基、アル
キル基、アルキルケイ素基など任意である。金属フタロ
シアニンは中心金属Mが例えばFe、Co、Mn、 T
i、V、Ni、Gu、Zn、No、W、O8のものを使
用できる。好ましくはFeまたはCOのもの、またはF
eとCaのものを混合したものである。
〔作用〕
上記の如く高分子物質中に金属フタロシアニンが電荷移
動結合(第2図・第3図参照)しているため、金属フタ
ロシアニンどうしは高分子鎖により邪魔されてダイマー
(第4図参照)が生成されにくい。しかも金属フタロシ
アニンの結合量が0.5〜20重量%にしであるから、
触媒の量として適量であり、かつ金属フタロシアニン間
の接近確率も小さくなりダイマーが非常に僅かしか生成
されない、したがって酸化触媒の機能を充分に発揮する
ことができる。
高分子物質中の金属フタロシアニンは、高分子中の親木
領域に近ずく水溶性異臭物質、または疎水領域に近ずく
非水溶性の異臭物質に対し前記■〜■の3つのa能があ
り以下の作用をし、異臭物質を分解する。
■オキシダーゼとしての作用 分子状酸素による酸化反応(空気中の酸素による自動酸
化作用)。
2(Sub)+(+ 02    5ub−Sub+ 
H2O2ψなお式中Subは5ubstrate (基
質)の略。
Po1−にPc:金属フタロシアニンが結合している高
分子物質 (Sub)H:異臭物質で例えばH2S、R−SH(メ
ルカプタン誘導体)、R−CHOCアルデヒド銹導体)
、R−N13(アミン誘導体)、R−OH(アルコール
誘導体) Sub−Sub:酸化生成物 ■ベルオキシターゼとしての作用 上記■で生成した過酸化水素(零印)による酸化反応(
■に連鎖して起こる)。
2(Sub)H+  H2O2”皿4Sub−Sub 
+ 2H20■オキシゲナーゼとしての作用 例えばインドール核、ピリジン核などの複素環状化合物
からなる悪臭物質を酸化開裂させる反応、インドール核
の場合には以下の反応。
酸化開裂による生成物は上記■・■の反応でさらに分解
される場合もある。
〔発明の効果〕
本発明の高分子物質は、上記の■〜■の反応作用により
水溶性・非水溶性を問わず人間の日常生活圏にある悪臭
物質はほとんど全部分解できる。
しかも物質自体は、異臭物質を吸収したり合成したりし
ておくものではなく、消臭反応系のなかで消耗されるも
のでもない、したがって半永久的に消臭効果が持続でき
るものである。
高分子物質であるから、それ自身、または他の高分子物
質との共重合物質、または他の高分子物質とのブレンド
物質が繊維状、フィルム状、チップ状、ゴム状、粉末状
あるいは物体の構造体に成形できる0紙質に混入するこ
ともできる。また塗料などに混入することもできる。
したがって夫々の形状に応じ、例えば衣類、寝具、カー
ペット、建築材料、空気清浄装置や汚水処理装置のフィ
ルタ、包装材料、コンテナ、自動車の内装品など現在使
用されているあらゆる用途の高分子物質に使用でき、消
臭機能を持たせることができる。
〔実施例〕
例1−1(第1発明の実施例) Fe(m)−オクタピリジニウムフタロシアニン1.0
gをジメチルホルムアミドに溶解した溶液と。
ポリアクリルニド1yル1.Ogをジメチルホルムアミ
ドに溶解した溶液とを混合し、その混合液を24時間放
置する。すると緑色の錯体溶液が得られる。その錯体溶
液の溶媒であるジメチルホルムアミドを蒸発させると、
オクタピリジニウムフタロシアニン20重量%が電荷移
動結合しているポリアクリルニトリルの固形物が得られ
る。電荷移動結合の存在は、λ=400〜500nmの
吸収スペクトルにより確認された。また錯体溶液の粘度
はポリアクリルニトリル単独溶液の粘度より高くなり、
分子間の電荷移動結合の架橋もあることが確認できる。
すなわち第2図に示すように、高分子中の電子受容体A
と金属フタロシアニンの電子共与体りとにより電荷移動
錯体が生成していることになる。
例1−2(第1発明の実施例)。
CO−テトラカルバゾールフタロシアニン1.Ogをジ
メチルホルムアミドに溶解した溶液と、ニトロセルロー
ス2.0gをアセトンに溶解した溶液とを混合して反応
させると、ニトロセルロースにCo−テトラカルバゾー
ルフタロシアニン10重量%が電荷移動結合している電
荷移動錯体が得られる。
例2−3(第2発明の実施例) Fe(m)−才クタシアノフタロシアニン1.0gをジ
メチルホルムアミドに溶解した溶液と、ポリビニルピリ
ジン1.ogをジメチルホルムアミドに溶解した溶液と
を混合し、その混合液を24時間放置する。すると緑色
の錯体溶液が得られる。その錯体溶液の溶媒であるジメ
チルホルムアミドを蒸発させると、オクタシアノフタロ
シアニン20重量%が電荷移動結合しているポリビニル
ピリジンの固形物が得られる。電荷移動結合の存在は、
入=400〜500nmの吸収スペクトルにより確認さ
れた。また錯体溶液の粘度はポリビニルピリジン単独溶
液の粘度より高くなり1分子間の電荷移動結合の架橋も
あることが確認できる。すなわち第3図に示すように、
高分子中の電子共与体りと金属フタロシアニンの電子受
容体Aとにより電荷移動錯体が生成していることになる
例2−4(第2発明の実施例) CO−ジカルボキシルフタロシアニン1.0gをジメチ
ルホルムアミドに溶解した溶液と、ポリスチレン2.O
gをジメチルホルムアミドに溶解した溶液とを混合して
反応させると、ポリスチレンにCo−ジカルボキシルフ
タロシアニン6重量%が電荷移動結合している電荷移動
錯体が得られる。
上記例1−1〜2−4で得られた高分子物質を、ガラス
管に詰め、アンモニア、アミン、硫化水素、メルカプタ
ンなどの蒸気を透過させ、ガスクロマトグラフで検査し
たところ、これらの物質・が良く分解されていたことを
示した。1年の連続試験でも性能は全く劣化していなか
った。さらに天然の悪臭物質である糞尿、魚ワタ、下水
汚泥などについても非常に良い評価が得られている。な
お評価にあたっては上記ガスクロマトグラフの他、モニ
ターによる感応試験もやっており、この試験でも従来の
消臭剤に比し良い評価が得られているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は金属フタロシアニンの構造式を示す図、第2図
・第3図は高分子物質と金属フタロシアニンとの電荷移
動錯体の構造の例を示す図、第4図(a)・(b)は金
属フタロシアニンのダイマーの構造を示す図である。 特許出願人  株式会社アースクリーン第1図 第チ図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高分子中に電子受容体を有し、 構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ なる金属フタロシアニンの−X基のうち少なくとも1つ
    に、電子供与体を有し、 前記電子受容体と前記電子供与体との間で電荷移動結合
    することにより、 前記高分子に0.5〜20重量%の前記金属フタロシア
    ニンが結合していることを特徴とする消臭性機能を持っ
    た高分子物質。 2、高分子中に電子供与体を有し、 構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ なる金属フタロシアニンの−X基のうち少なくとも1つ
    に、電子受容体を有し、 前記電子供与体と前記電子受容体との間で電荷移動結合
    することにより、 前記高分子に0.5〜20重量%の前記金属フタロシア
    ニンが結合していることを特徴とする消臭性機能を持っ
    た高分子物質。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50122583A (ja) * 1974-03-13 1975-09-26
JPS50158681A (ja) * 1974-06-14 1975-12-22
JPS5663355A (en) * 1979-10-31 1981-05-29 Nippon Carbide Kogyo Kk Deodorant
JPS5954104A (ja) * 1982-09-18 1984-03-28 ティーディーケイ株式会社 ポリマー組成物

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