JPS62174287A

JPS62174287A - 飲食物加熱用組成物

Info

Publication number: JPS62174287A
Application number: JP61014871A
Authority: JP
Inventors: Tomoji Sunakawa; 砂川　智司; Shunichi Sato; 俊一佐藤; ☆岡本　利明; Toshiaki Okamoto
Original assignee: Asahi Chemical Industry Co Ltd
Current assignee: Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date: 1986-01-28
Filing date: 1986-01-28
Publication date: 1987-07-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、化学反応熱、特に自己燃焼性の酸化還元反応
熱を利用した安価で安全性に優れた飲食物加熱用組成物
に関するものである。

（従来の技術）従来より飲食物加熱用組成物としては、酸化カルシウム
の水和反応や金属粉の酸化反応を利用したものがある。

自己燃焼性の酸化還元反応熱を利用したものとしては、
四三酸化鉛粉末３０〜４０重量部、アルミニウム粉末２
〜５重量部、ケイ素鉄粉末２０〜４０重量部及び酸化第
二銅粉末２０〜３０重量部からなる液体等の急速加熱組
成物の例が記載されている（実公昭５８−２４１１９号
）。

（発明が解決しようとする問題点）実公昭５８−２４１１９号公報の加熱組成物は、燃焼熱
の大きいアルミニウム粉末が用いられており小量で迅速
に加熱できるという利点を有しているが、酒、スープ等
の液状飲食物を加熱する際には、単位時間あたりの発熱
量が大きいために、加熱時において大きな煮沸音を発生
ずる。これは、消費者にいわゆる恐怖感を与えるもので
あり、好ましくない。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明者ら
は、化学反応熱、特に自己燃焼性の酸化還元反応熱を利
用した飲食物加熱用組成物で、単位時間あたりの発熱量
を減少させることにより、酒、スープ等の液状飲食物の
煮沸音を低減させ、かつ安価な加熱用組成物を見出した
。すなわち、本発明は、四三酸化鉛粉末／酸化第二鉄粉
末（重量比）が１．５〜５．０である混合物６５〜８０
ｗ　ｔ％、ケイ素含有率が７０〜９８−ｔ％のケイ素鉄
粉末１５〜３０−ｔ％、不活性剤粉末５〜１５ｗｔ％か
らなる飲食物加熱用組成物である。

本発明に用いられる酸化剤は、四三酸化鉛粉末と酸化第
二鉄粉末であるが、着火段階においては四三酸化鉛粉末
が酸化剤として働き、酸化第二鉄は酸化剤として働かず
、むしろ不活性剤の役割をする。着火後、燃焼伝播段階
に移ると酸化第二鉄は酸化剤として作用する。それ故、
酸化第二鉄の割合が多くなり、四三酸化鉛粉末／酸化第
二鉄（重量比）が１．５未満になると着火性が悪くなり
好ましくない。従って四三酸化鉛粉末／酸化第二鉄（重
量比）は、１．５以上であり、特に望ましくは２．０以
上である。しかしながら四三酸化鉛粉末の割合が多くな
り、四三酸化鉛粉末／酸化第二鉄（重量比）が５．０よ
り大きくなると、反応が激しくなり、液状飲食物の加熱
時に大きな煮沸音を伴い、消費者にいわゆる恐怖感を与
えることになり好ましくない。それ故、四三酸化鉛粉末
／酸化第二鉄（重量比）は５．０以下であり、特に望ま
しくは３．５以下である。

また、酸化剤と還元剤がすべて化学量論的に反応するこ
とが望ましいが、固相−固相反応の場合、還元剤の反応
率が１００％とならない為、酸化剤混合物の配合量は、
６５〜８０ｗ　ｔ％あり、６５ｗｔ％より少ないと未反
応の還元剤が残り、８０ｗｔ％より多いと酸化剤の酸素
が残る為に単位重量あたりの発熱量の低下をまねく。

本発明に用いられる還元剤は、ケイ素鉄粉末である。ケ
イ素鉄粉末の場合、ケイ素含有率のことなるもの（２５
ｗｔ％〜９８ｗｔ％）があるが、ケイ素含有率が７０ｗ
　ｔ％より低い場合には着火性が悪くなるため７０〜９
８ｗ　ｔ％のものが用いられる。工業的には、ケイ素含
有率約７５−ｔ％のものが大量に生産されている為にこ
れを用いることが望ましい。また、ケイ素鉄粉末の配合
比率は、酸化剤とのかねあいで燃焼性が良いのは、１５
〜３０−１％であり、特に２０〜２５−１％であること
が好ましい。１５−１％未満及び３０ｗｔ％以上の場合
には単位重量あたりの発熱量が低下する。

本発明に用いる不活性剤粉末は、一般に用いられている
不活性剤のアルミナ、二酸化ケイ素又はこれらを主成分
とする岩石粉末等であり、酸化剤と還元剤の配合比率に
もよるが、不活性剤粉末の配合比率が１５ｗｔ％以上に
なると着火性が悪くなり、５ｗｔ％未満では反応が激し
く大きな煮沸音を伴うことになり、不活性剤粉末は、５
〜１５ｗｔ％である。

以上の成分のうち、酸化剤、還元成分の配合比率を変え
ることにより発熱量、燃焼速度を変えることが可能であ
るが、酸化剤、還元剤の配合比率を変えるだけでは、液
状飲食物における煮沸を軽減したしかも充分な発熱量を
伴う組成物は得られず、酸化剤、還元剤の配合比率は、
燃焼性の良好なものとし、これを不活性剤で希釈するこ
とにより燃焼速度を低下させ、液状飲食物の加熱におけ
る煮沸音を軽減し、しかも充分な発熱を行なう組成物が
得られた。

また、本発明の組成物は、固相−固相反応である為、そ
れぞれの成分の粒度が大きい場合には、反応率が低下し
、充分な発熱量が得られず、好ましくない。それ故、そ
れぞれの成分の粒度が２００メツシュパスの粒度でなけ
れはならなく、更に望ましくは、３５０メツシュパスの
粒度である。

（実施例）以下、実施例により本発明を説明する。

実施例１及び比較例１〜３内径１６龍、厚み０．２　ａｍ、長さ１０ｃｍのアルミ
ニウム製半密閉型円筒容器に第１．２．３．及び４表に
示す配合比の粉末３０ｇをよく混合した後充填圧１０ｋ
ｇ／ｃｒＡで充填し、その容器の底部より７ｃｍの長さ
だけ１０℃、１８０　ｃｃのエタノール２０％水溶液中
に漬け、マツチで着火後、温度上界と煮沸音を測定した
。

温度上昇は、燃焼前後の水溶液温度を温度計で測定する
ことにより求め、煮沸音の測定は、リオン０１製インパ
ルス精密騒音計ＮＡ−６１を用い、騒音レベルはＡ特性
でもって測定を行なった。その結果を第１．２．３．及
び４表に示す。なお、実施例、比較例１及び比較例２に
用いたそれぞれの成分の粒度は２００メツシュパスの粒
度であり、比較例３は１００メツシユ〜１４５メツシユ
の粒度のものを用いた。

以下余白（効果）本発明は、次のような特有の効果を有する。

１、酒、スープ等の液状飲食物を加熱する際の煮沸台が
小さく、消費者が安心して使用できる。

２、密閉容器に充填し、燃焼させた場合でも、発生ガス
がほとんどない。

３、　いずれの成分も毒性がない。

４、　アルミニウム、酸化銅のような単価の高い原材料
を用いておらず、低コストである。

Claims

【特許請求の範囲】１）四三酸化鉛粉末／酸化第二鉄粉末（重量比）が１．
５〜５．０である混合物６５〜８０ｗｔ％、ケイ素含有
率が７０〜９８ｗｔ％のケイ素鉄粉末１５〜３０ｗｔ％
、不活性剤粉末５〜１５ｗｔ％からなることを特徴とす
る飲食物加熱用組成物２）四三酸化鉛粉末、酸化第二鉄粉末、ケイ素鉄粉末、
不活性剤粉末の粒度が２００メッシュパスの粒度である
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項の飲食物加熱用
組成物