JPS62173410A - ケ−ブルおよびその製造方法 - Google Patents

ケ−ブルおよびその製造方法

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JPS62173410A
JPS62173410A JP61015195A JP1519586A JPS62173410A JP S62173410 A JPS62173410 A JP S62173410A JP 61015195 A JP61015195 A JP 61015195A JP 1519586 A JP1519586 A JP 1519586A JP S62173410 A JPS62173410 A JP S62173410A
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JP
Japan
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jacket
cable
resin composition
thermoplastic resin
liquid crystal
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JP61015195A
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English (en)
Inventor
Takao Kimura
隆男 木村
Masaaki Kawase
川瀬 正明
Juzo Kukida
重蔵 久木田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4479Manufacturing methods of optical cables

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、通信ケーブルおよび電カケープルに関する
もので、さらに詳しく言えば、これらケーブルの外被、
およびその製造方法に関するものである。
従来の技術 通信ケーブルおよび電カケープルの外被としては、金属
材料であるアルミニウムとプラスチック材料であるポリ
エチレンとをラミネートした、いわゆるLAPシース等
が従来から用いられている。
このLAPに金属が用いられていることが原因で、問題
点がいくつか生ずる。例えば、電気伝導体をケーブル内
に導入することになるためケーブルが電気誘導を受ける
という問題の他、腐食が生じやすく、全体の重量が重く
なる等の欠点がある。特に光通信ケーブルにおいては、
アルミニウムの腐食による水素の発生のために光損失が
増加するという問題がある。
これらの問題点を解決するために、金属を用いず、ポリ
エチレン等のプラスチック材料のみからなるケーブル外
被膜が提案されている。ところが、プラスチック材料に
は一般に、アルミニウム等の金属と比べて、透湿率が高
い、弾性率が低い等の問題点があるので、ケーブル外被
として実用に耐えるものではない。
発明が解決しようとする問題点 以上説明したように、ケーブル外被に金属を含んだ従来
のLAPシースを用いた場合には、ケーブルが電気誘導
を受けたり、腐食しやすくなったり、ケーブル全体の重
量が重くなる等の問題点がある。
また、金属を含まず、全体をプラスチック材料のみで作
製したケーブル外被は、透湿率、弾性率等が劣るため実
用化されていない。
本発明は、従来のプラスチック材料のもつ高透湿性、低
弾性率という欠点のない、外被がプラスチックのケーブ
ルと、その製造方法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明者らは上記の問題点を解決するためにケーブル外
被用プラスチック材料について種々検討した結果、高弾
性率1、低透湿率というケーブル外被材料に要求される
条件を満たし、かつ低線膨張係数、難燃性というすぐれ
た特性をもつ分子配向熱可塑性樹脂組成物を見出し本発
明に到達した。
即ち、本発明に従うと、1GPa以上の弾性率ををし、
サーモトロピック液晶高分子を主成分とする分子配向熱
可塑性樹脂組成物からなる外被を有することを特徴とす
るケーブルが提供される。
さらに本発明に従うと、3層からなる外被を有するケー
ブルであって、中間層が1GPa以上の弾性率を有し、
サーモトロピック液晶高分子を主成分とする分子配向熱
可塑性樹脂組成物からなり、該外被の該中間層の両側の
内層および外層が、5%以上の伸び率を有し、分子配向
熱可塑性樹脂組成物、熱可塑性樹脂組成物または熱硬化
性樹脂組成物のいずれかからなることを特徴とするケー
ブルが提供される。
上記熱可塑性樹脂組成物がポリ塩化ビニリデンまたはポ
リ(トリフルオロクロロエチレン)ヲ主成分とするのが
好ましい。
さらに本発明に従うと、2層からなる外被を有するケー
ブルの外被を製造する方法であって、第1の材料を供給
する第1押出機と、第2の材料を供給する第2押出機と
、該第1および第2押出機のそれぞれと連結されたクロ
スヘッドとを備える装置を用い、該第1押出機にサーモ
トロピック液晶高分子を主成分とする分子配向熱可塑性
樹脂組成物を供給し、該第2押出機を用いて分子配向熱
可塑性樹脂組成物、熱可塑性樹脂組成物または熱硬化性
樹脂組成物のいずれかを供給し、該クロスヘッドから該
第1の材料の外周に該第2の材料を一体として押出成形
することを特徴とする2層からなる外被を有するケーブ
ルの製造方法が提供される。
サーモトロピック液晶高分子としては、例えば全芳香族
ポリエステノベ芳香j疾−脂肪族ポリエステノベ全芳香
族ポリエステルアミド、芳香族−脂肪族エステルアミド
、芳香族ポリアゾメチン、芳香族ポリエステル−カーボ
ネート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、上記
高分子物質の混合物あるいは上記高分子物質と他の高分
子物質との混合物などが挙げられる。
全芳香族ポリエステルとしては、(1)芳香族ジカルボ
ン酸の1つ又はそれ以上と芳香族ジオールの1つ又はそ
れ以上から縮合により生成した共重合体、(2)芳香族
オキシカルボン酸の1つ又はそれ以上から縮合により生
成した共重合体、(3)芳香族ジカルボン酸の1つ又は
それ以上と、芳香族ジオールの1つ又はそれ以上と芳香
族オキシカルボン酸の1つ又はそれ以上から縮合により
生成した共重合体が挙げられる。
芳香族−脂肪族ポリエステルとしては、(1)芳香族ジ
カルボン酸の1つ又はそれ以上と脂肪族ジオール、指環
族ジオールの1つ又はそれ以上から縮合してなる共重合
体、(2)脂環族ジカルボン酸の1つ又はそれ以上と、
芳香族ジオールの1つ又はそれ以上から縮合してなる共
重合体、(3)芳香族オキシカルボン酸の1つ又はそれ
以上と、(1)又は(2)のジカルボン酸及びジオール
から縮合により生成した共重合体が挙げられる。
全芳香族ポリエステルアミドとしては、(1)芳香族オ
キシアミンの1つ又はそれ以上と芳香族ジカルボン酸の
1つ又はそれ以上から縮合により生成した共重合体、(
2)芳香族オキシアミン、芳香族ジアミンの1つ又はそ
れ以上と、芳香族ジカルボン酸の1つ又はそれ以上と、
芳香族ジオールの1つ又はそれ以上から縮合により生成
した共重合体、(3)芳香族オキシカルボン酸の1つ又
はそれ以上と、芳香族オキシアミン、芳香族ジアミンの
1つ又はそれ以上と、芳香族ジカルボン酸の1つ又はそ
れ以上と、芳香族ジオールの1つ又はそれ以上から縮合
により生成した共重合体が挙げられる。
芳香族−脂肪族ポリアミドとしては、(1)芳香族オキ
シアミン、芳香族ジアミンの1つ又はそれ以上と、芳香
族ジカルボン酸の1つ又はそれ以上と、脂肪族ジオール
の1つ又はそれ以上から縮合により生成した共重合体、
(2)芳香族オキシアミン、芳香族ジアミンの1つ又は
それ以上と、脂環族ジカルボン酸の1つ又はそれ以上と
、芳香族ジオール、脂肪族ジオールの1つ又はそれ以上
から縮合により生成した共重合体が挙げられる。
芳香族ポリアゾメチンとしては芳@族ジアルデヒドの1
つ又はそれ以上と芳香族ジアミンの1つ又はそれ以上か
ら縮合によた生成した共重合体が挙げられる。
芳香族ポリエステル−カーボネートとしては、(1)芳
香族ジオールの1つ又はそれ以上と、芳香族ジカルボン
酸の1つ又はそれ以上とホスゲン(CoC]□)から重
合した共重合体、(2)芳香族オキシカルボン酸の1つ
又はそれ以上と、芳香族ジオールの1つ又はそれ以上と
、芳香族ジカルボン酸の1つ又はそれ以上とホスゲン(
COCI□)から重合した共重合体が挙げられる。
ここで芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、4
 、4 ’−ジフェニルジカルボン酸、4゜4“−トリ
フェニルジカルボン酸、2.6−−11−7タレンジカ
ルボン酸、ジフェニルエーテル−4゜4′ジカルボン酸
、ジフェノキシエタン−4,4゛ジカルボン酸、ジフェ
ノキシブタン−4,4′ジカルボン酸、ジフェニルメタ
ン−4,4′ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−4
,4゛ジカルボン酸、ジフェニルスルフン−4,4’ 
ジカルボン酸、ジフェニルケトン−4,4゛ジカルボン
酸、ジフェニルジメチルメタン−4,4“ジカルボン酸
、イソフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1
,4−ナフタレンジカルボン酸のごとき芳香族ジカルボ
ン酸、又はクロロテレフタル酸、シクロロチレフクル酸
、ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジメチル
テレフタル酸、エチルテレフタル酸、フェニルテレフタ
ル酸、メトキシテレフタル酸のような前記芳香族ジカル
ボン酸のアルキル、アルコキシ、アリール又はハロゲン
置換体等が挙げられる。
芳香族ジオールとしては、ヒドロキノン、レゾルシン、
4.4”−ジフェニルジオール、4.4”−トリフェニ
ルジオール、2.6−ナフタレンシオーノベジフエニル
エーテルー4,4”シオーノベジフエノキシエタン−4
,4°ジオーノベジフエノキンブタン−4,4″ジオー
ル、ジフェニルメタン−4iジオール、ジフェニルスル
フィド−4,4“シオーノベジフェニルスルホン−4,
4′ジオール、ジフェニルケトン−4,4°ジオール、
ジフェニルジメチルメタン−4,4′ジオーノベ1.5
−ナフタレンジオールベ 1,4−ナフタレンジオール
のような芳香族ジオール又は、クロロヒドロキノン、メ
チルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、t−ブチル
ヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、4−クロロレゾ
ルミン、4−メチルレゾルシン等上記芳香族ジオールの
アルキル、アリール、アルコキシ又はハロゲン置換体が
挙げられる。
芳香族オキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息
香酸、m −ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸、5−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、4−
ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、6−ヒトロキシー1−ナ
フトエ酸等の芳香族オキシカルボン酸又は3−メチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸、3−フェニル−4−ヒドロキン安息$a、3
−メトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸等、上記芳香、族
オキシカルボン酸のアルキル、アリール、アルコキシ又
はハロゲン置換体が挙げられる。
脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1.3
−7’ロパンジオール、1.4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1.5−ベンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール等の直鎖状又は分枝状脂肪族ジオ
ールが挙げられる。
脂】族ジオールとしては、トランス−1,4−シクロヘ
キサンジオーノベシス−1,4−シクロヘキサンジオー
ルベ トランス−1,4−シクロヘキサンジメタツール
、シス−1,4−シクロヘキサンジメタツール、トラン
ス−1,3−シクロヘキサンジオールのごとき脂環族ジ
オール又はトランス−1,4−(1−メチル)シクロヘ
キサンジオールペ トランス−1,4−(1−クロロ)
シクロヘキサンジオーノヘトランス−1,4−(1−メ
トキシ)シクロヘキサンジオールのごとき上記1旨IB
 Iilジオールのアルキル ゲン置換体が挙げられる。
脂】族ジカルボン酸としてはトランス−1.4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、シス−1.、4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、トランス−1.3−シクロヘキサンジ
カルボン酸等の指環族ジカルボン酸又はトランス−1.
4−(1−メチル)シクロヘキサンジカルボン酸、トラ
ンス−1,/4−(1−クロロ)/クロヘキサンジカル
ボン酸等、上記指環族ジカルボン酸のアルキル、アルコ
キシ、又はハロゲン置換体が挙げられる。
芳香族オキジアミノとして:まp−ヒドロキシアニリン
、m−ヒドロキシアニリン、6− ヒドロキシ−2−ア
ミノナフタレン、5−ヒドロキン−l−アミンナフタレ
ン、4−ヒドロキシ−1−アミンナフタレン、6−ヒト
ロキンー1−アミノナフタレン等の芳香族オキシアミン
又は3−メチル−4−ヒドロキンアニリン、3−クロル
−4−ヒドロキシアニリン等、上記芳香5疾オキシアミ
ンのアルキル、アリール、アルコキシ又はハロゲン置換
体が挙げられる。
芳香族ジアミノとしてはp−アミノアニリン、m−アミ
ノアニリン、2,6−ジアミノナフタレン、1.5−ジ
アミノナフタレン、1.4−ジアミノナフタレン、1,
6−ジアミノナフタレン等の芳香族ジアミンまたは3−
メチル−4−アミノアニリン、3−クロロ−4−アミノ
アニリン、3−フェニル−4−アミノアニリン等、上記
芳香族ジアミンのアルキノベアリール、アルコキン又;
まハロゲン置換体が挙げられる。
芳香族ジアルデヒドとしてはテレフタル酸アルデヒド、
イソフタル酸アルデヒド、2,6−ナフトエ酸アルデヒ
ド、1,5−ナフトエ酸アルデヒド、■,4ーナフトエ
酸アルデヒド、l,6−ナフトエ酸アルデヒド等の芳香
族ジアルデヒド又は3−メチルテレフタル酸アルデヒド
、3−タロロチレフクル酸アルデヒド、3−フェニルテ
レフタル酸アルデヒド等、上記芳香li契レジアルデヒ
ドアルキル、アリーノベアルコキシ又はハロゲン置換体
が挙げられる。
本発明におけるサーモトロピック液晶高分子を主成分と
する分子配向熱可塑性樹脂組成物は、サーモドロピンク
液晶高分子の他に、必要に応じて、酸化防止剤、接着性
付与剤、老化防止剤、その他の高分子材料などを含有し
てもよい。このような高分子材料としては、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ(トリフルオロクロロエチレン)、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
、ポリカーボネート、ボリアリレート、ポリエーテルス
ルホン、ポリスルホン、ポリフエニレンスルフィド、ポ
リエーテル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン系エラストマ、ポリオレフィン系エラストマ、ポリ
エステル系エラストマ、ポリウレタン系エラストマ、ポ
リ塩化ビニル、エチレンビニルアセテート共重合体など
が例示される。
熱可塑性樹脂組成物としては、例えばポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ(トリフルオロクロロエチレン)、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタ
クリレート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ボリアリレート、ポリエーテルスルホン、
ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテ
ル、ポリスチレン系エラストマ、ポリウレタン、ポリエ
ステル系エラストマ、ポリウレタン系エラストマ、ポリ
オレフィン系エラストマ、ポリブテン、エチレンビニル
アセテート共重合体等がある。これらのうち特に好まし
いのは、現在外被材料として用いられているポリエチレ
ンに比べて水蒸気透過率が2桁以上低いポリ塩化ビニリ
デン、ポリ(トリフルオロクロロエチレン)である。た
だし、これらの樹脂組成物に限定されるものではない。
また、熱可塑性樹脂組成物は、必要に応じて酸化防止剤
、老化防止剤、紫外線吸収剤、接着性付与剤、充填剤な
どの各種添加剤を含有してもよい。
本発明の外被が3層をなすとき、その内層または外層を
形成するを形成する熱硬化性樹脂組成物としては、例え
ば、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、ポリイミド、ウレタン
アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエ゛ステル
アクリレート、ジアリルフタレート樹脂、ユリア樹脂、
メラミン(徂詣等が挙げられる。また、これらの熱硬化
性樹脂組成物は、必要に応じて酸化防止剤、老化防止剤
、紫外線吸収剤、充填剤などの各種添加剤も熱硬化性樹
脂組成物を含有してもよい。これら熱硬化性樹脂組成物
の硬化には熱、紫外線、電子線等を用いてもよいが、必
ずしもこれら手段に限られるもので:まない。
詐J 本発明のケーブルは、外被材料として分子配向熱可塑性
樹脂、特にサーモトロピック液晶高分子を用いる゛こと
を特徴とする。
サーモトロピック液晶高分子を主成分とする分子配向熱
可塑性樹脂組成物は、従来提案されているプラスチック
外波と比べて高弾性率、低吸水率で、しかも線膨張係数
が小さく、耐燃性にすぐれるという特長をもつ。さらに
、アルミニウム等の金属を使用しないため、腐食がなく
、軽量化がはかれる。
サーモトロピック液晶高分子は、加熱により融解して液
体となる前には結晶の異方性と液体の流動性を有する結
晶性高分子である。外力が加えられていない状態にある
液晶状態の高分子は、一般に一定の配列秩序にあるドメ
インの集合体となっている。この系に機械的な外力を加
えると、ドメインは変形、流動を起し、さらには崩壊し
、高分子鎖が流動方向に配向する。このように、液晶で
は構成分子が流動方向に配向するので、粘度は著しく低
下する。また、せん断流動子ではせん断速度が高いほど
融液粘度が低いことが知られている。
従って、液晶高分子は配向状態により(生質が大きく異
なる。無配向状態の液晶高分子は、ある程度大きな1膨
張係数と1氏い弾性率をもつ。例えばポリエチレンテレ
ツクレート/p−オキシ安息香酸共重合体の無配向状態
での線lI3張率は1010−5de’程度でアルミニ
ウムの約半分の値である。これに対し、配向状態では、
その配向方向で低線膨張係数、高弾性率となる。
サーモトロピック液晶を流動・配向させる方法としては
、射出成形や押出成形によりノズル、ダイスから液晶を
吐出させる方法がある。吐出された液晶は射出方向また
は押出方向に高分子鎖を配向させることができる。この
ようにして配向した液晶は降温後もその配向状態を維持
するので、配向方向の線膨張係数は低く、かつ高い弾性
率を有する。
本発明においては、弾性率が1GPa以上となる分子配
向熱可塑性樹脂組成物をケーブルの外被または外被の中
間層として用いる。弾性率が1GPa以下では、ケーブ
ルの外被としての役割を果たせないからである。特に、
サーモトロピック液晶高分子は骨格中に芳香族環を有す
るため分子の構造上伸びにくいが、中には5%以上の伸
びを示すものがある。このような弾性率の低い分子配向
熱可塑性樹脂組成物は、ケーブルの外被として使用でき
ない。
一方、中心部を形成するサーモトロピック液晶高分子を
主成分とする分子配向熱可塑性樹脂組成物は、上に説明
したように、弾性率が高く、また、線膨張係数が低いと
いう特長があるものの、可撓性に乏しく、多少の曲げに
よっても破断するというケーブル構成材料としての致命
的な欠点をもつ。
一般に通信用ケーブルの曲げ半径の設計値は、ケーブル
外径の10倍弱であり、補強支持体にも同等の曲げが加
わる。例えば曲げ半径を10倍とすると、補強支持体に
は約5%の伸びが要求されることになる。従って、強度
が充分でしかも伸びも大きいという補強支持体が必要と
される。
従って、特に大きな曲げが要求される場合には、サーモ
トロピック液晶高分子を主成分とする分子配向熱可塑性
樹脂組成物のみからなる外被では十分な信頼性をもたせ
ることができない。この問題点を解決するために、本発
明に従い、外被を2層や3層の構造にする。
すなわち、外被を複数層の構造とし、サーモトロピック
液晶高分子を主成分とする層以外を5%以上の伸び率を
有し、分子配向熱可塑性樹脂組成物、熱可塑性樹脂組成
物または熱硬化性樹脂組成物のいずれかの層とする。こ
の内層または外層は、曲げに強く、伸び率が5%以上で
あるため、外被全体として、高弾性率、低膨張率の外被
中間層を伸び率の大きい他の層が曲げから保護し、ケー
ブルの曲げ特性は著しく改善される。
外被の中間層と外被の外層、内層の全体にサーモトロピ
ック液晶高分子を用いる場合、基本的には同じ材料でよ
い。その性質を内層と外層で変えるには、分子構造の一
部を変えるか、あるいは押出成形時の引落し率の調整を
する等の簡単な手続きだけでよい。
本発明に従うケーブルの外被が2層構造のときには、そ
の製造工程は一層だけからなる外被の製造に比べて工程
数が多くなる可能性がある。一般にはまず、外被の内層
をなすことになる、流動状の分子配向熱可塑性樹脂組成
物であるサーモトロピック液晶高分子を押し出し成形し
た後冷却固化させる。次いでオンラインまたはオフライ
ンでこの内層を押出機クロスヘッド内を通過させて、そ
の外周部に流動状の分子配向熱可塑性樹脂組成物または
熱可塑性樹脂組成物または熱硬化性樹脂組成物を付与し
た後冷却固化させる。この方法を用いると例えオンライ
ンで作業を行なった場合でも外被の内層を形成する工程
と外層を形成する工程の間に一度冷却工程が含まれるた
め、製造ラインが長くなる。しかしながら、本発明の製
造法では外被の2層を同時に一体に成形するため製造工
程の簡略化が実現できる。
実施例 本発明に従うケーブルの外被の実施例の断面をそれぞれ
第1図乃至第3図に示す。
第1図に示すケーブルは、中空円筒体状の外被1で構成
されている。例えば、光ファイノくの如きケーブル本体
(図示せず)が外被1の内部に配置される。
本発明に従い、外被1は、1GPa以上の弾性率を有し
且つサーモトロピック液晶高分子を主成分とする分子配
向熱可塑性樹脂組成物から構成される。
第2図は、本発明のケーブルの外被の変形例であり、中
間層1は中空円筒形であり、この中間層1の周りに外層
2が形成されている。第2図に示す外被では、図示を省
略したケーブル本体は中間層1の内部に配置される。第
2図に示す例では、中間層1は、1GPa以上の弾性率
を有し、サーモトロピック液晶高分子を主成分とする分
子配向熱可塑性樹脂組成物からなり、外層2が、5%以
上の伸び率を有し、分子配向熱可塑性樹脂組成物、熱可
塑性樹脂組成物または熱硬化性樹脂組成物のいずれかか
らなる。
第3図は、本発明のケーブルの外被のさらに別の変形例
であり、この外被は、3層からなり、中間層1が1GP
a以上の弾性率を有し、サーモトロピック液晶高分子を
主成分とする分子配向熱可塑性樹脂組成物からなり、中
間層1の両側の内層3および外層2が、5%以上の伸び
率を有し、分子配向熱可塑性樹脂組成物、熱可塑性樹脂
組成物または熱硬化性樹脂組成物のいずれかからなる。
内層3および外層2は、ポリ塩化ビニリデンまたはポリ
(トリフルオロクロロエチレン)を主成分とする熱可塑
性樹脂組成物であるのが好ましい。
次に、第4図を参照して本発明のケーブルの外被の製造
方法を説明する。
第4図は本発明のケー′プルの外被の製造装置の模式図
である。図示の製造装置は、第2図に示すケーブルの外
被を製造するものである。
この装置は、中間層1を形成するための材料用の第1押
出機4と、内層2を形成するための材料用の第2押出機
5と、これらの第1および第2押出機4および5と連結
したクロスヘッド6とを備える。
第1押出機4は、サーモトロピック液晶高分子を主成分
とする分子配向熱可塑性樹脂組成物をクロスヘッド6に
流動状態で中空の円筒状に供給する。一方、第2押出機
5は、分子配向熱可塑性樹脂組成物または熱可塑性樹脂
組成物または熱硬化性樹脂組成物のいずれかをやはり流
動状態でクロスヘッド6に供給する。さらに、第2押出
機5は、第1押出機4により押出される材料を包囲する
ようにクロスヘッド6に連結されている。
クロスヘッド6内には、成形すべき形状に合わせたニッ
プル、ダイスが設けられている。ダイスは二重構造にな
っているため、第2図に示した如きケーブルの外被の中
間層1と内層2を一体に押出すことができる。従って、
クロスヘッド6から押出された時点で押出部材は、本発
明のケーブルの外被の形状となっている。
この2層構造の外被7は自然冷却または冷却器8による
強制冷却を経て固化する。固化した外被7は、巻取ドラ
ム9に巻取られる。
このようにして、本発明の製造方法ではケーブルの外被
の中間層と内層とを同時に一体に成形するため製造工程
の簡略化が実現できる。
なお、第3図に示した3層構造の外被の場合には、外被
内層と外被中間層を上記の方法で一体に成形した後、外
被外層を別工程で形成する。この場合は2工程必要であ
る。
また、第1図の1層構造の外被の製造には、単純な押出
し工程のみでよい。
発明の詳細 な説明したように、本発明のケーブルは、高弾性、低膨
張率のサーモトロピック液晶高分子からなる層と、曲げ
に強く伸び率が大きいサーモトロピック液晶高分子また
は熱可塑性種子組成物または熱硬化性樹脂組成物からな
る層とを備える外被をもつため曲げ特性にすぐれる。
また、上記樹脂組成物は透湿率が低く防湿性にすぐれる
という特長をもつ。さらに、外被全体がプラスチックで
あるためケーブルの軽量化が図れる。
本発明のケーブルの外被の製造にあたっては、1つのク
ロスヘッドで2層構造の外被を作製できるため製造工程
が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第3図はそれぞれ、本発明によるケーブルの外
被の実施例の断面図であり、 第4図は、本発明のケーブル外被の1iMに好適に用い
られる製造装置の概略図である。 (主な参照番号) 1・・外被またはその中間層、 2・・外被の内層  3・・外被外層、4・・第1押出
機、 5・・第2押出機、 6・・クロスヘッド、 7・・2層構造の外被、 8・・冷却器、 9・・巻取りドラム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1GPa以上の弾性率を有し、サーモトロピック
    液晶高分子を主成分とする分子配向熱可塑性樹脂組成物
    からなる外被を有することを特徴とするケーブル。
  2. (2)3層からなる外被を有するケーブルであって、中
    間層が1GPa以上の弾性率を有し、サーモトロピック
    液晶高分子を主成分とする分子配向熱可塑性樹脂組成物
    からなり、該外被の該中間層の両側の内層および外層が
    、5%以上の伸び率を有し、分子配向熱可塑性樹脂組成
    物、熱可塑性樹脂組成物または熱硬化性樹脂組成物のい
    ずれかからなることを特徴とするケーブル。
  3. (3)上記熱可塑性樹脂組成物がポリ塩化ビニリデンま
    たはポリ(トリフルオロクロロエチレン)を主成分とす
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のケー
    ブル。
  4. (4)2層からなる外被を有するケーブルの外被を製造
    する方法であって、第1の材料を供給する第1押出機と
    、第2の材料を供給する第2押出機と、該第1および第
    2押出機のそれぞれと連結されたクロスヘッドとを備え
    る装置を用い、該第1押出機にサーモトロピック液晶高
    分子を主成分とする分子配向熱可塑性樹脂組成物を供給
    し、該第2押出機を用いて分子配向熱可塑性樹脂組成物
    、熱可塑性樹脂組成物または熱硬化性樹脂組成物のいず
    れかを供給し、該クロスヘッドから該第1の材料の外周
    に該第2の材料を一体として押出成形することを特徴と
    する2層からなる外被を有するケーブルの製造方法。
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