JPS6217244Y2 - - Google Patents

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JPS6217244Y2
JPS6217244Y2 JP7705080U JP7705080U JPS6217244Y2 JP S6217244 Y2 JPS6217244 Y2 JP S6217244Y2 JP 7705080 U JP7705080 U JP 7705080U JP 7705080 U JP7705080 U JP 7705080U JP S6217244 Y2 JPS6217244 Y2 JP S6217244Y2
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JP
Japan
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film
layer
gas barrier
barrier layer
acrylonitrile
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JP7705080U
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JPS571645U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス遮断性フイルムを保護すべく工夫
されたラミネートフイルムに関する。
従来、ベースフイルムに接着剤を介してガス遮
断層を設けてなる積層フイルムは特に密封包装等
に偉力を示しているが、例えば油脂類、化学薬
品、香料、医農薬等または油脂類を含む機械、機
具、油性食料品等のある種のものを包装した場
合、これらの被包装物が原因で特に接着層が侵さ
れ、ラミネート層の剥離現象が生じたり、ガス遮
断層が膨潤したりして包装の見映え外観の低下の
みならず、ガスバリアー性能の低下の原因となつ
ていた。そこで本考案者らは包装の際、ラミネー
ト層の剥離現象やガス遮断層の膨潤を起こさない
ラミネートフイルムについて検討した結果アクリ
ロニトリル系フイルムの優れた耐化学薬品性に着
目し、このフイルムを適応せしめることにより所
期の効果が期待できるラミネートフイルムの提供
を可能にした。
即ち、本考案はベースフイルム2に接着層3を
介してガス遮断層4を設けてなる積層フイルム1
のガス遮断層4側にアクリロニトリル系フイルム
5を被覆すると共に、前記アクリロニトリル系フ
イルムがガス遮断層より内側になるような構成を
有してなるラミネートフイルムに係るものであ
る。
本考案におけるベースフイルムとしてはポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフイン系、その他適宜のフ
イルムを例示できる。
ガス遮断層としてはポリ塩化ビニリデンフイル
ム、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度90%
以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン物フイ
ルム、ポリビニルアルコールフイルム等を例示で
きるが更にポリ塩化ビニリデンコーテイツドフイ
ルム等も例示することができる。
アクリロニトリル系フイルムとしては、ブタジ
エン40乃至95重量%を含有するブタジエン−アク
リロニトリル共重合体3乃至30重量部の存在下で
50乃至95重量部のアクリロニトリルと50乃至5重
量部のアクリル酸メチルをグラフト重合せしめて
なる共重合体をあげることができる。ベースフイ
ルムとガス遮断層とは接着層を介して積層されて
おり、接着層については特に制限はなく両層が接
着可能であれば十分であるが、好ましくは接着性
物質によるアンカーコート層を形成せしめ接着層
とすると、接着層が薄くなり便利である。またア
クリロニトリル系フイルムは延伸されていても、
無延伸状態のものでも適宜に使用でき特に制限は
ない。アクリロニトリルフイルムはガス遮断層上
に溶融押出積層法によりラミネートするも、接着
性樹脂層を介してラミネートするもホツトメルト
ラミネート、ドライラミネート方式により行うも
適宜に可能で特に制限はなく、前記したアンカコ
ート層と同じものであつてもかまわない。このア
クリロニトリル系フイルムは耐化学薬品性が極め
て優れているために、本考案に応用し包装の際、
ガス遮断層より内側(被包装物側)に来るように
して用いることにより被包装物から生ずるガスの
浸透、液ブリードアウト等の現象を全面的に遮断
することが可能であり、このためラミネート層の
剥離、ガス遮断層の膨潤等好ましくない現象を防
止できるものである。
更に本考案においてアクリロニトリル系フイル
ム上にヒートシール層6としてポリエチレン等の
ポリオレフイン系フイルム、その他のフイルムを
積層することは勿論可能で積層する際は溶融押出
ラミネート方式等によると便利であるが、接着層
8を介して接着せしめてもよくその他適宜でよ
い。
本考案のラミネートフイルムは特に医薬、農
薬、工業用等の化学薬品類、化粧品、香料類、ハ
ム、ベーコン等の油性食品類、機械油を含む機
械、機具類等に好適であるが、その他適宜の用途
に応用可能であり特に制限はない。
本考案は以上の通りであり、被包装物が原因で
接着層が侵されラミネート層の剥離現象が生じた
り、ガス遮断層が膨潤することもなく極めて見映
えのよい外観の優れた包装が可能となるものであ
る。特に従来はラミネート層が剥離すると、その
剥離面が接着層の影響で白化現象を起こす傾向が
あり輸送等でこの傾向が更に増大し、被包装物の
商品価値を著しく低下せしめる等の現象が生じて
いたが、本考案はこうした現象も起きることなく
極めて性能の優れたフイルムの提供が可能になつ
たものである。以下本考案の実施例を述べる。
<実施例 1> 2軸延伸ポリプロピレンフイルム(厚さ20μ)
にウレタン系アンカーコート剤からなるアンカー
コート層(0.3μ)を介してポリ塩化ビニリデン
を積層し(厚さ2.5μ)、更にウレタン系接着剤か
らなる接着層(厚さ2μ)を介してブタジエン70
%を含有するブタジエン−アクリロニトリル共重
合体8重量部の存在下で75重量部のアクリロニト
リルと25重量部のアクリル酸メチルをグラフト重
合せしめた共重合体からなるアクリロニトリル系
フイルム(厚さ15μ)を積層し、ラミネートフイ
ルムを作成した。
<実施例 2> 実施例1のフイルムのアクリロニトリル系フイ
ルム側にヒートシール層として低密度ポリエチレ
ンフイルム(厚さ50μ)を接着層を介して積層
し、ラミネートフイルムを作成した。
<比較例 1> 2軸延伸ポリプロピレンフイルム(厚さ20μ)
にウレタン系アンカーコート剤からなるアンカー
コート層(0.3μ)を介して実施例1に使用した
と同じ塩化ビニリデンフイルム(厚さ2.5μ)を
積層し第3図の如きラミネートフイルムを作成し
た。これらのフイルムを用いて袋を作りプロピオ
フエノン、O−ジクロルベンゼンをそれぞれ封入
し40℃の恒温機内に1週間放置した所、比較例1
はポリプロピレン層とアンカーコート層の間でラ
ミネート剥離が生じ、実用上問題を呈した。所が
実施例1,2のものはアクリロニトリル系フイル
ムがガス遮断層であるポリ塩化ビニリデン層より
内側(被包装物側)に来るので、こうした現象を
起こすことはなかつた。
<実施例 3> 実施例1と同様の構成でガス遮断層をエチレン
含有量35モル%、ケン化度99%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体を用いかつ接着層を介してベース
フイルムと積層することにより、第1図で示され
るようなラミネートフイルムを作成した。
<比較例 2> 比較例1と同様の構成でガス遮断層のみをエチ
レン含有量35モル%、ケン化度99%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体を用いることにより、第3図
に示されるようなラミネートフイルムを作成し
た。
これらのフイルムを用いて袋を作りn−アミル
アセテート、酢酸をそれぞれ封入し、40℃の恒温
槽内に1週間放置したところ比較例2のフイルム
はポリプロピレン層と接着剤よりなるアンカーコ
ート層の間でラミネート剥離現象が生じ、酢酸封
入の場合はエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物層が膨潤し、袋のうねりが著しく問題であつ
た。これに対し実施例3のフイルムは何らの異常
も認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の実施例を示す断面図であ
り、第3図は従来製品を示す断面図である。 1,10……ラミネートフイルム、2……ベー
スフイルム、3……接着層(アンカーコート
層)、4……ガス遮断層、5……アクリロニトリ
ル系フイルム、6……ポリエチレンフイルム、
7,8……接着層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベースフイルムに接着層を介してガス遮断層を
    設けてなる積層フイルムのガス遮断層側にアクリ
    ロニトリル系フイルムを被覆すると共に、前記ア
    クリロニトリル系フイルムがガス遮断層より内側
    になるような構成を有するラミネートフイルム。
JP7705080U 1980-06-02 1980-06-02 Expired JPS6217244Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP7705080U JPS6217244Y2 (ja) 1980-06-02 1980-06-02

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JP7705080U JPS6217244Y2 (ja) 1980-06-02 1980-06-02

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JPS571645U JPS571645U (ja) 1982-01-06
JPS6217244Y2 true JPS6217244Y2 (ja) 1987-05-01

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JPS59143733U (ja) * 1983-03-16 1984-09-26 ヤマトエスロン株式会社 チューブ状押出し容器
JP5407772B2 (ja) * 2009-11-05 2014-02-05 三菱瓦斯化学株式会社 エステル含有物品の保存方法

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JPS571645U (ja) 1982-01-06

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