JPS6217018Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機に関するものである。

従来からある床面専用のアツプライトタイプの
電気掃除機は回転ブラシを前後方向に回転させて
掃除をする型式のもので、ブラシング作用は単調
である。

この考案は、アツプライトタイプとしての使用
時にブラシ等の除塵体を垂直な軸心をもつて回転
しつつ前後方向に進行して絨毯等に付着する塵埃
を有効にかき出し、しかも、集塵ケースに吸込ホ
ースを接続してキヤニスタータイプとしても使用
しうる電気掃除機をうることを目的とするもので
ある。

この考案は、フイルタを収納するとともに吸込
ホースが差し込まれる吸込口を有する集塵ケース
を設け、この集塵ケースの下部に床面に向けて開
口する吸込開口が形成されたフアン収納室を設
け、このフアン収納室に前記吸込開口からの吸込
気流を受けて略垂直な軸心をもつて回転する斜流
フアンを収納してこの斜流フアンに前記床面に付
着する塵埃をかき出す除塵体を連結し、前記フア
ン収納室の外周の一部と前記吸込口とを管路によ
り接続し、この管路に前記吸込口と対向して前記
吸込ホースを着脱自在に保持する接続口を形成
し、前記管路内に常時は前記接続口を閉止して前
記吸込口と前記フアン収納室とを接続する位置に
弾性体により付勢されるとともに前記接続口に挿
入される吸込ホースによつて移動することにより
前記接続口を開放して前記吸込口と前記フアン収
納室との接続を絶つ位置とに選択的に移動する筒
体を設けたことを特徴とするものである。したが
つて、アツプライトタイプとしての使用時に掃除
機の本体を前後方向に進行させ除塵体を垂直な軸
心をもつて回転させて塵埃のかき出し作用を活発
に行わせ、また、フアン収納室と吸込口とを連通
する管路にそのフアン収納室と吸込口とを接続す
る筒体を設けたので、これらの両者の接続をリー
クなく行うことができ、そのため、フアン駆動力
も強くて除塵体を効率良く回転させることがで
き、管路の接続口から集塵ケースの吸込口に吸込
ホースを差し込んだときに、筒体を動作させて管
路と吸込口との間を閉じるとともに接続口（吸込
ホース）と吸込口との間を開き、したがつて、フ
アン収納室からの吸塵作用を中止し除塵体を停止
して吸込ホースから吸塵するキヤニスタータイプ
としての使い方をすることができるように構成し
たものである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は本体ケースである。この本体ケース１は
左右に分割自在で内部には電動送風機２とコード
リール３とが収納されている。ついで、集塵ケー
ス４が設けられている。この集塵ケース４は前記
本体ケース１側の一面が開口し反対側に負圧によ
り開弁する弁５を有する吸込口６が形成されたも
ので、内部にはフイルタ７が収納されている。し
かして、前記集塵ケース４の下部にはフアンケー
ス８が固定され、この集塵ケース４とフアンケー
ス８との結合体はクランプ９と本体ケース１の固
定係止部１０とにより本体ケース１に連結されて
いる。前記フアンケース８は前記吸込口６に連通
する管路１１とともに一体成型したものである
が、内部部品を組立てるため左右に二分割自在で
ある。前記フアンケース８のフアン収納室１２に
は垂直な軸心をもつて斜流フアン１３が回転自在
に収納されている。この斜流フアン１３の軸部は
下方へ突出し、この突出端には複数の櫛歯１４を
有する除塵体１５が着脱自在に取付けられてい
る。また、前記管路１１には弾性体としてのスプ
リング１６により上方へ付勢された筒体１７が上
下動自在に収納されている。この筒体１７の下部
は前記フアン収納室１２の外周の一部に連通する
よう開口され、上部は前記吸込口６に連通するよ
うＬ字状に曲げられて開口されている。また、こ
の筒体１７の上部の弧面は前記吸込口６と対向す
るように管路１１に形成した接続口１８を閉塞す
る閉塞面１９とされている。さらに、前記管路１
１の下部には前輪２０が取付けられ、前記本体ケ
ース１には後輪２１とハンドル２２とが取付けら
れている。さらに、本体ケース１と集塵ケース４
との上部には把手２３，２４が形成されている。

このような構成において、絨毯等の床面を掃除
する場合には電動送風機２を駆動し、ハンドル２
２を押して前進又は後進しつつ掃除する。これに
より、外気はフアン収納室１２の底面に形成した
吸込開口１２ａから管路１１を経て吸込口６に吸
い込まれるが、このときの吸込気流を受けて斜流
フアン１３が回転し、除塵体１５が絨毯に付着し
た塵埃をかき出す作用はきわめて活発に行われ
る。このとき、フアン収納室１２と吸込口６とは
筒体１７により接続されるので、吸込気流のリー
クがなく、斜流フアン１３は効率良く駆動され
る。このように、アツプライトタイプとしての使
用状態は第２図に示す通りであるが、第３図に示
すように接続口１８から吸込口６に吸込ホース２
５を差し込むと筒体１７が下方へスライドする。
これにより、フアン収納室１２と管路１１との間
及び管路１１と吸込口６との間は遮断され、接続
口１８すなわち吸込ホース２５と吸込口６との間
が連通する。したがつて、フアン収納室１２から
の吸込作用は中止され、除塵体１５も停止する。
そして、キヤニスタータイプとしての使い方が行
われる。

また、除塵体１５に形成する櫛歯の形として
は、第４図に示すように丈の異なる複数種の櫛歯
２７，２８を形成したり、第５図に示すように丈
も大きさも異なる櫛歯２９，３０を形成し、絨毯
の種類や毛足の長さに応じて除塵体１５を使い分
けてもよい。もちろん、ブラシによる除塵体を用
いてもよい。

さらに、集塵室とフアン収納室とを仕切りさせ
すれば、集塵ケース４とフアンケース８とを一体
成型してもよい。

この考案は上述のように構成したので、アツプ
ライトタイプとしての使用時には除塵体を垂直な
軸心をもつて回転させるとともに本体の進行方向
に移動させることができ、このとき、フアン収納
室と吸込口とは筒体により接続されるので、吸込
気流のリークがなく、これにより、絨毯に付着し
た塵埃のかき出し作用が活発に行われ、また、接
続口から吸込口に吸込ホースを差し込んでキヤニ
スタータイプとして使用することができる等の効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は縮小した斜視図、第２図は一部を切欠してア
ツプライトタイプとしての使用状態を示す側面
図、第３図はキヤニスタータイプとしての使用状
態を示す一部の縦断側面図、第４図及び第５図は
除塵体の他の例を示す斜視図である。 ４……集塵ケース、６……吸込口、７……フイ
ルタ、１１……管路、１２……フアン収納室、１
２ａ……吸込開口、１３……斜流フアン、１５…
…除塵体、１６……スプリング（弾性体）、１７
……筒体、１８……接続口、２５……吸込ホー
ス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フイルタを収納するとともに吸込ホースが差し
   込まれる吸込口を有する集塵ケースを設け、この
   集塵ケースの下部に床面に向けて開口する吸込開
   口が形成されたフアン収納室を設け、このフアン
   収納室に前記吸込開口からの吸込気流を受けて略
   垂直な軸心をもつて回転する斜流フアンを収納し
   てこの斜流フアンに前記床面に付着する塵埃をか
   き出す除塵体を連結し、前記フアン収納室の外周
   の一部と前記吸込口とを管路により接続し、この
   管路に前記吸込口と対向して前記吸込ホースを着
   脱自在に保持する接続口を形成し、前記管路内に
   常時は前記接続口を閉止して前記吸込口と前記フ
   アン収納室とを接続する位置に弾性体により付勢
   されるとともに前記接続口に挿入される吸込ホー
   スによつて移動することにより前記接続口を開放
   して前記吸込口と前記フアン収納室との接続を絶
   つ位置とに選択的に移動する筒体を設けたことを
   特徴とする電気掃除機。