JPS6346057Y2

JPS6346057Y2 -

Info

Publication number: JPS6346057Y2
Application number: JP6652382U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-07
Filing date: 1982-05-07
Publication date: 1988-11-30
Also published as: JPS58169842U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、電気掃除機に関するものである。

従来、第１図に示すように、吸込口体１の後部
にハンドル２を有する本体３を連結し、吸込口体
１に回転ブラシを収納するブラシ室を形成し、こ
のブラシ室にホース４を介して接続される集塵室
を本体３の内部に形成し、さらに、本体３に吸込
風を得るとともに前述した回転ブラシを駆動する
電動送風機を収納したアツプライトタイプの電気
掃除機が存する。したがつて、回転ブラシを回転
させながら吸込口体１からホース４を経て本体３
内の集塵室にゴミを吸い込むが、第２図に示すよ
うにホース４の一端を吸込口体１から外し、その
端部に吸込具５を嵌合することにより、吸込具５
やホース４からゴミを吸うキヤニスタータイプと
しての使用形態を得るようにしたものが存する。
しかし、キヤニスタータイプとしての収用時にも
上方へ延出するハンドル２が取り外せないことに
より取扱いが悪い。とくに重心が高くなりホース
４を引いて掃除するときに転倒する危険である。
第３図に示すように本体３の下部にホース４を接
続するようにしたものも存するが、やはりハンド
ル２を外すことができず不便である。かえつて、
ホース４から吸込んだ気流を上部に迂回させて浄
化し下部にゴミを溜める必要があるため吸込風路
が屈曲し風路抵抗が大きくなり吸込能率が低下す
る。また、第１図及び第３図に示したものは、電
動送風機により回転ブラシを駆動していることに
より、キヤニスタータイプとしての使用時に回転
ブラシを停めることができず、大きな入力電力を
必要とし消費電力も大きく騒音も高くなる欠点を
有している。

また、回転ブラシの回転を必要に応じて停止さ
せる構造のものには、例えば、実公昭54−28860
号公報に記載されているように、駆動部と回転ブ
ラシとをベルトにより連結し、このベルトの張力
を緩めることにより駆動力の伝達を断つて回転ブ
ラシを停止させる形式のものや、実公昭52−
28366号公報に記載されているように、回転ブラ
シと一体的なプーリに隣接させて空転するプーリ
を設け、これらのプーリにベルトを選択的に掛け
変えることにより回転ブラシの回転を制御するよ
うにしたものがある。これらの形式のものにおい
ては、いずれも操作レバーが存してその操作レバ
ーを操作することにより回転ブラシの回転及び停
止の状態を得ているものである。

この考案はこのような点に鑑みなされたもの
で、アツプライトタイプとしての使用形態とキヤ
ニスタータイプとしての使用形態とを得ることが
でき、とくに、キヤニスタータイプとしての使用
時にはハンドルを外して安定走行が得られ、か
つ、回転ブラシを停止させ入力電力を小さくして
消費電力を節減し騒音を低下させうる電気掃除機
をうることを目的とするものである。

この考案は、回転ブラシを収納した吸込口体の
後部に本体を前後方向に回動自在に連結し、この
本体に電動送風機を収納するとともに集塵室を形
成し、さらに、回転ブラシを収納するために吸込
口体に形成した下面開口のブラシ室に接続される
吸込風路と接続口とを本体に形成し、アツプライ
トタイプとしての使用時に接続口にハンドルを挿
し込み、この動作にスイツチを連動させて回転ブ
ラシと電動送風機との間の電磁クラツチを動力伝
達状態に維持し、したがつて、回転ブラシを回転
させる一方吸込口体から吸込んだ外気をハンドル
の一部に形成した開口部を経由して集塵室に吸込
み、キヤニスタータイプとしての使用時には、接
続口からハンドルを抜き代りに吸込ホースを挿し
込み、この吸込ホースを吸込口体との接続を遮断
しつつ集塵室にのみ接続し、この接続口からのハ
ンドルの抜き取り時にスイツチを切換え電磁クラ
ツチを切り回転ブラシを停止させて節電と騒音の
低下を図り、また、ハンドルを抜き取り本体を後
方へ倒した重心の低い安定状態で走行させうるよ
うに構成したものである。

この考案の一実施例を第４図ないし第９図に基
いて説明する。吸込口体６と本体７とが設けられ
ている。吸込口体６は後部両側にアーム部８を有
し、これらのアーム部８の内面には前記本体７の
両側に形成したボス９に回動自在に嵌合される軸
孔１０が形成されている。また、吸込口体６には
回転ブラシ１１を回転自在に収納する下面開口の
ブラシ室１２が形成されている。一端がこのブラ
シ室１２に開口するパイプ１３の他端が前記軸孔
１０に挿し込まれている。

ついで、前記本体７の下部には電動室１４とコ
ードリール室１５とが形成され、中間部から上部
にかけて広い集塵室１６が形成されている。電動
室１４に収納された電動送風機１７とコードリー
ル室１５に収納されたコードリール１８とは前記
ボス９の軸心と一致する軸心をもつて配列されて
いる。電動送風機１７の回転軸１９と前記吸込口
体６の一方のアーム部８に設けた駆動軸２０とは
同軸上において電磁クラツチ２１により連結さ
れ、駆動軸２０と前記回転ブラシ１１とはベルト
２２により連結されている。前記本体７の上部に
は前記集塵室１６に接続された接続口２３とこの
接続口２３の周側に開口する連通口２４とが形成
され、さらに、本体７の背後の一側に連通口２４
に一端が接続されたパイプ２６を有する吸込風路
２５が設けられている。この吸込風路２５の下部
を構成するパイプ２７は前記コードリール室１５
に配置され、このパイプ２７の開口端は前記パイ
プ１３に接続されている。パイプ２６，２７間の
部分は着脱自在に嵌合される吸込ホース２８によ
り構成されている。

しかして、前記接続口２３に選択的に嵌合され
るハンドル２９が設けられている。このハンドル
２９の少なくとも下端は中空で、その周側の一部
には第７図に示すように前記連通口２４に連通す
る開口３０が形成され、下端にも開口３１が形成
されている。さらに、このハンドル２９の外周に
はスイツチであるマイクロスイツチ３２のアクチ
ユエータ３３を押してこのマイクロスイツチ３２
をONにする突部３４が形成されている。前記吸
込ホース２８の一端には第８図に示すように前記
連通口２４を閉塞する閉塞部３５が形成されてい
る。前記集塵室１６に収納された集塵袋３６の口
紙３７は前記接続口２３に嵌合されている。

そして、第９図に示すように、前記電動送風機
１７は電源スイツチ３８を介して電源４０に接続
されている。また、前記電磁クラツチ２１とラン
プ３９とは前記マイクロスイツチ３２と前記電源
スイツチ３８とを介して電源４０に接続されてい
る。電源スイツチ３８は前記本体７の上部に取付
けられ、ランプ３９は前記吸込口体６に設けられ
ている。

このような構成において、アツプライトタイプ
として使用する場合は、第４図、第７図に示すよ
うに接続口２３にハンドル２９を嵌合して電動送
風機１７を駆動する。これにより、外気はブラシ
室１２の下面から吸込まれ、パイプ１３、吸込風
路２５、開口３０，３１を経て集塵袋３６にゴミ
が溜められる。また、ハンドル２９の突部３４に
よりマイクロスイツチ３２がONとなり、電磁ク
ラツチ２１が動力伝達状態に維持され、これによ
り、電動送風機１７の回転が回転ブラシ１１に伝
達される。この状態でハンドル２９を把持して吸
込口体６を本体７とともに床面上を走行させるこ
とにより床面の掃除が行なわれる。

キヤニスタータイプとして使用する場合は、第
５図、第８図に示すように、接続口２３からハン
ドル２９を抜き、代りにパイプ２６，２７から外
した吸込ホース２８あるいは他の吸込ホースを嵌
合し、この吸込ホース２８に延長管４１や吸込具
４２を接続する。そして、本体７を後方へ倒して
掃除を行なう。これにより本体７は不要なハンド
ル２９が抜かれ、かつ、後方へ倒されて重心が低
くなり安定状態で床の上を走行する。なお、本体
７の背面には旋回輪（図示せず）が取付けられて
いるものである。また、ハンドル２９の抜き取り
によりマイクロスイツチ３２がOFFに切換わり
電磁クラツチ２１は動力遮断状態に維持される。
したがつて、電動送風機１７は回転して吸込気流
を生じさせるが不要な回転ブラシ１１は停止す
る。これにより、入力電力を小さくして節電を図
るとともに騒音を小さくすることが可能である。
吸込ホース２８から吸込んだ外気は接続口２３か
ら集塵袋３６に吸込まれる。このとき、吸込風路
２５は吸込ホース２８の閉塞部３５により閉塞さ
れていることにより、リークはなく吸塵力は低下
しない。

この考案は上述のように構成したので、アツプ
ライトタイプとしての使用形態とキヤニスタータ
イプとしての使用形態とを得ることができ、ま
た、キヤニスタータイプとしての使用時には不要
なハンドルを抜き本体を後方へ倒して本体を吸込
口体とともに安定した状態で走行させることがで
き、しかも、キヤニスタータイプとして使用する
際に、ハンドルを抜くことにより、電磁クラツチ
に接続されたスイツチがオフし、これにより、電
磁クラツチが切れて回転ブラシを停止させること
ができ、そのため、使用者は回転ブラシの回転・
停止を意図した操作をしなくてもハンドルの着脱
操作のみで自動的に回転ブラシの回転を制御する
必要な機能を得ることができ、したがつて、キヤ
ニスタータイプとして使用する時には、入力電力
を小さくして節電を図るとともに騒音を低下させ
ることができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は従来例を示す斜視図、第
４図ないし第９図はこの考案の一実施例を示すも
ので、第４図はアツプライトタイプとしての使用
形態を示す斜視図、第５図はキヤニスタータイプ
としての使用形態を示す斜視図、第６図は本体を
後方へ倒した状態の拡大した水平断面図、第７図
はハンドルの嵌合状態をさらに拡大して示す一部
の断面図、第８図は吸込ホースの嵌合状態をさら
に拡大して示す一部の断面図、第９図は電気回路
図である。６……吸込口体、７……本体、１１……回転ブ
ラシ、１２……ブラシ室、１６……集塵室、１７
……電動送風機、２１……電磁クラツチ、２３…
…接続口、２４……連通口、２５……吸込風路、
２８……吸込ホース、２９……ハンドル、３０…
…開口、３２……マイクロスイツチ（スイツチ）、
３５……閉塞部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

床面に向けて開口するとともに回転ブラシを収
納するブラシ室が形成された吸込口体の後部に、
電動送風機を収納する電動室と集塵室とを有する
本体を前後方向に回動自在に連結し、前記電動送
風機の回転軸の回転力を前記回転ブラシに伝達す
る電磁クラツチを設け、前記本体に前記集塵室と
前記吸込口体の前記ブラシ室とを連通接続する吸
込風路とを形成し、前記本体の上部に前記吸込風
路への連通口と前記集塵室への接続口とを連通し
て形成するとともに前記接続口に近接させて前記
電磁クラツチをON・OFFするスイツチを設け、
前記連通口を閉塞する閉塞部を有して前記接続口
に選択的に嵌合される吸込ホースと前記連通口に
対向する開口部を有して前記接続口に選択的に嵌
合されるハンドルとを設け、前記ハンドルに前記
スイツチに当接してそのスイツチを切り換える突
部を一体的に形成したことを特徴とする電気掃除
機。