JPH0642595Y2 - 掃除機用吸入口 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は吸込口本体内に回転体を設け、該回転体にじゅ
うたんに絡み付いた糸屑等を除去するじゅうたん用刷毛
を設け、上記回転体と該じゅうたん用刷毛とで回転ブラ
シを形成し、該回転ブラシをモータ或いは吸込空気流等
の駆動源により回転させる掃除機用吸込口に関するもの
である。

〈従来の技術〉 従来の掃除機用吸込口は、吸込口本体内に回転体を設
け、該回転体にじゅうたんに絡み付いた糸屑等を除去す
るじゅうたん用刷毛を設け、上記回転体と該じゅうたん
用刷毛とで回転ブラシを設け、該回転ブラシを回転させ
るモータ或いは吸込空気流等の駆動源を設け、上記回転
ブラシを回転及び停止させる切換スイッチを設けて構成
していた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記構成の掃除機用吸込口であれば、じゅうたんを掃除
する時には回転ブラシを回転させ、該回転ブラシのじゅ
うたん用刷毛でじゅうたんに絡み付いた糸屑等を掻き出
して掃除し、畳、床を掃除する時には上記回転ブラシを
停止させ、吸込により畳、床のごみを掃除しているの
で、畳のブラッシングや床を磨くことができず、効率良
く畳床の掃除をすることができないという欠点があっ
た。

本考案は上記のような欠点を除去した掃除機用吸込口を
提供することを目的とするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案の掃除機用吸込口は上記のような欠点を解決する
ためのものであり、その内容を本考案の掃除機用吸込口
の一実施例を示す第１図乃至第４図とともに説明する。

本考案の掃除機用吸込口は第１図乃至第４図に示すよう
に、吸込口本体６の底部に吸込開口10を設け、該吸込口
本体６内の吸込開口10に対向する位置に回転体１と刷毛
とからなる回転ブラシ４を設け、該回転ブラシ４をモー
タ或いは吸込空気流で回転するタービン等の駆動源７に
より回転駆動させる掃除機用吸込口に於いて、 上記刷毛としてじゅうたんに絡み付いた糸屑等を除去す
るための短くて硬いじゅうたん用刷毛２と、該じゅうた
ん用刷毛２より長くて柔らかい畳のブラッシングあるい
は床を磨くための畳及び床用刷毛３とを用い、 上記回転ブラシ４の回転体１に、上記吸込開口10より上
記吸込口本体６内に位置する上記じゅうたん用刷毛２を
設けるととともに該吸込開口10より該吸込口本体６側へ
突出する上記畳及び床用刷毛３を設けている。

〈作用〉 上記のような構成の掃除機用吸込口は、じゅうたんを掃
除する時には、回転ブラシ４を駆動源７にて回転させ、
じゅうたん用刷毛２でじゅうたんに絡み付いた糸屑等を
掻き出して掃除し、畳や床を掃除する時には、上記回転
ブラシ４を上記駆動源７にて回転させ、畳及び床用刷毛
３が畳、床に当たって曲がり、、該畳及び床用刷毛３の
腹部で畳のブラッシング又は床面を磨く。

〈実施例〉 本考案の掃除機用吸込口の一実施例を第１図乃至第４図
とともに説明する。

本考案の掃除機用吸込口は第１図乃至第４図に示すよう
に、回転体１に短かくて硬い塩化ビニル、ナイロン等の
合成樹脂製のじゅうたん用刷毛２を中心軸方向に螺旋状
に設け、該じゅうたん用刷毛２より線径を小さく且つ長
さを長くして柔らかい塩化ビニル、ナイロン等の合成樹
脂製の畳及び床用刷毛３を形成し、該畳及び床用刷毛３
を上記じゅうたん用刷毛２に並行に上記回転体１に設
け、該回転体１と上記じゅうたん用刷毛２と上記畳及び
床用刷毛３とから回転ブラシ４を形成し、上記回転体１
の両端に回転軸５を設けている。

該回転ブラシ４を吸込口本体６内の前部に回転自在に上
記回転軸５で枢支し、該吸込口本体６内の該回転ブラシ
４の後方に吸気流により自ら回転して該回転ブラシ４を
回転させるファン７を設け、上記吸込口本体６の後部に
吸口パイプ８を設け、該吸込口本体６の底部９の上記回
転ブラシ４の下方位置に吸込開口10を設け、該底部９に
ローラー11を設け、上記吸込口本体６の側壁にバンパー
12を設けて掃除機用吸込口13を形成している。

該掃除機用吸込口13の上記回転ブラシ４は上記底部９の
吸込開口10から外に上記じゅうたん用刷毛２が出ないよ
うに配設している。従って、上記畳及び床用刷毛３は上
記吸込開口10から外へ出ている。

また、上記ファン７と上記回転ブラシ４とをベルト（図
示せず）で接続し、該ベルトで該ファン７の回転動力を
該回転ブラシ４に伝え、該回転ブラシ４を回転させる。
そして、該回転ブラシ４の回転、停止を切り換える切換
レバー14を上記吸込口本体６の上面15に設けている。

上記掃除機用吸込口13を使用した掃除機を第４図ととも
に説明する。

上記掃除機用吸込口13の吸込パイプ８に延長管16の一端
を嵌着し、該延長管16の他端を掃除機本体17をオン・オ
フする手元スイッチ18を有した手元パイプ19に嵌着し、
該手元パイプ19にサクションホース20を設け、該サクシ
ョンホース20を上記掃除機本体17に嵌着している。

上記のような構成の掃除機の動作を説明すると、手元ス
イッチ18をオンにすると掃除機は吸気を掃除機用吸込口
13、延長パイプ16、手元パイプ19、サクションホース20
を介して吸気を行なう。上記掃除機用吸込口20の切換レ
バー14を回転の方へ切り換えると、吸込口本体６のファ
ン７が、吸込開口10からの吸気流により回転し、この回
転動力をベルトで回転ブラシ４に伝えられ、該回転ブラ
シが回転する。

そして、じゅうたんを掃除する時には上記回転ブラシ４
の吸込開口10からじゅうたんの毛が入り、該回転ブラシ
４のじゅうたん用刷毛２がじゅうたんに絡み付いた糸屑
等を掻き出し吸引して掃除を行なう。この時、畳及び床
用刷毛３は柔かいので曲がり、上記回転ブラシ４の回転
の抵抗にあまりならない。

また、畳や床を掃除する時には、上記じゅうたん用刷毛
２は上記吸込口本体１から外に出ていないので畳や床を
傷つけることなく、上記畳及び床用刷毛３が曲がり、該
畳及び床用刷毛３の腹部（外周側面）が畳や床に当接
し、畳であればブラッシングを行ない、床であれば床面
を磨き、これらの動作とともに畳、床のごみを吸引して
掃除する。

尚、上記一実施例では、ファン７を用いて吸気流を利用
して回転ブラシ４を回転させているが、吸込口本体６内
にモータを設けて該回転ブラシ４を回転させてもよい。

〈考案の効果〉 本考案の掃除機用吸込口は上記のような構成であるか
ら、じゅうたんを掃除する時には、じゅうたんの毛が吸
込開口の内側に入るためじゅうたん用刷毛でじゅうたん
の毛に絡み付いた糸屑等を掻き上げてじゅうたんの掃除
を良好に行うことができ、また、畳や床を掃除する時に
は、畳及び床用刷毛のみが吸込開口から外側へ突出して
おり畳若しくは床にじゅうたん用刷毛が当たることがな
いので、この短くて硬いじゅうたん用刷毛により畳若し
くは床が傷つけられることなく、畳及び床用刷毛の腹部
で畳のブラッシング若しくは床を磨くことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の掃除機用吸込口の一実施例を示す断面
図、第２図は本考案の掃除機用吸込口の一実施例を示す
外観斜視図、第３図は第１図の回転ブラシを示す斜視
図、第４図は本考案の掃除機用吸込口を使用した掃除機
を示す概略図である。 図中、1:回転体、2:じゅうたん用刷毛、3:畳及び床用刷
毛、4:回転ブラシ、6:吸込口本体、7:ファン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】吸込口本体の底部に吸込開口を設け、該吸
   込口本体内の吸込開口に対向する位置に回転体と刷毛と
   からなる回転ブラシを設け、該回転ブラシをモータ或い
   は吸込空気流で回転するタービン等の駆動源により回転
   駆動させる掃除機用吸込口に於いて、 上記刷毛としてじゅうたんに絡み付いた糸屑等を除去す
   るための短くて硬いじゅうたん用刷毛と、該じゅうたん
   用刷毛より長くて柔らかい畳のブラッシングあるいは床
   を磨くための畳及び床用刷毛とを用い、 上記回転ブラシの回転体に、上記吸込開口より上記吸込
   口本体内に位置する上記じゅうたん用刷毛を設けるとと
   ともに該吸込開口より該吸込口本体外側へ突出する上記
   畳及び床用刷毛を設けたことを特徴とする掃除機用吸込
   口。