JPS6217015Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建物外壁の開口に装着した窓ガラス
等の境界部材の外側に設けられたブラインドを清
掃する装置に関するものである。

従来、一般にブラインドは、建物開口に装着し
た窓ガラス等の境界部材の内側に設けて日除等と
して利用している。

この場合には、ブラインドを室内側から簡単に
清掃できる。

しかし、断熱効果等の面より考えると、ブライ
ンドを境界部材の外側に設けた方が有利である
が、ブラインドを境界部材の外側に設けると、ブ
ラインドを室外側から清掃せねばならず、その作
業が非常に面倒であると共に、危険である。

特に、スラツトを多数連結して吊り上げ、垂れ
下げするようにしたブラインドにおいては、ブラ
インドの剛性が弱いので、例えば、特公昭53−
17819号公報に示された様に、建物外壁に取付け
たパネルに沿つてロールブラシを移動自在に設
け、該ロールブラシでパネルの外面を清掃するよ
うにした清掃装置では、ロールブラシによるブラ
インド清掃時に、ブラインド自体が揺れ動いてし
まい、きれいに清掃できないと共に、ロールブラ
シがブラインドのスラツトにひつかかつてスムー
ズに回転できず、きれいに清掃できない。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、境界部材の外側に設けられ、剛
性が弱いブラインドでも、きれいに清掃できるよ
うにしたブラインド清掃装置を提供することであ
る。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は建物の外観図であり、図示しない建物
躯体に取付けた一対の方立１，１と無目２とによ
り上下開口３_１，３_２を形成し、上開口３_１には
境界部材となるガラス４と窓障子５とが装着さ
れ、下開口３_２にはパネル板６が装着されてい
る。

前記一対の方立１，１の外壁には、第２図に示
すように、ブラケツト７を介してブラインド収納
用方立８，８がそれぞれ取付けられ、該ブライン
ド収納用方立８は内外壁８ａ，８ｂと左右壁８
ｃ，８ｃとにより中空長尺材となり、左右壁８
ｃ，８ｃには摺動溝９が形成してあり、摺動溝９
にはコ字状のアタツチメント１０が嵌着してあ
る。

前記一対のブラインド収納用方立８，８の上開
口３_１の上部位置にはブラインド収納ボツクス１
１が取付けてある。

前記ブラインド収納ボツクス１１は、第３図に
示すように、上壁１２、内，外縦壁１３，１４、
両側縦壁１５，１５により下部が開口した箱型形
状となり、上壁１２にビス１６で固着したブラケ
ツト１７を、ブラインド収納用方立８の左右壁８
ｃにビス１８で固着して取付けてある。

前記内縦壁１３の下端部は略円形に折曲されて
軸受部１３ａを形成し、該軸受部１３ａには蓋１
９の円形基部１９ａが上下回動自在に支承され、
蓋１９の他端部には凹条溝２０が形成され、かつ
シール材２１が装着してあり、蓋１９を下方に回
動した時に、外縦壁１４の下端凹部１４ａに装着
したシール材２２に、前記シール材２１が圧着
し、水密を保持するように構成してある。

２３は、軸受部１３ａの外面に設けたホツトメ
ルトであり、蓋１９を下方に回動した時にホツト
メルト２３と蓋１９とが圧着して水密を保持する
ように構成してある。

前記蓋１９の円形基部１９ａは、一方の側縦壁
１５に固着したモータ２４に連結され、モータ２
４で上下に回動される。

前記ブラインド収納ボツクス１１内には、ブラ
インド３０が、ガラス４、パネル体６の室外側を
覆うように垂れ下げた状態と、ブラインド収納ボ
ツクス１１内に吊り上げ収納された状態とに移動
されるように構成してある。

つまり、多数のスラツト３１の巾方向両側をス
ラツト傾動紐３２，３２で連結し、各スラツト３
１の巾方向中央を貫通したブラインド昇降テープ
３３をブラインド下部材３４に連結すると共に、
ブラインド昇降テープ３３及びスラツト傾動紐３
２，３２をブラインド収納ボツクス１１内に設け
た巻取ドラム３５に巻掛け、巻取ドラム３５によ
りブラインド昇降テープ３３、スラツト傾動紐３
２を巻取り、繰り出しすることで、ブラインド３
０を吊り上げたり、垂れ下げたり、各スラツト３
１の傾斜角度を変更できるようにしてあると共
に、第２図仮想線で示すように、スラツト３１に
は前記アタツチメント１０内に摺動自在に嵌まり
込んだ軸３１ａを備えている。

前記ブラインド収納ボツクス１１の内縦壁１３
には、水供給管４０、洗剤供給管４１、空気供給
管４２が取付けてあると共に、モータ４３で駆動
されるフアン４４が設けてあり、外縦壁１４には
水抜管４５が設けてある。

なお、両側縦壁１５にはスラツド３１の軸３１
ａが嵌まり込む縦凹溝（図示せず）が形成してあ
る。

しかして、ブラインド３０を清掃するには、ま
ず、第４図ａに示すように、スラツト３１を吊り
上げてブラインド収納ボツクス１１内に収納す
る。この時、ブラインド下部材３４と蓋１９とが
干渉しない位置までスラツト３１を吊り上げる。

そして、第４図ｂに示すように、蓋１９を下方
に回動してブラインド収納ボツクス１１の下部開
口を閉塞し、かつ蓋１９と内外縦壁１３，１４の
下端部との水密を保持する。

第４図ｃに示すように、スラツト３１を、ブラ
インド下部材３４が蓋１９と接しない程度まで垂
れ下げると共に、水供給管４０より水を注入し、
第４図ｄに示すようにスラツト３１が完全に水に
漬つたら、洗剤供給管４１より洗剤を投入すると
ともに、モータ４３でフアン４４を駆動すると同
時に空気供給管４２より空気を圧送して、洗剤が
混合された水を撹拌して各スラツト３１を洗浄す
る。

スラツトの洗浄終了後に、水抜管４５より水を
排水する。

この後に、スラツト３１を第４図ａの位置まで
吊り上げ、蓋１９を上方に回動する。

なお、空気を圧送した際の空気抜き穴４６が上
壁１２に形成してある。

以上の様に、ブラインド３０をブラインド収納
ボツクス１１内に収納し、水を注入して各スラツ
ト３１を漬した状態で洗剤を投入するとともに、
水を撹拌して洗浄するので、境界部材の室外側に
取付けられ、剛性の弱いブラインドを、きれいに
清掃できる。

なお、フアン４４のみで水を撹拌しても、空気
を圧送するだけで水を撹拌しても良い。

本考案は以上の様になり、境界部材の外側に設
けられ、剛性が弱いブラインドでも、きれいに清
掃できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図は建物の外観図、第２図、第３図は第１図の
−線、−線断面図、第４図ａ，ｂ，ｃ，ｄ
は動作説明図である。 １１はブラインド収納ボツクス、３０はブライ
ンド、３１はスラツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物外壁に取付けたブラインド収納ボツクス１
   １内に、複数のスラツト３１を備えたブラインド
   ３０を、建物外壁の開口３に装着した境界部材の
   外側を覆う位置と、ブラインド収納ボツクス１１
   内に収納される位置とに垂れ下げ、吊り上げ自在
   に取付けると共に、前記ブラインド収納ボツクス
   １１の下部開口を開、閉する蓋１９、ブラインド
   収納ボツクス１１内に洗浄流体を注入する手段、
   ブラインド収納ボツクス１１内の洗浄流体を撹拌
   する手段とを設けたことを特徴とするブラインド
   清掃装置。