JPS62170138A - X線管用陽極およびその製造方法 - Google Patents

X線管用陽極およびその製造方法

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JPS62170138A
JPS62170138A JP984886A JP984886A JPS62170138A JP S62170138 A JPS62170138 A JP S62170138A JP 984886 A JP984886 A JP 984886A JP 984886 A JP984886 A JP 984886A JP S62170138 A JPS62170138 A JP S62170138A
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JP
Japan
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melting point
high melting
ray tube
substrate
layer
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JP984886A
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Inventor
Yoshio Fukuhara
福原 由雄
Miharu Fukazawa
深沢 美治
Masayuki Ito
伊藤 昌行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明はX線管用陽極およびその製造方法に間し、さら
に詳しくは、ターゲットとしての緻密な高融点金属層を
具備するX線管用陽極とくに、歯科診断に使用する小型
のX線管用陽極と、それを簡単な工程により低廉に製造
する方法とに関する。
[発明の技術的背景とその問題点] X線管用の陽極は、一般に、例えば、銅(Cu)もしく
はモリブデン(Mo)よりなる基体とこの基体上に密着
形成されたタングステン(W)などの高融点金属よりな
るターゲット層とからなる構造体である。
このようなX線管用回転陽極は、通常、次のようにして
製造される。すなわち、基体がCuである場合は所定形
状に成形加工した高融点金属板の周囲にCuの溶湯を流
し込んでCuと高融点金属とを一体化する。あるいはC
u板と高融点金属のターゲットとを直接接合し、一方、
基体がM。
である場合には、MO板と高融点金属板とを一体に接合
する、あるいは、MOと高融点金属との複合焼結体を一
体鍛造するなどの方法を適用して製造されることが一般
的である。
しかしながら、かかる製造方法にあっては、第1にター
ゲツト材である高融点金属、例えばWは一般的に難加工
材であるため所定形状に加工するのに長時間を要すこと
、とくに、複雑形状とすることが困難で、かつ、材料の
利用効率があまり良好ではなく、第2に基体との接合工
程が複雑で、製造コストが上昇してしまうという問題が
ある。
し発明の目的] 本発明は、従来のかかる問題を解消し、高密度かつ高品
質であるターゲットを具備したX線管用陽極と、これを
ターゲットの形状如何に関わりなく、簡便なプロセスに
より短時間で、かつ低廉に製造しうる方法の提供を目的
とする。
[発明の概要] 本発明者らは、上記目的を達成するために、従来のよう
に予め所定の形状に成形加工したターゲ”、トを使用す
るのではなく、基体上に所望の形状にターゲツト材より
なる層を効率よく形成しうる方法を見出すべく鋭意研究
を重ねる中で、溶射法を利用することを着想した。溶射
法は原料粉末を溶融すると同時に溶射ガンにより基体に
溶射して層を形成する方法であり、作業性よく短時間で
厚膜を形成できるという利点を有するものである。しか
しながら、通常の溶射法により形成された溶射層はポー
ラスであって、X線管用陽極のターゲットには適さない
という問題が存在する。
そこで、本発明者らは、通常の大気中で行なわれる溶射
法ではなく、低圧溶射法、すなわち低圧の不活性ガス雰
囲気中での溶射法を適用すると溶射法の工程的な利点を
充分生かしながら、しかも緻密かつ高純度な溶射層を得
ることができるということを確認し、その条件、とくに
不活性ガスの圧力を見出して本発明を完成するに到った
すなわち、本発明のX線管用陽極は、基体と、該基体上
に形成された高融点金属層とからなるX線管用陽極であ
って、該高融点金属層が対理論密度比95%以上の溶射
層であることを特徴とし、その製造方法は、基体上に、
圧力50〜500 Torrの不活性ガス雰囲気で行な
う溶射法を適用して高融点金属層を形成する工程を含む
ことを特徴とする。
本発明のX線管用陽極は、基体と、その上に形成された
高融点金属よりなるターゲット層とから構成されるもの
であり、まず、使用する高融点金属の具体例としては、
W、Mo、Ta、Nbなどがあげられ、とくにWは好ま
しいものである。また、Re−Wなどの合金や、ドープ
Wなどを使用すると、高温特性に優れたターゲットを得
ることができる。一方、基体を構成する材料としては、
とくに限定されるものではないが、例えば、Cu、Mo
、SUSなどをあげることができ、なかでもCu、Mo
は好適である。
また、本発明において、高融点金属からなるターゲット
層は対理論密度比が95%以上の溶射層である。この対
理論密度比が95%未満であると、ターゲットとしての
機能を充分に果たすことができない、この溶射層は、後
述するように低圧溶射法を適用して形成されるものであ
り、その層厚は、目的に応じて適宜選択されることが望
ましいが、通常は0.3〜1.5mm程度である。
ついで、本発明のX線管用陽極の製造方法について説明
する。
本発明方法は、Cu、Moなどからなる基体表面に、低
圧溶射法を適用してWなどの高融点金属層を形成する工
程を骨子とするものであるが、この高融点金属層の形成
工程に先立ち、基体表面に例えばホーニング加工を施す
と、基体と高融点金属層との密着性を高めるうえで好ま
しい。具体的には1例えば、20〜70メツシユのA!
;L203もしくはGC粉末を使用して、ブラスト圧3
〜10 kg/ cm2程度で行なうブラスト処理など
を適用しうる。
統〈低圧溶射工程は、前述したように、高融点金属粉末
を原料粉末として使用し、低圧の不活性ガス雰囲気中で
行なわれる。まず、原料粉末としては粒度が10〜10
0IIJI+程度、また純度が99.5%以上のものを
使用することが好ましい、また、不活性ガスとしてはヘ
リウム(He)、アルゴン(A r)などを使用するこ
とができる。この不活性ガスの圧力は50〜500To
rr、好ましくは200〜300Torrに設定する必
要がある。 500Torrを超える圧力下では、被覆
層のm密性を充分に維持することができず、また、50
 Torr未溝ではキャリヤガスが充分に使用できなく
なったり、原料粉末の飛散を招く。
具体的には、この工程は低圧溶射装置を使用して実施す
ることができる。すなわち、まず、チャンバー内を排気
して、O、LTorr以下の真空にし、ついで、雰囲気
ガスである不活性ガスを注入して所定の圧にする。そし
て、プラズマアークガスとしてArガスを溶射ガンに導
入し、溶射ガンでプラズマアークを発生させるとともに
、粉末供給装設により原料粉末を溶射ガンに供給し上記
プラズマアークで溶融しつつ、基体表面に溶射する。な
お、このとき基体表面温度を200〜800℃程度に保
持することが好ましい。
かかる低圧溶射工程終了後、高融点金属層の形成された
基体を1200〜1500℃程度の温度で熱処理すると
、高融点金属よりなるターゲット層の結晶結合力を高め
ることができるため効果的である。また、高融点金属層
への電子線照射あるいはレーザ照射などの方法によって
も結晶結合力を高めることができる。
[発明の実施例] 実施例1.2 所定形状に加工した表示材料よりなる基体表面を#60
のAl1203を使用し、ブラスト圧5 kg/ cr
a2でホーニング処理したのち、表示の条件でW粉末の
低圧溶射を行なった。溶射装置は市販されている通常の
低圧溶射装置を使用した。
使用したW粉末はすべて粒度30〜75μ、純度99.
5%以上のものであった。また、基体の表面温度は40
0℃とした。溶射工程終了後に、真空中で1400℃に
おいて熱処理を行なった。
このようにして得られたX線管用陽極におけるW層の対
理論密度比(%)を測定して表中に示した。
比較例1.2 ターゲット層として従来法、すなわち鍛造もしくは田性
加工により製造したものを使用し、このターゲット層と
基体とを接合してX線管用陽極を製造した。同様にW層
の対理論密度比を表中に示した。
なお、上記実施例および比較例で得られたX線管用陽極
について、それぞれ全製造プロセスのトータルコスト、
材料の利用効率および製造に要する時間の3項目を実施
例1を100として評価し、結果を表中に示した。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明のX線管用陽極
は、従来のものと比べて遜色のない緻密な高融点金属よ
りなるターゲット層を有しており、しかもその製造方法
は、工程的に簡便であるとともに、いかなる形状のもの
も容易に製造でき、かつ、トータルコスト、材料の使用
効率および製造に要する時間も従来法にはるかに勝る侵
れたものである。したがって、本発明は例えば医療診断
用など広範囲に適用することが可能であり、その工業的
価値は極めて大である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体と、該基体上に形成された高融点金属層とか
    らなるX線管用陽極であって、 該高融点金属層が対理論密度比95%以上の溶射層であ
    ることを特徴とするX線管用陽極。
  2. (2)該高融点金属層がタングステン層である特許請求
    の範囲第1項に記載のX線管用陽極。
  3. (3)該基体が、銅もしくはモリブデンよりなるもので
    ある特許請求の範囲第1項に記載のX線管用陽極。
  4. (4)基体上に、圧力50〜500Torrの不活性ガ
    ス雰囲気で行なう溶射法を適用して高融点金属層を形成
    する工程を含むことを特徴とするX線管用陽極の製造方
    法。
  5. (5)該高融点金属層がタングステン層である特許請求
    の範囲第4項に記載のX線管用陽極の製造方法。
  6. (6)該基体が、銅もしくはモリブデンよりなるもので
    ある特許請求の範囲第4項に記載のX線管用陽極の製造
    方法。
JP984886A 1986-01-22 1986-01-22 X線管用陽極およびその製造方法 Pending JPS62170138A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10302624A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Plansee Ag X線管陽極の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10302624A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Plansee Ag X線管陽極の製造方法

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