JPS62169732A - 血圧降下剤 - Google Patents

血圧降下剤

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JPS62169732A
JPS62169732A JP61011421A JP1142186A JPS62169732A JP S62169732 A JPS62169732 A JP S62169732A JP 61011421 A JP61011421 A JP 61011421A JP 1142186 A JP1142186 A JP 1142186A JP S62169732 A JPS62169732 A JP S62169732A
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JP
Japan
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protein
hydrolyzate
enzyme
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derived
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JP61011421A
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English (en)
Inventor
Koji Takada
康二 高田
Keikichi Sugiyama
圭吉 杉山
Ikuo Yamamoto
山本 郁雄
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、血圧降下剤に関し、特に近年増加傾向にあり
対策が望まれている高血圧症の予防及び治療に有用な医
薬品又は食品に利用できる血圧降下剤に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
近年成人病の一種である高血圧症が増加しており、その
解決のために種々の検討がなされている。
例えば高血圧の治療薬として高血圧の発症原因に対応し
た種々のタイプの薬剤が開発されている。
特に最近ではレニン・アンジオテンシン・アルドステロ
ン系に関与するアンジオテンシン変換酵素(E、C,3
,4,15,1:以下ACEと略称する。)の阻害剤が
、高血圧症の約85%を占める本態性高血圧症に対して
も有効性を発揮することから注目されている。A’CE
は酵素レニンにより生成されるアンジオテンシンI(H
−八sp−Arg−Val−Tyr−11e−His−
Pro−Phe−11is−Leu−OH: 以下AC
,Iと略称する。)に作用してアンジオテンシンII 
(H−へsp−へrg−Val−Tyr−11e−)1
is−Pro−Phe−0)1:  以下AC。
■と略称する。)を生成する反応を触媒する。このAG
nは、末梢血管の抵抗性を高める作用及びNa+吸収を
促進するアルドステロンの分泌作用を有するので、血圧
を上昇させる働きを有している。
さらにACEはカリクレイン・キニン系で生じる降圧性
ペプチドのブラジキニンを分解する作用も有する。従っ
てACEの活性を阻害することによって血圧を降下させ
ることが可能で、こうした観点に立った抗高血圧薬の開
発が活発化しており、例えばカプトプリル(Capto
pr i 1 :米国スクイブ社製品)などの合成降圧
剤が商品化されている。
また、最近では牛乳カゼインのトリプシン加水分解物由
来のACE阻害物質を単離・同定あるいはさらにペプチ
ダーゼで処理し、これを血圧降下剤として用いることが
提案されている(特公昭60−23085号、同60−
23086号、同60−23087号〉。
しかしながら、上記従来技術にはいくつかの問題点があ
る。例えば、 (i)  カプトグリル等の合成品は、薬理効果が優れ
ている反面、発疹・味覚異常・下痢・腹痛・めまい・頭
痛等の副作用を生じる場合がある。
(11)  牛乳カゼイン加水分解物由来の降圧剤は一
種または複数の酵素による加水分解物から有効成分を分
離・精製して製造する必要があるため、収率が低く、安
価かつ大量に供給することができない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は、優れた血圧降下作用を有し、安全性
が極めて高く、安価かつ大量に供給できる血圧降下剤を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、ACE阻害作用に基づく新規血圧降下物
質を得る目的で、ACE阻害活性を指標とした種々の物
質の研究過程で、安価でかつ最も一般的な食品用蛋白質
素材である魚類蛋白質又は大豆蛋白質を特定の蛋白質分
解酵素で加水分解して得られる、分子量200〜2. 
OOOのペプチドを40%以上含む加水分解物が血圧降
下作用を有すること及び該加水分解物を用いると上記問
題点を解決できることを見出した。すなわち、本発明は
、バチルス属細菌由来のセリンプロテアーゼ、バチルス
属細菌由来の金属プロテアーゼ、植物由来のチオールプ
ロテアーゼおよびこれらの少なくとも1種を含有する酵
素製剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の酵素を
用いた、魚類蛋白質または大豆蛋白質の加水分解物であ
って、分子量が 200〜2.000のペプチドの含有
量が40重量%以上である加水分解物を有効成分とする
血圧降下剤を提供する。
本発明で用いる魚類蛋白質はいずれの魚種由来のもので
も用いることができる。すなわち魚類蛋白質の主要成分
としてはアクチン、ミオシン等があげられるが、これら
は魚種間においてほとんど差がないことから、いずれの
魚種を用いても原料蛋白質としては同質のものを提供で
きる。しかしながら原料蛋白質のコスト、供給量などの
点を考えるとイワシやタラのような多獲性魚類の蛋白質
を用いるのが最適である。
また大豆蛋白質については主要成分のグロブリンを多く
含むものであればいずれのものでも良く、例えば脱脂大
豆、濃縮大豆蛋白質あるいは分離大豆蛋白質などをあげ
ることができる。
これらの蛋白質の加水分解に用いる酵素としては、バチ
ルス属細菌由来のセリンプロテアーゼ又はこれを含有す
る酵素製剤、バチルス属細菌由来の金属プロテアーゼ又
はこれを含有する酵素製剤、植物由来のチオールプロテ
アーゼ又はこれを含有する酵素製剤を用いて加水分解を
行なうことが特に主要である。
これらのうち、バチルス属細菌由来のセリンプロテアー
ゼとしてはズブチリシン(subtilisin)が最
適である。(ノボ社製アルカラーゼ0.6L。
大野製薬側製プロレザーはこれを含む。〉また、バチル
ス属細菌由来の金属プロテアーゼとしてはバチルス・サ
ーモプロテオリティカス・ニュートラル・プロティナー
ゼ(Bacillusthermoproteolyt
icus neutral proteinase) 
、別名サーモリシン(Thermolysin) (大
和化成側製すモアーゼPCIOFはこれを含む)または
バチルス・ズブチリス・ニュートラル・プロティナーゼ
(Bacillus 5ubtilis neutra
l proteinase)  (ノボ社製ニュートラ
ルゼ0.5Lはこれを含む)が最適である。さらに、植
物起源のチオールプロテアーゼとしはパパイン(pap
ain)  (長潮産業側製パパインはこれを含む)が
最適である。
次に加水分解の条件としては、分子量200〜2、00
0のペプチドを40重量%(以下%と略称する。)以上
好ましくは分子量300〜1.500のペプチドを40
%以上含むような加水分解物が多く得られる条件が好ま
しい。
具体的には、基質濃度は反応時に十分な攪拌混合ができ
る範囲内であればいずれでも良いが、蛋白質濃度0.5
〜15%の範囲で行なうのがよい。
つまり蛋白質濃度が0.5%より低いと、1回の反応で
得られる目的物の量が少なく経済的ではないからであり
、他方15%より大きいと反応時に十分な攪拌混合がで
きない欠点があるからである。
酵素の添加量は各々の酵素の力価により異なるが通常は
対蛋白質当り0.5%以上、好ましくは1〜10%が適
当である。酵素添加量が少なすぎると加水分解反応が進
行しにくく目的物を得にくいばかりか、反応に長時間を
要するため腐敗等の問題が生じやすい。逆に10%を越
えて添加すると酵素の価格が高いため経済的に不利とな
る。反応時間は酵素の種類、添加量によって異なるため
一定ではないが、上記基質濃度、酵素添加量の範囲内に
おいて通常は1〜24時間程度である。反応のpH,温
度は各々の酵素により異なるが、各々の至適p■、至適
温度付近を用いればよく、例えばアルカラーゼ0.6L
やプロレザーではpH6〜11、温度40〜60℃、サ
モアーゼPCIOFではP)I6〜9、温度40〜80
℃、ニュートラルゼ0.5してはp115〜8、温度4
0〜60℃、またパパインではpH6〜8、温度40〜
60℃で加水分解を行なうのが好ましい。
加水分解反応の停止は、反応混合液を加熱あるいはクエ
ン酸、リンゴ酸等の有機酸または塩酸、リン酸等の無機
酸によるpHの変化などによる酵素の失活、限外濾過膜
等による酵素の濾別など公知の方法に従って行なうこと
ができる。反応混合液はそのままで優れた血圧降下作用
を有するが、遠心分離または濾過等公知の固液分離法に
より固形分を除去して用いることもできる。この場合本
発明の加水分解条件によると、遠心分離後の上清画分に
は通常原料蛋白質の50〜90%が移行する。
従って、該加水分解物は液体としてそのまま使用するこ
ともでき、又必要に応じて脱色、脱塩等の操作をおこな
った後、噴霧乾燥あるいは凍結乾燥等の公知の乾燥法に
よって粉末として使用することもできる。尚これらの操
作によって血圧降下作用が低下することはない。
本発明の血圧降下剤が上記の加水分解物を含有すること
を特徴とするものであるが、使用形態により種々の物質
を添加することができる。例えば注射液として使用する
場合にはビタミン類、無機塩類、また経口投与の場合に
はビタミン類、無機塩類、糖類等を添加できるが、添加
物としてはその他必要に応じて各種の安定剤、保存剤等
を添加することが可能である。この場合、本発明の血圧
降下剤は多量に摂取しても生体に悪影響を与えない利点
を有することから、各種ビタミン類、ミネラル類等の栄
養分を加えて、例えば栄養ドリンク、豆乳、スープ等の
液状の食品や各種形状の固形食品、さらには粉末状とし
てそのままあるいは各種食品への添加剤として用いるこ
ともできる。さらに乾燥した加水分解物を錠剤、カプセ
ル剤等として用いる場合には乳糖、デンプンなどの一般
に使用可能な賦形剤を配合することができる。
〔発明の作用〕
本発明の血圧降下剤が有する生体に対する血圧降下の作
用機構の詳細は不明である。しかし、本発明の血圧降下
剤が有する血圧降下作用は、ACB阻害活性から予想さ
れるよりはるかに強力であり、主としてへCE阻害活性
に基づく血圧降下作用を示すと考えられるが、それ以外
の降圧系に作用している可能性もある。また加水分解物
中のどの成分が活性を有しているのか現在のところ不明
であるが、セファデックスを用いたゲル濾過により加水
分解物を分析した結果、加水分解物は多数のACE阻害
作用を有する成分の混合物であろうと推定され、これら
が相乗的に血圧降下作用を発揮していると推定される。
さらに加水分解物が有する生理活性は、特定のアミノ酸
配列を有した基質を、特定の基質特異性を持った酵素に
よって加水分解した時に得られる、特定の生理活性ペプ
チドにより発揮されると考えられる。従って、本発明の
加水分解物はアミノ酸配列の異なる他の蛋白質、例えば
カゼイン、ゼラチン等から得られる生理活性ペプチドと
は明らかに異なるものであり、これらよりもすぐれた作
用を有するのである。
〔発明の効果〕
本発明に従うと、魚類蛋白質あるいは大豆蛋白質といっ
た最も一般的な食品蛋白質から、血圧降下剤を安価かつ
大量に提供することが可能である。
また本発明の血圧降下剤は食品蛋白質由来のため大量に
摂取しても極めて安全性が高く、従って副作用を示すこ
ともない。
本発明で得られる血圧降下剤は、血圧降下を目的とする
種々の分野、すなわち医薬品あるいは高血圧防止を目的
とした健康食品等各種食品の蛋白源として用いるのに好
適である。また木物質の持つ生理活性は生体内因性の消
化酵素による影響をほとんど受けないという優れた特徴
を有しており、生体内にACEを保有する哺乳動物、例
えばヒト1、イヌ、ウサギ、ラット等に経口あるいは静
脈注射で投与することによりすぐれた効果を得ることが
できる。この場合、有効投与量は0.1〜500 mg
/体重kg/日程度である。尚本発明の血圧降下剤の急
性毒性について、後述の実施例2に記載の各種加水分解
物: (1)魚類蛋白質(イワシ由来)のアルカラーゼ0.6
Lによる加水分解物 (2)大豆蛋白質(脱脂大豆由来)のアルカラーゼ0.
6Lによる加水分解物 (3)魚類蛋白質(イワシ由来)のサモアーゼPCIO
Fによる加水分解物 (4)大豆蛋白質(脱脂大豆由来)のパパインによる加
水分解物 についてテストした結果、これらの加水分解物(1)〜
(4)は、いずれも LD50(ラット・経口投与)>15g/kgであった
次に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
〔実施例〕
実施例1 アルカラーゼ0.6Lおよびパパインを用いて、各種蛋
白質の加水分解物を調製し、そのACE阻害活性を測定
した。
魚類蛋白質としてイワシ魚粉およびスケソウタラすり身
、大豆蛋白質として分離大豆蛋白質(フジプロR:フジ
ピュリナプロテイン■製)および脱脂大豆(不二製油■
製)、ミルクカゼイン(8成共益@all>、ゼラチン
(新田ゼラチン■製)および卵白乾燥品(キュービータ
マゴ側製にタイプ)を、各々蛋白質として15%となる
よう水に懸濁し、さらにアルカラーゼ0.6 Lあるい
はパパインを対蛋白質当り1%となるよう添加した。加
水分解反芯はそれぞれの至適条件、すなわちアルカラー
ゼ0.6LはpH8,0、温度55℃で、パパインでは
pH7,0、温度55℃で各々24時間行なった。
反応終了後反応液を100℃で10分間加熱し、残存プ
ロテアーゼ活性を失活させ、さらに遠心分離により固液
分離を行ない上清部分を分取し、合計8種類の各種蛋白
質の加水分解物を得た。
次にこれら各種蛋白質の酵素加水分解物につきACE阻
害活性を測定した。尚、ACE阻害活性の測定方法は以
下のように行なった。
ACE阻害活性測定方法 一般的に用いられているカッシュマン(D、W。
Cushman)らの方法(バイオケミカル ファーマ
コロジー[Biochemical Pharmaco
logy]4o1.20゜p、1637−1648.1
971)に準じて行なった。
すなわち、10gのウサギ肺アセトンパウダー(シグマ
社製)を50mMリン酸カリウム緩衝液(p)18.3
)に溶解し、十分攪拌後40,0OOGで40分間遠心
分離を行ない、得られた上清を酵素1  に (ACE)液とした。
試験管に、上記酵素液を0.25m1’、基質としてl
QmMヒプリルヒスチジルロイシン(350mMリン酸
カリウム(pH8,3)緩衝液に溶解)溶液0.25m
 1.2 M塩化ナトリウム溶液0.25r111!お
よび水(コントロール用)またはへCE阻害剤として各
種蛋白質加水分解物の水溶液0.25−を加え37℃で
30分間反応を行なった。IN−塩酸溶液0.25−を
加えて反応を停止した後、1.5−酢酸エチルを加え、
酢酸エチル層に抽出されるヒプリル酸の2281mにお
ける吸収値を測定し、これを酵素活性とした。次に各種
蛋白質加水分解物のACE阻害活性の強さは、この酵素
活性から阻害率を次式により求め、阻害率50%を示す
時の加水分解物濃度〔■C3o(μg蛋白質/mlりE
で示した。
ハ 式中:Aは、阻害剤を添加しない場合(阻害剤の代わり
に水を添加)のOD228nmの吸収値であり、Bは、
阻害剤(蛋白質加水分解物)を添加した場合のOD22
80mの吸収値である。
さらにこれらの各種蛋白質加水分解物について、加水分
解物中の任意の分子量区間に存在するペプチドの量(全
体に対する割合で表示)を求める目的で分子量分布を測
定した。
分子量分布の測定方法 セファデックスG〜25(fi口e) のカラム(22
mmx602mm)にあらかじめ分子量既知の標準品を
流し、分子量と溶出位置の関係を決定した。なお用いた
分子量既知の標準品は次の通りである。
リボヌクレアーゼ(Ribonuclease)へ分子
量13.700アプロチニン(^protinin) 
     ”   6.500ガストリン(Gastr
in)  l        ”   2.115バシ
トラシン(Bacitracin)      〃1.
411オキシトシン(Oxytocin)      
 〃1.00?グルタチオン(Glutathione
)      ”    307グリシルグリシルアラ
ニン     〃203(Glycyl−Glycyl
−Alanine)次に同一条件下で加水分解物の分画
を行ない、分子量分布を測定した。また任意の分子量区
間に1j 存在するペプチドの量は次のようにして求めた。
すなわち上記の分子量と溶出位置の関係にもとづき、求
めたい分子量区間に対応する溶出液を分取し、これに存
在する窒素量(ミクロケルプール法による)を全溶出液
中の窒素量で除して求めた。
得られた結果をまとめて表−1に示す。
表−1に示した結果から明らかなように、魚類蛋白質お
よび大豆蛋白質の加水分解物が優れたACE阻害活性を
示した。またこの時いずれの加水分解物も、分子量30
0〜1.500の両分に存在するペプチドの割合は40
%以上であった。
実施例2 実施例1で用いたものと同様のイワシ魚粉および脱脂大
豆を、各種蛋白質加水分解酵素を用いて加水分解し、得
られた加水分解物についてACE阻害活性を調べた。
まず魚類蛋白質および大豆蛋白質を、蛋白質として5%
となるよう水に懸濁し、これに以下の酵素を各々蛋白質
に対して10%となるよう添加し、2時間加水分解反応
を行なった。反応のpH1温度はそれぞれの酵素の至適
条件に従った。
使用酵素 (1)セリンプロテアーゼ: アルカラーゼ0.6L、プロレザー、トリプシン(シグ
マ社製:ブタ膵臓由来)、プロティナーゼK(シグマ社
製:トリティラチニウム・アルブム由来)。
(2)金属プロテアーゼ: 二5−トラーゼ0.5L、−111−%7−ゼPCIO
F。
アクチナーゼAS(科研製薬■製:ストレプトマイセス
・グリセラム由来)。
(3)チオールプロテアーゼ: パパイン、スタヒロコツ力ル・プロティナーゼn(シグ
マ社製:スタヒロコツカス・アウレウス■8株由来)。
(4)カルボキシルプロテアーゼ: モルシン(a進製薬■製:アスペルギルス・サイトイ由
来)、ペプシン(シグマ社製:ブタ胃液由来)。
反応終了後加水分解液を100℃で10分間加熱して残
存プロテアーゼ活性を失活させた。なおサモアーゼPC
IOFについては塩酸を用いてpH4,5に調整後同様
の加熱処理を行なった。さらに遠心分離により固液分離
を行ない上清部分を分取し、これを凍結乾燥して各種蛋
白質分解酵素による魚類蛋白質および大豆蛋白質の加水
分解物を白色粉末として得た。
次に得られた加水分解物のACE阻害活性を実施例1に
準じて測定し、阻害力の強さを■C5゜(μg蛋白質/
−)で示した。また同時に加水分解物中の分子量300
〜1.500のペプチドの割合を求めた。結果をまとめ
て表−2に示す。
、 表−2の結果かられかるように魚類蛋白質および大
豆蛋白質をバチルス属細菌の由来のセリンプロテアーゼ
、バチルス属細菌由来の金属プロテアーゼ、植物由来の
チオールプロテアーゼで加水分解して得られた加水分解
物は、優れたACE阻害活性を示した。
またこの時いずれの加水分解物も、分子量300〜L 
50 Qの画分に含まれるペプチドの割合は40%以上
であった。
実施例3 実施例2で用いたイワシ魚粉および脱脂大豆のアルカラ
ーゼ0.6Lによる加水分解物(基質濃度5%、酵素濃
度10%(対基質)、2時間反応)を用いて血圧降下作
用に関する動物実験を行なった。すなわち実験動物とし
て高血圧自然発症ラット(以下SHRと略す。雄性、1
6週l11群6匹)を用い、水溶液とした試料を蛋白質
として1mg/体重kgとなるよう腹腔内に注射して加
水分解物投与前後の血圧の変化を観察した。対照として
は同じ動物に生理食塩水を投与したものを用いた。
血圧の測定は米国ナルコ社製プログラムドエレクトロス
フィグモマノメーターP、E、 −300(Progr
ammed Blectro−3phyにmomano
meter P、B、 −300〉を用いて尾カフ法に
より行なった。各群6匹の血圧の平均値を表−3に示す
表−3 表−3の結果かられかるように、魚類蛋白質および大豆
蛋白質の加水分解物はSHRに対して極めて効果的な血
圧降下作用を示し正常な血圧範囲にまで低下させた。ま
た同様の試験方法により、血圧正常なWistar系ラ
ットに投与したところ正常範囲から血圧が降下すること
はなかった。
実施例4 分離大豆蛋白質(フジプロR:フジピュリナプロテイン
側製)を蛋白質として4%となるように水に懸濁し、こ
れにアルカラーゼ0.6Lを対蛋白質当り10%添加し
てpH8,0、温度55℃で0.5、■、2.4.16
及び24時間加水分解反応を行なった。反応終了後10
0℃で10分間加熱して残存プロテアーゼ活性を失活さ
せ、遠心分離後得られた上清を凍結乾燥して、各種の大
豆蛋白質加水分解物を白色粉末として得た。これらの加
水分解時間の異なった各種の大豆蛋白質加水分解物と、
さらに酵素反応を全く受けていない未分解の分離大豆蛋
白質そのものおよび100%加水分解反応が進行した場
合に対応する分離大豆蛋白質相当アミノ酸混合物につい
て、ACE阻害活性を実施例1に示した方法で測定し、
その強さをI Cs。
(μg蛋白質/mlりで示した。
また加水分解物中に存在する分子量200〜2、000
及び分子量300〜1.500のペプチドの割合も測定
した。結果をまとめて表−4に示す。
表−4の結果かられかるように、未分解の大豆蛋白質と
、逆に加水分解反応が完全に進んだ場合に相当する大豆
蛋白質相当アミノ酸混合物にはACE阻害活性が全く認
められなかった。一方加水分解物には優れたACE阻害
活性が認められ、分子量200〜2.0−00のペプチ
ドの割合が40%以上の試料3〜7、特に分子量300
〜1.500のペプチドの割合が40%以上の試料4〜
7は強力な阻害活性を有していた。次にこの試料4〜7
の加水分解物を用いて、実施例3と同様な方法でSHR
に対する血圧降下作用を調べたところ、いずれも極めて
優れた血圧降下作用を示した。
実施例5 イワシ魚粉及びスケソウタラすり身のプロレザーによる
加水分解物を得た。加水分解反応は蛋白質濃度10%、
酵素濃度4%(対蛋白質) 、pH8,O1温度50℃
で12時間行なった。反応終了後、加水分解物を常法に
従い活性炭を用いて脱色し、さらに凍結乾燥により粉末
とした。加水分解の経口投与での有効性を確認する目的
で、この加水分解物をペプシン(シグマ社製:ブタ胃液
由来)およびブタ小腸液(トリプシン、キモトリプシン
、各種ペプチダーゼを含む。日本化薬味製)による消化
酵素処理を行ない、処理前後におけるACE阻害活性の
変化を調べた。ペプシンおよびブタ小腸液による処理方
法は次の通りである。
消化酵素処理方法 実際の消化過程に、より近いin vitroにおける
人工消化試験法(S、Furuya et al、、 
Br、J、Nutr、。
Vol、41 、 511 (1979) )に準じて
行なった。
すなわち加水分解物を0.2%ヘプシン0.075Ni
lα溶液と混和して、37℃で4時間反応を行なった。
反応液を中和後これにブタ小腸液を加えて再度37℃に
4時間反応を行ない、その後沸とう水浴中で5分間加熱
して消化酵素を失活させた。
この消化酵素処理前後における加水分解物のACB阻害
活性を測定した。結果をIC5o(μg蛋白質/mlり
  としてまとめて表−5に示す。
表−5 表−5の結果かられかるように、魚類蛋白質加水分解物
のACE阻害活性は、ペプシン(ブタ胃液由来〉および
ブタ小腸液による消化酵素処理によってもほとんど影響
を受けなかった。また無処理および消化酵素処理を施し
た加水分解物について実施例3と同様の方法によりSH
Rに対する血圧降下作用を調べたところ、ともに優れた
血圧降下作用を示し、両者にほとんど差は認められなか
った。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バチルス属細菌由来のセリンプロテアーゼ、バチ
    ルス属細菌由来の金属プロテアーゼ、植物由来のチオー
    ルプロテアーゼおよびこれらの少なくとも1種を含有す
    る酵素製剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の酵
    素を用いた、魚類蛋白質または大豆蛋白質の加水分解物
    であって、分子量が200〜2,000のペプチドの含
    有量が40重量%以上である加水分解物を有効成分とす
    る血圧降下剤。
  2. (2)分子量300〜1,500のペプチド含量が40
    重量%以上である特許請求の範囲第(1)項記載の血圧
    降下剤。
  3. (3)経口投与の形態にある特許請求の範囲第(1)項
    記載の血圧降下剤。
  4. (4)粉末又は錠剤の形態にある特許請求の範囲第(3
    )項記載の血圧降下剤。
  5. (5)栄養ドリンク又は豆乳に含有された形態にある特
    許請求の範囲第(3)項記載の血圧降下剤。
  6. (6)注射剤の形態にある特許請求の範囲第(1)項記
    載の血圧降下剤。
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