JPS62169652A - 天地逆・裏白検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明は枚葉印刷機または打抜機等において上り面印
刷または打抜きをする場合に、既印刷面である初刷面の
天地逆・裏白を検査するための天地逆・裏白検査装置に
関するものである。

枚葉印刷機または打抜機等において、正しい上り面印刷
または打抜きを行うためには、枚葉体の上り面を刷版に
向けてかつ用紙の天地左右を正しい向きで供給し、初刷
面との所要の位置関係を保って印刷機または打抜機に供
給する必要があり、そのために、印刷機または打抜機に
入る前の位置において、供給された枚葉体の初刷面の天
地逆・裏白を検出する必要がある。

［従来の技術］ このような枚葉体の上り面の天地逆・裏白を検出する場
合に、従来は特公昭５８−５１８２５号公報に示される
ようにすべての枚葉体の指定箇所に検査用のマークを印
刷し、このマークをセンサで読み取る方法が採られてい
た。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるに、従来のこのような技術においては、検査用マ
ークを印刷するスペースを印刷物である枚葉体の一部、
例えば紙の端に準備する必要があり、印刷図柄を構成す
る際の制約になっており、かつそのマークを印刷する手
間を要し、また印刷図柄が用紙面全体を覆い、マークを
印刷するスペースがないこともある。さらに、用紙サイ
ズが変ることによりマークの位置が移動することがあり
、検出センサの位置移動の範囲をこえてしまい検出でき
ない場合がある。このようにマークを所定の位置に製版
・印刷することは用紙スペー支を節約する傾向が強いた
め、管理が困難であって、これらの問題点に関する対策
技術の開発が望まれている。

このようなことから、本件出願人は、先に新たな天地逆
・裏白検査装置を提案した（昭和６０年特許出願第１９
２６７９号）。

この新たに提案された天地逆・裏白検査装置は印刷物に
検査用のマークを付することなく、前の印刷工程で用紙
に印刷された印刷図柄をそのものを検出用のマークとし
て利用する技術を確立したもので、印刷物に検査用マー
クを印刷する必要がなく、従って印刷図柄を構成する際
の制約となる検査マーク用のスペースを設ける必要がな
く、任意の大きさの印刷物について適用することができ
、天地逆・裏白の検査を確実に行うことができ、かつ構
造が簡単で操作が確実であるという顕著な効果を発揮す
るものであるが、ここで用いられる濃度検出用センサは
重なった色の濃度（明暗）を一括検出して処理装置によ
り判定する形で検査を行っており、この場合、色相が異
なっていても濃度（明暗）が等しい場合には、良品とし
て処理してしまうことがあった。また、前記濃度検出用
センサはレンズ、検出部、信号増幅回路などが一体化さ
れており、これを所定箇所に取付けるため、かなりのス
ペースを必要とする等の問題が残っている。

この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、印刷物に検査用マークを印刷する必要がなく、従っ
て印刷図柄を構成する際の制約となる検査マーク用のス
ペースを設ける必要がなく、任意の大きさの印刷物につ
いて適用することができ、光ファイバを利用したＲ、　
Ｇ、　Ｂ、センサにより各色成分ごとに検出し、かつセ
ンサ自体が小型になるので天地逆・裏白の検査を確実に
行うことができ、かつ構造が簡単で操作の確実な天地逆
・裏白検査装置であって、かつ検査精度及び検査部位の
選定における範囲が広く、また濃度検出センサの設置ス
ペースが小さくてよい天地逆・裏白検査装置を提供する
ことを目的とするものである。

（ロ）発明の構成 ［問題を解決するための手段］ この目的に対応して、この発明の天地逆・裏白検査装置
は、枚葉印刷物が検査位置に供給されたことを検出して
タイミング信号を発生するタイミング信号発生装置と、
前記タイミング信号に同期して動作し前記枚葉印刷物の
既印刷面の所定箇所の濃度を検出する濃度検出センサと
、前記印刷物の有無を検出する印刷物検出センサと、前
記印刷物の前記濃度と他の前記印刷物の前記濃度とを比
較する比較装置と、及び前記比較装置によって比較した
結果を表示する表示装置とを備え、前記濃度検出センサ
は、光の各色成分ごとの濃度を検出するＲ、　Ｇ、　Ｂ
、センサを有し、前記比較装置は前記各色成分ごとの前
記比較をするように構成したことを特徴としている。

以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について説
明する。

第１図に示すように、検査装置１はタイミング信号発生
装置２、濃度検出センサ３、印刷物検出センサ４、処理
装置５及び表示装置６を備えている。

タイミング信号発生装置２は検査装置１が動作するため
のタイミング信号を発生するためのもので、機械の１回
転に１回のタイミングがとれるような回転部に取付けた
センサ例えば近接スイッチまたはリミットスイッチと回
転する検出体例えばタイミング用カムとで構成され、セ
ンサ位置に回−〇　− 転検出体が重なった際にタイミング信号を発生し、入出
力部を介して処理装置に入力する。

濃度検出センサ３は、印刷物面の反射濃度を測定するこ
とにより印刷物７を天地逆、または裏白であるか否かを
判定するためのもので、光ファイバ束２１　、Ｒ，Ｇ、
Ｂ、ｔフサ２２及びセンサ用増幅器２３を備えている。

光ファイバ束２１は測光用光ファイバ２４と照明用光フ
ァイバ２５とを束ねたものである。測光用光ファイバ２
４及び照明用光ファイバ２５とは共に一本若しくは複数
本の光ファイバからなっている。測光用光ファイバ２４
は光導入端２６が検査位置に対向して位置し光導出端２
７がＲ，Ｇ、　Ｂ、センサ２２に達している。

照明用光ファイバ２５は光導出端２８が検査位置１２に
対向して位置し、光導入端３１が照明用の光源３２に達
しており、光源３２からの光を導いて検査位置１２を照
明する。

Ｒ，Ｇ、　Ｂ、センサ２２は測光用光ファイバ２４の光
導出端２７から出た光を赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）
の各色成分に分解し、各色成分ごとの濃度を検出して電
気信号に変換するものである。センサ用増幅器２３はＲ
，Ｇ、　Ｂ、センサ２３から出力された電気信号を増幅
、かつ、その出力信号をＡＤ変換器１６を介して処理装
置５に入力する。

印刷物検出センサ４は、印刷物の天地裏白検出をする条
件として、印刷物７が検出位置に来ているかどうかを検
出するもので、検査位置１２の付近に取付けて印刷物面
からの反射光量を検出しセンサの出力（ＯＮ）に必要な
光量の場合は紙が有るものとし、光量が少ない場合は紙
が無いものとし出力信号を出さない。但し、用紙面が特
に反射量の少ない場合はこの逆（紙有りでＯＦＦ　）で
使用しても良い。

処理装置５は、前記各センサからの信号を入力し、濃度
検出センサから送られて来る印刷物の反射濃度を前後の
印刷物の反射濃度と比較する比較装置と、前記比較装置
によって比較した結果が不良となった枚数の表示と測定
値の表示をする表示装置と、前記各センサから送られて
来る信号により、前記各装置機器の動作を制御する制御
装置を備えている。

［作用］ このように構成された検出装置１の作用は次の通りであ
る。

印刷機フィーダーの用紙スタッカーに集積している集積
物８の頂上から出た裏面印刷後の印刷物はコンベア１１
に送られて検査位置１２に達し、前当て１３で停止し、
天地の位置決めを行い、次に横針で左右位置決めが行わ
れ、印刷物が一時的に停止する瞬間に合せてタイミング
信号発生装置２がタイミング信号を発生する。このタイ
ミング信号の発生している間、濃度検出センサ３によっ
て、印刷物７の裏面の反射濃度を計測し、その測定値は
Ａ／Ｄ変換器１６でデジタル変換し、処理装置５のメモ
リーに記憶される。

即ち、光ｍ３２が発光し、その光が光導入端３１から入
って照明用光フアイバ２５内を伝送され、光導出端２８
から出て印刷物７を測定箇所を照明する。測定箇所から
の反射光は光導入端２６から入って測光用光フアイバ２
４内を伝送され、光導出端２７からＲ，Ｇ、　Ｂ、セン
サ２２に入る。

Ｒ，Ｇ、　Ｂ、センサ２２では入力した光を色分解フィ
ルタを使用して赤、緑、青の３成分に分解し、それぞれ
の色成分の濃さの割合に応じて電気信号に変換する。こ
の電気信号はセンサ用増幅器２３で増幅され、かつＡ／
Ｄ変換器１６でデジタル変換したのち、処理装置５に入
力される。

また印刷物検出センサ４で印刷物の有無を検査し、印刷
物が無くなった場合は、前記測定値との比較を停止する
。以上の測定値はプログラムに従って処理装置５で処理
され、前記測定値に対し、予め設定した所定の割合で異
なる境界値をはずれた測定値が入力された場合は、表示
装置６、警報装置１７によって警報を出力させ、かつそ
の都度不良枚数（リセットまでに発生した異常測定値の
数）を表示装置６に表示する。測定値の良否判定は連続
または断続して流れる印刷物の測定値を１枚目と次の印
刷物で比較判定する。すなわち、基本的には、常に新し
い測定値に基準値を更新していき、次に流れて来た印刷
物の測定値と比較判定する方式をとっている。但し、設
定境界値をこえた異常値は判定後キャンセルし異常発生
前の測定値を基準値として比較判定する。

判定の理論は次の通りである。

印刷物を裏面側から見た斜視図である第３図に示すよう
に、印刷物７ａ、７ｂ、７ｃが連続して流れて来たとし
て、土中の部分がそれぞれの印刷物７ａ、７ｂ、７ｃの
同じ箇所の計測位置とする。

印刷物７ａと７Ｃが正常とすると、印刷物７ｂは絵柄天
地逆で流れ、計測位置は絵柄の異なる場所になる。従っ
て、基準値である印刷物７ａの検査位置での各色成分ご
との濃度測定値と比較して印刷物７ｂの検査位置での各
色成分ごとの濃度測定値との差が設定境界値を越えて異
常と判定され、これにより、絵柄の天地逆刷りや裏白を
検査することができる。即ち、天地逆に印刷物が流れて
きた場合は、検査位置には正常に給紙された印刷図柄と
全く異なった図柄がくるのでＲ，Ｇ、　Ｂ、に分解され
た各色成分の濃度測定値は大きく異なり、設定境界値を
越えたＩｌｌ価値なり異常と判定される。

また、仮に印刷図柄は異なるが重なり合った濃度値が同
じか、またはごく少量の差しか発生しないような図柄に
対した場合には、各色成分の中の１色だけでも設定境界
値を越えた濃度値が検出されれば異常と判定するように
設定されているので、各色成分の内１色が異なれば異常
と判定できる。

尚、裏白の場合は用紙面に印刷図柄が存在しないものを
検出することになるので、当然、正常な印刷図柄との濃
度差は大きくなり、一層容易に判定できる。

更に、以上の判定を行う際に基準値は常に設定境界値以
内に入っている前提が必要である。すなわち、仮に境界
値をこえた異常値を基準値に更新すると次の正常な濃度
値に対して濃度差が大きいので異常と判定することにな
る。このような判定の混乱による誤動作を防止するため
、印刷物７ｂの濃度値は境界値をこえているので基準値
として更新することのないようにキャンセルする。従っ
て印刷物７Ｃの濃度は異常発生前の印刷物７ａの濃度と
比較されて正常と判定される。

このように比較、判定は赤、緑、青の各色成分のそれぞ
れについて行われ、前記力ように設定された境界値をこ
えた測定値が各色成分中、１色以上発生した場合は異常
として前記警報装置、表示装置等を動作させる。

（ハ）発明の効果 このようにこの発明の検査装置では印刷物７ａ。

７Ｃの計測位置での測定値と、印刷物７ｂの計測位置で
の測定値がプログラム中の設定境界値より大きく異なる
場所を事前に選択することにより、特定の検出用マーク
を必要としないで、既に印刷されている絵柄を利用して
絵柄の天地逆刷りや裏白を検査できるので、印刷物に検
査用マークを印刷する必要がなく、従って印刷図柄を構
成する際の制約となる検査マーク用のスペースを設ける
必要がなく、従って、印刷物に占める、印刷図柄の割合
が任意の大きさの印刷物について適用することができ、
天地逆・裏白の検査を確実に行うことができ、かつ構造
が簡単で操作の確実な天地逆・裏白検査装置を得ること
ができる。

しかも、この発明の装置では赤、緑、青の各色成分ごと
の濃度測定値を検査データとして検出、比較及び判定を
行うので、天地逆・裏白の識別能力が顕著に向上する。

また、印刷物が一時的に停止する瞬間にタイミング信号
を発生するように構成しであるので、印刷機等の運転速
度の変化による計測位置の変化に伴う誤差を最小限に抑
えることができる。

しかも、光ファイバを検出端及び伝送手段として使用す
ることにより、センサ検出端の小型化が可能となり、濃
度検出センサ取付位置を従来より自由に選択することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係わる検査装置を示すブ
ロック図、第２図は検査装置におけるセンサの配置関係
を示す説明図、第３図は良否判定の原理を示す下部から
見た斜視説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 枚葉印刷物が検査位置に供給されたことを検出してタイ
   ミング信号を発生するタイミング信号発生装置と、前記
   タイミング信号に同期して動作し前記枚葉印刷物の既印
   刷面の所定箇所の濃度を検出する濃度検出センサと、前
   記印刷物の有無を検出する印刷物検出センサと、前記印
   刷物の前記濃度と他の前記印刷物の前記濃度とを比較す
   る比較装置と、及び前記比較装置によって比較した結果
   を表示する表示装置とを備え、前記濃度検出センサは、
   光の各色成分ごとの濃度を検出するＲ．Ｇ．Ｂ．センサ
   を有し、前記比較装置は前記各色成分ごとの前記比較を
   するように構成したことを特徴とする天地逆・裏白検査
   装置。