JPS62168850A - 段ボ−ル箱手提げ部分の防塵補強片 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の技術分野〉 本発明は、段ボール箱の手提げ部分を補強する防塵補強
片に関するものである。

〈従来技術とその問題点〉 現在使用されているダンボール箱には、両側に手提げ用
貫孔（４本の指が入りうる程度の大きさ）が施されてい
るが１箱内の収納物が電子応用機械等の精密部品、食品
又は薬品類等の場合、前記貫孔より塵埃、害虫又はネズ
ミ等が侵入することは収納物の品質を劣化するおそれが
あり、衛生上好ましくなく、従って実際には持運びに便
利な小型ダンボール製包装容器を使用しているのが現状
である。しかし、容器を小型化することは同容量の収納
物に対して多量の容器が必要となり、必然的に使用する
ダンボール紙材を多量に消費することになる。このよう
な観点から、今ではダンボール箱の貫孔に袋状のフィル
ムを貼着した補強テープは存在しているが、貫孔の内側
に防塵袋状フィルムを貼着したものであるために袋内に
塵埃が堆積するだけでなく、収納物の箱からの出しいれ
に際して袋状フィルムが邪魔になり、該袋状フィルムを
損傷して塵埃等を筒内へ招くという欠点があった。

〈発明の目的〉 本発明者は、上記欠点を解消すべく鋭意研究した結果、
この発明をなしたもので、その目的は。

非常に薄くて強力な延伸力を有するフィルムを張設し、
該フィルムに４本の指を入れて延伸し得る段ボール箱手
堤げ部分の防塵補強片を提供することにある。

〈発明の構成〉 本発明は、上記目的を達成するため、貫孔があけられた
厚紙と、この厚紙の片面に前記貫孔を覆って積層された
フィルムとによって段ボール箱手提げ部分の防塵補強片
を構成したことを基本的な要旨とするものである。フィ
ルムは、少くとも五倍以上の延伸力を有しており、作業
者が貫孔に手指を押込んでも破れることなく容易に内方
へ向けて延伸し、ダンボール箱を持ち運ぶことができる
。

防塵補強片は、上記の如く厚紙とフィルムとから成るか
ら、段ボール箱手提げ部分に貼着するときは、厚紙の、
フィルムとは反対側の面に接着剤を塗布し、段ボール箱
外面に押着する。

なお、上記接着剤は予め厚紙の面に塗布しておき、この
接着剤塗布面を離型紙によって覆い保護しておいてもよ
い。また厚紙は、単に厚めの紙材料からのみ構成されな
くても、例えば互いに対向する複数の紙材とこれらの紙
材の間に積層された合成繊維ネットとから構成してもよ
い。さらに、防塵補強片は、帯状シート構造に成形され
ていてもよいし、或は段ボール箱手提げ部分に貼着され
る一単位体毎に短冊状に切分けられていてもよい。

〈実施例の説明〉 本発明は、以下に述べる図面に基づ〈実施例により明ら
かになる。第１図（イ）は、本発明の段ボール箱手提げ
部分を補強するための防塵補強片Ｒの正面図、（ロ）は
該防塵補強テープ（イ）の一実施例を示すＡ−Ａ拡大断
面図、（ハ）は他の実施例を示すＡ−Ａ拡大断面図、（
ニ）は更に他の実施例を示すＡ−Ａ拡大断面図である。

第１図において、１はクラフト紙等からなる厚紙であり
、該厚紙１の一方の面にフィルム４が貼着されて成る（
第１図（ロ））。厚紙１には後に述べる様に、シート状
になった防塵補強片Ｒの連続体を自動的に一枚毎に切断
する時の位置出しを行う、光電管への照射光通し孔を兼
用した手提げ補強用の貫孔３が一定間隔置いて穿設され
、フィルム４はとの貫孔３を覆うようにして厚紙１に貼
着される。第１図（ハ）において、厚紙１には片面に接
着剤塗布層２を設け、これらを積層したものには光電管
への照射光通し孔を兼用した手提げ補強用の貫孔３を一
定間隔を匿いて穿設している。さらに、厚紙１の接着剤
塗布層２と反対側の他面には少くとも五倍以上の二軸性
の延伸力を有するフィルム４、例えばポリウレタンフィ
ルム又はラテックス等を加工したゴム系フィルム等を前
記貫孔３を覆って積層・貼着している。接着剤塗布層２
における接着剤としては、通常の粘着テープに用いられ
る感圧性粘着剤であってもよいが、後述する本発明の作
業方法で水分を適度に湿潤させるために再湿性接着剤が
好ましく、また延伸力を有するフィルム４は防塵補強片
自身の発明であれば透明・不透明を問わないが後述する
光電管へ照射光を通す必要から透明であることが好まし
い。また、伸長力を有するフィルムの厚さは、１００μ
以上のものであれば手を入れるのに相当強い押力が必要
となり、３０μ以下では瞬発的な強度に乏しく使用上強
靭性において欠陥がある。さらに５本発明では厚紙１が
第１図（ニ）に示すように厚紙１の間にポリエチレンの
延伸したヤーンで織った合成繊維ネット５を積層とだも
のであれば段ボール箱の手提げ部分を補強するためによ
り十分な補強片Ｒとすることができる。

この様に、各種構造に作られた防塵補強片Ｒは、第１図
（イ）に示すように連続体構造に作られて、テープ状に
巻取られてもよいし、戎は又、第１図（イ）中符号３６
で示された予定線で一枚毎に切分けられ、短冊状にして
使用するようになっていてもよい。短冊状にした場合は
段ボール箱への張付は時、その都度接着面に接着剤を塗
布してもよいし、或は予め接着面に接着剤を塗布し、こ
の接着剤塗布面を離型紙で覆っておいてもよい。

次いで、本発明の段ボール箱手提げ部分の防塵補強片Ｒ
を製造する方法について説明する。

第２図において、６は片面に接着剤塗布層２を設けたク
ラフト紙等からなる厚紙１を巻き取った幅８８■、長さ
６０ｍのロールで、該ロール６より引出した接着剤塗布
層２を設けた厚紙９は１−ムソン式打抜機７によって４
本の指が入る大きさである縦横それぞれ８６ｍ／Ｉｍ、
３６＋ｅ／ｍの楕円形貫孔３を所定の間隔を置いてロー
ルの幅方向に１０個個所時に打抜き、さらに連続的に長
尺方向に引出しながら打抜いていく、この貫孔は段ボー
ル箱の持ち運び時に４本の指の入れる孔であると同時に
後述する作業方法でテープ状に作られた補強片から一個
の貫孔３を有する補強片を自動的に切断するために光電
管への照射光通し孔を兼ねるものである。ついで、貫孔
３を打抜かれた厚紙９は接着剤槽１１の塗布ロール１２
（刷毛でもよい）に付着した接着剤１３で別途用意した
ロール８に巻かれた延伸力を有するフィルム１０を引出
し、塗布したものを圧着ロール１４間で前記貫孔３を覆
って積層・貼着する。さらにスリッター１５により長尺
方向（厚紙の進行方向である矢印）に幅８８　ＩＩｌ／
ｍづつ１０枚のテープ状の防塵補強片（以下、防塵補強
テープという）に切り分け、切断された１０枚のテープ
は巻取ロール１６．１６’　によって本発明の防塵補強
テープを仕上げる。

第３図は、第２図とは別の実施例であり、第２図におけ
る既に用意された延伸力を有するフィルム１０に代え、
溶融押出成形４１に１７の押出口１８より半溶融状態で
押出された延伸力を有するフィルムを圧着ロール２０間
で厚紙９と積層・貼着するみので、この場合押出機等の
設備費用はかかるが延伸力を有するフィルムを製造過程
において本発明に利用できるという特徴を有する。

第４図は、前記第２図又は第３図とは別個の防塵補強片
Ｒ製造法について記載しており、この場合も第２図同様
テープ状に作られる。この場合、延伸力を有するフィル
ムは積層・貼着する工程は接着剤２を塗布した厚紙９の
打抜き工程（打抜機７）前にヒーターで熱せられた接着
剤槽２１に備え−た塗布ロール２２（刷毛でもよい）に
よりホットヌル１〜タイプの接着剤２３を厚紙９に塗布
し、打抜き工程を経た後、別途用意したロール８に巻か
れた延伸力を有するフィルム１０を引出して該フィルム
１ｏと厚紙９を熱ロール２４間によって融着し、スリッ
ター１５により長尺方向（厚紙の進行方向である矢印）
に切り分けて防塵補強テープを巻取る。

次に上記構成で製造された防塵補強テープを段ボール箱
２５の手提げ孔２６に貼着して手提げ部分を補強するた
めには前記補強テープに給温、定位切断を行なう連続作
業方法には以下の方法が考えられる。

本発明の方法は、目的の段ボール箱の手提げ孔２６に対
応する光電管への照射光通し孔を兼用する貫孔３を僅え
たロール状の加工補強テープを架１没し、該ロールより
連続的に引出し、テープ下面に水を塗布して水性糊料塗
布槽を貼着に適した状態に湿潤させるとともに、前記テ
ープ面に光を照射し、前記貫孔３を透過した光を光電管
が感知してカッターを作動させ、テープを貫孔３の中間
の適所で切断し、切断された補強テープ片を引出し、別
途を経由して次々に送られる各段ボールの手提げ孔に連
続的に貼着する各工程の組合せより成り。

糊料層への水の塗布と、光電管によるカッターの作動を
連動させた工程を特徴とするものである。

第５図にテープ状に構成された本発明の段ボール箱手提
げ用防塵補強片Ｒの貼着の連続的作業方法を工程順に示
す。この図で１６は前記補強テープをロールに架設し、
容易に引き出す工程、２７は水を含んだ海綿または刷毛
上２８を接触しつつ通過させ、適度に湿潤させて貼布に
適する状態とする水付は工程、工程２９は光源３０から
光を投射し、３１の補強テープにおける貫孔の手前の位
置で光電管に感知せしめ電気作用によってカッター３２
を作動させて切断する切断工程で、この図では工程２７
が、２９の工程に先行するように示されているが実際に
はこの両工程は水の塗布作業と、光電管の指示による切
断作業とが連動するようになっており、殆ど同時に行な
われ、切断された補強片３３は続いて引出され、別の経
路から導かれ、連続的に送られた段ボール箱２５の手提
げ孔２Ｇに貼着される貼着工程が３４で示され、３５で
補強された段ボール箱が得られる。前記切断は貫孔の大
きさ、位置により適宜切断位置の予定線３６（第１図（
イ）における実際には現われない仮想線）を調節するこ
とが可能である。

以上の方法の実施例を示すと、先ず防塵補強テープをつ
くり、このテープ（幅約８８■）を６０ｍ位巻いてロー
ルとして架設し、水付機と、光源、光電管、カッターを
セットした装置とを連動するように組合せた装置により
水付けと、切断とを殆ど同時に施行して出てくる切断補
強片を段ボール箱の手提げ孔に貼着する。この作業方法
を採用することによって従来の作業具４〜５名中、２名
は削減が可能となり、かつ補強片を貼着して後、直ちに
次の工程に入り得なかった点も、本案の加工されたテー
プと、再湿性糊面の使用によって実質上連続的作業が可
能となり、かつ得られる強度の向上も図ることができた
。

〈発明の効果〉 以」二説明したように、本発明は厚紙とフィルムとを貼
着して防塵補強片の基本構成としたため、構造が簡ｘｌ
ｔであり、且つ、段ボール箱手提げ部分に貼り付けるに
当っては手作業或は機械的な連続作業の如何ようにも行
うことが出来る。また１本発明は５倍以上の延伸力を有
するフィルムを貫孔を覆ってｆｌ・貼着しているので、
フィルムを破らないで段ボール箱の持ち運び時に容易に
指を手提げ孔へ挿入することができ、収納物にも邪魔に
ならず半永続的に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）（ロ）（ハ）は、本発明である防塵補強テ
ープの実施例を示すもので（イ）は一部破断した正面図
、（ロ）（ハ）及び（ニ）は（イ）の実施態様を示すＡ
−Ａ拡大断面図、第２図乃至第４図は、本発明製造法の
実施例を示す説明図、第５図は、本発明の作業方法を示
す説明図である。 １・・厚紙、２・・接着剤、３・・貫孔、４゜１０・・
延伸力を有するフィルム、５・・合成繊維ネッ１〜．６
・・防塵補強フィルム、７・・打抜機、８・・ロール状
の延伸力を有するフィルム２９・・厚紙（片面に接着剤
塗布層を有するもの）、１４・・圧着ロール、１５・・
スリッター、１６・・ロール状に巻いた防塵補強テープ
、１７・・押出機、２ｏ・・圧着ロール、１１．２１・
・接着剤槽、１２．２２・・塗布ロール、２５・・段ボ
ール箱、２６・・手提げ孔、２７・・水付は工程、２９
・・切断工程、３３・・防塵補強テープから得られる補
強片、３４・・貼着工程、３５・・補強片を貼着した段
ボール箱。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）段ボール箱手提げ用の孔に対応して開設された貫孔
   を有する厚紙と、この厚紙の片面に前記貫孔を覆って積
   層された少くとも五倍以上の延伸力を有するフィルムと
   から成る段ボール箱手提げ部分の防塵補強片。 ２）厚紙の他面には接着剤塗布層が設けられていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の段ボール箱手
   提げ部分の防塵補強片。 ３）厚紙は互いに対向する二枚の紙材と、これらの紙材
   の間に積層された合成繊維ネットとから構成されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載
   の段ボール手提げ部分の防塵補強片。