JPS62168505A - 限外口過装置の逆洗方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、限外口過装置の逆洗方法に関する。

更に詳しくは、限外口過モジュールからの透過液を加圧
下に逆流させ、膜面を洗浄する限外口過装置の逆洗方法
に関する。

〔従来の技術〕

限外口過法では、水またはその他の溶媒中に存在する微
粒子もしくは溶解した高分子物質を口過することによっ
て、有価物の回収、用水や排水の処理などが行われる。

この口過に使用される限外口過膜は、数１０〜数１００
人の孔径の孔を有しており、このような微孔を有する膜
を利用して口過を行なう場合には、通常の口過方法とは
異なる口過対象液の流し方が行われる。

即ち、通常の口過方法では、フィルター面に対して口過
圧と同じ方向に流す方式、つまり口過対象液の全量を完
全に口過するデッドエンド（行き止り）方式がとられて
いるが、限外口過の場合には、膜面に対して圧力の加わ
る方向と直角方向（モジュールが横にして用いられた場
合には垂直方向）に流す方式、つまり膜面に堆積する微
粒子、高分子物質や口過対象液中に存在するゴミを常時
洗い流してやる方向に流すクロスフロー（十字流）方式
をとっている。このような方式をとる理由は、膜面に堆
積する物質による透過率の低下が著しいことに他ならな
い。

そのため、かかる透過率の低下を防止する目的で、限外
口過膜の透過面側（裏面側）から流入面側（表面側）に
水、その他の溶媒を加圧下に流すことにより、膜表面に
堆積した物質を剥離させる逆洗方法が、その一つの対策
として採られている。

このような逆洗方法は、従来図面の第５図に示すような
方法によって行われている。この方法では、口過ポンプ
１を作動させることにより、原水タンク２中の口過対象
液（原水）３を限外口過モジュール４で一定時間口過を
行なった後、口過ポンプ１を停止させ、今度は逆洗ポン
プ２１を作動させる。この際、逆洗調圧弁２２の作用に
より、透過液タンク７内の透過液８はモジュールに逆流
し、限外口過膜の透過面側に圧力をかけ、透過液を透過
面側から流入面側に戻すようにすることにより、膜表面
の堆積物を剥離させるようにして洗浄する。

なお、符号９は、調圧弁を指示する。

〔発明が解決しようとする問題点〕 このような従来法では、システムの運転に口過用および
逆洗用の２台のポンプを必要とし、また装置全体が複雑
となり、エネルギーコストも高くなるという欠点がみら
れる。

本発明者は、逆流圧力をポンプ以外の手段で調達し、シ
ステムの低コスト化ならびに簡略化を意図して種々検討
の結果、ガス、一般には空気を圧力源とする静水圧を利
用することにより、かかる課題が効果的に解決されるこ
とを見出した。

〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕従って
、本発明は限外口過装置の逆洗方法に係り、この逆洗方
法は、限外口過モジュール内に設置された限外口過膜の
透過面側から流入面側に゛モジュールからの透過液を加
圧下に逆流させ、膜面を洗浄するに際し、モジュールと
透過液タンクとの間に常に一定量の透過液を貯えた貯液
タンクを設置し、貯液タンク内の透過液をガス圧によっ
て加圧して透過液を逆流させることにより行われる。

かかる逆洗方法の基本的な態様が、図面の第１図に示さ
れている。この態様においては、口過ポンプ１、原水タ
ンク２、口過対象液３、限外口過モジュール４および調
圧弁９からなる系の部分は、前記した従来技術の部分と
ほぼ同一に構成される＝３− が、モジュール４と透過液８を貯める透過液タンク７と
の間には逆洗ポンプを設置せずに、常に一定量の透過液
８′を貯えた貯液タンク１０を設置している。逆洗操作
は、制御袋７１１１１の働きにより口過ポンプ１を停止
させると共に、切換弁１２を図示された状態からライン
１３を空気圧１５側に切換え、この空気圧によって貯液
タンク１０内の透過液８′を加圧し、ライン１４からモ
ジュール４に透過液を逆流させることにより行おれ、こ
れにより膜表面に堆積している物質を剥離させる。この
ために、貯液タンク１０内には、少くとも１回の逆洗に
使用されるだけの透過液８′が貯えられていなければな
らない。

ガス圧としては、一般に空気圧が用いられ、実際には工
場エアー配管もしくはガスボンベからの圧力を使用すれ
ばよいが、このような設備のない場所では、例えば第２
〜３図に示されるような方法を採用することができる。

この態様にあっては、口過ポンプ１と限外口過モジュー
ル４との間に切換弁１２′が設置されておリ、口過を行
なう場合には、第２図に示されるように、第１図の場合
と同様にして処理がなされる。

逆洗を行なう場合には、第３図に示されるように。

切換弁１２′を切換え、口過対象液３′をブラダ−１６
（第２図参照）を内蔵するチャンバー１７内に流すと、
ブラダ−は圧縮状態１６′となり、この圧縮により形成
された空気圧１５が切換弁１２およびライン１３によっ
て貯液タンク１０内の透過液８′を加圧し。

ライン１４による逆流によって逆洗を行なうようになる
。なお、符号９′は調圧弁であり、所望の圧力を発生さ
せる。

ここで用いられるブラダ−内蔵チャンノベーは、口過対
象液を透過液と接触させることなく、透過液側に逆洗圧
をかける目的で使用され、一般には通常用いられている
アキュムレーターとほぼ同様の構造でなければならない
が、そこに内蔵されるブラダ−は自己復元力で元の形状
に戻り、次回の逆洗時に蓄圧可能な状態となるものでな
ければならない。

〔発明の効果〕

本発明方法によれば、限外口過モジュールからの透過液
を空気圧などを用いて加圧下に逆流させ、限外口過膜面
を洗浄する逆洗が可能であり、この際に用いられるポン
プは１台で足りるので、システムの簡略化が達成される
。

〔実施例〕

次に、実施例について本発明を説明する。

実施例 図面の第２〜３図に示される態様に従い、下記条件下で
口過対象液（乳化油切削剤、ユシロ化学製品ニジローケ
ンＥＣ−５）の限外口過および逆洗をくり返して行なっ
た。

口過ポンプ流量　　　　　　　　　　５０Ｑ／分口過時
圧力　　　　　　　　　　　　５ｋｇ／ｃｄ逆洗時圧力
　　　　　　　　　　　　５ｋｇ／ｄ貯液タンク容量　
　　　　　　　　　５Ｑ無負荷時のチャンバー容積 ブラダ−内　　３０ｆｌ ブラダ−外　　　５Ω 口過時間　　　　　　　　　　　　　１時間逆洗時間　
　　　　　　　　　　　　２分間口過および逆洗は、切
換弁１２および１２′を第２図または第３図に示される
ような状態に切換えることによって行われ、その場合の
ブラダ−内の圧力および容積の変化状態は第４図に示さ
れている。

即ち、逆洗時には、貯液タンク内のすべての透過液が限
外口過モジュールに戻る迄逆洗圧力が次第に低下するの
で、逆洗開始時にはブラダ−内圧力を８ｋｇ／ａｌに、
また２分間の逆洗が終了した時点ではそれが５　ｋｇ　
／　ｃｉになるように設定した。このようなくり返し試
験の結果から、本発明方法は良好に作動することが認め
られた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法の基本的な態様の概要図である。 第２〜３図は、本発明方法の他の一態様の概要図であり
、それぞれ口過時および逆洗時の状態を示している。第
４図は、第２〜３図の態様における切換弁の作動状態と
ブラダ−内の圧力および容積との関係を示すグラフであ
る。また、第５図は、従来方法の概要図である。 （符号の説明） １・・・・・口過ポンプ ２・・・・・原水タンク ３・・・・・口過対象液 ４・・・・・限外口過モジュール ７・・・・・透過液タンク ８・・・・・透過液 １０・・・・・貯液タンク １２・・・・・切換弁 １５・・・・・空気圧 １６・・・・・ブラダ− １７・・・・・チャンバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、限外ロ過モジュール内に設置された限外ロ過膜の透
   過面側から流入面側にモジュールからの透過液を加圧下
   に逆流させ、膜面を洗浄するに際し、モジュールと透過
   液タンクとの間に常に一定量の透過液を貯えた貯液タン
   クを設置し、貯液タンク内の透過液をガス圧によって加
   圧して透過液を逆流させることを特徴とする限外ロ過装
   置の逆洗方法。