JPS6216634B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タバコ切断機にタバコを供給する方
法であつて、タバコ供給範囲から切断区域へのタ
バコの搬送中にタバコをプレス力により徐々にコ
ンパクトなタバコ塊に圧縮し、該タバコ塊から
個々のタバコ繊維を切出す形式のものに関する。

さらに本発明は、タバコ切断機にタバコを供給
する装置であつて、搬送方向で口金に向つて先細
に収歛している、２つの上下に配置されたプレス
コンベヤより成つていて、下側のプレスコンベヤ
が、上下両プレスコンベヤ間に形成されたプレス
通路への供給範囲を制限している形式のものに関
する。

上記の形式のタバコ切断機はタバコ葉肉又はタ
バコ葉脈の形のタバコの加工に役立つものであつ
て、この場合、特にタバコ葉脈の加工の場合、プ
レスされるべき所謂タバコケーキ中におけるタバ
コの配向性及びこのタバコケーキの形成もしくは
保持に関して特別の問題がある。

ドイツ連邦共和国特許第1281908号明細書によ
れば、はじめに述べた形式のタバコ切断機であつ
て、該タバコ切断機にタバコが直立のシヤフトを
介して供給され、この場合このシヤフトの、切断
機口金側とは反対の側の、後側の傾斜壁が円形軌
道状の振動するプレートとして構成されており、
このプレートによりタバコが直立のシヤフトから
本来の水平のプレス区域内へ隙間なしにかつ長手
方向に方向付けられるようにしたものが、公知に
なつている。

本発明の課題は、従来の供給法及び供給装置を
改良し、これによりプレス鎖間のプレス通路中に
おいて、切断後のタバコ材料中における長繊維状
の材料部分の割合が著しく多くなるように方向づ
けられたタバコ材料部分、殊にタバコ葉脈部分を
含んだタバコ材料が一様かつ連続的に予備圧縮さ
れるようにすることにある。

この課題は本発明によれば、はじめに述べた形
式の、タバコ切断機にタバコを供給する方法にお
いて、タバコを、振動を与えながら搬送すること
により、ほぼ、プレス区域中心線によつて規定さ
れる搬送方向で、供給範囲のせき止め区域内へ搬
送し、該せき止め区域内でタバコを、ほぼ水平に
方向ずけられたタバコ部分から形成された、予備
圧縮された結合体に形成することによつて解決さ
れている。タバコ部分の方向付け及び予備圧縮の
過程は、本発明のさらに別の一提案によれば、せ
き止め区域の維持確保が監視装置によつて監視さ
れもしくは制御されることにより、助成される。

タバコ葉脈を使用した場合、タバコ葉脈は、振
動を与えながら搬送することにより、結合体内に
おいてタバコ葉脈の大部分が搬送方向に対してほ
ぼ直角方向に方向ずけられる。

本発明の方法を実施するための装置の特徴とす
るところは、供給範囲内へ、プレス通路によつて
規定された搬送方向にほぼ延びている振動コンベ
ヤが開口していることにある。

上記の供給手段により、タバコは始めから水平
位置をとり、この場合タバコは振動運動により供
給範囲の全幅にわたつて一様に次第に予備圧縮さ
れながら、均一に繋がり合つたコンパクトなタバ
コ塊に形成される。タバコ葉脈の切断では、タバ
コ葉脈は搬送方向に対して直角もしくはほぼ直角
方向に方向づけられ、その結果葉脈は互いに全て
の方向で固くまとまつた結合体を形成する。

タバコ切断機で切断されて搬出されたタバコ材
料中には、極めて高い割合で長繊維状のタバコ材
料が含まれていることが観察された。さらにま
た、タバコ切断機の高さを比較的低く構成するこ
とができる。

有利な一実施態様によれば、振動コンベヤが振
動コンベヤトラフとして構成されており、該振動
コンベヤトラフがほぼ水平もしくは搬送方向で僅
かに傾斜して配置されており、この場合該振動コ
ンベヤトラフが水平方線に対して最大15゜、有利
には４゜〜６゜の傾斜角度を有する場合特に良好
な効果がえられる。

有利な一実施態様によれば、振動コンベヤトラ
フはタバコ層の積載高さを検出する監視装置を有
しており、これらの監視装置はタバコ切断機の駆
動装置に接続されてこれを制御し、これにより、
所定のせき止め区域長さが維持されるように監視
され、ひいてはこのせき止め区域により、タバコ
部分の配向性及び予備圧縮度に申し分のない影響
が与えられる。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

図示のタバコ切断機は、タバコ、図示の実施例
の場合にはタバコ葉脈２用の供給範囲１を有し、
この供給範囲１は上側プレス鎖４及び下側プレス
鎖６より成る搬送装置により形成されているプレ
ス通路３の入口の直前まで延びている。両プレス
鎖４，６は搬送方向で互いに徐々に接近してお
り、この場合下側プレス鎖６は上側プレス鎖４に
対してこれを越えて後方へ延長されており、供給
範囲１を制限している。

両プレス鎖４及び６は駆動装置７により駆動可
能であり、この場合上側プレス鎖４はさらに振動
体として構成されており、もしくは支承部８内に
振動可能に配置されており、この場合上側プレス
鎖のローラ９上へは圧力発生装置１１が作用す
る。プレス鎖４は歯車１２，１３，１４及び鎖伝
動部材１６を介して駆動装置７からプレス鎖６と
一緒に共通に駆動可能である。

プレス鎖４及び６には、上側部分１７及び下側
部分１８から成る口金１９が接続しており、その
上側部分１７はプレス鎖４に所属していて、この
プレス鎖と一緒に上下動可能であり、また下側部
分１８は不動に配置されていてカツター２１に対
する対応カツターとして働き、この場合カツター
２１は口金１９の前方に配置されたカツタードラ
ム２２の外周に配置されている。カツタードラム
２２はカツター用モータ２３により駆動される。
カツター２１を研磨するために砥石車２４が設け
られており、該砥石車はダイヤモンド２６により
研がれる。

第１図によれば、供給範囲１内へは、プレス通
路３によつて規定されている搬送方向にほぼ延び
ている振動コンベヤトラフ２７が接続しており、
このトラフは、有利には、搬送方向で幾分傾斜し
て延びている。振動コンベヤトラフ２７は図示さ
れていないモータ及び偏心盤駆動装置によつて駆
動され、かつ弾性の振動板２８に支承されてい
る。さらに、振動コンベヤトラフ２７は段付き底
２９を有しており、この場合下段底及び上段底は
搬送方向に対してほぼ直角横方向に延びている壁
３１によつて結合されており、これにより、供給
されたタバコに対する付加的な圧縮効果がえられ
る。振動コンベヤトラフ２７にはさらに、せき止
め区域を監視するための監視装置３２が所属して
おり、この装置３２は制御のため公知の形式でタ
バコ切断機に、もしくは供給コンベヤに所属した
駆動装置に接続しておくことができる。

第１図に対してその符号に１００をプラスした
符号が付されている第２図は供給装置の変化実施
例を示すもので、これによれば、２つの上下に配
置された振動コンベヤトラフ１２７が供給範囲１
０１内へ開口している。

第１図に対してその符号に２００をプラスした
符号が付されている第３図の実施例は１つの振動
コンベヤトラフ２２７を有していて、その、供給
範囲に開口している端部は定置の軸２３３上に旋
回可能に支承されており、振動コンベヤトラフの
傾斜角度を変えることができる。しかしまた、相
応する軸を振動コンベヤトラフの反対側の端部に
配置してもよい。

第１図に対して３００をプラスした符号が付さ
れている第４図の実施例は、階段状に配置された
多数の（この実施例では３つの）段もしくは壁３
３１を有し、これにより、比較的弾性に富んだタ
バコ葉肉の十分な圧縮もしくは予備圧縮がえられ
るので、葉肉用に特に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の供給装置の一実施例を有する
タバコ切断機の側面図、第２図は供給装置の別の
実施例を示す図、第３図は供給装置のさらに別の
実施例を示す図、第４図は多段底を有する振動コ
ンベヤを示す図である。 １，１０１，２０１……供給範囲、２，１０
２，２０２，３０２……タバコ葉脈、３，１０
３，２０３，３０３……プレス通路、４，６，１
０４，１０６，２０４，２０６，３０４，３０６
……プレス鎖、７……駆動装置、８……支承部、
９……ローラ、１１……圧力発生装置、１２，１
３，１４……ギヤ、１６……鎖伝動部材、１７…
…上側部分、１８……下側部分、１９……口金、
２１……カツター、２２……カツタードラム、２
３……カツター用モータ、２４……砥石車、２６
……ダイヤモンド、２７，１２７，２２７，３２
７……振動コンベヤトラフ、２８……振動板、２
９，１２９，２２９，３２９……段付き底、３
１，１３１，２３１，３３１……壁、３２……監
視装置、２３３……軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タバコ切断機にタバコを供給する方法であつ
   て、タバコ供給範囲から切断区域へのタバコの搬
   送中にタバコをプレス力により徐々にコンパクト
   なタバコ塊に圧縮し、該タバコ塊から個々のタバ
   コ繊維を切出す形式のものにおいて、タバコを振
   動を与えながら搬送することにより、ほぼ、プレ
   ス区域中心線によつて規定される搬送方向で、供
   給範囲のせき止め区域内へ搬送し、該せき止め区
   域内でタバコを、ほぼ水平に方向ずけられたタバ
   コ部分から形成された、予備圧縮された結合体に
   形成することを特徴とする、タバコ切断機にタバ
   コ供給する方法。 ２ せき止め区域の維持確保を監視装置３２によ
   つて監視しもしくは制御する特許請求の範囲第１
   項記載の方法。 ３ 供給されたタバコ葉脈の大部分を結合体内に
   おいて搬送方向に対してほぼ直角方向に方向ずけ
   る、特許請求の範囲第１項又は第２項記載の方
   法。 ４ タバコ切断機にタバコを供給する装置であつ
   て、搬送方向で口金に向つて先細に収歛してい
   る、２つの上下に配置されたプレスコンベヤより
   成つていて、下側のプレスコンベヤが、上下両プ
   レスコンベヤ間に形成されたプレス通路への供給
   範囲を制限している形式のものにおいて、供給範
   囲１内へ、プレス通路２により規定された搬送方
   向にほぼ延びている振動コンベヤ２７が開口して
   いることを特徴とする、タバコ切断機にタバコを
   供給する装置。 ５ 振動コンベヤが振動コンベヤトラフ２７とし
   て製作されている特許請求の範囲第４項記載の装
   置。 ６ 振動コンベヤトラフ２７がほぼ水平にもしく
   は搬送方向で僅かに傾斜して配置されている特許
   請求の範囲第４項又は第５項記載の装置。 ７ 振動コンベヤトラフ２７が水平方向に対して
   最大15゜、有利には４゜〜６゜の傾斜角度を有し
   ている、特許請求の範囲第６項記載の装置。 ８ 振動コンベヤトラフ２７が、タバコ層の積載
   高さを検出する監視装置３２を有しており、該監
   視装置３２がタバコ切断機の駆動装置に接続され
   該駆動装置を制御する特許請求の範囲第４項から
   第７項までのいずれか１項記載の装置。