JPH0327194B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タバコ切断機にタバコを供給する方
法であつて、タバコ供給範囲から切断区域へのタ
バコの搬送中にタバコをプレス力により徐々にコ
ンパクトなタバコ塊に圧縮し、該タバコ塊から
個々のタバコ繊維を切出し、この場合、タバコ、
特にタバコ葉脈を振動を与えながら搬送すること
により、ほぼ、プレス区域中心線によつて規定さ
れる搬送方向で、供給範囲のせき止め区域、すな
わちプレス区域直前の区域であつて供給範囲内の
タバコがプレス区域内のタバコに突き当たるせき
止め区域内へ搬送し、該せき止め区域内でタバコ
を、ほぼ水平に向けられたタバコ部分により成る
結合体の形に予備圧縮する形式のものに関する。

本発明はさらに、タバコ切断機にタバコを供給
する装置であつて、搬送方向で口金に向つて先細
に収歛している、２つの上下に配置されたプレス
コンベヤより成つていて、下側のプレスコンベヤ
が、上下両プレスコンベヤ間に形成されたプレス
通路への供給範囲を制限しており、かつこの場
合、供給範囲内へ、プレス通路により規定された
搬送方向にほぼ延びている振動コンベヤトラフが
開口している形式のものに関する。

上記の形式の方法及び装置は、比較的高い構造
高さを有するせき止めシヤフトを省略し、タバコ
葉脈を徐々に強く予備圧縮することにより、傾斜
した結合体もしくは搬送方向に対して直角のプレ
スされたタバコケーキ中における、切断されるべ
きタバコ葉脈の方向を申し分なく整え、切断され
たタバコ中における長繊維状の葉脈の割合をでき
るだけ大きくしようとしたものである。

本発明の課題は、供給範囲における予備圧縮効
果をさらに改善し、かつこの場合タバコ葉脈が層
状に水平方向に方向付けられて堆積されるように
し、もしくはプレス鎖区域内のタバコ塊に沿つて
タバコ葉脈が上方へ押しずらされ積上げられるこ
とを避けることにある。さらに、振動搬送による
被搬送物の流れが、供給量が変動した場合にも、
できる限り中断なく維持されるようにすることに
ある。

この課題は本発明によれば、タバコに振動を与
えながら搬送するさいに、タバコ葉脈に、供給範
囲のせき止め区域では上向きの搬送力成分を主と
して作用させ、かつせき止め区域に至るまでの搬
送区域では水平の搬送力成分を主として作用され
ることによつて、解決されている。

上記の本発明の方法を実施する装置は、振動コ
ンベヤトラフの、供給範囲側の排出端部が、鉛直
方向に対して大きな角度をなして傾斜した振動板
に支承されており、かつ振動コンベヤトラフの排
出端部とは反対側の装入端部が、鉛直方向に対し
て小さな角度をなして傾斜した振動板に支承され
ていることを特徴とする。

本発明の方法及び装置によれば、タバコ葉脈は
供給範囲において、プレス鎖へ排出される直前
に、主として上下に振動せしめられて層状に圧縮
され、これに対して後方の搬送区間においては、
被切断材料を十分に送るために、ほほ搬送方向で
の振動力が与えられる。

供給範囲における予備圧縮及び供給範囲への搬
送にとつて、鉛直方向に対して大きな角度で傾斜
している上記振動板が鉛直方向に対してほぼ40度
傾斜しており、かつ鉛直方向に対して小さな角度
で傾斜している上記振動板が鉛直方向に対してほ
ぼ40度傾斜しているようにするのが極めて有利で
ある。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

図示のタバコ切断機は、タバコ、図示の実施例
の場合にはタバコ葉脈２用の供給範囲１を有し、
この供給範囲１は上側プレス鎖４及び下側プレス
鎖６より成る搬送装置により形成されているプレ
ス通路３の入口の直前まで延びている。両プレス
鎖４，６は搬送方向で互いに徐々に接近してお
り、この場合下側プレス鎖６は上側プレス鎖４に
対してこれを越えて後方へ延長されており、供給
範囲１を制限している。

両プレス鎖４及び６は駆動装置７により駆動可
能であり、この場合上側プレス鎖４はさらに振動
体として構成されており、もしくは支承部８内に
振動可能に配置されており、この場合上側プレス
鎖のローラ９へは圧力発生装置１１が作用する。
プレス鎖４は歯車１２，１３，１４及び鎖伝動部
材１６を介して駆動装置７からプレス鎖６と一緒
に共通に駆動可能である。

プレス鎖４及び６には、上側部分１７及び下側
部分１８から成る口金１９が接続しており、その
上側部分１７はプレス鎖４に所属していて、この
プレス鎖と一緒に上下動可能であり、また下側部
分１８は不動に配置されていてカツター２１に対
する対応カツターとして働き、この場合カツター
２１は口金１９の前方に配置されたカツタードラ
ム２２の外周に配置されている。カツタードラム
２２はカツター用モータ２３により駆動される。
カツター２１を研磨するために砥石車２４が設け
られており、該砥石車はダイヤモンド２６により
研がれる。

供給範囲１内へは、プレス通路３によつて規定
されている搬送方向にほほ延びている振動コンベ
ヤトラフ２７が接続しており、このトラフは、有
利には、搬送方向でほぼ５度傾斜して延びてい
る。振動コンベヤトラフ２７はモータ３６及び振
動ロツド３８を有する偏心盤駆動装置３７によつ
て駆動され、かつ弾性の振動板２８ａ及び２８ｂ
に支承されている。供給範囲１内に対をなして配
置されている振動板２８ａは鉛直方向に対して40
度傾斜しており、また、振動コンベヤトラフ２７
の後端部にある振動板対２８ｂは鉛直方向に対し
て20度傾斜している。このような形式で、鉛直方
向に対して大きな角度で傾斜した振動板２８ａは
わずかに前下がりの振動コンベヤトラフの排出端
部へ主として上下方向の振動運動を生ぜしめ、こ
れにより排出端部におけるタバコ葉脈２は互いに
密に上下に層状に集積され、この場合、タバコ葉
脈２がプレス鎖４および６の間に既に位置してい
るタバコ塊３９に当つた際にせき止められて乱雑
に積み上げられてしまうようなことが避けられ
る。シユート３３により振動コンベヤトラフ２７
の装入端部内へ供給されたタバコ葉脈２は、これ
と異なつて、振動板２８ｂが鉛直方向に対して小
さな角度で傾斜していることによつて装入端部に
主として水平方向、要するに搬送方向の振動運動
が生ぜしめられる結果として、もつぱら前へ搬送
される。

振動コンベヤトラフ２７にはさらにせき止め区
域を監視するための監視装置３２が所属してお
り、これらは、制御のため、タバコ切断機もしく
は供給コンベヤに所属した駆動装置に公知の形式
で接続することができる。

追加の関係 本発明は、特許第1409549号（特公昭62−16634
号公報）の昭和54年特許願第35720号明細書特許
請求の範囲第１項に記載された発明を原発明とす
る追加の発明である。

原発明は、タバコ切断機にタバコを供給する方
法であつて、タバコ供給範囲から切断区域へのタ
バコの搬送中にタバコをプレス力により徐徐にコ
ンパクトなタバコ塊に圧縮し、該タバコ塊から
個々のタバコ繊維を切出す形式のものにおいて、
タバコを、振動を与えながら搬送することによ
り、ほぼ、プレス区域中心線によつて規定される
搬送方向で、供給範囲のせき止め区域内へ搬送
し、該せき止め区域内でタバコを、ほぼ水平にか
つ上記搬送方向に対してほぼ水平づけられたタバ
コ部分より成る結合体の形に予備圧縮することを
特徴とするものである。

原発明の方法は、比較的高い構造高さを有する
せき止めシヤフトを省略し、タバコ葉脈を徐々に
強く予備圧縮することにより、傾斜した結合体も
しくは搬送方向に対して直角のプレスされたタバ
コケーキ中における、切断されるべきタバコ葉脈
の方向を申し分なく整え、切断されたタバコ中に
おける長繊維状の葉脈の割合をできるだけ大きく
しようとしたものである。

本発明の課題は、供給範囲における予備圧縮結
果をさらに改善し、かつこの場合タバコ葉脈か層
状に水平方向に方向付けられて堆積されるように
し、もしくはプレス鎖区域内のタバコ塊に沿つて
タバコ葉脈がせき止められて乱雑に積上げられる
ことを避けることにある。さらに、振動搬送によ
る被搬送物の流れが、供給量が変動した場合に
も、できる限り中断なく維持されるようにするこ
とにある。

上記課題を解決するための本発明の方法の要旨
は、タバコ切断機にタバコを供給する方法であつ
て、タバコ供給範囲から切断区域へのタバコの搬
送中にタバコをプレス力により徐々にコンパクト
なタバコ塊に圧縮し、該タバコ塊から個々のタバ
コ繊維を切出し、この場合、タバコを、振動を与
えながら搬送することにより、ほぼ、プレス区域
中心線によつて規定される搬送方向で、供給範囲
のせき止め区域内へ搬送し、該せき止め区域内で
タバコを、ほぼ水平に方向づけられたタバコ部分
より成る結合体の形に予備圧縮する形式のものに
おいて、タバコに振動を与えながら搬送するさい
に、タバコ葉脈に、供給範囲のせき止め区域では
上向きの搬送力成分を主として作用させかつせき
止め区域に至るまでの搬送区間では水平の搬送力
成分を主として作用させることにある。

さらに、上記本発明の方法を実施するための装
置の要旨は、タバコ切断機にタバコを供給する装
置あつて、搬送方向で口金に向つて先細に収歛し
ている、２つの上下に配置されたプレスコンベヤ
により成つていて、下側のプレスコンベヤが、上
下両プレスコンベヤ間に形成されたプレス通路へ
の供給範囲を制限しており、かつこの場合、供給
範囲内へ、プレス通路により規定された搬送方向
にほぼ延びている振動コンベヤトラフが開口して
いる形式のものにおいて、振動コンベヤトラフ
の、供給範囲側の排出端部が、鉛直方向に対して
大きな角度をなして傾斜した振動板２８ａに支承
されており、かつ排出端部とは反対側の装入端部
が、鉛直方向に対して小さな角度をなして傾斜し
た振動板２８ｂに支承されていることにある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものである。 １……供給範囲、２……タバコ葉脈、３……プ
レス通路、４……上側プレス鎖、６……下側プレ
ス鎖、７……駆動装置、８……支承部、９……ロ
ーラ、１１……圧力発生装置、１２，１３，１４
……歯車、１６……鎖伝動部材、１７……上側部
分、１８……下側部分、１９……口金、２１……
カツター、２２……カツタードラム、２３……モ
ータ、２４……砥石車、２６……ダイヤモンド、
２７……振動コンベヤトラフ、２８ａ，２８ｂ…
…振動板、３２……監視装置、３３……シユー
ト、３６……モータ、３７……偏心盤駆動装置、
３８……駆動ロツド、３９……タバコ塊。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タバコ切断機にタバコを供給する方法であつ
   て、タバコ供給範囲から切断区域へのタバコの搬
   送中にタバコをプレス力により徐々にコンパクト
   なタバコ塊に圧縮し、該タバコ塊らから個々のタ
   バコ繊維を切出し、この場合、タバコを、振動を
   与えながら搬送することにより、ほぼ、プレス区
   域中心線によつて規定される搬送方向で、供給範
   囲の内プレス区域直前のせき止め区域内へ搬送
   し、該せき止め区域内で、ほぼ水平に方向づけら
   れたタバコ部分より成る結合体の形に予備圧縮す
   る形式のものにおいて、タバコに振動を与えなが
   ら搬送するさいに、タバコ葉脈に、供給範囲のせ
   き止め区域では上向きの搬送力成分を主として作
   用させ、かつせき止め区域に至るまでの搬送区間
   では水平の搬送力成分を主として作用させること
   を特徴とする、タバコ切断機にタバコを供給する
   方法。 ２ タバコ切断機にタバコを供給する装置であつ
   て搬送方向で口金に向つて先細に収歛している、
   ２つの上下に配置されたプレスコンベヤより成つ
   ていて、下側のプレスコンベヤが、上下両プレス
   コンベヤ間に形成されたプレス通路への供給範囲
   を制限してり、かつこの場合、供給範囲内へ、プ
   レス通路により規定された搬送方向にほぼ延びて
   いる振動コンベヤトラフが開口している形式のも
   のにおいて、駆動コンベヤトラフの、供給範囲側
   の排出端部が、鉛直方向に対して大きな角度をな
   して傾斜した振動板２８ａに支承されており、か
   つ振動コンベヤトラフの排出端部とは反対側の装
   入端部が、鉛直方向に対して小さな角度をなして
   傾斜した振動板２８ｂに支承されていることを特
   徴とする、タバコ切断機へタバコを供給する装
   置。 ３ 鉛直方向に対して大きな角度で傾斜している
   上記振動板２８ａが鉛直方向に対してほぼ40度傾
   斜しており、かつ鉛直方向に対して小さな角度で
   傾斜している上記振動板２８ｂが鉛直方向に対し
   てほぼ20度傾斜している特許請求の範囲第２項記
   載の装置。