JPS62164744A - 包装用ポリオレフイン組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は包装用ポリオレフィン組成物に関する。史に詳
しくは、収縮包装、ストレッチ包装等の食品包装、缶、
瓶、軸物等の集積包装等に用いられる包装用ポリオレフ
ィン組成物に関する。

〈従来技術〉 従来から包装用フィルムとしては、家庭用のラップフィ
ルム、食品包装等の収縮フィルム、集積包装等のストレ
ッチフィルム、化粧板、鋼板等に用いられるマスキング
フィルム等、広汎な範囲に及んでおり、これらフィルム
の素材としては、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等が知られている。

しかしこれらフィルムは未だ十分満足すべき性能を有し
ているわけではない。

例えば、低密度ポリエチレンフィルムは価格が安く、衝
撃強度が大きいが、反面、透明性、光沢がさほど良好で
なく、ポリプロピレンフィルムは、透面性、光沢が良好
で腰が強い反面、衝撃強度等が低く、加工温度が高い等
の欠点を有する。

ポリ塩化ビニルフィルムは、透明性にすぐれるものの、
衝撃強度、特に低温衝撃強度が劣シ、フィルムに含まれ
る可塑剤による食品衛生上の問題等があシ、ポリオレフ
ィンフィルムへの代替が検討されている。

更にエチレン−酢酸ビニル共重合体は透明性、低温衝撃
強度はすぐれるものの、ブロッキングがし易く、突刺し
伝播性が悪い。

またストレッチフィルムでは、ポリエチレン及び／又は
エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる素材が数多く提
案されている（例えば特公昭６０−２５４５４号、特開
昭５３−３７７８４号、特開昭５３−３８４９１号、特
開昭５５−５１５３７号、特開昭５５−７８０４０号、
特開昭５８−１１３２３７号、特開昭５８−１２０６５
４号、特開昭５９−１５５３号など）。

このストレッチフィルムに要求される物性としては、透
明性、耐衝撃強度、ストレッチ性、粘着性、無公害性等
が必要とされる。特に集積包装用ストレッチフィルムは
、包装機のロールから引き出されたフィルムにブレーキ
を加え、パレット上のダンボール箱等の被包装物を回転
させて、フィルムを延伸させながら包装（即ちストレッ
チ包装）するため、荷物の角や輸送工程中における各種
物体との接触によるフィルムの破れが生じた場合に、小
さな破れが伝播、拡大しないこと、すなわち、前記の一
般的な諸物性を損ねることなく包装時には延伸むら、延
伸切れ等を起すことなく延伸率を大きくすることができ
、かつ突起物に対する強度および耐突刺伝播性があるこ
とが要求される。

しかるに、前記従来のストレッチフィルムは特にこの耐
突刺伝播性が弱いという問題点を有している。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、耐衝撃性、透明性、自己粘着性、スト
レッチ性、無公害性等の諸物性を有し、特に耐突刺伝播
性にすぐれる包装用ポリオレフィン組成物を提供するも
のである。

く問題点を解決するための手段〉 本発明の包装用ポリオレフィン組成物は、（ａ）密度０
．８６〜０．９４　ｆ／ｌ−のエチレン−α−オレフィ
ン共重合体３０〜７ｏ！Ｈ部、（ｂｌエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体３０〜７０重量部、（ｃ）エチレン−アク
リル酸エチル共重合体３〜１５重量部、および（ｄ）ポ
リブテン０．５〜１０重量部、からなる。

まず、各成分について説明する。

（ａ）成分： （エチレン−α−オレフィン共重合体）（以下単にＬＬ
ＤＰＥと称す） 本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体とけ、エチ
レントフロピレン、フ′テン−１，４−メチルペンテン
−１、ヘキセン−１、オクテン−１、等の炭素数３〜１
２、好ましくは炭素数３〜６のα−オレフィンとの共重
合体で、密度は０．８６〜０．９４　ｆ／ｃｒｒ？、好
ましくけ０．９１〜０．９３ち４−の範囲である。

上記エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトインデ
ックス（以下ＭＩという）は０．０５〜２ｏｔ／１ｏ分
、好ましくは０．１〜１０　Ｐ／１０分、更に好ましく
は０．５〜５ｔ／１０分である。

ＭＩが０．０５　ｆ７１０分未満の場合はフィルム成形
性が悪くなり、２（１／１０分を超えると包装時の延伸
性が悪くなる。

（ｂ）成分： （エチレン−酢酸ビニル共重合体）（以下単にＥＶＡと
称す） 本発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル
含量が５〜３０重ｔチ、好ましくは１０〜２５０〜２５
重量部該含量が５重量−未満では粘着性が不足したシ、
柔軟性が悪くなる。含量が３０重ヤ゛チを超えるとフィ
ルム成形性が悪くなる。

ＭＩは０．０５〜２０　ｒ／１０分、好ましくは０．１
〜１０２／１０分、更に好ましくは０．５〜５　ｆ／１
０分で、ＭＩは低くても、高くても、フィルム成形性が
悪くなる。

（ｃ）成分： （エチレン−アクリル酸エチル共重合体）（以下単にＥ
ＥＡと称す） 本発明のエチレン−アクリル酸エチル共重合体は、アク
リル酸エチル含量が５〜３０重ｉ！ｔ％、好ましくは１
０〜２５重量％が良い。アクリル酸エチル含量が５重量
膚未満ではゴム弾性が低下し、３０重量％を超えると成
形性が悪くなる。

ＭＩは０．０５〜２０ｆ７１０分、好ましくは０．１〜
１０ｔ７１０分、更に好ましくは０．５〜５９／１０分
である０（ｄ）成分： （ポリブテン） 本発明のポリブテンとは分子量が５００〜２０００の範
囲のものが使用される。分子量が５００未満においては
取扱いに難点があシ、２０００を超えると粘着性におい
て難点を有する。

特に要求物性の厳しい集積包装用ストレッチフィルムと
して望ましいのは、上記（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ
）成分の混合割合が（ａ）成分３０〜７０１！量部、（
ｂ）成分３０〜７０！量部、（ｃ）成分３〜１５重量部
、（ｄ）成分０．５〜１０重景部重量囲である。

（ａ）成分が３００重量未満で、（ｂ）成分が７０重量
部を超えると突刺伝播性が悪くなシ、（ａ）成分が７０
重量部を超え、（ｂ）成分が３０重量部未満ではストレ
ッチ性が悪くなる。

または（ｃ）成分においては、３重量部未満では、包装
保持力がなくなυ、１０重量部を超えると、透明性が低
下したり、成形時のブロッキング等が悪くなり、生産性
が低下する。

上記（ｃ）成分の好ましい範囲は５〜１０重量部である
。（ｄ）成分では０．５重量部未満では自己粘着性が不
足し、１０重量部を超えるとフィルム成形上問題となり
、フィルムがベトベトし、被包装物へポリブテンが転写
する等の問題点を生ずる恐れがある。

本発明の組成物を包装用フィルムとして使用する場合に
おいて、厚みは特に限定されないが、一般的には、生鮮
食品等のストレッチ包装、収縮包装用においては１０〜
５０ｐ位、段ボールトン上に集積した缶、瓶、紙器入り
飲食物等の包装用においては２０〜２００μ位、パレッ
ト上に集積した段ボール箱収納物等の包装用においては
、２０〜３００μ位である。

上記フィルムは公知のＴダイ法、インフレーション成形
法、カレンダー法等で成形され、単層フィルムまたは二
層。

三層フィルムなどの複層フィルムにして用いることがで
きる。また、それらのフィルムを一軸もしくは二軸に延
伸して使用することもできる。

本発明の組成物は、ＬＩ、ＤＰＥ、ＥＶＡ、ＥＥＡ、　
おｊびポリブテンを単に配合するだけでもよいが、通常
はバンバリーミキサ−、ヘンシェルミキサー、押出様ロ
ール等の混線機で溶融混合して使用することが好ましい
。

本発明の包装用ポリオレフィン組成物は、前述のように
、自己粘着性、透明性、ストレッチ性、無害性等の諸物
性にすぐれ、特に耐突刺伝播性、保持力が良い。

したがって、本発明の組成物をストレッチフィルムとし
て使用した場合において、訝存の最も好評な、線状低密
度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体の混合
組成物からなるストレッチフィルムに比較し、ストレッ
チ性を大幅に向上せしめるととができる。

すなわち、既存ストレッチフィルムでは、ストレッチ性
（延伸率）を１３５％位にすると軸物の角や紙製の角等
で容易に破損、伝播し、ストレッチ性を上げることは困
難であるか、延伸むらが起き、均一に延伸出来ないこと
や保持力が不足し、輸送中の振動により荷崩れ等が起る
という問題を有しているのに反し、本発明のストレッチ
フィルムでは、後述の実施例でも明らかなようＫ、延伸
率を２００％まで上げてもフィルムが破損することもな
く、集積荷物をタイトに包装することが可能であシ、包
装コストの面においても大きなメリットとなる。

本発明においては、本発明の効果を損なわない節回で、
オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミ
ド、脂肪酸グリセリンエステル等の滑剤、ポリオキシェ
チレ〉アルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル等の防曇剤、帯電防止剤、酸化防止剤
、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤、架橋剤等を配合
してもよい。

〈実施例〉 以下本発明を実施例によシ更に具体的に説明する。

（使用樹脂） （ａ）成分（ＬＬＤＰＩ）： （イ）エチレン−ブテン−１共重合体（密度０．９２２
９／ＣＩＩＰ、ＭＩ　１．０　ｆ７１０分、商品名：８
石すニレックスＡＦ２３２０、日本石油化学■社製） （ｂン成分（ＥｖＡ）： （ロ）　エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＶＡ含量１５
重量％、ＭＩ　１．５　ｆ７１０分、商品名二白石しク
スロンｖ−２７０、日本石油化学■社製） Ｃ→　エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＶＡ含量２６重
量％、ＭＩ　　４．０ｆ７１０分、商品名：ウルトラセ
ンｖＥ６３４、東洋曹達■社製） （ｃ）成分（ＥＥＡ） に）エチレン−アクリル酸エチル共重合体（ＥＡ含量１
５Ｎ量チ、ＭＩ　１．！Ｍ／１０分、商品名：白石レク
スロンＡ２１５０、日本石油化学■社製）（ホ）エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体（ＦＡ含量１０ｇＬ！％
、ＭＩ　１．！Ｍ／１０分、商品名−目方しクスロンＡ
２１００．日本石油化学■社製）（ｄ）成分 （へ）ポリブテン（平均分子量１５００、商品名二白石
ポリブテンＨＶ−３００Ｆ、日本石油化学■社製）（ト
）ポリブテン（平均分子ｔ５５０、商品名：白石ポリブ
テンＨＶ−１５、日本石油化学■社製）実施例１〜２お
よび比較例１〜９ （ａ）成分ＬＬＤＰＥ、（ｂ）成分ＥＶＡ、（ｃ）成分
ＥＥＡ、（ｄ）成分ポリブテン、の各成分の所定量を用
いて、下記の条件でインフレーション成形したフィルム
（厚さ２５μ）ヲ得、その物性を測定した結果を第１表
に示した。

押出機　　　　５０ｍφ（スクリュー径）ダイス　　２
００■φ 成形温度　　　１８０℃ ブロー比　　　　２．０ またこのフィルムにて、ポリエチレン２５に４入り紙袋
を４０袋パレット上に積載し、ストレッチラップ包装機
（商品名：８石ローラストレッチ包装機、日本石油化学
■社ＭＪ＞を用いて、包装し、ストレッチラップ時の２
００チストレッチ時の突刺伝播性、延伸性（ストレッチ
性）、自己粘着性、保持力等の試験を行ない、その結果
を第１表に示した０（測定法） 抗態カニＪＩＳ　Ｚ　１７０１ 伸　　　度：ＪＩＳ　　Ｚ　　１７０１引裂強度：エレ
メンドルフ 突刺伝播性：ポリエチレン２５に９入り紙袋を４０袋パ
レット上に積載し、ストレッチラップ包装機にて、スト
レッチ包装し、２００％ストレッチ時の引張られている
フィルムにつきたて、その伝播性を評価した。

保持性：ＪＩＳ　Ｚ　０２３２ 〈発明の作用・効果〉 本発明の組成物は、前述のように、自己粘着性、透明性
、ストレッチ性、無公害性等の諸物性にすぐれるので、
一般の包装用フィルムに摘要されるばかシで々く、耐突
刺伝播性、保持力に顕著な効果を有するため、集積包装
用ストレッチフィルム、生鮮食品包装用のシュリンクフ
ィルム、収縮スリーブ等の包装に最も適するものである
。

また、ポリ塩化ビニルのように廃棄フィルムの焼却処分
する場合においても問題を生ずることもなく、長期保存
時の経時変化も起らない等の利点を有する。

特許出願人　日本石油化学株式会社 ！・、′３ 〃　　〃　用瀬良治、・−！−？・＼１、°ゝ−・・こ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）（ａ）密度０．８６〜０．９４ｇ／ｃｍ＾３のエ
   チレン−α−オレフィン共重合体３０〜７０重量部、 （ｂ）エチレン−酢酸ビニル共重合体３０〜７０重量部
   、（ｃ）エチレン−アクリル酸エチル共重合体３〜１５
   重量部、および （ｄ）ポリブテン０．５〜１０重量部 からなる包装用ポリオレフィン組成物。