JPS62164663A - アザシクロアルカン誘導体 - Google Patents

アザシクロアルカン誘導体

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JPS62164663A
JPS62164663A JP763986A JP763986A JPS62164663A JP S62164663 A JPS62164663 A JP S62164663A JP 763986 A JP763986 A JP 763986A JP 763986 A JP763986 A JP 763986A JP S62164663 A JPS62164663 A JP S62164663A
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Masayoshi Tsuji
辻 正義
Toshitaka Inoue
井上 寿孝
Terumi Yatani
八谷 照美
Mikio Nakajima
幹夫 中島
Masaru Saida
斉田 勝
Yuji Shimozono
下園 雄治
Akira Nakagawa
晃 中川
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は薬物の浸透性および透過性を増大させ、且つ生
体膜に対する刺激作用および全身的毒性が低い、安全性
の高い新規なアザシクロアルカン誘導体に関するもであ
る。
詳細には、皮膚および粘膜等の生体膜に適用する薬物、
すなわち経皮および直腸、鼻2ロ腔、膣等の経粘膜投与
において薬物の浸透性もしくは透過性を高める吸収促進
剤の開発を目的としたものである。
また、本発明の化合物は、透過等を増強させる薬物とし
て医薬品のみならず、医薬部外品等の化粧品および農薬
や殺虫剤等にも利用可能なものである。
更に本発明の他の目的は、薬物の生体膜からの吸収の増
強作用を有すると共に、それ自身抗菌作用を有するアザ
シクロアルカン誘導体に関するものである。
■+聾l支丘 アザシクロアルカン誘導体に関しては、従来、特開昭5
2−1035号公報、特開昭56−49316号公報、
特開昭57−142918号公報、特開昭58−210
026号公報、および特開昭58−210066号公報
等において報告されている。しかし、吸収促進作用を有
するこれらの公知化合物は、N−位に対する置換基とし
てアルキル基、フェニル置換アルキル基および置換また
は無置換のフェニル基を有する誘導体に関するもののみ
であり、本願発明の化合物については、全く開示もなけ
ればそれを示唆する記載もない。
(八)発明が解決しようとする問題点 近年、経皮吸収を目的とした製剤の開発について、その
関心は次第に高まりつつある。その理由は、経皮的に局
所性または全身性にその薬理作用を期待する薬物を投与
した場合、薬物の持続性を維持できること、薬物の吸収
速度の調節が容易であり投与過剰による副作用の防止が
可能なこと、経口投与等にみられるような肝臓による初
回通過効果による代謝の影響等が少なく薬物の有効利用
が可能であること、肝臓障害等を伴う薬物でも比較的安
全に投与できること等の利点を有するためである。しか
し、正常な皮膚は当然外界からの刺激に対する保護作用
を有するため、薬物の吸収・透過は比較的困難なものと
なっている。従って、薬物を軟膏、クリーム、ゲル、ロ
ーションまたは貼付剤の剤型で投与しても、目的とする
薬効を充分に発現するために必要な薬物量が、容易に吸
収され難いのが現状である。
また、皮膚以外の生体膜からの吸収経路、例えば経口、
直腸2口腔、鼻、舌下環の投与方法においても薬物によ
ってはそれに関わる生体膜を浸透もしくは透過し難く、
パイオアバイラビリティの低い薬物が数多く見られる。
従って、生体膜への浸透・透過の低い薬物のパイオアバ
イラビリティを充分に高め、且つ刺激や組織壊死等を生
じたり、全身毒性を生じたりしない安全性の高い吸収促
進剤が望まれている。
そこで本発明者らは、従来公知のジメチルスルホキシド
やアザシクロアルカン誘導体が有する吸収促進作用より
さらに優れた作用を有し、且つ安全性の高い化合物で、
しかも抗菌作用をも具備する化合物を開発するために鋭
意研究を重ねた結果、・  エーテル結合を有するアル
キル基をN位に置換してなるアザシクロアルカン誘導体
が、その目的に充分適合し得ることを見い出し、本発明
を完成したものである。
(ニ)IJ   ”ン るための 本発明は下記一般式(I) (式中、R1およびRZは水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基
、トリフルオロメチル基、アシルオキシ基、水酸基、カ
ルボキシル基、炭素数C1〜C,□を有するアルコキシ
カルボニル基を、mは3〜7の整数を、nは1〜15の
整数を、pはOまたは1の整数を意味する)で表わされ
るアザシクロアルカン誘導体に関するものである。
前記一般式(1)のR1およびR2について更に具体的
に説明すると、ハロゲン原子は、弗素、塩素。
臭素、沃素を、低級アルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル基等を、低級アル
コキシ基は、メトキシ、エトキシ。
プロポキシ、ブトキシ等を、炭素数01〜C12を有す
るアルコキシカルボニル基は、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシ
カルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキ
シカルボニル、ノニルオキシカルボニル、デシルオキシ
カルボニル。
ウンデシルオキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニ
ル基を、意味するものである。更にR1およびR2は水
素原子、ニトロ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、
アシルオキシ基、水酸基、カルボキシル基をも意味する
本願発明の化合物は、いずれも文献未載の新規化合物で
あり、以下に記載する方法、またはその他の公知方法に
よっても収率よく製造することができる。
製造法1 (n) (III) (式中、M、 M’はアルカリ金属イオンを、Xはハロ
ゲン原子またはメシル基またはトシル基を、m、n、p
およびR1,R富は前記と同じ意味を有する)アザシク
ロアルカン−2−オンとアルカリ触媒、例えばナトリウ
ムアルコラードあるいは水素化ナトリウム等、または相
間移動触媒、例えば硫酸水素テトラブチルアンモニウム
等の存在下、反応に関与しない溶媒中(例えば、ベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタ
ノール、ジメチルホルムアミドあるいはジメチルスルホ
キシド等)0〜300℃、好ましくは0〜100℃で0
.5〜20時間程、窒素雰囲気下または非存在下でもっ
て処理することにより(n)を生成させ、これに過剰モ
ルのジハロゲノアルキル類を加えて゛(■)を合成する
。更に得られた(III)と(IV)のアルカリ塩、例
えばナトリウム塩あるいはカリウム塩とを無溶媒あるい
はベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、メタノー
ル、エタノール、ジメチルホルムアミド、あるいはジメ
チルスルホキシド等の溶媒中、0〜300℃好ましくは
80〜100℃にて5〜25時間程、窒素雰囲気下また
は非存在下、反応させることによって目的化合物(1)
を得ることができる。
製造法2 (IV) (V) (式中、M、 M’はアルカリ金属イオンを、Xはハロ
ゲン原子またはメシル基またはトシル基を、m1n、p
およびR1,R1は前記と同じ意味を有する)尚、pが
1である場合、次の方法によっても製造することができ
る。
製造法3 (ILI) (式中、Mはアルカリ金属イオンを、Xはハロゲン原子
またはメシル基またはトシル基を、m、 nおよびR1
,R2は前記と同じ意味を有する)製造法4 R蔦 (式中、m、n、pおよびR1,R2は前記と同じ意味
を有する) (ホ)作用 本願発明の化合物アザシクロアルカン誘導体は、薬物に
適当量配合することにより、薬物の浸透性もしくは透過
性を顕著に高める作用を有するものである。
更に本願発明の化合物の局所刺激性等は極めて弱く、ま
た急性毒性試験においては著しく低い毒性を有するもの
である。
また、本願発明の化合物はそれ自身抗菌作用を有するも
のである。
旦し実焉斑 以下に実施例を示し本発明を具体的に説明するが、勿論
、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 50%水素化ナトリウム1.06 gおよび乾燥トルエ
ン200mlの混合物にアザシクロへブタン−2−オン
2.26gのトルエン溶液を滴加した。
満願完了後、1時間加熱還流して、1.4−ジブロモブ
クン17.3 gを加え17時間還流した。次いで不溶
物を濾過し、濾液を水洗、乾燥した後、溶媒を減圧留去
すると淡黄色の物質が得られた。更にこの物質を0−ア
ニス酸ナトリウム3.50 gおよびジメチルホルムア
ミド100mj7の混合物に加え80〜100℃にて8
時間加熱した。酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥し、溶媒
を減圧留去した。
蒸留により無色の1− (4−(2−メトキシベンゾイ
ルオキシ)ブチル〕アザシクロへブタン−2−オン4.
15 gを得た。
この物質の形状、沸点および元素分析値は下記の通りで
あった。
形   状  無色透明オイル 沸    点   193〜197  ℃10.1mm
1g元素分析値  C+allzsNOa 理論値 C:66.65 Hニア、94 N:4.32
実測値 C:66.7211ニア、84 N:4.36
実施例2 50%の水素化ナトリウム1.06gのトルエン溶液に
サリチル酸メチル3.04gおよびジブロモペンタン1
8.4 gを加え、100℃にて3時間加熱した後、水
洗、乾燥し、溶媒を減圧留去した。
更に蒸留して得られた油状物とアザシクロへブタン−2
−オンのナトリウム塩2.7gとをトルエン溶媒中、1
00℃にて5時間加熱し、水洗、乾燥し、溶媒を減圧留
去した。残渣を蒸留することによって無色の1− (4
−(2−メトキシカルボニルフェニルフェノキシ)ペン
チル〕アザシクロへブタン−2−オン4.90 gを得
た。
この物質の形状、沸点および元素分析値は下記の通りで
あった。
形   状  無色透明オイル 沸    点   192〜198 ℃10.2mmH
g元素分析値  C+ qHzJO4 理論値 C:68.4411:8.16 N:4.20
実測値 C:6B、30 H:8.19 N:4.21
実施例3 50%の水素化ナトリウム1.06gおよび乾燥トルエ
ン200mffの混合物にアザシクロへブタン−2−オ
ン1.96gのトルエン溶液を滴加した後、1時間還流
した。その後1,6−ジプロモヘキサン22.4 gを
加え、更に12時間還流した。次いで反応物を水洗、乾
燥し、溶媒を減圧留去すると淡黄色の物質が得られた。
更にこの物質をサリチル酸エチル3.82g、50%水
素化ナトリウム1.21gおよびジメチルホルムアミド
100mlの混合物に加え80〜100℃にて15時間
加熱した。次いで酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥し、
溶媒を減圧留去した。蒸留により無色の1−〔6−(2
−エトキシカルボニルフェノキシ)ヘキシル〕アザシク
ロへブタン−2−オン3.29 gを得た。
この物質の形状、沸点および元素分析値は下記の通りで
あった。
形   状  無色透明オイル 沸    点   181〜186  ℃10.2mm
Hg元素分析値  C,、lI□、N04 理論値 C:68.4411:8.16 N:4.20
実測値 C:68.52 H:8.20 N:4.09
実施例4〜23 実施例1〜3の方法に準じて、以下の化合物を合成した
本発明のアザシクロアルカン誘導体は、本発明者らによ
って初めて合成された新規構造を有する化合物である。
この化合物は薬物の生体膜の浸透性および透過性に対し
て顕著な増強作用を有し、且つ生体膜への局所刺激性、
全身毒性等は極めて弱く、高い安全性を有するものであ
る。
また、本発明の化合物を薬物とともに含有してなる組成
物は、皮膚、鼻、口腔、直腸、膣等の投与した局所部位
で薬理作用を期待する局所性薬剤、または全身作用を期
待する全身性薬剤いずれにも非常に有用なものである。
なお、本発明化合物とともに使用しうる薬物としては、
ステロイド系または非ステロイド系の抗炎症剤、殺菌剤
、制癌剤、抗生物質、抗真菌剤、糖尿病治療剤、抗ヒス
タミン剤、抗喘息剤、利尿剤、局所麻酔剤、性ホルモン
剤、睡眠剤、筋弛緩剤、抗痙中剤、鎮静剤、抗不整脈剤
、抗高血圧剤、血管増強剤、狭心症治療剤、精神安定剤
、プロスタグランジン類、ビタミン類、酵素類、ペプチ
ド、ホルモン類等である。
また、製剤形態としては、軟膏、ゲル、クリーム、エア
ゾール、リニメント、生薬、点眼、硬膏、パップおよび
口腔等の各製剤として使用しうるちのである。
更に殺虫剤、農薬、化粧品等にも配合することができる
以上詳述した如く、本発明の化合物は、吸収促進作用等
の効力、有用性および安全性に優れた特徴を有し、吸収
促進剤として医薬産業上非常に有用なものである。
手続補正書、自発。
昭和62年4月2日 特許庁長官   黒 1)明 雄 殿 1、事件の表示 昭和61年 特許願第7639号        俣n
2、発明の名称 アザシクロアルカン誘導体 3、補正をする者 事件との関係    特許出願人 4、補正命令の日付     自発 5、補正の対象 明細書中、「3、発明の詳細な説明」の欄6、補正の内
容 別紙の通り(補正の対象の欄に記載した事項以外は明細
書 1、発明の名称 アザシクロアルカン誘導体 2、特許請求の範囲 !、一般式 (式中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基
、トリフルオロメチル基、アシルオキシ基、水酸基、カ
ルボキシル基、炭素数C,−C,□を有するアルコキシ
カルボニル基を、mは3〜7の整数を、nは1〜15の
整数を、pは0またはlの整数を意味する)で表わされ
るアザシクロアルカン誘導体。
(ト)L藍敦盆茨班 本発明は薬物の浸透性および透過性を増大させ、且つ生
体膜に対する刺激作用および全身的毒性が低い、安全性
の高い新規なアザシクロアルカン誘導体に関するもので
ある。
詳細には、皮膚および粘膜等の生体膜に適用する薬物、
すなわち経皮および直腸、鼻2ロ腔、膣等の経粘膜投与
において薬物の浸透性もしくは透過性を高める吸収促進
剤の開発を目的としたものである。
また、本発明の化合物は、透過等を増強させる薬物とし
て医薬品のみならず、医薬部外品等の化粧品および農薬
や殺虫剤等にも利用可能なものである。
更に本発明の他の目的は、薬物の生体膜からの吸収の増
強作用を有すると共に、それ自身抗菌作用を有するアザ
シクロアルカン誘導体に関するものである。
特開昭52−1035号公報、特開昭56−49316
号公報、特開昭57−142918号公報、特開昭58
−210026号公報、および特開昭58−21006
6号公報等において報告されている。しかし、吸収促進
作用を有するこれらの公知化合物は、N−位に対する置
換基としてアルギル基、フェニル置換アルキル基および
置換または無置換のフェニル基を有する誘導体に関する
もののみであり、本願発明の化合物については、全く開
示もなければそれを示唆する記載もない。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 近年、経皮吸収を目的とした製剤の開発について、その
関心は次第に高まりつつある。その理由は、経皮的に局
所性または全身性にその薬理作用を期待する薬物を投与
した場合、薬物の持続性を維持できること、薬物の吸収
速度の調節が容易であり投与過剰による副作用の防止が
可能なこと、経口投与等にみられるような肝臓による初
回通過効果による代謝の影響等が少なく薬物の有効利用
が可能であること、肝臓障害等を伴う薬物でも比較的安
全に投与できること等の利点を有するためである。しか
し、正常な皮膚は当然外界からの刺激に対する保護作用
を有するため、薬物の吸収・透過は比較的困難なものと
なっている。従って、薬物を軟膏、クリーム、ゲル、ロ
ーションまたは貼付剤の剤型で投与しても、目的とする
薬効を充分に発現するために必要な薬物量が、容易に吸
収され難いのが現状である。
また、皮膚以外の生体膜からの吸収経路、例えば経口、
直腸2口腔、鼻、舌下等の投与方法においても薬物によ
ってはそれに関わる生体膜を浸透もしくは透過し難く、
パイオアバイラビリティの低い薬物が数多く見られる。
従って、生体膜への浸透・透過の低い薬物のパイオアバ
イラビリティを充分に高め、且つ刺激や組織壊死等を生
じたり、全身毒性を生じたりしない安全性の高い吸収促
進剤が望まれている。
そこで本発明者らは、従来公知のジメチルスルホキシド
やアザシクロアルカン誘導体が有する吸収促進作用より
さらに優れた作用を有し、且つ安全性の高い化合物で、
しかも抗菌作用をも具備する化合物を開発するために鋭
意研究を重ねた結果、無置換又は置換フェノキシアルキ
ル基又は無置換又は置換ベンゾイルオキシアルキル基を
N位に置換してなるアザシクロアルカン誘導体が、その
目的に充分適合し得ることを見い出し、本発明を完成し
たものである。
(ニ)間 を”決するための手 本発明は下記一般式(1) (式中、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基
、トリフルオロメチル基、アシルオキシ基、水酸基、カ
ルボキシル基、炭素数c1〜c1□を有するアルコキシ
カルボニル基を、mは3〜7の整数を、nは1〜15の
整数を、pは0または1の整数を意味する)で表わされ
るアザシクロアルカン誘導体に関するものである。
前記一般式(r)のR1およびR2について更に具体的
に説明すると、ハロゲン原子は、弗素、塩素。
臭素2沃素を、低級アルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル基等を、低級アル
コキシ基は、メトキシ、エトキシ。
プロポキシ、ブトキシ等を、炭素数C5〜CI2を存す
るアルコキシカルボニル基は、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシ
カルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、オクチルオキ
シ力ルホニル、ノニルオキシカルボニル、デシルオキシ
カルボニル。
ウンデシルオキシカルボニル、ドデシルオキシカルボニ
ル基を、意味するものである。更にR1およ゛びR2は
水素原子、ニトロ基、アミノ基、トリフルオロメチル基
、アシルオキシ基、水酸基、カルボキシル基をも意味す
る。
本願発明の化合物は、いずれも文献未載の新規化合物で
あり、以下に記載する方法、またはその他の公知方法に
よっても収率よく製造することができる。
製造法1 (式中、M、 M″はアルカリ金属イオンを、Xはハロ
ゲン原子またはメシル基またはトシル基を、m、n、p
およびR1,R2は前記と同じ意味を有する)アザシク
ロアルカン−2−オンとアルカリ触媒、例えばナトリウ
ムアルコラードあるいは水素化ナトリウム等、または相
間移動触媒、例えば硫酸水素テトラブチルアンモニウム
等の存在下、反応に関与しない溶媒中(例えば、ベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタ
ノール、ジメチルホルムアミドあるいはジメチルスルホ
キシド等)0〜300℃、好ましくは0〜100℃で0
.5〜20時間程、窒素雰囲気下または非存在下でもっ
て処理することにより(II)を生成させ、これに過剰
モルのジハロゲノアルキル類を加えて(II)を合成す
る。更に得られた(III)と(IV)のアルカリ塩、
例えばナトリウム塩あるいはカリウム塩とを無溶媒ある
いはベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、メタノ
ール、エタノール、ジメチルホルムアミド、あるいはジ
メチルスルホキシド等の溶媒中、0〜300℃好ましく
は80〜100℃にて5〜25時間程、窒素雰囲気下ま
たは非存在下、反応させることによって目的化合物(1
)を得ることができる。
製造法2 (rV) (V) (式中、M、 M”はアルカリ金属イオンを、Xはハロ
ゲン原子またはメシル基またはトシル基を、m、n、p
およびR1,R2は前記と同じ意味を有する)尚、pが
1である場合、次の方法によっても製造することができ
る。
製造法3 tVtノ (式中、Mはアルカリ金属イオンを、Xはハロゲン原子
またはメシル基またはトシル基を、m、nおよびR1,
R2は前記と同じ意味を有する)製造法4 (式中、m、n、pおよびR1,R2は前記と同し意味
を有する) (ネ)作用 本願発明の化合物アザシクロアルカン誘導体は、薬物に
適当量配合することにより、薬物の浸透性もしくは透過
性を顕著に高める作用を有するものである。
更に本願発明の化合物の局所刺激性等は極めて弱く、ま
た急性毒性試験?−おいては著しく低い毒性を有するも
のである。
また、本願発明の化合物はそれ自身抗菌作用を有するも
のである。
(%)夫施炭 以下に実施例を示し本発明を具体的に説明するが、勿論
、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 50%水素化ナトリウム1.06gおよび乾燥トルエン
200 m Itの混合物にアザシクロへブタン−2−
オン2.26gのトルエン溶ン夜を滴カロした。
満月完了後、1時間加熱還流して、1.4−ジブロモブ
クン17.3 gを加え17時間還流した。次いで不溶
物を濾過し、濾液を水洗、乾燥した後、溶媒を減圧留去
すると淡黄色の物質が得られた。更にこの物質を0−ア
ニス酸ナトリウム3.50 gおよびジメチルホルムア
ミド100mlの混合物に加え80〜100℃にて8時
間加熱した。酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥し、溶媒を
減圧留去した。
蒸留により無色の1− (4−(2−メトキシベンゾイ
ルオキシ)ブチル〕アザシクロへブタン−2−オン4.
15 gを得た。
この物質の形状、沸点および元素分析値は下記の通りで
あった。
形   状  無色透明オイル 沸    点   193〜197  ℃10.lmm
Hg元素分析値  Cl1lH25NO4 理論値 C:66.651[ニア、94 N:4.32
実測値 C:66.72旧7.841J:4.36実施
例2 50%の水素化ナトリウム1.06 gのトルエン溶液
にサリチル酸メチル3.04 gおよびジブロモペンタ
ン18.4 gを加え、100℃にて3時間加熱した後
、水洗、乾燥し、溶媒を減圧留去した。
更に蒸留して得られた油状物とアザシクロへブタン−2
−オンのナトリウム塩2.7gとをトルエン溶媒中、1
00℃にて5時間加熱し、水洗、乾燥し、溶媒を減圧留
去した。残渣を蒸留することによって無色の1− (5
−(2−メトキシカルボニルフェノキシ)ペンチル〕ア
ザシクロへブタン−2−オン4.90 gを得た。
この物質の形状、沸点および元素分析値は下記の通りで
あった。
形   状  無色透明オイル 沸    点   192〜198  ℃10.2mm
11g元素分析値  Cl91127NO4 理論値 C:68.4411:8.16 N:4.20
実測値 C:68.30 !I:8.19 N:4.2
1実施例3 50%の水素化ナトリウム1.06gおよび乾燥トルエ
ン200m/の混合物にアザシクロペンタン−2−オン
1.96 gのトルエン?8 ?flを満願した後、1
時間還流した。その後1.6−ジプロモヘキサン22.
4 gを加え、更に12時間還流した。次いで反応物を
水洗、乾燥し、溶媒を減圧留去すると淡黄色の物質が得
られた。更にこの物質をサリチル酸エチル3.82 g
、50%水素化ナトリウム1.21gおよびジメチルホ
ルムアミド100mAの混合物に加え80〜100℃に
て15時間加熱した。次いで酢酸エチルで抽出し、水洗
、乾燥し、溶媒を減圧留去した。蒸留により無色の1−
〔6−(2−エトキシカルボニルフェノキシ)ヘキシル
〕アザシクロペンタン−2−オン3.29 gを得た。
この物質の形状、沸点および元素分析値は下記の通りで
あった。
形   状  無色透明オイル 沸    点   181〜186  °C10,2m
mHg元素分析値  C+qllzJO4 理論値 C:68.441f:8.16 N:4.20
実測値 C:68.52 +1:8.20 N:4.0
9実施例4〜23 実施例1〜3の方法に準じて、以下の化合物を合成した
本発明のアザシクロアルカン誘導体は、本発明者らによ
って初めて合成された新規構造を有する化合物である。
この化合物は薬物の生体膜の浸透性および透過性に対し
て顕著な増強作用を有し、且つ生体膜への局所刺激性、
全身毒性等は極めて弱(、高い安全性を有するものであ
る。
また、本発明の化合物を薬物とともに含有してなる組成
物は、皮膚、鼻、口腔、直腸、膣等の投与した局所部位
で薬理作用を期待する局所性薬剤、または全身作用を期
待する全身性薬剤いずれにも非常に有用なものである。
なお、本発明化合物とともに使用しうる薬物としては、
ステロイド系または非ステロイド系の抗炎症剤、殺菌剤
、制癌剤、抗生物質、抗真菌剤、糖尿病治療剤、抗ヒス
タミン剤、抗喘息剤、利尿剤、局所麻酔剤、性ホルモン
剤、睡眠剤、筋弛緩剤、抗痙中剤、鎮静剤、抗不整脈剤
、抗高血圧剤、血管増強剤、狭心症治療剤、精神安定剤
、プロスタグランジン類、ビタミン類、酵素類、ペプチ
ド、ホルモン類等である。
また、製剤形態としては、軟膏、ゲル、クリーム、エア
ゾール、リニメント、生薬、点眼、硬膏、パップおよび
口腔等の各製剤として使用しうるちのである。
更に殺虫剤、農薬、化粧品等にも配合することができる
以上詳述した如く、本発明の化合物は、吸収促進作用等
の効力、有用性および安全性に優れた特徴を有し、吸収
促進剤として医薬産業上非常に有用なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1およびR^2は水素原子、ハロゲン原子
    、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミ
    ノ基、トリフルオロメチル基、アシルオキシ基、水酸基
    、カルボキシル基、炭素数C_1〜C_1_2を有する
    アルコキシカルボニル基を、mは3〜7の整数を、nは
    1〜15の整数を、pは0または1の整数を意味する)
    で表わされるアザシクロアルカン誘導体。
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WO1998044949A1 (fr) * 1997-04-07 1998-10-15 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesifs autocollants pour emplatres percutanes et emplatres percutanes
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